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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第533 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2019年3月16日()〜17日(

行き先【霧ヶ峰/車山(1924.7m)

コースタイム:

1日目〉JR新宿駅[7:00](スーパーあずさ1号)上諏訪駅[9:14]⇒タクシー(5900円)車山肩[9:45]→コロボックルヒュッテ[9:50/10:20]→車山[11:05/11:20]→休憩[12:38/12:43]→山彦谷[12:57]→蝶々深山[13:27]→車山湿原[13:55]→ヒュッテへの道分岐[14:05]→コロボックルヒュッテ[14:25]

2日目〉コロボックルヒュッテ[5:00]→車山[5:50/6:10]→コロボックルヒュッテ[6:50/朝食/8:50]⇒タクシー(5980円)上諏訪駅[9:20]→諏訪湖散策片倉館[10:00/10:43](日帰り入浴650円)蕎麦屋[11:00/12:15]→北澤美術館[12:30/13:30]→上諏訪駅[14:10](スーパーあずさ20号)立川駅[16:58]

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
今季最後のスノーシューを楽しもうという計画である。泊まる宿はコロボックルヒュッテ、創設者の手塚宗求さんのエッセイが素晴らしいと、副隊長に教えてもらい、23冊読んでみたら、情緒豊かな文章が美しく、すっかりファンになってしまった。暖冬のせいで雪があるのか心配ではあるが、この伝説のヒュッテに泊まれれば、それだけで充分満足という気持ちにもなっている。

上諏訪駅からタクシーに乗り、山の中に入ると、案外雪が積もっていてホッとする。車山肩で降り、雪の積もった道をがぼりながら少し歩くと、いかにも山小屋らしい雰囲気の建物が見えて来た。余分な荷物を置かせてもらい、小屋の前で早速スノーシューを履く。車山の登山口はすぐ目の前にあり、丘のようにこんもりした山頂に建つ、気象レーダー観測所の丸いドームも見えている。

3月になってから降ったという事で、思った以上の積雪を踏み締めながら緩やかな道を登って行く。スノーシューの出番はないかもしれないと思っていたが、十分役に立っている。風もなくポカポカ温かく、もうすっかり春の陽気である。

気持ち良く歩くこと45分、あっという間に山頂に到着。360度の眺望が開けているが、やや雲が多め。目の前に聳えている八ヶ岳は、少し雲が掛かっている所もあるが何とか端から端まで見えている。その右側に見えるはずの富士山は、残念ながらすっぽり雲の中。

このまま戻ると昼には宿に着いてしまうので、向かい側の小高いピークまで行ってみる事にする。下り道を探してみたが、下まで下りられそうな道が見つからないので、車山高原スキー場のゲレンデを横切らせてもらうことにする。途中からゲレンデを逸れて、敢えて踏み跡のない雪をザクザクと歩いて下る。まさか新雪を踏む事が出来るとは思ってもみなかった。

下り切った所が車山乗越、ここから山彦谷南の耳を目指して登って行く。振り返れば穏やかな山容の車山が佇んでいる。高度を上げて行くと、ちょうど白樺の間から雪化粧した丸っこい形の三峰山が綺麗に見える。「水彩画の題材にピッタリ!」とくまちゃんはカメラに収める。

南の耳(手塚さんが名付けた山名だそうだ)に到着。空には大分雲が増えて来て、眺望はいま一つ。天気は予報通り下り坂のようである。先を急ぐ。

ついでに蝶々深山にも足を延ばしてから車山湿原に戻って来た。ヒュッテがすぐそこに見えていて、つい右折して湿原北側の道を進んでしまったが、ヒュッテは湿原の南側にあり、湿原を横断する道はなかった。ヒュッテはもう目の前だが、止むを得ず来た道を引き返し、湿原の南側を周り込んで行く。

辺りはだんだん曇って来て、冷たい風が吹き出し、小雪が舞い始めた。本降りになる前に宿に逃げ込んだ。お風呂に入ったり、夕食を食べたり、居心地の良い宿でゆっくりと寛いだ。ふと外を見れば、雪が横殴りに降っている。

2日目〉
ご来光を拝もうと5時にヒュッテを出発。既に東の地平線が薄ら曙色に染まっている。昨日と同じ道を再び車山山頂へ登って行く。辺りはだんだん明るくなってきて、八ヶ岳の右側に薄いピンク色を背景に富士山のシルエットが浮かび上がっている。昨日は見なかった富士山がやっと姿を現してくれた!八ヶ岳も雲一つなく、くっきり見えている。

今朝は風が強く吹いている。観測所の大きな建物が上手い具合に風除けになる。しばし日の出を待つ。蓼科山の右側の曙色が強さを増し、その周りの空は徐々にピンク色に染まって行く。南側には白く輝く南アルプスが綺麗に見えている。普段は他の山の陰になって見えにくい仙丈ケ岳がどっしりとした貫録で見えている。その左側には甲斐駒ケ岳のきりっとした姿も見える。北岳は奥の方に控えめに頭を出している。

日の出の一瞬前、東の八ヶ岳、北の浅間山、北西の北アルプスも薄ピンク色に染まって美しく見える。蓼科山の右肩より日が昇り始めた。昇り始めるとあっという間に、どんどん強い光を地上に送り込んでくる。

さすがに寒くなって来たので、大急ぎで下山。太陽が完全に昇ると共に、南アルプスが陰影くっきりと浮かび上がって見えて来た。さらに下ると中央アルプスも見える。さらに下って来ると北アルプスの白い壁が陽を浴びて、輝かんばかりの白さで聳えているのが見える。遥か遠くに妙高山なども見えている。ピリッと冷えた空気の中で、360度の申し分ない眺望を満喫する事が出来た。

朝食を摂ってからタクシーで上諏訪駅に戻る。昭和の初めに建てられた洋風建築の片倉館の千人風呂、エミール・ガレのガラス工芸品展示で有名な北澤美術館にも立ち寄った。もちろん諏訪湖畔近くの蕎麦屋さんで、美味しいツマミ、日本酒、蕎麦をお供に幸せな時間も過ごした。

コロボックルヒュッテに泊まれただけでも満足な上に、最高の眺望を楽しむ事も出来て、今季最後のスノーシューを締め括るにふさわしい山行となった。 (なお)

今回の参加者:副隊長、くまちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:時間分
累積登高差(+):〈1日目〉350m 〈2日目〉148m
踏破距離:
〈1日目〉8.6km 〈2日目〉4.1km
☆ 泊まったのはこんな宿 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 待ち時間にこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】タクシーで車山肩まで来た後、コロボックルヒュッテ到着。
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002 登る前から山頂は見えている。
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003 入口は閉まっていた。
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004 そうこうしているうちに宿の管理人がやってきた。
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005 食堂兼カフェ。
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006 出発準備。
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007 蓼科山が見える。
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008 蓼科山クローズアップ。
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009 ここの番犬はボーダーコリーの雑種。
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010 準備万端。今日は予想外にいい天気だ。
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011 では出発。
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012 ルートはこの柵に沿っている。
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013 一応柵の中は保護区域。
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014 でも柵を越えた踏み跡もある。
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015 後の森の中がコロボックルヒュッテ。
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016 スノーシューを履いていても、時々がぼる。
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017 先週から今週にかけて積もった雪らしい。
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018 つぼ足の4人組は難渋していた。
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019 白と青。
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020 無心で登る。
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021 コロボックルヒュッテの森が随分下になった。
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022 ズームすると人が見える。
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023 山頂のドームが見えた。
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024 八ヶ岳には雲が懸かっている。
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025 蓼科山には雲が懸かっていない。
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026 つぼ足の人が「しんどい」と云いながら降りてきた。
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027 もうドームは近い。
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028 山頂に到着。
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029 広いので何処が山頂か判り難い。
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030 証拠写真を撮ってもらう。
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031 八ヶ岳と。
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032 八ヶ岳は南が雲の中。
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033 北八ヶ岳はまずまず見えている。
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034 八島湿原の奥は鉢伏山。
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035 山頂が広いので、あっちこっちへ移動。
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036 奥に見えるテーブルマウンテンが美ヶ原。
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037 車山神社にも御柱。
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038 車山スキー場のリフト降り場。
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039 スキー場のゲレンデを横断。
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040 適当に下る。
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041 スノーシューのシュプール。
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042 気持ちがいい下り。
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043 振り返るとこんな感じ。
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044 ゲレンデから離れると別世界。
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045 十字路がある。
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046 車山乗越を直進する。
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047 サングラスが無いと目を開けていられない。
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048 地平を進む。
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049 白樺の向こうは三峰山。
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050 南の耳に向かう。
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051 左手にコロボックルヒュッテの森。
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052 右はエコーバレースキー場。
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053 車山はだいぶ遠くなった。
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054 カメラタイム。
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055 あれが南の耳。
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056 南の耳に到着。
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057 今日はここまで。
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058 南の耳と北の耳。
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059 蝶々深山という変わった名前の山。
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060 あそこにコロボックルヒュッテの森が見えるが・・・。
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061 谷の向こう側なので、真っ直ぐは行けない。
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062 従って、車山乗越方面へ。
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063 蝶々深山を振り返る。
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064 コロボックルヒュッテの森を右に見て。
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065 更に遠ざかる。
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066 ルートを間違えてさらに戻る。
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067 左が蝶々深山、右が南の耳と北の耳。
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068 漸く、コロボックルヒュッテに向かう。
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069 もうすぐだ。
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070 ヒュッテに戻ってきた。
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071 薪ストーブが温かい。
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072 談話室にて。
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073 汗をかいた後の乾杯。
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074 何故か、2杯目はギネス。
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075 外はいつの間にか吹雪。
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076 今宵の夕食。
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077 おいしゅうございました。
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078 【第2日目】朝、5時。
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079 明けの明星と八ヶ岳。
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080 早朝のビーナスライン。
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081 快晴。
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082 なだらかな径を登る。
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083 薄っすらと富士。
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084 シルエットの北八ヶ岳。
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085 地平を越えるところに副隊長。
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086 八島湿原は真っ白。
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087 山頂ドームと蓼科山。
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088 日の出はあの辺り。
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089 北側に浅間山連山。
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090 車山神社と北八ヶ岳。
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091 南八ヶ岳と富士山。
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092 西には北アルプス。
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093 車山山頂からの眺めその1。
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094 車山山頂からの眺めその2。
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095 車山山頂からの眺めその3。
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096 車山山頂からの眺めその4。
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097 車山山頂からの眺めその5。
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098 車山山頂からの眺めその6。
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099 車山山頂からの眺めその7。
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100 車山山頂からの眺めその9。
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101 車山山頂からの眺めその10。
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102 車山山頂からの眺めその11。
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103 車山山頂からの眺めその12。
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104 車山山頂からの眺めその13。
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105車山山頂からの眺めその14。
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106 車山山頂からの眺めその15。
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107 車山山頂からの眺めその16。
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108 車山山頂からの眺めその17。
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109 車山山頂からの眺めその18。
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110 車山山頂からの眺めその19。
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111 車山山頂からの眺めその20。
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112 車山山頂からの眺めその21。
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113 車山山頂からの眺めその22。
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114 車山山頂からの眺めその23。
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115 甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳が大きい。
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116 下りるとしよう。
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117 すぐにコロボックルヒュッテ。
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118 後立山連峰。
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119 部屋で寛ぐ。
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120 朝食の彩り。
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121 食後のひと時。
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122 コロボックルヒュッテからも浅間山。
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123 出発のとき。
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124 管理人の奥さんと。
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125 これから天気が下り坂らしい。
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126 男子一人で諏訪美術館。
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127 片倉館の別館。
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128 昔の男風呂と女風呂。男女構成比率がわかる。
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129 女子三人組は諏訪湖見物。
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130 間もなく開店時間。
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131 男湯。
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132 脱衣所もレトロ。
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133 2階が休憩室。
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134 まだガラガラ。
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135 風呂上りはこれでしょ。
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136 ここもいい雰囲気。
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137 ポスターもレトロ。
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138 ここが正面。
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139 また来るかな。
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140 まだ時間は早いが・・・
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141 ここは11時から開店。
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142 結構コシがありました
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143 店を出ると雪がちらほら。
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144 北沢美術館でガレを鑑賞。
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145 ここで男子一名でお茶しました。
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146 帰りはこれ。
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147 旅のお供。
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148 締めは久しぶりにだるま。

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