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「いぃDay!」山岳会日本支部


第319回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2013年12月28日(

行き先【箱根/明神ヶ岳(1169.1)・明星ヶ岳(923.9m)

コースタイム:
小田急線「新松田」[814/820]~(タクシー1人850円)~道了尊[845/8:58]~1P[933]~明神ヶ岳見晴小屋 [958]~2P[10:20]~明神水[10;33]~3P[11:27]~明星ヶ岳分岐[12:05]~明神ヶ岳[1219/(昼食)/1259]宮城野分岐 [13:40]882m[13:58]~明星ヶ岳TV中継地点[14:35]~明星ヶ岳山頂標[14:37/14:40]~大文字のお焚き場見学[14:53/15:00]~登山口[15:12]~宮城野下BS[16:12]~勘太郎の湯[16:24/入浴/17:05]~宮城野BS[17:16]~箱根湯本駅BS[17:45/17:52発小田原行き]~小田原駅[18:09/さくら駅前店で打ち上げ/20:05ロマンスカー新宿行]~新宿駅着[21:42]

トレイルマップ
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高度記録
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1年前の忘年山行で、雨のため中止になった明神ヶ岳~明星ヶ岳にリベンジとなった。今日は快晴。昨日の雨もすっかり回復し、新雪が期待できる絶好の山日和。

小田急線新松田に集合。このちゃんの知り合いのリュウさんも初参加、総勢七名。この快晴に皆の顔もニコニコ。1年前の意気消沈した新松田改札口とは大違いだ。即刻タクシー2台に分乗して道了尊に向かう。

8:45に道了尊に着く。うっそうとした杉林の登山道を上り始める。580mあたりから雪道になり始めた。登山道の両側にできた霜柱に雪がうっすらとかぶさり、まるで白い花が咲いたよう。明神ヶ岳見晴小屋のあたりからは、もう一面真っ白でこれは楽しい雪歩きが期待出来そう。

 やがて、積雪が30cmくらいになってきたが、トレースがはっきりとしていて前回のお坊な山のようなラッセルの必要がないのは、ありがたい。しかし、そのうち私の靴の裏に雪がくっつき始めた。靴の土踏まずのところが雪で盛り上がってきて、何とも歩きにくい。ついに、私とこのちゃん、ひろこさんは、アイゼンをはくことにした。ストックも用意し準備完了。ぐっと安定感が増し、歩きやすくなった。あたりを見ると、雪の原。振り返ると、相模湾に三浦半島、その奥には房総半島まで見渡せる。仰ぎみると、真っ青な空に木々を覆う雪の白が映える。あまりの景色の素晴らしさに、副隊長がここで1本取ろうと言う。しばらく、写真撮影タイム。何度「きれいだねー。」と言ったことか…。雪の山そして海が見える景色を堪能する。「遠くにスカイツリーがぼんやり見える。」と、視力抜群のヒロコさんの声に、どうもよくわかないが心の目で見たつもりになる。

 ひとしきり、眺めを楽しんだ後また登り始める。風もなく絶好のコンディションなのに、雪の中を歩くのはやはり疲れる。夏山の時にもこのコースを登った時にはそんなにきつくは感じなかったが、今日は頂上までがやたらと遠く感じる。

12:05、ようやく尾根を登り切る。急に視界が開け、先頭を歩く副隊長が「おおっ!」と声を上げる。「なになにっ!」と我々も後を続くと、そこには大きな富士山がどーんとそびえ立っている。半分ぐらいまで雪化粧をしている。その左前方に、昨年登った箱根の神山、駒ヶ岳が見える。

12:19、明神ヶ岳山頂に着く。でっかい富士山を見ながら昼食を採る。山頂だけあって、風が強い。手も凍えそう。早々に昼食を済ませ、12:50に下り始める。下りということで、女性陣とリュウさんはアイゼンをつけた。しかしながら、南斜面のせいか積雪量が少なく、所々に石があって、アイゼンの歯があたってしまうため、下り始めてから40分ほどでアイゼンをはずしてしまった。13:40、宮城野分岐に着く。夜、豊洲で忘年会がある私は、ここで明星ヶ岳へ向かう皆と別れ、一人宮城野へ下りることにした。(第1部はここで終了 by kuma


 

さて、くまちゃんと別れた後、残る6人は明星ヶ岳を目指す。下ってから登りかえすとまた雪が深くなる。雪で垂れ下がった篠竹のトンネルが厄介だ。右手に富士山や金時山、駒ケ岳を眺めつつ、最後、頂上への斜面を一気に登る。

 登りきって平らな山頂に進むと行く手に4階建ての鉄パイプやぐらの上で若いスタッフが作業中。何なのか尋ねると、「箱根駅伝のテレビ中継局を作っているんです。」とのこと。毎年お正月の箱根駅伝で、コース全体を見下ろすカメラはここに設置されていたのだ。「頑張ってください!今年も、駅伝、応援しますね。」つい興奮して声をかけた。今ごろ九州の山に登っているくぼっちをはじめ、箱根駅伝ファンは多いのだ。

 明星ヶ岳の祠と山頂標で写真を撮って、すぐ下山に向かう。少し進んだところに「大文字焼き」のお焚き場があった。篠竹が刈りはらわれており、宮城野の町や駒ケ岳まで見晴らしがいい。いつまでもうっとり眺めていたいところだが、小田原でおいしい鮮魚を肴に飲まなければならないので()先を急ぐ。

足元はぐちゃぐちゃだし篠竹は垂れ下がってくるし…。サラサラッと落ちてきた雪が襟足から中に入って冷たい。その時「キャー!」と悲鳴。のんちゃんに、篠竹の雪が崩れてきたのだ。(笑)足がつるメンバーもいて苦労しながら登山口まで降りてきた。バス停まで15分とある。あと一息だ。

4時過ぎにバス停に付いた。バスの時刻を調べて「勘三郎の湯」で汗を流し、バスと電車で小田原へ出て「さくら」という地元の海鮮料理の店で打ち上げた。帰りはロマンスカーで優雅に、ウイスキーと焼酎、ちくわを片手にハッピーエンド。今年最後の山行を楽しくしめくくることができた。

結びに、初参加ながら靴が合わず悪路に苦戦したリュウさんからのメッセージを紹介させてもらう。(是非また来てくださいね!)

「昨日はどうもありがとうございました。
 素晴らしい山景に触れることができましたし、皆さんの温かい心遣いに感謝です。
 私にとってはかなりハードな体験でしたが、年末にまたとない感動もあり、参加して正解でした。
 新年の目標は、怠けた基礎体力を向上させるために、少しランニングをしてみたいと思っています。

それでは、パーティの皆さんに感謝!
よいお年をお迎えください。」

 これを読んでくれているすべての人に、2013年を送る幸せ気分が届きますように。
みなさま、よいお年を!! ♡                    (by Konochan


今回の参加者:隊長、副隊長、このちゃん、のんちゃん、ヒロコさん、くまちゃん、リュウさん
実働時間:5時間30分
累積登高差(+)1071m
踏破距離:11.5km

~ 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます ~

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01 登り始めは最乗寺から。
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02 ひと汗かいたところで休憩。
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03 植林帯を抜けると積もったばかりのような雪道。
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04 見晴小屋から丹沢を眺める。
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05 塔ヶ岳から蛭ヶ岳までが見える。雪が付くと丹沢も神々しい。
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06 箱根に来たことを忘れるほどの雪景色。
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07 サングラスも八海山以来か。
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08 相模湾が一望できる。
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09 丹沢・大山をバックに。
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10 雪の巻き道は慎重に。
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11 稜線に出ると、神山、駒ケ岳が目に飛び込んできた。
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12 相模湾の眺めも最高潮。
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13 富士山がでっかい。
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14 明神ヶ岳山頂で。
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15 東京の高層ビル群まで見える。
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16 あちらは愛鷹山。その左は駿河湾。
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17 もう一度記念撮影。
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18 明星ヶ岳への尾根道もご覧の雪。
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19 ドテッとした山容が明星ヶ岳。
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20 篠竹が雪の重みで倒れていて鬱陶しい。
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21 富士山と明神ヶ岳を振り返る。
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22 明神ヶ岳到着。
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23 山頂付近では駅伝の撮影準備が進められていた。
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24 大文字から富士を望む。下は宮城野。
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25 宮ノ下の富士屋ホテルがよく見える。
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26 宮城野から見上げる大文字。これから勘太郎の湯へ。
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27 小田原駅前の「さくら駅前店」に入店。
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28 刺身盛り合わせ2人前。
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29 ちょっと珍しい里芋コロッケ。
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30 桜海老かき揚げ。
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31 出汁巻き卵。
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32 牡蠣のグラタン。
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