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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第391回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2015年6月20日(

行き先【中央線沿線/三ッ峠山(1785.2m)

コースタイム:

JR立川駅[6:43]〜大月駅[7:43/7:51]〜都留市駅[8:06/8:10]〜タクシー(2980円)〜けいごや橋[8:23/8:28]〜北口登山口[8:55]〜魚止まりの滝[9:00]〜登り口[9:21]〜沢の前で休憩[9:25/9:30]〜渡渉〜休憩[10:20/10:25]〜水雲山[11:16/昼食/11:40]〜三つ峠山[12:39]〜休憩[12:55/13:00]〜馬返し[13:50]〜股のぞき・休憩[14:03/14:06]〜林道に出る[14:25]〜達磨石[14:30]〜三ッ峠グリーンセンター[15:00/16:05]〜送迎バス〜三ッ峠駅[16:21](富士山2号)〜JR立川駅[17:34]

トレイルマップ
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高度記録
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今年もまた梅雨の季節が巡って来た。が、朝起きてみると、天気予報に反して案外晴れている。前回行った時には、すぐ目の前にある富士山が全く見えなかった三ッ峠山。今日は見えるかなぁ?と淡い期待を抱きながら家を出る。

立川駅から久しぶりに中央本線の電車に乗り込む。SuicaPsumoが使えるようになって初めて、大月駅で富士急行線への乗り換えだ。やはりタッチ一つで乗り換えられるのはありがたやと思ってタッチしたら、「タッチしないでください!」と駅員さんに怒られた。違う線に乗ったのに、タッチ不要だったようだ。いずれにせよ、切符を買わなくても済むのは助かる。

車内はほぼ座席が埋まる位の混み具合だったが、都留市駅で降りる人はほとんどいなかった。予約していたタクシーで北口登山口まで行く積りだったが、この先には行けないと、けいごや橋で降ろされた。道幅は十分ありそうだが、石がゴロゴロしているので、乗用車でこの先へ行くのはやはり無理か・・。おかげで登り口まで1時間ほど単調な林道歩きをする羽目になった。荷物が肩にずっしり重く感じられる。

やがて水がゴウゴウ流れている沢に出た。水量がかなり増しているようだ。副隊長は軽々と石を伝って対岸に渡って行く。3,4個の石を渡った後さらに大きな石の上に足を延ばさなければならない。「う〜ん、渡れるかな〜?」(もし沢に落ちたらびしょ濡れ必至)、ひろちゃんと私は一瞬躊躇したが、リュックを下した副隊長が石の上で待ち構え、手を引っ張ってくれると言うので、勇気を出してレッツ、トライ!お陰様で無事渡り終えた。ここで緊張してアドレナリンが出たのか、神経が一気に目覚めたようだ。対岸に渡った後は急登だったが、余裕で登って行けた。だらだらの林道歩きよりマシだ!

対岸に渡ってハシゴを登ると、始めは送電線巡回路を進む。早速今日一番目の花、ウツギが出迎えてくれた。鉄塔の脇を通って高度を上げていくと、九鬼山、倉岳山方面の山々が見えた。地図に出ていない道の割には踏み跡がしっかり付いている。次に出会ったのはコアジサイの群生だった。清楚な感じで可愛らしい。急登の後には平らな道が現れ、ほっと一息抜ける。さらにまた急登と何度か繰り返すうちに、水雲山に着いた。眺望が開けていて、黒岳、本社ヶ丸などの山々、山の合間からは甲府盆地も見渡せる。奥の方には釈迦ヶ岳の尖った三角も見える。山々は新緑から深い緑が優勢になりつつあって、緑の濃淡に彩られている。眺めが良いので、ここで昼食にする。と見る見るうちに雲が上がって来て、あたり一面真っ白になってしまった。

三ッ峠山目指して先に進むと、ヤブレガサ、矢車草などの下草が鬱蒼と茂る道に出た。時々射してくる木洩れ日が下草の緑の上で光っている。これだけ下草が多いのも珍しい。鹿が少ないせいで下草が残っているのか、もともと食べないのか?一般道に合流すると、カモメラン(希少種、この花目当てに訪れる人もいるらしい)、ヒオウギアヤメ、サンショウバラ、ウマノアシガタ、ユキザサなどの花々が咲いていた。山頂近くまで来ると、大勢の人がゾロゾロと登って来るのが見えたので、私は静かな山中にいたはずなのに「あれっ、都会に来ちゃった!」と一瞬思ったほどである。案の定、副隊長は「山頂には行かない(=人が多い)」と言うので、ひろちゃんと二人で山頂の証拠写真を撮りに行く。

予想通り「三ッ峠」という石の標識の後ろは真っ白である。今日も目の前にあるはずの富士山は影も形も見えなかった。それでも山頂は大勢の人で賑わっている。私たちも写真を撮ったら、とっとと下り、下で待っている副隊長と合流する。屏風岩まで下りてくると、岩が濡れているにもかかわらず、たくさんの人が岩登りの練習をしていた。オーバーハングしているよう所を登って行く人もいる。

上りも登りでがあったが、下りも長い。達磨石の所まで1時間半、「もう飽きた〜」「まだかな〜」と言いながらも着々と下って行く。八十八体供養塔、馬返し、股のぞき(枝の合間から富士山が見えるらしい)などがあり、気を紛らわすことはできる。達磨石(梵字で「アーク」の文字が刻まれていて、大日如来を表す)から三ッ峠グリーンセンターまでは林道歩きで、50分かかる。ここで、ホリデー快速富士山2号に乗るには温泉でゆっくりできないことに気付き、ひろちゃんと私は早歩きを開始する。日頃鍛えているから早歩きも何のその!その甲斐あって30分で温泉に到着。

駅まで送迎バスがあるとの情報だったので、受付で時間を確認すると、入浴(610円)+生ビール(おつまみ付)+送迎バスがパックになっていて1600円だそうだ。希望の時間に駅まで送ってくれるとのこと。まあ、なんと素晴らしい!私たちのためにあるようなサービスだこと! 温泉にもゆったりと入り、トマト、冷奴、唐揚げ3種盛り合わせのおつまみと共にビールを楽しみ、余裕で駅まで送ってもらった。富士山2号に無事乗車し、立川までの1時間余りを快適に過ごした。富士山はまた見えなかったが、雨に降られなくて済んだだけでもありがたい。三ッ峠山にまたリベンジしなければ! (by なお)

今回の参加者:副隊長、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:5時間50分
累積登高差(+)1154m
踏破距離:13.3km
 

☆ 日帰り温泉はこんな所  Check!
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 Check!
☆ 打ち上げはこんな店  Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜 

スライドショウの開始
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01 今日は「けいごや橋」からスタート。
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02 タクシーはここから先には行ってくれない。
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03 ガイドマップと云うにはアバウト過ぎ。
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04 緑が鬱蒼としてきた。
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05 軽トラが颯爽と通り過ぎて行った。
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06 ここが「北口登山道」の入口。
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07 「魚留の滝」と標識があった。
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08 ウツギがよく咲いている。
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09 ここが渡渉点。奥にハシゴが見えている。
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10 結構、水量は豊富。
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11 跨ぐにはちょっと遠いので、お手を拝借。
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12 こんな標識もあった。
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13 さて取り付きは何処かとあたりを見上げる。
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14 ここにもささやかな標識。
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15 送電線巡視路を進む。
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16 更に水平移動。
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17 ここにも標識。
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18 鉄塔まで上がり、ここから尾根を上がる。
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19 ちゃんとした踏み跡有。
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20 こちらは西隣の鉄塔。
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21 こちらは東側。
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22 しばし日当たりが良いところを上がる。
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23 さっきの鉄塔からだいぶ登った。
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24 もうすぐ先で伐採地を抜ける。
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25 風は気持ち良い。
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26 五丁目とある。何丁目まであるのだろうか。
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27 コメツガの新芽。
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28 見えているのか九鬼山から倉岳山あたりのようだ。
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29 七丁目。この先はこのような標識は見当たらなかった。
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30 ここからまた急登。
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31 緑が深い。
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32 コアジサイ。
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33 よく見ると繊細な造形だ。
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34 花の香りは無いようである。
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35 カエルがいた。動かないと周りに同化していて判らない。
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36 また一瞬だけ平ら。
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37 イワウチワ(岩団扇)はガクだけが残っていた。
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38 岩っぽくなってきた。
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39 見晴らしが良い処に出た。ここが水雲山だろう。
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40 御坂の山々がなんとか見えている。
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41 これは釈迦ヶ岳だろう。
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42 甲府盆地も見えている。
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43 真下はこんな感じ。
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44 眺めが良いので、ちょっと早いがランチ。
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45 背後が御巣鷹山。
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46 忽ちガスに包まれた。
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47 潰れた社。
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48 社の傍で記念撮影。
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49 深山の雰囲気。
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50 三つ峠山にもこんなところがある。
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51 北口登山道と合流したようだ。
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52 日が差し込むと瑞々しい。
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53 この下草の豊富さは、奥多摩にも丹沢にもない。
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54 この辺りはヤブレガサの群生。
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55 ユキザサ(雪笹)かね。
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56 良く見ると、この花も繊細。
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57 ウマノアシガタ。
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58 まずまずのタイミングだったようだ。
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59 ギボウシ(擬宝珠)はもうすぐ開花。
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60ヒオウギ アヤメ。
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61 サンショウバラも咲いていた。
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62 クサタチバナ。今年も会えた。
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63 アヤメは花が大ぶりなので良く目立つ。
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64 見たことない花だ。
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65 調べてみるとカモメランだった。
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66 ベニバナツクバネウツギ。
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67 山頂到着。あれ、副隊長は・・・?
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68 この人ごみに恐れをなして登頂を避けた次第。
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69 山頂からの眺め。
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70 富士山はこの方角のはず。あれ、鳥が囀っている。
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71 ズームイン。ホオジロかも。
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72 さて下山。
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73 甲府盆地が見えている。
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74 すっきりした釈迦ヶ岳も。
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75 シロバナフウリンツツジ。
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76 確かに風鈴っぽい。
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77 むむ、ビールの自動販売機発見。心が揺れる。
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78 「ヤマノススメ」のポスター。
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79 ここにもヒオウギアヤメ。
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80 何故こんな処に、と思うような所で咲いている。
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81 これはアマドコロだそうだ。
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82 屏風岩が見えてきた。
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83 雨上がりでも結構、取り付いていた。
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84 こんなに濡れているけど・・・。
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85 思いの外、やっていた。
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86 ま、これも含め訓練でしょうけど。
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87 至る所で水が噴き出している。
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88 あんな処にヤマツツジが・・・。
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89 ヤマツッツジはまだ残っていた。
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90 おっと、これは何?
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91 ・・・でした。
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92 どうも雲行きが怪しい。
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93 この木の股から富士山を覗くってことかな?
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94 達磨石に下りてきた。
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95 あとは惰性でグリーンセンターへ。
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96 ニシキウツギでしょうか。
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97 山祇神社。
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98 グリーンセンターでさっぱりしました。
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99 これが送迎のマイクロバス。
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100 三ツ峠駅に達磨石のレプリカがある。
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101 今日は一日中、山頂は拝めず。
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102 ホリデー快速富士山2号で移動中。
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103 今宵の締めはこちら。

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