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! 第327回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告 2014年3月1日(土) 行き先【丹沢/高松山(801.4m)】 コースタイム 小田急線新宿駅[6:51]〜新松田[8:15]〜バス[8:25]〜田代向BS[8:43]〜はなじょろ道の説明板[9:11]〜はなじょろ道に入る[9:30]〜休憩[10:05]〜ヒネゴ沢乗越[10:35]〜高松山頂[10:57]〜昼食〜出発[11:25]〜ビリ堂[11:45]〜林道に出る[12:17]〜さくらの湯[13:20]〜ポッポ駅前屋[14:17/16:00]〜山北駅[16:17]〜松田駅[16:17/16:29]( 特急あさぎり12号、670円)〜小田急線新宿駅[17:39]
今回は久しぶりの雨の山行となったが、弱い雨が降ったり止んだり。天気予報で言っていたほど寒くはならず、ジャケットを着ていると汗をかいた。また、雨模様なので、シダンゴ山はやめて、高松山のみとなった。町には全く、山にもほとんど雪は無かった。 新松田駅から、寄(やどりき、昭文社地図ではやどろぎ)行きバスに乗る。松田町は河津桜が有名だそうで、バスからちらほら見えて綺麗だった。田代向BSで下車して、車道歩きが続く。途中、虫沢古道を守る会の案内板に誘われて、虫沢沿いからヒネゴ沢を辿る、かつて花嫁が山越えして嫁いだ道、花女郎道(はなじょろみち)を行くことにする(女郎には遊女だけでなく、女性・婦人の意味もあるらしい)。 この山道は地図に赤線がついていないが、守る会がよく整備していて、標高表示や標識が充実していた。標識や途中の切り株の上には伐採の廃材を使った粗削りの可愛いリスやウサギの木彫りが乗っていて、気持ちが和む。直立した杉林に霧がかかり幻想的で美しい。枝払いされたふかふかの杉を踏みしめて、九十九折の道を登って行く。花嫁さんが通った道にしてはキツイ登りに、昔の女性は逞しかったのねぇ?そして私たちも…と思う。杉林の間に白い花を発見!あらあら、ミツマタの蕾ではありませんか。辺りをよく見ればあちこちにミツマタが群生していて、開花すると黄色い花も今は純白で硬く下を向いているが、それもまた美しい。またミツバ岳に行きたいなあ?と思いを馳せる。 最初の休憩をしていると「おーいおーい」と盛んに呼ぶ声がする。遠くでは犬の声もして、猟師さんの声だとわかる。今日は鹿掃討大作戦の日であるらしく、途中数人の猟師さんに出会った。年間で4百数十頭の捕獲目標に対して250頭ほどしか捕獲できず、生まれてくる鹿との追いかけっこですと言っていた。 ヒネゴ沢乗越からは尾根上を歩いて高松山山頂に到着。平で広い草原状の山頂広場の真ん中にテーブルが一つある。晴れていたらナイスビューに向かって座れる長椅子で昼食にしたが、今日は霧で真っ白である。と、なにやらどどど…と気配がしたと思ったら、鹿が数頭、猟犬なんてへっちゃらだぁ〜という顔して静かに霧の中を逃げていった。ここは本来なら相模湾から富士山が一望できるとのこと。 下山途中のビリ堂というのは、昔お堂が建っていたらしく、一番ビリ(最後)にある観音堂なのでそう呼ばれていたそうだ。そこの杉の根元には馬頭観音が二体鎮座していて、ひとつは200年前のものだ。ところで馬頭観音って??という疑問に奈緒ちゃんが帰宅後、すぐに調べてくれた。杉林の中を下り、雑木林となってくると舗装路に出た。ここからは里山風景が楽しめた。みかん畑の向こうには東名高速道路が走っている。また、梅も盛りで、その根元には菜の花も咲いている。大雪に苦しめられて忘れていた春を感じる事ができた。 さっさと下山して、山北駅前のさくらの湯に浸かった後は、鉄道模型のある呑み屋、ポッポ駅前屋でゆっくりくつろいだ。仕込みがまだ!と断られる物もあったけど、揚げたてのふきのとうや舞茸などの野菜天ぷらが美味だった。帰りの電車はJRに乗り入れている小田急線ロマンスカーあさぎり号で、快適に揺られた。これも副隊長がスマホからさっさと特急券を予約してくれて、ありがとうございました。 今回の地域には、寄(やどりき)、尺里(ひさり)、ビリ堂、第六天、シダンゴ山…と、変わった地名や山名が多かった。尺里は本来「久里」で、「久」の字の写し間違いなどから尺里となったという説がネットに載っていた。(Ahiru記) 〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます このちゃんTrailMaps INDEXへ |