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井手山岳会日本支部
第302回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告 2013年6月29日(土) 行き先【中央線沿線/湯ノ沢峠〜白谷ノ丸】 コースタイム:
「今度こそ藪こぎです。」と、副隊長から気合いの入った案内をいただいたが、なんとなく尻込み。山の疲れ、酒の疲れ・・・仕事の疲れ(?)が蓄積してなんだか身体が重いし、気も重い。降水確率50%予報。〜ん・・・。山の雨は眺望を楽しめないので苦手。どうしても気分が下がってしまう。しかし、メンバーからのメールは参加意欲満々ばかり!その思いに煽られ、「藪こぎ」のおもしろさを味わってみようと気分を奮い立たせての参加だった。 タクシーでゲートに到着。藪こぎモードに変身。長袖、サングラス、手袋を準備万端整える。 ゲートを越えて林道を歩き出してほどなく、副隊長が高度の確認をする。なんだか怪訝な様子。どうも思い描く山の様子ではないらしい。皆慌てて地図を確認し始める。私達は湯ノ沢に沿った林道を歩いていたのだ。今回計画していた白谷ノ丸南東尾根の藪こぎルートではない!タクシーの下車地点が間違っていたらしい。登山道入り口の標識があり、湯ノ沢峠へのルートであることを確認した。計画の南東尾根へと横断してみることも考えたが、雲行きがあやしくなってきたこともあり、素直に湯ノ沢峠を目指すことにした。 登山道を進むと両脇に笹の藪が出現。かなり背が高い。南東尾根はこんな笹藪をなぎ倒して進んでいくというのだから、想像以上にハードなコースだったのだと思い知らされる。(ここの笹も檜洞丸の笹のように花をつけていたので2、3年後には枯れてしまうのかもしれない。) 笹の道を抜けると、緑深い荘厳な景色が広がる。ポツリポツリ雨も落ちてきた。 木々の緑と苔むした岩の景色は、沢の心地よい水音と靄に包まれてなんとも言えない神秘的な趣をかもし出す。なんて素敵なんだろう。深い深い山・・・。雨だから、この雰囲気を味わうことができたと思うと、雨もちょっぴり好きになった。 湯ノ沢峠に到着。峠からピストンで白谷ノ丸を目指す。笹のトンネルを抜けると、視界がパッと開けて白砂のザレ場が出現。小金沢連嶺を対面の山々から眺めた時に、この“禿げ”が目印となって白谷ノ丸とわかる。ザレ場を過ぎると、登山道の両側に草原が広がり、ウマノアシガタや野イチゴの仲間などの花が目に入ってきた。ウスユキソウのつぼみは随分膨らんでいる。沿道の小さい花々を見ると心がホッとなごみ、山歩きの活力にもなる。道は深くえぐれて滑りやすいので、お花にばかり目を奪われていてはいられない。今回は、雨のおかげで蜘蛛の巣と、ムカデ(オレンジ色に黒い縞が入っている)までもが、いとおしく感じられた。 白谷ノ丸山頂。雲が晴れる様子はなく真っ白で眺望なし。昼食も早々に再び湯ノ沢峠へと下山する。 湯ノ沢避難小屋をのぞき、沢沿いの下山道を急ぐ。沢と苔むした岩のなんと美しいこと!時折薄日が差して沢の雲母がキラキラ光る。木々の葉が黄緑に輝く。こんなに美しいところだったかしら?山は一期一会。雨上がりだから余計に美しく見えるのかもしれない。 湯ノ沢峠登山口からの舗装道路を一路「やまと天目山温泉」を目指して下山する。山のあとに東京で用事があるというメンバーの、帰りの電車の時刻が気になったが、下山を急いだおかげでゆっくり温泉に入り、おまけにビールを楽しむ余裕もあった。 山の取りつきを間違えるというアクシデントから始まったきょうの山行だったが、雨だから無理せず、かえって良い選択だったのかもしれない。皆が未踏のルートだったし。でも・・・自分としては副隊長に頼りきりで、地図も満足に調べずに参加したことを反省している。そんなことを立川のお蕎麦屋さん「しぇもと」で副隊長と語り合った。 (このお蕎麦屋さんは気まぐれで、なかなか店が開いていない。ようやく美味しい焼き味噌と蕎麦を味わうことができた。絶品です! )\(^0^)/ のん記 〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜 |