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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第348回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2014年8月2日(

行き先【中央線沿線/牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1994m)

コースタイム:

JR中央線「高尾」[726]〜JR中央線「大月」[814/818]〜(タクシー7570円)〜大峠[850/900]〜1P[935/940]〜赤岩ノ丸 [941]2P1005/1010]〜分岐[1027]〜黒岳[1030/1035]〜川胡桃沢の頭[1102] 〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山[1145/(昼食)/1200]〜登山口[1250/1302]〜ペンションすずらん[1327/(入浴500円)/1515]〜(バス750円)〜JR中央線「甲斐大和」[1540/1551]〜JR中央線「大月」[1609/1649(ホリデー快速富士山2号)] JR中央線「立川」[1734]\(^0^)/

トレイルマップ
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 先週の暑さに懲りた副隊長が選んだ山は小金沢連嶺。倉岳山より約1000m高いので、5〜6℃涼しいはずと期待する。大月からタクシーを奮発して大峠へ。登り始めの標高がすでに1560mある大峠から黒岳〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山〜大菩薩湖へと歩く避暑コースである。

 果たして!タクシーを降りた瞬間、さわやかな涼風を感じた。半袖ではス〜ッとしすぎる感じがして、日焼け対策のアームカバーをして丁度いいくらいである。

 登り口から、割と斜度のある登山道が続く。笹が目立つが自然林のいい尾根道である。30分ほどのところで、左手にわずかであるが視界が開けた。と、そこから黒富士が見えるではないか!夏季の小金沢連嶺ではいつも夏雲に覆われて富士山を眺めたことがなく、今日も期待していなかっただけに感激であった。重々しい雲が今にも富士山を隠そうとしているが・・・。富士山の手前にアンテナが目印の三ツ峠山と御坂の山々が構え、さらにその手前には滝子山。

 再び歩き出してすぐに赤岩ノ丸。この赤岩ノ丸からわずかに下ると赤谷本宮があるらしい。案内によるとパワースポットとのこと。黒岳に向かうこの尾根は実に雰囲気がいい。思わず「いいね〜」とつぶやくと、副隊長もお気に入りで大菩薩経由と同数くらいこちらからのコースを辿っているらしい。シラビソの林とカエデの林には様々な種類の苔が地面を覆い、黒森の静けさを演出している。

 黒岳山頂。伐採してあるが眺望はなく、てっぺんのみ開けていて暑いだけ。

川胡桃沢ノ頭へは笹に覆われた尾根道を辿る。アップダウンはほとんどないが倒木が多く、跨いだり屈んだり。川胡桃沢ノ頭では何やら怪しい雲がすっぽりと富士山の姿を隠し、そればかりか遠くに雷鳴が聞こえてきたので、先を急ぐ。ここからの富士山は次を期待しよう!

 一面の笹原(賽ノ河原)では眺望が開けて、右手奥多摩方面には御前山、三頭山らが見渡せ、左手にも丹沢方面を見渡すことができるが、いかんせん暗雲立ち込め今にも雨粒が落ちてきそうなので足早に過ぎる。お花畑にマルバタケブキは目立つものの、可憐なオダマキやウスユキソウは花期が終わろうとしている感じだった。

 さて、笹原の第2弾、牛奥ノ雁ヶ腹摺山の斜面にはレンガ色のいかにもキクの仲間らしい花が群生していた。初めて見る花だが、お世辞にもかわいいとは言えない。というのも細長い花びらが垂れ下がるというか反り返るといった咲き方をしているからで、花の終わりなのかと思っていた。が調べたところ、コウリンカ(紅輪花)という花で、花びらが垂れ下がった咲き方をすること、絶滅危惧種!であることがわかった。

斜面を登ったところで雨粒が落ちてきた。とりあえず傘をさして牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着。山頂では記念撮影したのみで、さっと木陰に逃げ込んで、雨を凌いで雨具一式に身を包む。困ったことに虫が集まってくるので、それをよけながら立ったままの軽い昼食。

かなり本降り。大菩薩湖方面へと下山する。当初大菩薩湖入口BSを目指すつもりだったが、副隊長からの提案があり「ペンションすずらん」を目指すことにした。牛奥ノ雁ヶ腹摺山直下の林はほとんど立ち枯れている。『縞枯れ現象』というものらしい。[シラビソ、オオシラビソ の優占林に限って見られる現象で木々が立ち枯れたり、倒れたりすることにより、遠く から見ると縞状の模様が見られる。 山の自浄作用とも木々の世代交代や天然更新とも考えられている(Wikipedia]

通り雨は1時間ほどであがり、日川林道登山口に到着した。こちらはまったく雨に濡れていない。雨の境目に立ってみたいといつも思うのだが・・・。この林道から「ペンションすずらん」への近道が「県道バス停方面」という手作りの道標で示されている。植林地の下草刈り作業中のため迂回路を取らされていたのかもしれないが、林道を何度か経由して、「ペンションすずらん」の真ん前に出た。バス停「すずらん昆虫館前」である。

日帰り入浴500円。バスを待つ間、ログハウス風のレストランで風呂上がりのビールとおつまみを注文し、さらに副隊長持参の日本酒をいただき、ゆるゆると時間が流れた。天然クーラーの中での“夏休みの昼下がり”。言うことなし!

〈ペンションすずらん〉
世界の昆虫を20万点展示し、販売もする、知る人ぞ知る虫屋さんマニアのペンション。コナラ、クリ、ミズナラ、クヌギの林のおかげでカブト、クワガタ、カミキリムシ、蝶の宝庫だという。我々が休憩している間も家族づれが次々到着。店員さんが手作りの虫捕りスポットの地図を配って丁寧に説明していた。夏季は虫屋さんの利用が多いが、その他山屋さん、釣り屋さん、ライダーが利用する宿とのこと。

お風呂はペンションにしては広くて、食べ物もおいしい。・・・忘年山行の宿の候補に!

〈ペンションすずらんのfacebookから知ったこと〉
「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」は日本で一番長い名前の山。
「ペンションすずらん」から牛奥ノ雁ヶ腹摺山への登山道は、今年の春にペンションの主人と仲間が笹藪を開いて整備したとのこと。
小金沢山は2014m !  (今年一番熱い山!?・・・今年中に行かねば!)

きょうも気分良く山行を終えることができた。立川「かぶら屋」も大変美味しゅうございました!by のん)

今回の参加者:副隊長、のんちゃん、なおちゃん
実働時間:3時間40分
累積登高差(+):600.6m
踏破距離:7.3km

☆ 本日の打ち上げはこんな店  Check!

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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01 大峠は涼しい。大枚叩いてきた甲斐があった。
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02 今日の花、ノリウツギ。
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03 気持ちのいい尾根。
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04 ちょっとだけ開けたところから見えたのは・・・
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05 やっぱり富士山。
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06 赤岩ノ頭。
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07 今日の花その2、カニコウモリ。
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08 赤岩ノ頭の直下にある分岐。
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09 この辺りから黒森。
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10 シラビソの森。
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11 大菩薩というより、奥秩父の雰囲気。
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12 苔生した道。
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13 ここではまだ日差しはあったが・・・
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14 黒岳到着。明るいが眺望はない。
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15 如何にも大菩薩連嶺の風情。
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16 川胡桃沢ノ頭。
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17 怪しい雲到来。
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18 この感じも大菩薩連嶺らしい。
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19 奥多摩方面。御前山と三頭山が見える。
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20 日川尾根。
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21 牛奥ノ雁ヶ腹摺山の登り。
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22 丹沢方面。
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23 マルバダケブキ。
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24 とうとう雨が落ちてきた。
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25 黒岳も雨雲の中。
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26 牛奥ノ雁ヶ腹摺山到着。
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27 こんな木でも一時的に雨は凌げる。
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28 防虫ネットをしながらの食事はこうなる。
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29 牛奥ノ雁ヶ腹摺山直下は立ち枯れの森。
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30 この辺りは土砂降り状態。
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31 林道に出た。こちらは雨が降らなかったようだ。
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32 ここからの登りは70分とのこと。
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33 ここからまた、林道を横断して山道が続いている。
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34 また林道に出て、しばらく辿る。
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35 笹が綺麗に切り開かれている。
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36 植林しているところの脇を進む。
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37 再びちょっと山道。
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38 ペンションすずらんに到着。
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39 男風呂、独占。
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40 ペンション内のレストラン。なかなか味がある。
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41 ビールをいただく。
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42 ここは虫屋と山屋と釣屋とライダーが利用するらしい。
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43 今日の〆はこちら。

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