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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第363回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2014年12月6日

行き先【中央線沿線/芭蕉月待ちの湯〜道志・赤岩〜二十六夜山〜芭蕉月待ちの湯

コースタイム:

JR中央線立川駅[6:43](甲府行)〜大月駅[7:39/7:51]〜富士急行線赤坂駅[8:03/8:10]〜タクシー〜芭蕉月待ちの湯[8:25/8:35]〜東沢・西沢の合流点[9:00]〜1P[9:18]〜リスに遭遇[10:03]〜東沢・西沢中間尾根が分断、林道に出る[10:11]〜1410峰北尾根の登り口発見(2P[10:35/10:42]1410m[11:37]〜赤岩山頂[11:50/昼食/12:18]1410m[12:27]〜林道横切る[12:51/12:53]〜二十六夜山山頂[13:12]〜仙人水[13:47]〜かっちゃ岩[13:50]〜林道に出る[14:09]〜芭蕉月待ちの湯[14:27/15:55]〜都留市駅[16:34](ホリデー快速富士山2号)〜立川駅[17:34]

トレイルマップ
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山梨県に行くと、『週末は山梨で過ごそう』という幟をよく目にするが、「はあ〜い、ちゃんと山梨で過ごしていますよ〜!」と返事をしたくなる。さてさて、今日も山梨へ!今朝はまだ暗いうちに、瞬く星を眺めながら家を出た。

今日は今年一番の冷え込みで、ドアが開く度に電車の中にも冷たい風が流れ込んで来て、ちっとも暖かくならない。座席の暖房もなぜか入っていない。大月駅から富士急行線に乗り換えると、ようやく座席が暖かくてホッとした。青い空が広がり、早速車窓から真っ白な富士山が見えて来た。赤坂駅で下車し、タクシーで芭蕉月待ちの湯へ向かう。今朝の大月は−5℃だったそうだ。タクシーを降りてみると、凍えそうなので少しでも暖かいようにと、スパッツを付ける。                                                                 

始めはかつて道であったらしい、沢沿いを登って行く。夏であったら、ジャブジャブと中を歩きたくなるような流れである。東沢と西沢の合流点から沢の間の尾根(東沢・西沢中間尾根)に取り付いて登って行く。この間まで紅葉を愛でていたのに、あっという間に山は冬枯れとなり、乾いた落ち葉が足元でカサコソ音を立てている。幅の狭い急な尾根を、アキレス腱を伸ばし切って登って行く。人は滅多に入って来ない所なのであろう。我々が出現したのに慌てたリスが木に登りそこなって、さらに大慌てで飛び去っていく後ろ姿に遭遇した。

陽がポカポカ射して来て、少し暖かくなってきた。冬枯れを楽しみながら、快適に高度を稼いで行くと、突然眼下に真新しい舗装道路が現れた。今まで登って来た尾根は、道路のせいでスッパリ分断されてしまった。尾根から道路に下りることはできたが、道路の向こう側はコンクリートで固められていて、登ることができない。しばらく道路を歩きながら登れそうな場所を探すが、ほとんどがコンクリートで、コンクリートでない所は急すぎて登れそうにない。まさかの、ここでの敗退か!! 月待ちの湯は10時から開業しているので、今から温泉にでも入るしかないのか・・・。気分が盛り下がりながらも20分ほど彷徨って、ようやく登り道が付いている所を発見。下山時に下ろうと予定していた、まさしくその尾根だった(1410m峰北尾根)。尾根を分断した時には、ぜひとも上り下りの道を作っていただきたいものだ。そして、この新しい林道が大いに役に立つ道路になることを願うばかりである。

ここで気を取り直して、道路の向こう側の尾根に取り付く。切り開いてくれたおかげで、見晴らしがとても良い。三ツ峠山から小金沢連嶺までがずっと見渡せる。さらに高度を上げていくと、枯れ葉の上に雪が薄く積もっていた。稜線に出た途端、富士山の姿が目に飛び込んできた。林道から1時間弱で1410m峰に到着、さらに10分ちょっとで無事赤岩山頂に到着。恥ずかしがっているかのように、ちょっとだけ雲で顔を隠した富士山が目の前に聳えていた。やはり雪を抱いた富士山は絵になる。360度の眺望が広がり、すぐ隣に今倉山西峰、そして丹沢、箱根、南アルプス、中央線沿線、奥秩父などの山々が見える。先日登った笹子雁ヶ腹摺山、本社ヶ丸も、来週登る予定の杓子山も見える。見慣れたキューピー頭の大岳山までも確認できた。

丸い山名表示板をちゃっかりテーブル代わりに使わせてもらっての昼食。360度の眺望を堪能した後は、月待ちの湯を目指して下山する。下る予定だった尾根を途中から登ってきてしまった(結果的に往路・復路の尾根を効率よく半分ずつ登って来た)ので、計画変更して二十六夜山経由で下ることにした。一旦林道に出たが、こちらにはちゃんと登り口が作られていた。二十六夜山山頂には、立派な木彫りの名標が置かれている。陰暦の正月と7月の二十六日の夜半に月が出るのを待って拝んだ、という言われのある山にはぴったりの、風情ある山頂標識だ。周りを眺めると、百倉山、扇山にちょうど陽が当たり、その奥の山並みは黒いシルエットになっている。

落ち葉の積もった、やや緩やかな道を軽快に、というより走るように下って行く。仙人水、カッチャ岩もあっという間に通過していく。午後になっても霜柱が融けずに残っている所があった。日が射して風もない一日だったが、外気温がかなり低かったのだろう。アキレス腱が伸び伸びになるような急登も頑張って登ったが、結局あまり汗をかかなかった。芭蕉月待ちの湯に着く頃には手もかじかんで来た。38度の湯船ではぬるすぎて入っていられない。43度の湯船に入って、やっと温まる感じがした。ぬるいお湯好きの副隊長も43度の方に入ったそうなので、体が冷え切っていたのだろう。露天風呂の脇にある『名月の夜やさぞかしの宝池山』という芭蕉の句碑を眺めながら、風雅な気分でゆったりと温まった。 (by なお)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:5時間10分
累積登高差(+)
踏破距離:km

☆ 本日の温泉はこんなところ Check!
☆ 本日の打ち上げはこんな店  Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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01 今日のスタートは芭蕉月待の湯。
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02 じっとしていると凍えます。
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03 いつの間にか、猿焼山への登山道の標識ができていた。
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04 何かへんてこりんなものがあった。
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05 黒いホースに沿って進む。
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06 ここは明らかにかつて道だったようだ。
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07 まだまだホースが伸びている。
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08 それにしても太陽が恋しい。
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09 夏だったら飛び込みたい雰囲気。
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10 まだ道らしきものは続いている。
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11 もうそろそろ西沢と東沢の合流点のはず。
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12 ここが合流点。
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13 尾根の末端に取り付いた。
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14 猿焼山が見えてきた。
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15 こちらはエビラ沢ノ頭。
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16 順調に高度を稼ぐ。
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17 辺りはすっかり冬の装い。
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18 ケモノ道のような踏み跡が時々現れる。
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19 藪は殆ど気にならない。
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20 日が当たりだした。
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21 笹子雁ヶ腹摺山辺りも見えてきている。
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22 尾根は突然、すっぱり切れていた。
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23 真新しい林道が横切っていた。
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24 こっちへ何とか下れそう。
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25 どうしてくれるんだ、とつい愚痴も出る。
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26 取り付く島もないとはこのこと。
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27 登るはずだった尾根。
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28 でもこの林道のおかげで眺めは良い。
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29 この先で見つからなければ、温泉に戻るか・・・
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30 と思っていたら、登れるところが見つかった。
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31 三つ峠山から小金沢連嶺までが見渡せる。
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32 さて気を取り直して出発しますか。
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33 松山(赤岩)はあれか?
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34 微かに雪が残っていた。
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35 稜線に出たとたん、富士山。
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36 松山(赤岩)はもうしばらく先。
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37 富士山は完全には姿が見えない。
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38 白くなっているのは南アルプス。
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39 あちらの山からは湯気が立ち上っているように見える。なんだろうか。
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40 山名表示板はテーブルに丁度いい。
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41 山頂パノラマその1。
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42 山頂パノラマその2。
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43 山頂パノラマその3。
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44 今倉山西峰。
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45 奥秩父の山が見えなくなった。むこうは雪か。
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46 いちおう記念撮影。
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47 よく見ると御正体山の北斜面にも微かに雪が残っている。
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48 さて下山。
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49 日当たりが良い所は霜が溶けて道がぬかるんでいる。
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50 日が陰ると寒い。
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51 二十六夜山と、奥は三つ峠山、本社ヶ丸。
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52 何故この道標はすべて下を向いているのか?
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53 ここは林道と山道がちゃんと棲み分けできている。
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54 二十六夜山到着。
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55 こんなに眺めが良かったっけ?
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56 手前が九鬼山、その奥が百蔵山と扇山、一番奥の陰になった山は三頭山。
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57 富士山の周りの雲も増えるばかり。
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58 あとは温泉を目指すだけ。
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59 仙人水は、岩の割れ目から流れ出している。
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60 これがカッチャ岩。
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61 こんなところで暮らせたのだろうか。
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62 車道に出た。
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63 風呂上がりの乾杯。それにしても今日はすいている。
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64 今夜はここで打ち上げた。

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