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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第415 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2015年12月19日()〜20日(

行き先【道志・丹沢/菰釣山(1379m)〜山伏峠、三国山〜鉄砲木ノ頭(1291m)

コースタイム:

〈1日目〉JR高尾駅[7:46](河口湖行)〜富士急都留市駅[8:49/8:53]〜タクシー〜道志の森キャンプ場[9:33/9:36]〜休憩[10:13/10:16]〜ブナ沢乗越[10:50]〜菰釣非難小屋[10:55/11:05]〜菰釣山[11:27/12:05]〜ブナの丸[11:47]〜昼食[12:00/12:22]〜油沢の頭[12:35]〜樅ノ木沢の頭[12:47]〜西沢の頭[13:05]〜石保土山[13:25]〜分岐[13:55]〜大棚の頭[14:00]〜山伏トンネル[14:20/14:32]〜タクシー〜石割の湯[14:43/16:30]〜エクシブ山中湖16:35]

〈2日目〉エクシブ山中湖[7:00]〜タクシー〜パノラマ台[7:07]〜鉄砲木ノ頭[7:42/7:55]〜三国山[8:30]〜ヅナ峠[8:49]〜撫岳荘BS[9:44/9:52]〜タクシー〜紅富士の湯[10:01/11:59]〜ふじっこ号〜富士急富士山駅[12:40/13:08](特急富士山8号)〜JR大月駅[13:47/14:15]〜高尾駅[14:51]〜立川駅[16:13]

トレイルマップ
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3年くらい前に初めて、その変わった名前を聞いてからずっと行ってみたいと思っていた山、その山にいよいよ登ることになった。「菰釣山」、その名前は一度聞いたら忘れられない。

名前の由来は、江戸時代に甲斐国と相模国との国境争いで甲州・平野村の名主が幕府に告訴した時、菰を吊るして山頂に立て籠もり生活したことから。また戦国時代に武田信玄小田原城攻めの時、この山に菰を吊るし、烽火の代わりにしたとの言い伝えから。四季を通じ、雲や霧に覆われがちなことから雲吊山が訛ったとする説もある。

〈1日目〉
富士急行線都留市駅からタクシーに乗り、40分程で道志の森キャンプ場に到着。いつの間にか紅葉の季節もすっかり終わり、冬枯れした林道をしばらく歩いて行く。林道歩きも飽きた頃、やっと登山道に入る。高度を確認してみると、今日の登りの半分以上を林道歩きで既に稼いでいた。沢沿いの登山道に入ると、雪が薄らと積もっている。冬の訪れを感じながら一登りすると、早くも稜線に上がる。すぐに菰釣非難小屋が見えて来た。中に入ってみると、綺麗で小ざっぱりしていて、居心地が良い。せっかくなので、ここで休憩してミカンを食べる。ここから尾根を20分程歩くと、あっという間に菰釣山に着いた。

今日も秀麗な富士山が我々を出迎えてくれる。富士山の右側の、奥には聖岳、赤石岳、荒川三山、手前には石割山、左側の奥には愛鷹山、手前には三国山稜、素晴らしい眺望が広がっている!3年越しでやっと来られた菰釣山、最高のプレゼントを準備して我々を待っていてくれた。

山頂でしばし景色を楽しんだ後は、冬枯れした甲相国境尾根(山梨県と神奈川県の県境)を辿って行く。適度にアップダウンがあり、富士山などを眺めながら歩ける、退屈知らずの気持ちの良い尾根である。ブナノ丸の先の陽だまりで、昼食にする。日差しがポカポカと暖かい。さらに、油沢ノ頭、樅ノ木沢ノ頭、西沢ノ頭、石保土山と、尾根を快調に飛ばして行く。途中、南側に噴煙の上がる箱根山も見えた。御正体山がすぐそこに近づき、大きな山容を見せている。せっかくなので大棚ノ頭にも登って見るが、ここからの富士山の眺めは木の枝越しだった。

山伏トンネルの道志側に無事下る。前回御正体山に来た時には途中から道がなくなり、急斜面を下る羽目になったが(それはそれで面白かった!)、今日はスムーズに下りて来られた。タクシーを呼ぶとワゴン車が来て、リッチな座り心地を楽しみつつ「石割の湯」に送り届けてもらう。石割の湯は露天風呂が檜風呂と岩風呂の二つがあり、ゆったりとお湯に浸かることができる。お風呂から出て、お食事処で凸さんと合流する。アユラシは一足先に今日の宿泊ホテルで、のんびり過ごしているとの連絡が入る。

外に出て見ると空が茜色に染まっている。富士山もシルエットになり始めていた。タクシーでエクシブ山中湖に着くと、すっかりシルエットになった富士山が間近に見えた。南アルプスも茜色をバックにシルエットになっている。明日も天気が良さそうだ。凸さん、アユラシも加わり、部屋で賑やかな忘年会が始まる。

〈2日目〉
朝起きると部屋の窓から、紅に染まって行く富士山が眺められた。刻々と変わって行く富士山に釘付けとなり、何枚も写真を撮ってしまった。簡単な朝食を済ませたらすぐに帰るこのちゃんとくまちゃん、豪華な朝食ビュッフェを楽しんでから帰る凸さん、アユラシを宿に残して、副隊長、ひろちゃん、私は7時にホテル前からタクシーに乗る。パノラマ台に着くと、カメラを設置して富士山を眺めている人でもう賑わっている。恐らく日の出前から陣取っていたのだろう。

まだ紅色を残した富士山が美しく見える。山中湖がすっかり靄に覆われていて、幻想的な雰囲気を醸し出している。また何枚も写真を撮った後、我々は鉄砲木ノ頭を目指して登って行く。鉄砲木ノ頭は一面カヤトに覆われていて、遮る木々が全くないので、ついつい振り返っては景色を眺めてしまう。富士山の右側には白く雪化粧した南アルプスの連なり、赤石岳、荒川三山、農鳥岳、間ノ岳、北岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳がずらーっと見える。山中湖の靄の上に、鉄砲木の頭の影が落ちている。

鉄砲木ノ頭の山頂に着く頃には、真っ青な空の中にすっきりと浮かび上がる富士山が眺められた。さらに右の方に目を移せば、三ッ峠山の左に八ヶ岳の頭もちょこっと見えている。前回来た時には曇っていて、山頂に着いた時急に雲が切れたお陰で、幻想的な富士山を眺められたが、南アルプスまでは全く見えなかった。快晴のもと、今日の眺望は文句なしの絶景である。また何枚も写真を撮ってしまう。立ち去り難い眺望であるが、三国山までを繋げるという目的もあるので、先へ進む。

舗装道路が横断する三国峠を経て、三国山へ登って行く道にはやはり雪が薄らと積もっている。30分ちょっとで三国山に到着。木の間から富士山と愛鷹山を眺める。今日はもうお腹いっぱいになる位富士山を眺められたので、さて山中湖畔に下山しよう。武田信玄が小田原攻めの時に登った道があるそうなので、そこから下ってみることにする。しばらく三国山ハイキングコースを歩く。ほとんど平坦な道で木洩れ日の中を気持ち良く歩く。ヅナ峠の辺りから山中湖畔の方へ下って行く。かなり幅の広い、緩やかな尾根が続き、これなら馬でも駆け上がることができたであろうと、昔に思いを馳せながら下る。

いつの間にか赤テープの付いた一般道に合流し、やがて別荘地に入る。ペンションやレストランなども数軒並んでいる。副隊長リサーチ済みの燻製のお店も見つけたが、戸が閉まっていて残念(まだ10時前なので仕方ない)。撫岳荘BSに着いたが次のバスまで1時間以上あるので、もうお馴染みの共和タクシーを呼ぶ。と、またワゴン車が来たので聞いてみると、山中湖畔は凍って滑りやすいので、安全のために四駆のワゴン車を3台導入しているそうだ(経費は多くかかるだろう)。我々は2日間で3回タクシーに乗ったが、いつも違う車種だったので、その3台ともに乗ったことになる。

紅富士の湯に行く。朝10時の割にはお客さんが結構いる。富士山を真正面に眺めながら露天風呂に浸かれる贅沢な温泉だ。この2日間とも天気に恵まれたので、雪が積もった富士山らしい富士山の美しい姿を、朝昼夜と、時間を変えて堪能することができた。ついつい写真を撮ってしまうので、富士山の写真がまたたくさん増えてしまった。 (by なお)

今回の参加者:〈1日目〉副隊長、このちゃん、くまちゃん、ひろちゃん、なおちゃん 〈夜の部のみ〉アユラシ、凸さん 〈2日目〉副隊長、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間9分、〈2日目〉2時間24分
累積登高差(+)合計 1426m = 1102m+324m
踏破距離:合計16.5km = 10.6km+5.9km
 

☆ 日帰り温泉はこんな所〈1日目〉 Check!
☆ 泊まったのはこんな所 Check!
☆ 日帰り温泉はこんな所
〈2日目〉 Check!
☆ 打ち上げはこんな店
 
Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 道志の森キャンプ場からスタート。
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002 暫し林道を進む。
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003 やがて山道。
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004 この辺りは笹が少々。
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005 沢の源頭の雰囲気。
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006 微かに雪が積もっている。
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007 振り返ると道志の山々。
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008 間もなく稜線。
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009 縦走路に出た。
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010 こちらは暖かい。
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011 明るくて気持ちが良い稜線。
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012 避難小屋があった。
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013 少々お邪魔してみる。
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014 中はかなり綺麗。
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015 辺りはブナ、ミズナラの森。
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016 アイゼンは全く不要。
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017 あそこが山頂か。
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018 菰釣山、到着。
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019 小金沢連嶺。
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020 今日も富士山とご対面。
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021 今日はこれからあの山中湖まで。
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022 こちらは茫洋とした御正体山。
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023 聖岳、赤石岳、荒川三山。
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024 富士山をバックに。
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025 山伏峠まで5.6km。
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026 雲は富士山の東だけ。
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027 愛鷹山。
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028 富士山の右に石割山。
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029 富士山に左に三国山稜。
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030 気持ちが良い尾根。
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031 ブナノ丸、到着。
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032 日溜りで。
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033 この先、小さなピークが連なる。
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034 その各々に名前が付いている。
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035 たこ足のような枝ぶりのブナ。
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036 南を見ると箱根山。
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037 ズッキンバッコンだが、飽きはしない。
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038 もう山伏峠の方が近い。
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039 石保土山に到着。
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040 ここにも日溜り。
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041 御正体山がだいぶ大きくなってきた。
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042 何こめのピークか判らない。
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043 送電線を潜る。奥は箱根。
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044 奥のピークが大棚ノ頭。
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045 こちらは御正体山。
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046 カヤトを抜ければ分岐点は近い。
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047 大棚ノ頭に到着。
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048 木々の向こうは山中湖。
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049 後はトンネル出口に下るだけ。
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050 石割の湯で乾杯。
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051 外はすっかり夕暮れ。
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052 富士山もシルエット。
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053 エクシブは、こんなところにある。
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054 客室からの眺め。
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055 右奥は南アルプスのシルエット。
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056 翌日、夜明け前。
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057 紅富士。山中湖は霧に包まれている。
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058 鉄砲木ノ頭。
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059 パノラマ台から見る富士。
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060 パノラマ台は、カメラマンだらけ。
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061 山中湖の霧の半分に日が当たってきた。
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062 白根三山。
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063 こちらは赤石岳と荒川三山。
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064 少し登れば、静か。
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065 鉄砲木ノ頭のカヤトにも日が当たってきた。
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066 鉄砲木ノ頭の影が、湖の霧にかかっている。
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067 あそこが鉄砲木ノ頭山頂。
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068 山頂から。
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069 三ツ峠山の左に、八ヶ岳も。
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070 諏訪神社奥宮と富士。
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071 この山頂にふさわしいパノラマ。
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072 証拠写真も。
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073 明神山、というのが一般化している?
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074 三国峠を横断。
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075 三国山へ登り返す。
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076 隣の山とはまったく植生が違うのが面白い。
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077 三国山、到着。
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078 南側の眺め。
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079 つい先日にお邪魔した愛鷹山。
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080 富士山も木々の向こう。
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081 ここは云わば、丹沢の西の果て。
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082 ヅナ坂方面。
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083 まったく平ら。
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084 ここが武田騎馬軍団が越えたところ。
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085 道形が殆どないが、山中湖側へ下る。
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086 だいぶ下ったところで、ここは道?
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087 下界はもうすぐ。
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088 振り仰げば鉄砲木ノ頭。
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089 こんな店があった。
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090 外灯は点いているが・・・
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091 不審な二人。
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092 扉の中。入れず残念。
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093 不思議な建物。
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094 山中湖に出た。
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095 平地なのに南アルプスが良く見える。
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096 こちらは石割山から太平山。
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097 富士を見るとつい、カメラを向ける。
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098 飽きもせず富士ばかり。
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099 山中湖と白根三山。
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100 路線バスの車内。
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101 飾りは近所の保育園の協力らしい。
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102 富士山駅に到着。
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103 気になっていたこの店に入った。

(トラブルにより紅富士温泉滞在中の写真が消失、写真がちょっと飛んでいます)

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