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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第361回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2014年11月22日()〜23日(日祝

行き先【身延線沿線/篠井山(1394.4m)/思親山(1030.9m)

コースタイム:

JR東京駅656発⇒(こだま633号新大阪行)JR三島駅753着/800発⇒JR沼津駅805着/808発⇒(東海道本線普通・浜松行)JR富士駅827着/844発⇒(特急ワイドビューふじかわ1)JR内船駅925着/930発⇒(タクシー)⇒奥山登山口1002着/1010発⇒P1[11:00/11:05]⇒篠井山[12:04/昼食/1243発]⇒北峰[12:54]⇒篠井山山頂[12:59]→奥山登山口[13:56]⇒奥山温泉[14:20/入浴/15:40]⇒(タクシー)⇒佐野川温泉[1603/()/9:00発]⇒(タクシー)⇒佐野峠[922/9:32]⇒思親山[1004/1014]⇒(八木沢分岐)⇒(迷)(寄畑駅方向目指して下の舗装道路に下りる)⇒徳間BS[12:12/12:20]⇒(タクシー)⇒なんぶの湯[12:30//13:35]⇒JR内船駅[13:37/13:43発特急ふじがわ8号]⇒JR富士駅[1425/14: 30]⇒沼津[14:49着/(途中下車、タクシーで移動・海賊亭にて食事)/17:38発]⇒JR三島駅[1743着/17:56(ひかり474)JR東京駅[18:40]\(^0^)/ 
トレイルマップ
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高度記録
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篠井山からの絶景パノラマ写真こちら
<1日目 奥山登山口〜篠井山〜奥山温泉〜佐野川温泉(泊)>

富士山を西から見てみよう

11月の連休は中央本線から眺める富士山ではなく、静岡県側から見ることを第一の目的とする山行です。いつもの長野新幹線ではなく東海道新幹線で西へ向かいます。小田原の手前あたりから富士山が見え隠れしてきました。予報より天気がいいようで、これはかなり期待できます。

三島駅下車、東海道線で富士駅まで、それから先は身延線の特急に乗り換えます。ただしこの特急、あずさ かいじ(猛スピードで鈍行列車の横をすり抜けていく)とは比べられません。特急ふじかわは右へ左へ大きくカーブする線路をそろそろと走って行きます。勾配があるので蛇行しながら高度を上げて行く、というイメージでしょうか。なので、富士山が右側の窓から見えていたと思うと、あっという間に左側から見えてきます。なんだか不思議な気分でした。線路と平行するように富士川がゆったりと流れています。

内船駅で下車、ここは無人駅なので切符は車中で車掌さんに渡してしまいます。タクシーに馬込登山口へとお願いすると「馬込からはここ数年誰も登った人はいないですよ。みなさん奥山温泉から登ります。道は荒れていると思うし車も入れるかどうか・・」と馬込からは思い留まるようなニュアンスで話してくるので、奥山温泉に向かってもらいました。

大展望に感激】

奥山登山口で木彫りの熊さんが迎えてくれました。しばらく沢沿いの道を登っていきます。ところどころに熊よけ用の金属のパイプが吊り下げられており、それを叩いて行きます。(ちょっと耳障りな金属音でした。)明源の滝を通過、紅葉はすこし残っており絵になる景色です。もう一つの滑滝を通り過ぎて、そのあとは針葉樹林の中を登っていきます。眺めもなく単調な登りに飽きてきた頃、目の前がパア-と開けて山頂に着きました。

なんという素晴らしい景色でしょう。正面の富士山は日本一の名前に恥じない雄大さで、裾野までずっと見渡せます。裾野の先は駿河湾、伊豆半島と続いています。湾に沿うように沼津アルプスの小さい山々、箱根の金時山の頂もちらりと見えます。真っ青な空、ちょっとだけ雲がかかった雪のかぶった富士山、それを取り囲む山塊と海・・に言葉もなく見とれてしまいました。

山頂の西側は樹木が生い茂っていましたが、枝の隙間から笊ヶ岳の双子峰が見えました。「20分で出発」などと言われたこともすっかり忘れて(当人も)、山頂で40分近く過ごしました。すこし先に北峰があるので、そこで南アルプスが見えるかもしれないと思い行ってみましたが、ここは眺めはゼロでした。北峰にあった馬込登山口への道標になぜかピンクのテープがぐるぐると巻かれていました。やはり馬込からの道は荒れていたのかもしれません。富士山の眺めを十分堪能して再び奥山温泉へと下って行きます。下山は例によってあっと言う間でした。

温泉をはしご

せっかくここまで来たので(もう2度と来ないかもしれないので)奥山温泉に入りました。ツルツルする肌触りの柔らかいお湯でした。さっと上がり今日の宿泊先の佐野川温泉へ向かいます。ここの源泉は冷たくて(しかも露天)入ることができなかったですが、内湯で十分温まりました。夕食はお部屋に運んでくれます。お刺身や鮎の塩焼き、煮物などの食べきれない程のごちそうを頂きました。ここ南部町は山梨県ですが、生活圏は静岡でほとんどの方が買物は車で富士宮市に出るそうです。ですからお刺身などの新鮮な海の幸も十分に手に入るんですね。(by ひろ)


<2日目 佐野峠〜思親山〜徳間BS〜沼津で打ち上げ>

【大きすぎるほどの富士山。でも裾野まで見えなきゃなぁ〜】
 佐野川温泉は硫黄の匂いがほのかに香るアルカリ温泉で、夜も朝も楽しむことができました。ただし山小屋とは違って、朝食は8時とのこと。当初は8時に出発して寄畑方面まで歩く予定が、変更を余儀なくされ、佐野峠からピストンでも仕方ないか…という考えがよぎります。しかしそこは、タクシーで直接佐野峠へ向かってもらうことで時間を短縮、後半はピストンか予定通りか、メンバーの足の調子にもよりますが取り急ぎ思親山の山頂を目指します。
 佐野峠にタクシーが着くと真正面に富士山がどーんと鎮座しており、「わぁ〜〜!!」と思わず声を上げました。でも、昨日同じく大迫力の富士山を、裾野の先の田子の浦、伊豆半島まで大パノラマで堪能した私たちにとっては、見返してみると裾野が山で隠された富士は今一歩の感じ。思親山山頂からの「360度の展望」に期待して歩を進めます。思親山までの道は階段がところどころ整備された遊歩道。昨日と同じく周りは檜中心の植林です。32分ほどで頂上に着きました。山頂は周辺だけ木が少なく草原状ですが、一応「360度の展望」と名打っているものの周りの針葉樹が伸びてところどころ景色が隠されてしまい、昨日の篠井山からの180度展望にはかなわないような気がしました。富士山の大きな姿だけでもありがたいことなのに、人の満足というのは勝手なものですね。

【下山は東海自然歩道を。しかし思いがけずワイルドなバリエーション道に】
 さて、ここまでの行程でほぼ予定時刻まで取り戻したので、下山は初めの予定通り東海自然歩道を南へ下りることに。一応2万5千分の1の地図では、途中分岐があって寄畑方面に道がついていることになっています。
 ところが下りてみると道標が少なく、赤テープもなく右に曲がる場所を見過ごして八木沢集落の方へ下りていきそうになりました。舗装した林道に出たところで右に戻って寄畑方面への道に入り直します。その道はキャタピラーの跡が残った半分作業道のようなワイルドな道。でも方角から行って尾根を下りながら徳間集落(寄畑方面)の方へ進む道はこれだと思われ、そこをたどることにしました。しかし700mほど進み高度30mくらい下りたあたりでその道がだんだん南にそれる方向に向かうことに気付きました。尾根伝いに寄畑方面へ分岐するのはこの辺と、わかっているのに道標も印も見つかりません。まあ、このまま行き止まりということはあるまいと、キャタピラー作業道を南へ進むと、広い尾根の肩状の場所でキャタピラー跡は終わり。裏切られた私たちは、コンパスで寄畑駅方向を確かめ、その地点から高度150m位下にもう一本通っている林道を目指して下りることにしました。
 枝打ちされた枝がそのまま放置してあるような急斜面を、木につかまり、倒木をまたぎ越して直下降していきます。「昨日の奥山登山口からの道も単調で、思親山への登りも単調だったから、このくだりはワクワクするわ〜!」日頃バリエーションで鍛えているアキレス腱や足の踏ん張りで頑張ります。そしてひたすらワイルドに下降すること40分。とうとう、下の舗装道が見えました。ほぼ崖に近いようなところを避けて左に進み、なんとか足元の2m下が道路面という場所から、コンクリートの斜面をお尻と背中で滑り降りるようにして着地。草木のカスや種だらけになったものの、無事、誰も怪我なく下りることができました。そこから西の徳間集落へ歩きだすと当初通るはずだった道の出口らしい、壊れかかった鉄の梯子と手すりが見えました。正しくこちらの道をたどることができていたとしてもずいぶん心もとない梯子だわ、と思いました。
 徳間バス停に着き、「今日のあのバリエーションルート、おもしろかったね〜♪」と話しながら、体中に付いた種を取り、呼んだタクシーの到着を待ちました。

【〆の旨いもの探しは沼津で】
 タクシーに乗り込んで、なんぶの湯に直行、やはり弱アルカリ性のつるつるのお湯を楽しみました。さて、昼食は蕎麦か旨いものを食べたいということで受付のおじさんに話を聞いたが、内船周辺にはあまりこれといったお店がないようなので、予定より早い特急乗り継ぎで沼津に出て海産物の旨いのを食べることに。この目論見は大成功で、生シラスに生桜エビ、金目鯛の煮つけ、鯵のカリカリ揚げ、カサゴのから揚げなど、山の幸のあとは海の幸でしめくくり、三島からひかり号指定で旅の余韻をあじわいつつ帰路につきました。(By Konochan)
 

 <新幹線こぼれ話>
  余談ですが、6人席を3人2人で取っていた私たち。私の隣、3人掛けの通路側にいた背広の年配男性が三島を出てからしばらくして席を立ち、重そうなカバンを持って立ち去りました。「次の駅で下りるんだ。ラッキー」と思い、席を3、3で向かい合わせに直して座りました。日本酒の酒瓶を片手に副隊長のゲットした地酒3本セットの味見をしていたら、なんとその年配男性、5〜6分してから帰ってくるではありませんか。長かったけれど、彼はトイレに立っただけだったのです!!(赤面)「ごめんなさい、ごめんなさい。下りられるのかと間違えました。」その男性、法事の帰りだそうで、とても温和な方でよかった〜〜。まったく、自分のしでかしたおっちょこちょいにまたも副隊長につっこまれてしまいました〜〜(^ ^;;

 
今回の参加者:副隊長、クマちゃん、ひろちゃん、なおちゃん、このちゃん
実働時間:6時間=3時間25分+2時間35分
累積登高差:(+)1228m(=809m+419m)   
踏破距離:15km
(=
7.4km+7.6km)

☆ 奥山温泉はこんなところ Check!
☆ 佐野川温泉はこんなところ Check!
☆ なんぶの湯はこんなところ Check!
☆ 本日の打ち上げはこんな店 Check!  

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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01 富士駅にて特急ふじかわ号に乗る。
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02 車内からも富士山が良く見える。
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03 身延線は単線、とろとろ走る。
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04 篠井山の奥山登山口。
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05 今日は絶好の富士見日和。
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06 こんな名前が付いた滝もある。
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07 クマ除けの鐘(金属棒)がぶら下がっているが、音が悪い!
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08 登り始めて直ぐは紅葉が残っている。
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09 今日も天気がいいので紅葉の色も鮮やか。
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10 これは明源の滝。
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11 まだ紅葉していない木もある。
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12 これも麓の紅葉。
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13 これは何モミジ?
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14 撮影隊。
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15 クマちゃん、クマ除け鐘を叩く。
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16 植林に入った。
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17 黙々と登るだけ。
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18 植生が変わってきた。もうすぐ山頂。
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19 どーんと見えた。
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20 田子の浦も良く見える。その先は伊豆半島。
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21 富士山の右側は愛鷹山。
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22 山頂には結構、先客がいた。
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23 こんな景色はこの辺りからでないと見られない。
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24 反対側は、木々の隙間から南アルプスが望める。
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25 伊豆半島は先端まで望める。
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26 愛鷹山の左には、箱根の山が見えている。
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27 パノラマ撮り。
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28 記念撮影。
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29 笊ヶ岳。手前の枝にピントが合ってしまって巧く撮れない。
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30 かなりの山がぐるっと見えることになっているが・・・
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31 北峰の祠。
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32 このピンクテープは「通れない」を意味するのか?
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33 南峰への登り返し。
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34 左側は谷が鋭く切れ込んでいる。
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35 荒川三山だろうと思われる。
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36 麓に戻るとまた紅葉。
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37 滝が2段になっているのが判る。
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38 グラデーション。
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39 つい立ち止まり見とれる。
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40 やはり主役はモミジ。
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41 登山口に戻ってきた。
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42 登山口には若干の車が止まっていた。
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43 これから奥山温泉まで暫し車道歩き。
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44 車道歩きは眺めが良い。
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45 青々したきがあると思ったら・・・
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46 ミツマタだった。もう来春の蕾がついている。
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47 鮮やかなオレンジ色。
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48 奥山温泉に立ち寄る。
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49 佐野川温泉に到着。
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50 翌朝の篠井山。立派な山容。
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51 佐野峠から見える富士山。もう登る必要ないくらいの眺め。
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52 でもせっかく来たので登るか。
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53 ここが登山口。
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54 山頂はもうすぐ。
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55 どーんと見えました。
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56 でも周りは意外に木々に覆われて見通しが悪くなっている。
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57 いちおう、証拠写真。
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58 富士山を横目に下山開始。
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59 植林越しに富士川が見える。
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60 ここが徳間への分岐のようだが、よくわからない。
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61 ちょっと林道を水平トラバース。
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62 地形図上はこの辺りを右に入る道が有りそうだが見当たらない。
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63 しょうがないので真っ直ぐ進む。
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64 この辺りはだいぶ怪しい。
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65 植林帯を強行下降。
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66 足元は不安定。
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67 林道に下りるところは法面があるので、ここをずり下りた。
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68 ひろこさんも・・・
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69 このちゃんも、最後はジャンプ。
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70 下ってきたところはこんなとこ。
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71 ちょっと北側には、ちゃんと下るところがあった。
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72 ここもモミジが綺麗だ。
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73 無事に下界に下りてきた。
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74 徳間バス停でタクシーを待つ。
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75 ここで汗を流してまったりした。
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76 あそこが思親山。
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77 帰りもこれで快適に移動。
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78 車内で。
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79 のんちゃん差し入れのへしこ、頂きました。
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80 沼津駅前。
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81 ここでタクシーに乗る。
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82 沼津港界隈は大変な人出。
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83 仕上げはここで。
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84 何度目かの登頂祝杯。
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85 帰りの新幹線のお伴。
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86 抱えて飲むこのちゃん。

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