Welcome to our Web Site !

「いぃDay!」山岳会日本支部   


第527 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年2月2日()〜3日(日)

行き先【高峰温泉〜黒斑山(2404m)&高峰山(2091.6m)】

コースタイム:

〈1日目JR東京駅[6:52](長野新幹線あさま601号)⇒JR佐久平駅[8:18/8:35](バス)⇒高峰温泉BS9:35/10:00]→車坂峠[10:20]→1P[11:20]→2P[12:20]→黒斑山[12:35/12:43]→トーミの頭[12:56/13:04]→3P[13:39/13:44]→車坂峠[14:05]→レストハウス[14:45]→高峰温泉BS[15:15](送迎雪上車)⇒高峰温泉[15:21
〈2日目〉高峰温泉[5:55]→車坂峠への分岐[6:35]2106m地点[6:54]→高峰山頂(2091.6m[7:00/7:12]→車坂峠への分岐[7:28]→高峰温泉[7:47/朝食/8:20](送迎雪上車)⇒高峰高原BS[9:50](バス)⇒小諸駅[10:33/10:50](しなの鉄道)⇒軽井沢駅[11:15/14:59](あさま620号)⇒大宮駅[15:46]

トレイルマップ
クリックすると地図が拡大します

高度記録
高度記録拡大は画像をクリック 

1日目〉 快晴
6年前の2013324日〜25日に隊長リーダーの黒斑山山行でスノーシューデビューした。この時も私が記録を書いた。読み返してみると、雪不足でスノーシューの楽しさはやや不完全燃焼といったところだった。

ところが、今回は厳寒期の2月上旬。雪質はバッチリの上、快晴。展望にも恵まれ、スノーシューを心行くまで楽しむことができた。私以外の4人はマイスノーシューを持参。このちゃんはマイスノーシューデビューだ。6年前は、隊長以外は全員レンタルだったのに…。みな進化著しい。

6:52東京発新幹線あさまにて出発。8:18には佐久平駅着。JRバスに乗り高峰温泉BSまで向かう。後日、副隊長がアサマ2000スキー場の無料送迎バスがあったことを発見。乗車券1380円がもったいなかった。9:36高峰温泉BS着。ここで高峰温泉宿の送迎雪上車が荷物を受け取りに来てくれた。ところが、頼んでいたスノーシューを忘れていたようで、しばし待たされる。

ようやく10:00BSを出発。少し車道を戻り、車坂峠で待望のスノーシューを装着。雪はたっぷり、パウダースノーでさくさくと進める。登山道は踏み固められ、アイゼンで登る人も多かった。展望が期待できる表コースを登る。樹林帯の中は風もなく、心配したほど寒さも感じない。静寂の雪景色を堪能しながら進む。

やがて展望のよい車坂山頂に出た。振り返ると八ヶ岳が広大な裾野を広げている。ここから一度登り返しがあり、トーミの頭まで高度を稼いでいく。スノーシューでの下りは滑ってしまいそうで難しい。下りは、つま先の下の爪の方に重心をかけ、爪を立てるようにすると、滑りにくくなることがわかってきた。

樹林帯を抜け稜線に出ると、やはり風が冷たい。6年前はここでスノーシューをあきらめアイゼンに履き替えたが、今年はスノーシューのままでなんら問題はない。やがて、眺めがよいトーミの頭に着くが素通りし、黒斑山の頂上を目指す。右手には雄大な浅間山がどーんと聳えたっている。山頂から放物線を描いたような雪の縞模様がきれいだ。この縞模様は浅間山の特徴であり、火山灰が流れてできたそうだ。雪がついてさらに縞模様がはっきりして、山岳写真にはもってこいの景色だ。

12:35黒斑山山頂に到着。西側は樹林におおわれて展望はないが、目の前の浅間山の迫力は圧巻である。雲一つない青空に浅間山の真っ白な頂が映える。本来はこの先の蛇骨山まで行く予定だったが、迎えの雪上車の時間を考え、ここで戻ることにした。

12:43に下山開始。先ほど素通りしたトーミの頭では、ゆっくり撮影タイム。浅間山の左手には、今回諦めた蛇骨山〜仙人岳〜鋸山の切り立った稜線が一望できる。さらに西に目をやると、北アルプスの峰々。とがった槍ヶ岳が目立つ。さらに乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、八ヶ岳、南アルプスの甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、そして富士山と、ずらりそろい踏み!やや霞んではいるが、これだけ一望できて大満足。帰りも展望のよい表コースを下ることにし、目の前の八ヶ岳や北、中央、南アルプスの展望をたっぷりと楽しんだ。下るにつれて、ぽかぽか陽気になり、雪の中を歩くスノーシューの何と気持ちのよいことか…。

14:05車坂峠にてスノーシューをはずし、レストハウスにてビールで乾杯。宿の雪上車が迎えに来てくれ、15:21高峰温泉に到着。即刻、お風呂に入る。まずは、内湯にて汗を流した後、この宿一押しの雲上の野天風呂に入る。檜で作られた浴槽にやや乳濁色の肌にやさしい創生水の湯。そして、目の前には絶景が!中央アルプスや御嶽山、乗鞍岳の白く輝く峰々が広がる。秘湯の中、世俗を忘れ非日常の中に身も心もゆだねる。スノーシューを存分に楽しんだ後に、こんな至福のひとときを味わえるとは、何と贅沢なことか…。

しかし、さらにこの後もまだクライマックスがあった。部屋の中からこの絶景に夕日が落ちていく様を、副隊長持参の日本酒「裏ロ万(ろまん)」をちびりちびり舐めながら(本当はダメなのだが…)うっとりと眺めていた。あー、幸せ…。心からそう思った。

同じ山、同じコースであっても、季節や天気、宿泊によって全く異なる。黒斑山スノーシュー山行もまさにその通りだった。これだから、山はやめられない。 (くま)

〈2日目〉 A班(朝飯前の高峰山散策)
「(夜明け前のスノーシュー散策に)独りで行かせる訳にもいかないから、つきあってやるしかないね。」副隊長のありがたい一言で、早朝スノーシューツアー開催が決まった。

高峰温泉の玄関先の右手に、高峰山(2091.6m)の登山口がある。出発はまだ星空の残る6時前。かんむり座やおとめ座など春の星がきらめき、木星と金星が南東に輝いている。5時前から目覚めてしまった私は、シャリバテ回避のための行動食も食べて準備万端。スノーシューは、暖炉で、ベルトが柔らかくなっていてありがたい。「これでよし。」昨日、初めておろした時より馴染みがよく、今日はスノーシューが自分の足の一部になっている感覚だ。

さて、「やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明かりて… 」まさにそんな空を仰いで、締まった雪の上をキュッキュッと音を立てながら一歩一歩登っていく。太陽が上がるまではリヒトが頼りだが、雪の道は想像よりも明るかった。

「富士山のモルゲンロートだ。」副隊長の言葉にはっと見上げる。富士山の手前には瑞牆山が重なっている。「早く上に登って、北アルプスの山々のモルゲンロートも見られるかな。」気持ちははやる。

雪道のトレースはほぼはっきりしていたが、稜線に上がる手前の斜面には多くの人が「尻セード」を楽しんだ後が交錯していて、元のルートがわからず少し時間をロスした。そうこうしているうちに太陽は刻々と出てきてしまった。

車坂峠への分岐から先は朝焼けでオレンジ色に染まった雪の稜線を緩やかに進む。イカルの「お菊二十四」の鳴き声と、ヒガラのさえずりが聞こえた。姿はちらっとしか見えなかった。一番高い2106m地点を過ぎ、少し下って高峰山頂標2091.6m地点に着いた。高峰神社の小さな祠があった。そこは展望がよく、南東から西に向けてぐるり見渡せる。

南南西には八ヶ岳とその奥に仙丈ケ岳(南アルプス)。その右手には中央アルプス、木曾御嶽山。さらに右には北アルプス。穂高連峰、大キレット、常念岳、槍ヶ岳〜ずっと右手に立山剱、鹿島槍ヶ岳、五竜岳まで。雪の北アルプスのモルゲンロートに間に合わなかったのは少し残念だが、これだけの大展望を見られたのだから、そこまで望むのは欲張りすぎかも。

 「このちゃんは、戌年生まれじゃなくて、ホントは亥年なんじゃないの?猪突猛進だから、追いつくので汗だくになっちまったよ。」少しでも先に行ってモルゲンロートに間に合えば、写真でみんなに見せたかったのよ。自分勝手に行動して振り回すつもりはなかったけど、ごめんね。

 下りはあっという間で、8時の朝食にも余裕で間に合った。なおちゃんと私は鳥見の会に参加していたヒロちゃんとクマちゃんに合流。ホシガラスを見た後、二人の撮ったイタチやゴジュウカラ、カワラヒワなどを見せてもらって、またまたほっこりした気分になった。

 朝食後にバスまで少し時間があったので、4人そろってもう一度「展望露天風呂」を楽しんだ。クマちゃんが宿の人に「予約方法」を詳しく聞いていた。こうしてみんな、リピーターになっていくんだね。また来よう、高峰温泉。(この)

今回の参加者:副隊長、このちゃん、くまちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉時間分 〈2日目〉1時間40分
累積登高差(+):〈1日目〉605m 〈2日目〉193m
踏破距離:〈1日目〉7.4km 〈2日目〉2.9km

☆ 山から下りたらこんな店 
☆ 泊まったのはこんな宿 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げ第一弾はこんな店 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
img0000.jpg
001 【第1日目】佐久平駅前から浅間山、黒斑山を望む。
img0001.jpg
002 八ヶ岳連峰。
img0002.jpg
003 北アルプス連峰。手前の山は高峰山。
img0003.jpg
004 中央アルプス連峰。
img0004.jpg
005 常念岳が良く見える。
img0005.jpg
006 槍ヶ鞆から、浅間山。
img0006.jpg
007 浅間山が大きい。
img0007.jpg
008 黒斑山から望む浅間山。
img0008.jpg
009 集合写真が無いので。
img0009.jpg
010 トーミの頭に人がいる。
img0010.jpg
011 八ヶ岳と小諸、佐久の街。
img0011.jpg
012 トーミの頭にて。
img0012.jpg
013 トーミの頭から北アルプス。
img0013.jpg
014 槍ヶ鞘越に御嶽山。
img0014.jpg
015 トーミの頭で記念撮影。
img0015.jpg
016 うーん、どちらも浅間山が・・・。
img0016.jpg
017 そろそろ下ろうか。
img0017.jpg
018 また槍ヶ鞘から。
img0018.jpg
019 水ノ塔山の奥にも北アルプス。
img0019.jpg
020 鹿島槍ヶ岳と五竜岳。
img0020.jpg
021 北信の山々。
img0021.jpg
022 ここでも景色を楽しむ。
img0022.jpg
023 山から下りたら先ずこれ。
img0023.jpg
024 高峰温泉の雪上車が迎えに来た。
img0024.jpg
025 暖炉が乾燥室。
img0025.jpg
026 外は寒いが、部屋の中はぬくぬく。
img0026.jpg
027 こっちが内湯。
img0027.jpg
028 風呂上りに地ビール。
img0028.jpg
029 女子連は外の露天風呂。
img0029.jpg
030 ここが露天風呂。
img0030.jpg
031 露天風呂からの眺め。
img0031.jpg
032 露天風呂美人。
img0032.jpg
033 部屋から眺める日没。
img0033.jpg
034 夕焼けを肴に一杯やる。
img0034.jpg
035 贅沢な眺め。
img0035.jpg
036 今宵の夕食。
img0036.jpg
037 鍋の具材。
img0037.jpg
038 鍋はシャケ鍋。
img0038.jpg
039 では乾杯。
img0039.jpg
040 鍋が出来上がり。
img0040.jpg
041 まだ7時だが、寝る人。
img0041.jpg
042 【第2日目】朝風呂。
img0042.jpg
043 高峰温泉の灯り。
img0043.jpg
044 朝飯前に高峰山を登る。
img0044.jpg
045 間もなく日の出。
img0045.jpg
046 日の出。
img0046.jpg
047 刻々と色が変わる。
img0047.jpg
048 北アルプスのモルゲンロート。
img0048.jpg
049 富士山と奥秩父のモルゲンロート。
img0049.jpg
050 ここからも、瑞牆山の後ろに富士山。
img0050.jpg
051 高峰山山頂。
img0051.jpg
052 北アルプス連峰。
img0052.jpg
053 御嶽山と中央アルプス。
img0053.jpg
054 八ヶ岳と富士山、奥秩父。
img0054.jpg
055 蓮華岳の右には、立山と剣岳が見えた。
img0055.jpg
056 高峰山山頂にて。
img0056.jpg
057 中央が槍ヶ岳。
img0057.jpg
058 八ヶ岳の奥に甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳。
img0058.jpg
059 そろそろ下りるか。
img0059.jpg
060 下りは快調。
img0060.jpg
061 水ノ塔山。
img0061.jpg
062 高峰温泉に戻ってきた。
img0062.jpg
063 様々な雪上車。
img0063.jpg
064 朝食。
img0064.jpg
065 休憩室の外の餌場に、ホシガラス。
img0065.jpg
066 出発前の記念撮影。
img0066.jpg
067 場所を変えてもう一枚。
img0067.jpg
068 旧軽井沢のここでランチ。
img0068.jpg
069 締めは大宮のここに寄った。

〈全天球写真〉佐久平駅前 / 黒斑山登山口 / 眺めの良い所 / 黒斑山頂 / トーミの頭 / 槍ヶ鞘 / 休憩中 / アサマ2000スキー場レストハウス / 高峰温泉 / 夕食 / 高峰山登山中 / ご来光 / モルゲンロート / 高峰山山頂 / 高峰山山頂 その2 / 下山途中 / 旧軽井沢ロータリー

このちゃんTrailMaps INDEXへ
   「いぃDay!」山岳会サイト