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「いぃDay!」山岳会日本支部   


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第342回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2014年6月14日(

行き先【中央線沿線/滝子山(1620m)東稜

コースタイム:

JR立川駅[643](JR中央本線普通電車甲府行)JR大月駅[739745](タクシー:3,070)⇒間明野・金山神社[800810]→切目峠[823]→恵能野川徒渉[828840]P1[905910]→鞍吾山[933935]→第19号鉄塔[10081018]→御上人ノタル[1055]P211091120]→滝子山三角点[1220]→鎮西ヶ池への分岐[1222]→滝子山山頂[12251245]→鎮西ヶ池への分岐[1248]→鎮西ヶ池[1252]〜曲り沢峠と大谷ヶ丸との分岐[13151318]→掘抜ドウミ下降点[1340]→大谷ヶ丸[14051408]→米背負峠[1425]→大蔵沢林道[14551500]→やまと天目山温泉[15551700](臨時バス:300)JR甲斐大和駅[17151731](JR中央本線普通列車立川行)JR立川駅[1902]→「立川やきとん」で打ち上げ\(^0^)/

トレイルマップ
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高度記録
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我々のフェイバリットマウンテン、滝子山は、大方の尾根ルートはトレース済みであるが、唯一残されたと言っていいルートが東稜だった。途中にある御上人のタルというキレットも気になっていた。以前から計画自体は温め続けていて、昨年さて実行しようとしたものの、突然海外出張が入ってしまいドタキャン、今回は満を持しての再挑戦である。本来、東稜は藤沢子神社からスタートするのが真っ当なのだが、鞍吾山までは第179回で踏破済なので、今回は鞍吾山から先を登ることとし、アプローチは間明野からとした。日頃の行いの良さで、朝から真青な日本晴れだ。

 立川643分発甲府行は、先週とはうって変わって大層な混みよう。皆さん、天気に大変敏感である。大月からタクシーに乗って、間明野・金山神社前で降り、切目峠に向かう。この道は第142回以来。程無く峠に到着。右:大久保山と共に、左:恵能野集落と滝子山を指し示す道標があるのも以前と同じ。この「滝子山」という標記を初めて見たときは、何と酔狂な・・・と感じたが、とうとうそれが我々にとって現実となった訳で、少々感慨深い。西側へ下るとすぐ恵能野川の堰堤が見えてくる。今日は水量が多いようなので、久しぶりに山靴を脱いで徒渉する(Woodyさんは山靴のまま渡れる処を見つけたようだった)。冷たくて目が覚めるようだが、気持ち良い。徒渉自体は第130回以来。

 山靴を履いてから河岸を登ると、小沢ドウミへと続く道に出る。これを少々辿り、頃合いを見計らって左手の斜面に取り付く。所々、赤テープが現れるので迷うことは無い。直ぐに顕著で急峻な尾根になり、しばし我慢の登り。先週の宮宕山はまだ新緑を感じたが、たった一週間で今日はだいぶ緑がえばってきた感じ。

 鞍吾山を示す手製の標識は、1,037.7mの三角点があるピークにぶら下がっていたが、その先の1,040m圏ピークにも、黄色いテープに油性ペンで「クラゴ山」の表示があった。この先はゆったりとした傾斜の尾根歩きが続き、時々ひんやりとした風も吹くので、梅雨の中休みとは思えない爽やかさである。そのうち葛野川線19号鉄塔に到着。東稜はここだけ見通しが良い。行く手に堂々たる滝子山が立ちはだかっている。日なたにいても、暑さを感じない。

 1,100m辺りから次第に登りとなり、それがどんどん急となって最後は木に掴まりながら沼ノ沢峰(1,250m圏ピーク)に立つ。すぐさま一転して急下降となるが、風化した花こう岩で形成された斜面なので、岩の上を砂礫が覆っていて甚だ気持ちが悪い。ロープがぶら下がっているものの信頼性に乏しく、掴まれる立木も疎らなので、ゆっくり慎重に下っていくと、御上人ノタルと呼ばれるキレットに降り立つ。幅は50cm程度だろうか、両側とも切れ込んでいるが、雑木や草が生い茂っているせいか、それほど高度感はない。北側のアモウ沢は直ぐ下に見え、流れの音も良く聞こえてくる。すぐ北にある掘抜ドウミと良く似た感じだが、こちらの方が両側の切れ込みがきついようだ。

 御上人ノタルからは再び急登。三角点まで高度差は凡そ370mあるが、両手両足で登る部分が結構多いので、意外と高度は稼げる。途中、大岩が行く手を阻むが、踏み跡と赤テープを丁寧に辿れば、手掛かり足掛かりは結構豊富だ。岩をクリアした後は、また二本足だけで我慢の登り。エゾハルゼミの合唱が聴こえてくる。

 やがて、見慣れた大月市の道標の前に飛び出る。我々が来た方角を指し示す道標には「この先岩場 危険」とある。ここには三角点があるが眺め無し。微かな達成感を噛みしめつつ、山梨百名山の標識があって眺めが良い山頂へもう少しだけ登ると、そこはかなりの登山客で溢れていた。腰を下ろすほどのスペースが無いので、立ったままランチ。富士山の山頂だけ雲に隠れているが、意外と遠目が利いており、奥秩父の金峰山は五丈岩も良く見える。

 さて何処を下るか、閣議の結果、鎮西ヶ池の先の分岐から、掘抜きドウミ下降点までの間が未だトレースしていない尾根道なので、そのまま大谷ヶ丸も踏んで、米背負峠からやまと天目山温泉に下ろうということになった。ところで、我々が思案している間に、浜立尾根方面に下っていく熟年パーティがいた。浜立尾根(もしくは寂悄尾根?)は、いつの間にか下りに使うほどポピュラーになってきているのかも知れない。我々も次に機会があれば寂悄尾根を下ってみたい。

 何回も通った平ッ沢方面へ下る道を左に分けると、静かでゆったりした尾根歩き。笹薮を通る時に、先月の丹沢と同様、こちらも花が咲いているのに気が付く。ゆるゆると登って大谷ヶ丸到着。木々の間から、やや雲に覆われた白峰三山が見える。米背負峠に出ると、熟年パーティが何処を下るか思案中の様子。それを横目にあとはひたすらやまと天目山温泉を目指すのみ。

無心に下れば思いの外早く、16時前にやまと天目山温泉に到着したが、時刻表を見れば最終の栄和交通バスは1616分発、タクシーを呼ぶしかないか、と思っていたら17時発の臨時バスが出るとの情報を得、ゆっくりと汗を流す。相変わらず風呂場は結構な賑わいぶり。ここは他と比べ脱衣所がやや狭いか。結局みんな、ビールを飲みたいがために、風呂から上がるのが早いこと早いこと。休憩室で生ビールを呷って一息ついたら、首尾良く臨時バスに乗り込む。7割程度の乗車率。甲斐大和駅に着て早速コンビニで飲み物(ビールと氷と炭酸とウィスキーポケット瓶)を仕入れ、良いタイミングでやってくる立川行電車が移動酒場となる(途中、隊長はハイボール用つまみとして大月駅でチーズを仕入れる)。今日の立川での打ち上げ場所は「立川やきとん」だった。  (by 副隊長)


今回の参加者:隊長、副隊長、ウッディーさん、のんちゃん、なおちゃん
実働時間:7時間5分
累積登高差(+):1764m
踏破距離:14.8km

☆ 本日の打ち上げはこんな店  Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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01 金山神社がスタート地点。
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02 今日は梅雨の中休みにしても上天気。
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03 金山神社の裏地。
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04 竹林が青々している。
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05 意外にちゃんとした橋。
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06 切目峠への登り。
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07 ここが切目峠。滝子山を示す道標もある。
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08 7年前は、ここから大久保山を目指した。
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09 西へ下る。いつのまにかだいぶ緑がえばってきた。
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10 恵能野川に出た。水量は多い。
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11 それでもって渡渉。
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12 結構、冷たい。
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13 小沢ドウミへと続く道に出る。
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14 鞍吾山への尾根に取り付く。
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15 結構、急な尾根。
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16 今日は湿度が低いので、それほど苦しくはない。
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17 暫し我慢の登り。
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18 もう直ぐ鞍吾山。
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19 鞍吾山到着。
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20 富士山が見えた。
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21 鉄塔から滝子山を見上げる。まだまだ先は長い。
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22 周囲の位置関係を確認中。
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23 再び登りが始まる。
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24 道形はまあまあちゃんとしている。
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25 時々吹き抜ける風が実に爽やか。
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26 ウツギ?
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27 1250m圏ピークへの登りも中々したたか。
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28 ロープも設置されていた。
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29 御上人のタルへの下り。
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30 風化した花崗岩質で滑りやすい。
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31 こんな標識もあった。
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32 ここが御上人のタル。
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33 タルの南側。
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34 タルの北側。アモウ沢がすぐ近くに見える。
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35 通過自体はそれほどスリリングではない。
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36 いよいよ滝子山本体の登り。
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37 大きな岩が行く手を阻む。
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38 手掛かり足掛かりは問題ない。
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39 このあたりはイワウチワだらけ。花の季節に来たかった。
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40 岩の通過は高度をガンガン稼ぐ。
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41 三角点に出た。
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42 ヤマツツジに祝福を受ける。
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43 眺めのいい山頂は、登山客で溢れている。
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44 振り返ると大岳山、御前山、三頭山が見えた。
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45 残念ながら、富士山だけは殆ど雲の中。
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46 小金沢連嶺。黒岳までは見えている。
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47 ヤマツツジと富士山。
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48 奥秩父連山も良く見える。
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49 今日は空気が澄んでいる。
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50 今日の鎮西ヶ池は、水量が豊富。
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51 鳥居は残念な状態。
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52 いつもはここで笹子駅方面に行くが、今日は右に行ってみる。
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53 まだお花畑にはなっていない。
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54 この辺りのカラマツは紅葉が見事。
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55 ここはシダが多い。
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55 大谷ヶ丸との分岐。
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56 およそ5年ぶりの山頂。
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57 白根山三山あたりが見えているはず。
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58 大蔵沢林道を黙々と下る。
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59 もうこれだけ下ってきた。
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60 トンネルを抜ければもう少し。
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61 やまと天目山温泉で、風呂上がりの後はお約束。
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62 今日はここに入ってみた。
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63 もつ焼き以外にも色々あった。

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