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our Web Site ! 期日:2013年5月25日(土) 行き先【丹沢/檜洞丸(1601m)】
ルートマップはこちら 高度記録はこちら 春を迎えた山の楽しみは、何と言っても爽やかな新緑と色とりどりの花々だ。今日は副隊長がシロヤシオの花を愛でる山行を企画してくれた。 新宿駅6:01発、小田原行き急行に乗る。下北沢駅で菊丸と合流する。副隊長は始発でも間に合わないので、東京駅から小田原駅まで新幹線に30分乗り、小田原駅から新松田駅まで引き返すこと15分だそうだ。新松田駅発のバスの中で、副隊長と無事合流する。バスは乗客で満席だ。 終点西丹沢自然教室でバスを降りると、ここも人で溢れている。身支度を済ませ、なだらかな登山道をちょっと飛ばし気味に、気持ち良く歩き始める。が、前に列を作って歩いている人たちに追い着いてしまい、スピードダウンを余儀なくされる。 ゴーラ沢出合からはひたすら登り、ということなので、気合いを入れて登り始める。バリエーションルートの不安定な道に比べて、しっかりと踏み固められた道は案外スイスイと登っていける。先週の大谷ヶ丸西尾根の方がよっぽどきつい。しばらく登ると、両側に笹が現れた。笹の葉に混じって、黒紫色と黄色のものがチラホラ見える。なんと辺り一面の笹が花を咲かせていたのだ。笹の花が咲くのは約60年に一度で、根で繁殖する笹が枯れてしまう前に、花を咲かせると言われている。(もっと頻繁に咲くとか、咲いても枯れないとか、などの説もあり、不確かなことが多いらしい。)黒紫色の穂から黄色く垂れ下がっているのがおしべで、垂れ下がった糸の根元にある、綿状のものがめしべだそうだ。副隊長も筒先が開いておしべが垂れ下がっているのを見たのは、初めてだそうだ。シロヤシオを見る前に、非常に珍しいものを見ることが出来た。 ゴーラ沢出合から50分ほどで展望台に着くと、たくさんの人がカメラを構えている。木々の合間から、空にぽっかり浮かんでいるような富士山が見えていた。富士山が見えると嬉しくなる。富士山からパワーをもらって、また黙々と登る。山頂まであと20分というところで、まず一本目のシロヤシオを発見。シロヤシオ、咲いていて良かった〜!バイケイソウ、マルバダケブキなどの植生保護のための木道を歩き始める頃には、両側がシロヤシオの花に囲まれていた。あっちもこっちも、シロヤシオ。五角形のように見える花びらの白と、取り巻く葉の緑とのコントラストが爽やかだ。葉っぱもよく見ると、縁がほのかに赤く染まっていて、お洒落な感じだ。山頂までシロヤシオの群生が続き、シロヤシオに目を奪われているうちに山頂に着いてしまった。 山頂は大勢の人たちで大賑わいだ。いつも人のいない山ばかりだから、ちょっと戸惑う。周りは白い靄が立ちこめていて、眺望はない。下りは大笄、小笄を経由し、犬越路に下りる。山頂から大笄まで、シロヤシオの群生が続いている。この辺りのシロヤシオは山頂手前よりも、花は小ぶりだが花数が多いので、白が勝って見える。ヤマツツジ、ミツバツツジ、アカヤシオなど、いろいろな色のツツジを見てきたけれど、真っ白なシロヤシオが一番美しいように思う。熊笹ノ峰辺りの笹も一面、花が咲いていた。全山一斉に開花するようだが、すると一斉に笹は枯れてしまうのか・・・?足元はいつの間にか細尾根となり、小刻みにアップダウンが続く。笹藪から急に眺望が開けたと思ったら、左側が谷底まで激しく切れ落ちていたり、岩場が出現したり、歩きやすい尾根道だったり、階段があったり、変化に富んでいて退屈しない道だ。 前方の山腹に犬越路避難小屋が見えたと思ったら、あっという間に犬越路に到着。避難小屋の中を覗いてみると、まだ新しくて綺麗だ。いつか避難小屋に泊まってみたい。さらに下った沢沿いの道は石がゴロゴロ転がっている。長い下りで笑っている膝をなだめながら、慎重に歩く。林道に出てから約20分のウェルキャンプ場売店で、のんびりビールを楽しんでいると、登山客がぞくぞくと通り過ぎていく。山頂にいた人たち皆に追い越されてしまった・・・と少々焦りながら、西丹沢自然教室バス停に着くと、増発便のバスにジャストタイムで乗れた。ビールでの遅れは無事取り戻した。山北駅で下車し、山北町健康福祉センター3階にある「さくらの湯」(炭酸カルシウム温泉)に立ち寄る。安くて、キレイで、空いていて、露天風呂の温度も程良い。良いことずくめなのだが、ただ一つの、最大の難点はビールの販売がないこと!先に風呂から出ていた副隊長はさぞかし時間を持て余したことだろう。 山北駅にはお店がほとんどないので、御殿場線で松田駅に出てから、新松田駅周辺でお店を探すも、どこも予約でいっぱいと断られる。仕方がないので、新宿まで出ることにする。やっと8時過ぎにお風呂上がりのビールにありつけた。いつもとはちょっと目先の変わった料理を楽しむ。たまには都心の店に立ち寄るのもいいものだ。 (by なお)
参加者:副隊長、菊丸、なおちゃん |
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