コースタイム:
〈1日目〉東京駅[7:48](Maxとき305号)〜上毛高原[8:54/8:58]〜タクシー〜玉原ペンション村 アップル館[9:40/10:00]〜リフト2基乗り継ぐ〜スノーシュー装着[10:50]〜スノーシューを脱ぐ[11:05]〜鹿俣山山頂[11:17]〜獅子ヶ鼻山への行程半分[12:00/昼食/12:20]〜鹿俣山[12:50]〜休憩[13:25/13:30]〜たんばらスキーバークリゾートセンター[14:30]〜アップル館[15:30]
〈2日目〉アップル館[8:45]〜下発知BS[9:15/9:20]〜上着脱ぐ[9:46/9:49]〜戸神山山頂[10:05/10:25]〜戸神山登山口[11:00]〜タクシー〜地蔵温泉・地蔵の湯ゆにーいく[11:35]〜蕎麦屋[13:10/14:45]〜上毛高原駅[15:09](とき326号)〜大宮駅[15:54]〜東京駅[16:20]
トレイルマップ
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高度記録
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今回は泊りがけの山行である。昼の登山2回、夜は居眠りする間も無い集中講義であった。(えっ?和尚しっかり横になっていたけれど・・・影の声)ここで、まず雪山のまとめとして復習をしておく。
ONとOFF (スイッチ。切り替える事。)
つぼ足 (カンジキ(ワカン)、アイゼンを着けずに雪の上を歩くこと。普通の靴のまま歩くと、雪にめり込んで深い穴を作る。穴がつぼ状だからつぼ足!)
スノーシュー (新雪の上を歩くための道具。足が沈まなくてすむ。ワカンと比べ、大きくて重いので、平原などをハイキングするのに使用する。登山には不向き。)
雪庇 (山の稜線上の風下側に庇(ひさし)のように張り出した積雪。樹氷のように風上側と思っていたが逆・・・和尚の考え違い。)
デブリ (登山で、崩壊した岩石の破片。また、なだれ落ちた雪塊。)
尻セード(【尻制動】と書く。尻を雪面に付けて滑り降りること。グリセードのお尻版で比較的簡単に滑れる。グリセードをもじったもの(グリセード:登山で,両足をそろえ,ピッケルを斜め後ろについて制動をかけながら雪渓を滑り降りる技術)
支尾根 (主尾根から派生する枝尾根。)
カカボラジ(ゴジラ出現)・・・夜の講義。
山頂はカカボラジ国立公園の域内にある。この国立公園は全体として山岳からなっており、常緑広葉樹の多雨林が広がる標高2400mから2700mの亜熱帯性温帯圏から半落葉広葉樹林、さらに常緑針葉樹の降雪林に至る多様な植生によって特徴づけられる。最も標高の高い3400m以上の森林帯は高山性で、植生のみならず歴史や起源の点からもほかの森林とは異なる。さらに上がって4600mを超えると、万年雪と氷河に覆われた寒冷で、不毛な、吹きさらしの地形になる。5300m付近には大きな氷帽が存在する。・・・ (NHK)挑戦するのは倉岡裕之ら、日本のトップクライマー3人。麓をめざす一行の前に立ちふさがったのは深いジャングル。毒蛇や山ヒルに襲われながら240キロの道のりを4週間歩いてようやくベースキャンプにたどり着いた。そこにはゴジラの背中のように切り立った岩と、頻繁に雪崩を起こす氷河に覆われた山がそびえていた。ミヤンマー北端。 ・・・再放送を見よう。
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《1日目、早朝雨、後、すっきりした曇り》
朝Maxとき305号に乗り、上毛高原駅に向かう。東京から1時間で、上州に到着するのだ。2階の車窓から町が良く見える。埼玉県を抜けるころから、山並みがきれいにみえてくる。・・・あれが、赤城山、榛名山、子持山・・・和尚は上州デビューである。(朝食弁当を食べて、いびきをかいて寝ている方が居る、匿名にしておく。OFFモードに切り替え中。)
上毛高原駅から、手配されたタクシーで三峰山のトンネルを抜け玉原へ向かう。沼田周辺は、果物園が多く、勝沼を思わせる。春だが、桜は咲いていない。ペンション「Apple」で、スノーシューを借り(1000円)、スキー場へ向かう。リフトを2本乗り継いで、鹿俣山の尾根に出る。玉原湖が良く見える。
スノーシュー装着(10:50)。尾根を歩く。雲はあるが、雨上がりですっきりと沼田市街、水上、谷川山系がそこに見える。春の雪はシャーベット状で、スノーシューでは滑ってしまう。スノーシューを諦め、つぼ足で登る。副隊長の判断は的確だった、続く急な雪の斜面を蹴り込みながら登っていく。間もなく鹿俣山山頂に到着。ここで念のためアイゼンを付ける。芸術的な雪の造形が見えてくる、あれが雪庇である。ロールケーキのようなのもある。写真に夢中になって、雪庇の先までいかない事、崩落してしまうよ。
目指す獅子ヶ鼻山山頂は、雲の中。「12時まで行けるところまで行って、戻りましょう」、副隊長の判断は早い。雪を蹴りこみ、熊笹を踏みしめ、高度を上げていく。鹿の足跡、発見!雪庇を飛び越えて降りたのか?山頂までの尾根伝い半分くらいまで来ただろうか、昼食を取り、下山開始。
下山は別の楽しみがある、斜面でシリセードの練習。やはり、ピッケルを持ってくるべきだった。滑り出すと「制動」を取れない。鹿俣山の尾根から急斜面をシリセード、横に、デブリあり、数日前のものか。支尾根を越え、ゲレンデに立ち入らないように静かなブナの林を抜ける。たんばらスキーパークのリゾートセンターに到着。レストランでB級グルメの枝豆メンチをつまみ、乾杯。(14:30)
ペンションに入り、汗を流して夕食。夕食のテーマは、ONとOFF。いぃDay!山岳会は社会人の会である。まさしく今日はOFFである・・・非日常の山の楽しみ。
食後は、日本酒とつまみを囲んで夜の講義が始まる。『カカボラジ』遠征の記録をNHKで見ながら、解説が入る。目がパッチリ冴えてくる。(再放送を見ること)「お開きに・・」と立ち上がった瞬間、海外出張中の隊長からテレビ電話を受信。1人ONと5人OFFの会話が始まる。スマホのバッテリー切れで終了。
《2日目、快晴》
朝食をしっかりとって、戸神山へ向かう。9時、ペンションからタクシーで、下発知バス停(登山口)へ。鹿俣山から見えたピラミッド型の山である。その頂点(770m)を目指し、急勾配を登る。地元の愛好家のハイキングコースのようで、賑わっているし、挨拶が軽やか。頂上から360度見渡す事ができる、遠くは雲取山、富士山まで遠望できる時もある、との地元の方の解説付き。今日は快晴で大満足である。下山は、沼田駅方向に南へ降りる。岩場多し、鎖を握って慎重に。途中、金山跡、木の株に動物の彫り物あり、楽しい麓である。
利根川河岸までくると、桜が見ごろ。今日は、沼田城址公園で桜祭り。我々は、地蔵温泉・地蔵の湯「ゆにーいく」で汗を流し、和尚の期待に応えてもらって、ご当地推薦のそば屋へ向かう(ちょうど上毛高原駅の前で立地も良い)。山菜の盛り合わせ・・・蕗の薹がおいしく、おかわり。
15時9分発とき326号で東京へ戻る。大宮で別れ、東京で解散、それぞれがONに切り替えていく。明日までにはしっかりONに戻さねばと思いつつ駅に降り立つ和尚であった。 (by 和尚)
今回の参加者:副隊長、和尚、このちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:1日目:2時間50分 2日目:1時間30分
累積登高差(+):1日目:697m 2日目:358m
踏破距離:1日目:9.6km 2日目:3.59km
☆ 山から下りたらこんな店
☆ 宿泊したのはこんな宿
☆ 日帰り温泉はこんな所
☆ 打ち上げはこんな店
☆ 帰りはこんな電車
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店
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