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井手山岳会日本支部

第309回:井手山岳会日本支部登山のご報告  


             2013年9月28日(          p130928 

行き先【奥多摩/笙ノ岩山(1254.8m)・蕎麦粒山(1472.9m)】

コースタイム:
JR中央・青梅線「立川」[705]〜(青梅10分停車トイレ)〜JR青梅線「奥多摩」[829]〜奥多摩BS[835]〜(バス280円)〜川乗橋BS[850]〜登り口(蕎麦粒山への案内看板)[853/858]〜1P[925/928]〜2P[1010/1015]〜 大きなブナの木[1058]〜笙ノ岩山[1110/(昼食)/1140]〜(鳥屋戸尾根)〜蕎麦粒山手前の分岐[1248]〜蕎麦粒山[1255/1305]〜蕎麦粒山手前の分岐[1308]〜桂谷ノ峰の手前の分岐[1325]〜桂谷林道 [1345/1355]〜百尋の滝を眺める[1425]〜細倉橋[1452]〜川乗橋BS [1525/1530]〜三河屋・氷川郷「麻葉の湯」 [1620/1715]〜JR青梅線「奥多摩」[1740]〜JR青梅線「青梅」[1816/1819]〜JR中央線「立川」[1848]\(^0^)/

トレイルマップ

高度記録

 

いや〜良く歩いた。7時間、20km!!!翌週の甲斐駒ケ岳のために足が鈍らないように・・・のはずだったのに。副隊長は笙ノ岩山のあとは適当にエスケープするつもりで、こんなに歩くはめになるとは思っていなかったようだ。副隊長にとっての誤算は、女子が蕎麦粒山に行く気満々になってしまったことかな〜。そして皆にとっての誤算は帰りのバスが1時間後にしかなかったことだ※1。バス道を歩くことになってしまったのはしんどかったが、「調子が乗れば鳥屋戸尾根を辿って蕎麦粒山まで行くかもしれません。」との山行案内のとおり、調子に乗って20km歩いた経験は貴重だ! 

笙ノ岩山へは川乗橋BSより川苔山方面へ多くの登山者とともに林道をしばし歩く。登り口の目印は林道の左側にある小さな「蕎麦粒山へ」の看板である。ここから山を登っていくのは我々のみ。取りつきの部分は杉林をつづれ折りに登っていくが、そのあとはじわーっときつい斜面の直登の連続である。暑さ寒さも彼岸まで・・・のことば通りに秋が訪れ、清々しい秋晴れに恵まれた。きょうの山歩きは気温・湿度的には快適なのだが、残念なのは眺望が無いことだ。

登り口から1時間ほどすると、ところどころ露岩が現れ、アセビやリョウブ、ミズナラ、コナラなどの雑木林に変わる。足元には台風で落とされたどんぐり※2、栗、ホップにしか見えない木の実などがいっぱい落ちており、眺望が無いつまらなさはとたんに解消された。ガマズミの5oほどの赤い実もいっぱい落ちていた。秋の味覚キノコも、しいたけに似た茶色のもの、赤くドクドクしいもの、真っ白な不気味なものなど、これまた種類多くおもしろい。

大きなブナの木に抱きついてエネルギーをもらったあと、登りきったところが笙ノ岩山の山頂だった。山頂の眺望なし。どんぐりとガマズミの実がいっぱい落ちている。

珍しく登山者がやってきた。なんとイケメン外国人。あいさつすると、流暢な日本語で返事が返ってきた。ユーリ君は避難小屋泊の予定で酉谷山まで行くとのこと。山のアドバイスとともに、次々におすそわけする女子に物怖じせず応対できるかっこいい青年だ。めっちゃ“おはぎ”に感動していた。(このちゃんがいぃDay!HPを紹介し、メアド交換もした。いいDay!HPを見てくれるとうれしいな〜!)

鳥屋戸尾根は笙ノ岩山からの急な下りから始まる。間もなく、左手の木々の間から三ツドッケの特徴的な山頂が見えた。さらにしばらく行くと、右手に少し展望が開けた場所があり、本仁田山とその奥に大岳山が眺められ気分が上がった。続いて極めつけ富士山!思いがけないところで恋人に出会えた。蕎麦粒山が見えたときには、行くのは「今でしょ!」の気分。

鳥屋戸尾根は、アップダウンを繰り返す。砂利っぽい歩きづらいところもある。昭文社地図にある塩地の頭と松岩の頭は標識もなく確認できなかった。地図の蕎麦粒山手前の分岐は実際はもう少し山頂に近いところに変わっていることが、GPS記録でわかった。

最後の急登を登って蕎麦粒山に到着。若者カップルとユーリ君がいるのみ。山頂は狭いが、東側に展望が開けており、名栗湖や所沢方面西武ドームまで良く見える。ユーリ君に “おはぎ”をプレゼントして別れた。

桂谷ノ峰の手前の分岐から桂谷林道への登山道は、作業道のようで歩きやすい。途中、斜面に木を組んで桟橋のようにしてあるところがあるが、朽ちて落ちないか心配な感じだった。ずっと杉林の中を歩くのかと思いきや、尾根に出て風景が変わる。この尾根は副隊長にとって懐かしい場所だったらしい。高校3年の最後の最後に、2年生二人を連れて川乗橋からの林道がどこまで続くのか探検して、この尾根にまで来たとのこと。この杉はそのあと植林されたものだろうな〜と、そんな話をしていたら、パッと桂谷林道に出た。笙ノ岩山と鳥屋戸尾根を見渡せる。

まずは細倉橋を目指す。コースタイムは地図に載ってないので、さっぱり見当がつかない。行けども行けども山。深い山だな〜と実感した。渓流や滝、山々のすばらしい景観。百尋の滝も遠くに眺めることができたし、若者グループの渓流下り※3を見たりして、林道歩きを楽しみながら、ようやく細倉橋に到着。あともう一息で川乗橋BSだ!

蕎麦粒山頂から川乗橋BSまで歩くこと2時間20分。やっとの思いで辿り着いたのにバスは1時間後。ここに売店がありビールが飲めるのなら1時間待つが、意を決して温泉を目指して歩くことにした。バス一区間3分のところ徒歩10分かかった。バス15分だったから・・・、え〜っ!あと50分も歩くのか!なえる〜〜〜

川乗橋BSから予想通り50分。奥多摩の町に帰って来た〜!!!!!

○温泉
氷川郷「麻葉の湯」三河屋(1000円)

東京国体の自転車競技が翌日開催されるため団体宿泊客が来ているとのことだったが、丁度お風呂は貸切状態で、ゆった〜り。ぬるめの湯加減はきょうの疲れを癒すにもってこいだった。
温泉のあと副隊長は駅前の居酒屋で一人ビールを満喫し、女子は駅前の売店でビールを調達して電車に乗り込んだ。なんとビールの沁みること!

○打ち上げ
1件目「紋屋」(なおちゃんの知人に紹介された富山料理の店)
  おさしみ一人前3000円〜、のどぐろ煮付け7000円。コース予約は5000円〜。
  我々の注文は写真のとおり。高級店の上品な味を日本酒で楽しんだ。

2件目「だるま」
  肉豆腐が美味しかった。これはおすすめ!

※1 川乗橋⇒奥多摩 1501または1628

2 1.52.5cmの卵状楕円形はミズナラ、1.5cm程度の長楕円形はコナラ、丸くつぶれたようなどんぐりはモンゴリナラ。
     ちなみにホップのような実はクマシデの実(19の写真)

3 多摩川ラフティングWindsツアー:シャワークライミング(料金6800円) by のん

今回の参加者: 副隊長、なおちゃん、のんちゃん、このちゃん
実働時間:7時間20分
累積登高差:(+)2059m   
踏破距離:19.5km+4km駅まで


           〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

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01 ここが鳥屋戸尾根の登り口。
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02 今日のメンバー。
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03 川苔山を目指す大勢のハイカーが下を素通りする。
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04 モミの大木。
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05 ボールペンを落としたのんちゃん。
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06 ドングリ拾いに熱中。
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07 ブナの大木を見ると抱き付いてみたくなる。
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08 意外に早く笙ノ岩山到着。
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09 後から追いついてきたユーリ君と。
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10 本仁田山と大岳山。
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11 この季節の富士山は平面的に見える。
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12 蕎麦粒山を見たこのちゃんに背中を押され・・・
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13 蕎麦粒山に到着。関東平野を見下ろす。
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14 酉谷小屋まで行くというユーリ君とはここでお別れ。
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15 桂谷ノ峰の手前、離岩尾根との分岐。
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16 桂谷林道に降りてきました。
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17 百尋ノ滝の上流にある無名滝。
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18 正面から見るとこんな感じ。
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19 のんちゃんと小生にはビールのホップに見えてしょうがない。
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20 百尋ノ滝を見下ろせる。奥は日向沢ノ峰。
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21 足毛岩。名前の由来が判る人いませんか?
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22 細倉橋。
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23 川乗橋に到着。バスは1時間後。
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24 仕方なく歩き出す。奥多摩工業曳鉄線を見上げる。
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25 立川紋屋の先付。左は、アユの一夜干しうるか和え。右は、カブのユズ味噌クコの実添え。
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26 出汁巻卵。
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27 薩摩揚げ。
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28 イカ墨入り塩辛。まーお洒落!

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