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井手山岳会日本支部


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246回:井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma  

期日:124()

行き先【中央線沿線/源次郎岳(1,476.8m) 

コースタイム:
JR中央線「勝沼ぶどう郷」駅[808815](タクシー:1,340)〜別荘地[830835]P1[855900]P2[10201025](副隊長、足の裏が攣りそうになる)P3[11501155]〜源次郎岳[12051240]1,530m圏分岐[1308]〜牛奥峠との分岐[1330](アヒルChan、足が攣る)〜牛奥集落[1350](隊長、足が攣る)〜嵯峨塩鉱泉[14051455](タクシー:3,680)〜セブンイレブン&JR中央線「甲斐大和」駅[15101530]JR中央線「立川」駅

ルートマップはこちら     高度記録はこちら
(提供 Konochan

 今年もいつの間にか師走。たいして登らないうちにまた年が暮れようとしている。ところで今年の紅葉は誰しもが認めるように格別だったが、中でも桜の色付きの良さに気が付いた人も多いのではないだろうか。真赤や真っ黄色の紅葉もそれなりには良いが、オレンジ掛った色彩豊かな桜の葉が陽を受けて輝いているのを見ると、何故今まで気が付かなかったのだろうかと訝る程の鮮やかさだ。今回の山行でも期待したいところだったが、さすがに時期外れで勝沼ぶどう郷駅前の桜は葉っぱ一つ残っていない。しかしそのおかげでホームからも南アルプスの絶景が望め、登り始める前から満ち足りた気分。これだけ見られれば山に登らなくてもいいかー、という気さえ起こさせる眺めだ。
 通常、源次郎岳は嵯峨塩館側から登るらしいが、今回はその嵯峨塩館の湯に浸かることが(個人的には源次郎岳登頂以上に重要な)目的なので、西側のキリガ尾根から登ることとした。できれば三角コンバまで行きたいと思っていたが、結果的に思いの外手強く、嵯峨塩館の日帰り入浴になんとか滑り込みセーフだった。ちなみに小生の場合、武蔵野線始発じゃなかったら全然お話にならなかった。恐らくは多忙なせいか、隊長はこの頃トレースを繋げることにあまり執着しない様子だが、一方、こちらは未知のルートから既知の景色に繋がることの興味は続いているので、三角コンバも第3の目的だった次第。
  かくして始点は勝沼ぶどう郷駅。タクシーに乗り込み尾根の取り付きと思しき場所で下車。住宅地(別荘地?)辺りはまだ日が当っておらず寒々しい。柴犬に吠えられながら徐に出発。登り始めは疎らな潅木を掻き分けながらの登りで、踏み跡もやや心許無い。その代わり葉をすっかり落とした冬枯れの木々の隙間からは南アルプスや奥秩父連山を望むことができ、癒されつつ着実に高度を上げていく。1,100m付近では南側が開け、  宮宕山辺りが望め、良く見ると富士山もちょっとだけ顔を覗かせている。
  やがて辿り着いた1,250m圏のなだらかな高みでは、行く手に「作業道」との標識とトラロープで通せんぼしていた。その時は何気なく通過したが、ふと、源次郎岳から下ってきた者が、我々が来たキリガ尾根の方に行かないようにしていたのか、と気が付く。確かに、道形もはっきりしてきたようだ。
  源次郎岳直下は200m余の急登は、心臓だけでなく足首も悲鳴を上げる。からからの落ち葉に足を取られそうなるのを堪えながら登るので、足の裏がつりそうだ。正面の岩を避けてトラバース気味に進む急峻な場所は、登りはともかく下りはトラロープが無いとかなり厳しい。雪が無くてもアイゼンを履きたくなる。ここを下るが一般的だなんて誰が云ったのだろうか、と訝しく思いながら登る。井手山岳会日本支部らしい登りだ、という声も出る。いくら急峻なところでも、足を前に出し続ければやがて終わりを告げる。辿り着いた高みが源次郎岳、日溜りでランチ。眺めは木々の間から得られないがまずまずの佇まい。じつは源次郎岳が本日の最高点では無い隊長が「梅子婆」と名付けた1530m圏ピークの方が明らかに高い。源次郎岳からいったんがくっと下って登り返す。この時点で13時を過ぎ、もはや三角コンバどころではない。真っ直ぐ嵯峨塩館を目指す。
  林道を横切り、笹をかき分けながら斜面を下るうちに、足元の不安定さに耐えかねたのか、アヒルChanの足が攣る。ガイドブックでは嵯峨塩館の目の前に出る登山道があるらしいが、なぜか途中から外れて果樹園に続く舗装道路に出た。もうあとはてくてくと進むだけだが、日川沿いの道にでると今度は隊長の足が攣る。なんとか嵯峨塩館に辿り着き、日帰り入浴を所望すると、14時で受付終了とのご宣託。そこをなんとか!と拝み倒して入浴を許してもらう。ネットでは日帰り入浴は15時までとなっていたが、原則として14時までに入らないといけないらしい。時計を見たら145分。危ないところだった。香の匂いに包まれたロビーを抜け風呂場まで進むうちにこの宿の雰囲気が伝わってくる。ここは那須/北温泉のようないわゆる湯治場ではなく、こっそりと来るお忍び宿という風情だ。それに、入浴料が大和天目山温泉(700)よりも安い500円とは嬉しい限り。今度また、14時までにここへ辿り着けるプランを捻り出したい。


参加者:隊長、副隊長、菊丸、アヒルChan
天候:曇時々晴
今回の実働時間:4時間40
今回の累積登高差:1,002
今回の踏破距離:7.5km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始

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【01】勝沼ぶどう郷駅のホームにて。この眺めがあればもう山に登る必要は無い・・・か?
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【02】白峰三山のアップ。この景色はどうだ、と云わんばかり。
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【03】登り口は陽が射しておらず寒い。
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【04】造成したての道を登ってみる。
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【05】踏み跡らしきものはある。
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【06】登る毎に景色が変わる。
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【07】尾根に上がれば、これぞ日溜りハイク。
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【08】奥秩父の山々も良く見える。
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【09】標高1,100m付近。
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【10】宮宕山。
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【11】富士山も顔を覗かせた。
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【12】目指す源次郎岳はあれらしい。
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【13】源次郎岳到着。いかにも冬枯れ向きの山頂。
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【14】この季節のランチは日溜りに限る。
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【15】源次郎岳の東側も一旦ガクンと下る。
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【16】山毛欅の大木。
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【17】下日川峠への道を分ける。
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【18】牛奥峠への道と分ける。牛奥峠ってどこだ?
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【19】丁度上手い具合に富士山が見える。ススキも良いアクセント。
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【20】牛奥集落。
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【21】嵯峨塩館に到着。
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【22】隊長は足が攣って歩けない。
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【23】嵯峨塩館の露天風呂。
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【24】嵯峨塩館の内湯。
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【25】ロビーはこんな感じ。立ち寄り湯だけでは勿体ない。
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【26】いちおうビールだけは頂いた。