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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第522 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2018年12月29日()〜30日(

行き先【房総の山/伊予ヶ岳(337m)&富山(349m)&鹿野山(379m)

コースタイム:

〈1日目〉晴れ
JR東京駅[6:55](京葉線蘇我行)⇒JR蘇我駅[7:44/7:55](内房総線館山行)⇒JR岩井駅[9:21/9:30]⇒タクシー(2580円)⇒平群天神社[9:42/9:50]→休憩[10:23/10:29]→伊予ガ岳南峰〜北峰[10:38/11:00]→富山分岐[11:15]→車道に出る[11:30]→富山登山口[12:09/昼食/12:17]→富山北峰[12:42/12:50]→富山南峰[13:08]→伏姫籠穴[13:42/13:55]→道の駅富楽里とみやま[14:30/レストラン/14:55]→岩井駅[15:20]⇒館山駅[15:34/15:38]⇒タクシー(960円)⇒まるへい民宿泊[15:45]〜夕食[18:00]

2日目〉晴れ 
起床[600]〜朝食[700]〜まるへい民宿送迎[8:20]⇒館山駅[8:30/8:51]⇒君津駅[9:50/9:57]⇒タクシー(5140円)⇒秋元城址入口[10:23/10:25]→秋元浅間山[11:13/11:17]→白鳥神社[12:06]→白鳥峰(鹿野山最高峰)[12:12]〜九十九公園[12:20/昼食/12:44]→神野寺[13:00/13:05]→休憩所よるべさ[13:06/13:40]⇒タクシー(4510円)⇒君津の湯(690円)[14:00/15:00]⇒タクシー(1990円)⇒君津駅[15:15]⇒千葉駅[16:12]

トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
 今回は忘年山行第2弾。館山で美味しい魚を食べるのが第一の目的で、山はおまけだったが、「千葉のマッターホルン」と言われる伊予ヶ岳からの大展望は素晴らしく、登りもなかなか面白かった。自生の水仙が咲き乱れる、南房総ならではの里山を楽しんできた。

 蘇我駅車内で全員集合。内房線の単線ならではの車窓の、のどかな風景を楽しみつつ岩井駅に到着。駅舎にいた地元のおじさんにつかまったなおちゃんと菊丸は、長々と伊予ヶ岳のいわれを説明されていた。何でも頂上の岩場に1mほどの裂け目があり、昔は成人の証としてそこを飛び越える儀式があったそうな…。

 予約しておいたタクシーに乗り込み、平群天神社で降り、安全登山を祈願して9:50出発。登山口から正面に伊予ヶ岳の岩峰が望める。登山道はよく整備され階段が続く。房総の山は常緑樹が多く、沼津アルプスと似ている。傾斜がきつくなってきたところでベンチがある展望台で一休み。「ハイキングはここで終わり。この先は危険」という案内板の通り、ここからはロープがある岩場に変わる。久しぶりの岩場に緊張が走る。足場やロープがしっかりしているのでさほど不安はないが、気は抜けない。

10
分ほどで、伊予ヶ岳南峰に着く。山頂は狭くガードの鎖があるが、高度感にあふれている。ここからは大展望が広がる。目の前にはこれから登る双耳峰の富山、鋸山など房総の山々をはじめ、東京湾の彼方には富士山がすっくと聳えている。左手には、伊豆半島の天城山や大島が思いのほか近くに見える。このあと、北峰に向かう。10分ほどで到着。ここからは南峰の岩峰がよく見える。頂上直下の岩場の裂け目はどう見ても3mはあり、人が飛び越えられそうにない。駅で会ったおじさんの話はだいぶ誇張されているようだ。だが、房総では珍しいこの鋭い岩峰が妙義山に似ていることから「安房の妙義」とも呼ばれているとガイドマップに書かれていた。

 伊予ヶ岳の岩場を慎重に下り、富山分岐にて右折する。やがて車道に出ると、里の村を富山に向かってのんびりと進む。至る所に自生の水仙が咲いている。水仙の香りがかすかにする(切り花にして玄関に飾っていた時には、匂いがきつくて参ったが…)。富山登山口で昼食を摂り、そこから杉林に囲まれたコンクリートの暗い車道を黙々と登る。

 いいかげんに飽き飽きした頃、突然広場に出た。里見八犬士終焉の地の標識が立っており、「南総里見八犬伝」ゆかりの地であることがわかる。12:48富山北峰に到着。平成11年皇太子ご一家の登山記念の植樹(梓、浜茄子、五葉つつじ)が植えられている。展望台に上がると東京湾や房総の山々が見渡せ、360度の大展望が広がる。観光客も多く、人気のある山らしい。さらにここから15分ほどで南峰に着く。こちらは古びたあずまやがあるだけの地味な頂で、ひっそりとしている。

 下山は段差の大きい階段を下り、伏姫と八房が住んでいたとされる伏姫籠穴を見学し、車道を進む。やがて富山中を過ぎたところで、日帰りのウッディーさん、ひろちゃん、菊丸の3人はここで別れて岩井駅へ向かう。副隊長、なおちゃん、私の3人はビール目指して道の駅へ向かう。14:30道の駅のレストランにてビールで乾杯!ここまでは良かった。

 岩井駅から館山行の電車は1520分を逃すと、1時間以上待たないといけない。ビールをぐびっと飲み、14:55道の駅を出発するが、岩井駅までは結構遠かった。副隊長のナビのおかげで迷うことはなかったが、最後には踏切と駅ホームでの高架という難関が待ち受けていた。踏切を渡ってから3人は道行く人に笑われながらも、猛然とダッシュ。高架を走り登り、15:20通勤電車並みに電車に滑り込みセーフ。車内のシートでハアハア息を弾ませ、さっき飲んだアルコールはどこへやら…。ビールを飲んだらもう一歩も歩かない副隊長も底力を発揮。

 無事、予定のまるへい民宿に到着。宿の主の趣味なのか、やや注意書きの多さが目につくが、新鮮な魚料理を大いに堪能した。

〈2日目〉
 この日もよく晴れているが、残念ながら富士山は雲の中で裾野が顔をのぞかせている程度。7:00朝食。朝からシイラの陶板焼き、ワタリガニの味噌汁と海の幸を堪能した。宿のご主人が駅まで送ってくれ、8:51館山駅発の電車に乗り込む。9:50君津駅でこの日参加のこのちゃんと合流。タクシーで秋元城址入口まで向かう。

 登山口を出発して、杉と常緑樹の薄暗い林の中の登山道を10分ほど登ると、秋元城址跡に着いた。千畳の立て札があり、広々としている。ここからは踏み跡がわかりにくくなり、赤テープをたよりに進む。次第に急坂になる。11:13秋元浅間山に着く。小さな祠と小さな木の標識があるだけのひっそりとした山頂だ。ここからはゆるやかな道を進むと車道に出る。

 そのまま車道を歩くと、展望のよい九十九谷公園に着いた。ここは東山魁夷の「残照」のモデルになった場所で、上総丘陵が幾重にも連なる山並みが一望できる。この後、車道の向かい側の小さな白鳥神社に参拝し、すぐ脇の道を登り、5分ほどでこの山行最高峰の白鳥峰(鹿野山)に着く。山頂にはご神体のごつごつした大きな岩があり、しめ縄と紙垂が飾られている。先程の九十九谷公園に戻ってコンロでお湯をわかし、景色を楽しみながらゆっくりと昼食を摂る。風もなく、日差しが暖かく大晦日前とは思えない穏やかさ。さすが、房総だけある。

 その後車道を進んで神野寺に寄った。関東最古の由緒あるお寺で、ここでかれこれ数十年前に副隊長が新任研修で修業(?)したらしい。五色幕やしめ縄、境内の露店などの新年の用意も済み、ひっそりとしている。私とこのちゃんは参拝の後、ご朱印を頂く。

ここの向かいのお店でタクシー待ちに日本酒&ジュースでのどを潤し、タクシーで君津の湯に向かう。君津の湯で汗を流し(今日はたいして汗は出なかったが…)、ビールで乾杯!君津の駅まで再びタクシーに乗り、君津駅にて高速バス組と電車組に分かれ解散。

 2018年を締めくくる、房総の里山と海の幸を堪能した山行であった。(くま)

今回の参加者:副隊長、くまちゃん、なおちゃん 〈1日目のみ〉ウッデイーさん、菊丸、ひろちゃん 〈2日目のみ〉このちゃん
実働時間:〈1日目〉4時間43分 〈2日目〉2時間13分
累積登高差(+):〈1日目〉783m 〈2日目〉456m
踏破距離:〈1日目〉13km 〈2日目〉5.2km


☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 泊まったのはこんな宿 
☆ 山から下りたらこんな店(2日目) 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げはこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】伊予ヶ岳登山口。
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002 登山口は平群天神社。
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003 ちょっと参拝。
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004 見上げれば伊予ヶ岳。
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005 石鎚山と似ているということ。
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006 狛犬に注連縄とは珍しくないか。
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007 こちらが拝殿。
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008 なかなか凝った造り。
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009 ここから山道。
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010 今日はいい天気。
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011 道はしっかり整備されている。
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012 富山へ向かうにはあっちへ下りるらしい。
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013 周囲は意外に緑が目立つ。
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014 路傍の草も緑。
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015 見晴らしがいいところに出た。
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016 あの双耳峰は富山。
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017 右(北峰)のほうが約7m高いのだがそうは見えない。
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018 房総の里山。
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019 頭上には伊予ヶ岳山頂の手摺り。
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020 ここからが伊予ヶ岳らしい登り。
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021 ロープがあるので安心感はある。
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022 でも登りには殆ど必要ない。
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023 がんがん高度を稼ぐ。
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024 意外に延々と岩登り。
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025 山頂はもうすぐ。
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026 山頂から富山と富士山。
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027 山頂は高度感あり。
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028 あちらは北峰。
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029 レーダドームがある頂は愛宕山か。
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030 たかだか標高300m余にしては、眺めは壮大。
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031 伊豆大島と富山。
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032 富士山クローズアップ。
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033 あちらは鋸山。
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034 こんどは北峰から
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035 南峰に人が見える。
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036 こちらも眺めが良い。
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037 北峰で記念撮影。
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038 下りは慎重に。
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039 ロープが頼り。
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040 もうあとはハイキングコース。
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041 のんびりと下る。
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042 行く手に富山。
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043 振り返れば水仙の花と伊予ヶ岳。
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044 菜の花も咲いている。
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045 富山まではこんな径。
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046 時々軽トラが行き交う。
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047 見事な水仙畑。
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048 伊予ヶ岳がもうあんな遠くになった。
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049 丁度昼飯時。奥にちらりと伊予ヶ岳。
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050 富山の登りは終始こんな感じ。
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051 どの木にもこんなツルが。調べた結果、フウトウカズラと分かった。
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052 南峰と北峰との鞍部で。
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053 北峰の山頂は地味。
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054 でも一応、証拠写真。
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055 北峰の先には展望台がある。
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056 展望台から見た東京湾と富士山。
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057 展望台から見た伊豆大島。
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058 展望台から見た鋸山と横浜。
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059 鞍部から見た岩井海岸。
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060 タチツボスミレが咲いていた。
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061 下りは階段地獄。
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062 伏姫籠穴に寄ってみる。
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063 意外に高いところにある。
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064 よくもまあ、架空の話でここまでやるものだ。
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065 道の駅へ向かう途中。
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066 意外に紅葉が残っている。
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067 道の駅、富楽里。
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068 ここで喉を潤す。
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069 今宵の宿は館山の「まるへい民宿」
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070 さかなくんの絵がたくさん。
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071 【第2日目】「まるへい民宿」を出発。
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072 秋元城址入口。
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073 ここが登山口。
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074 ここも緑が目立つ。
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075 この上が城址らしい。
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076 ここが秋元城址。
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077 かなり広い。
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078 この先の尾根は結構険しい。
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079 ここは巻いた。
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080 秋元浅間山に到着。
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081 標識は随分小さい。
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082 蒲鉾の板か?
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083 この先はなだらかな径。
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084 気温が低いので眠たくはならない。
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085 途中にあった巨大太陽光発電施設。
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086 眺めが良いところに出た。
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087 ここは有名な場所。
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088 実際の九十九谷はこの真下。
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089 こちらは東。
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090 こちらは南。
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091 あずまやもある。
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092 今日の主目的地はこの上。
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093 ここも階段。
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094 白鳥神社。
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095 ここが山頂。
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096 独りで自撮り。
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097 展望台に戻って野点。
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098 現在地。
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099 記念撮影。
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100 鹿野山神野寺に到着。
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101 正月の準備ができている。
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102 恐竜の卵もあった。
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103 立派なお寺である。
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104 何しろ関東で最も古い寺なのだ。
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105 御朱印をゲット。
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106 ここに寄ってみた。
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107 残念ながらビールは無かったので、御神酒。
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108 「君津の湯」で温まった。
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109 ここで漸くビール。

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