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番外編  マンマ・ミーア!山行ご報告

その15
西沢〜一ノ尾ノ尾根〜陣馬山(857m)〜陣馬の湯
2011年2月13日(日)       
コースタイム:
JR「高尾」駅[8:44発]〜藤野駅[9:02/9:12]〜(バス)〜陣馬山登山口バス停[9:20/9:32]〜西沢分岐点[9:40]〜尾根とりつき点[10:00]〜P1[10:37/10:45]〜登山道(一ノ尾ノ尾根)[11:13]〜和田バス停方面分岐[12:20]〜展望茶屋[12:25/(昼食)/13:20]〜頂上、白馬の像、展望[13:40下山開始]〜姫谷温泉分岐[14:14]〜富士見の茶畑[14:35]〜陣谷温泉[15:05/15:55]〜(タクシー)

トレイルマップ
線が今回のルート。クリックすると地図が拡大します

 高度記録
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今回の参加者:Woodyさん、このちゃん
実働時間:4時間10分
累積登高差:719m
踏破距離:7.1km
  今週はずっと天気がよくなく、とても冷え込んで東京都心でも氷雨が降るほどだった。その悪天候の谷間、この日だけ一日中快晴!それが2月13日だった。なんと幸運な!きっと日頃の行いが良いせいだと、勝手に自画自賛して景色の良い山を探した。陣馬山の一ノ尾ノ尾根は「松浦本」の最初に登場する☆一つのルートである。日常と離れ、静かなるプチ冒険をする入門編としてはもってこいといえる。…とはいえ、ほぼ素人に近い私独りでは心細いと思っていたところへ、ウッディさんから山行の打診が。これで決まった。「陣馬山へ行こう!」
  スタートは藤野側の陣馬山登山口から。通常コースではいきなり一ノ尾ノ尾根に取り付くが、私たちは栃谷川沿いを遡り、ゲートを越えて西沢に沿って上がっていく。期待通り、昨夜降ったバージンの雪に足跡を付けながら進む心地よさ。木々の枝に残る白い花のような雪が朝日にきらきら光り、所々でゆるみながら枝をしならせてサラサラッ…と落ちてくる。静かな山の朝は、心まで純白に洗い清めてくれるようだ。
  橋を渡り、小さな滝を過ぎて川底が見えるようになったところに赤テープがあり、そこで川におり右岸に渡って目の前の尾根を登っていく。作業道のような踏み跡に沿って左から巻いていくと、大きな岩が立ちはだかり、その岩を右側から巻いて何とか尾根をはずさず登った。雪の下は枯れ葉で、その下の地面は凍っているので滑りやすく、慎重に手足を使って進んだ。「これがずっと続くと大変。踏み外して滑ったら急な谷に一気に滑ってしまう。」緊張の瞬間だ。でも、汗ばんできたかな、というころに勾配がやや緩み、最初の小ピークへ。ああ、わりに短く済んだ。そこで小休憩を取った。明日はバレンタインデー。手作りのガトーショコラ(チョコレートのケーキ)が美味しい。ウッディさんも満足。その後は尾根をはずさず登り続けて、1〜2度平らになる以外は気持ちのいい上りで、小休憩地点から30分ほどで登山道に突き当たった。そこから陣馬山山頂まで、真っ白な雪道をツボ足で登る。人気の陣馬山なのに、ほとんど人にも会わない。日差しが高くなるにつれて針葉樹林の枝がしなって、真っ白な粉雪が木漏れ日の中きらめきながら落ちてくる。他のメンバーにも、見せたかったな、と思う。
  右手が針葉樹、左手が広葉樹…の中を行くが、陣馬山の山頂は案外遠い。最後の急登を登り切ると景色が開け振り返れば見事な富士山が。
展望茶屋でウッディさんにナメコ汁をごちそうになった後、白馬の像のある広い山頂へ。今日は日本晴れ。富士山の右手に悪沢・赤石などの南アルプスが見え、手前に扇山、右手には小金沢連峰。その右は御前山、鷹ノ巣山など奥多摩の山々に、振り返れば新宿高層ビル街とスカイツリー、右手には横浜のランドマークタワーまで見えた。筑波山方面だけ今日はよくわからなかったが、横浜の向こう側に見えたのはおそらく房総半島だ。地上の汚れが雪に洗い流されて、最高の眺めとなった。
  さて、美味しい空気を思い切り吸って、お腹の中まできれいになった気分で下山。溶けてきた雪が滑るので私は軽アイゼンをつけて、ウッディさんは「面倒だから」と、アイゼンはつけずストックを使って下りた。一気に下ってから林道を歩いて陣谷温泉のヒノキ風呂で今日の余韻に浸った。

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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【1】バスを陣馬山登山口で降り、指さす方に進んでいきます。
2011年2月13日(土)  9時26分
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【2】はじめは栃谷川右岸を。
09時38分
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【3】このゲートのある場所から栃谷川の支流の西沢右岸を遡ります。
09時39分
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【4】昨日の雪を踏んだ人は誰もいません。
09時47分
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【5】橋を渡って進み、滝の先100mの赤テープの場所から河床に下りて右岸に渡りかえします。
10時02分
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【6】植林の作業用足場や境界杭があり、これからこの急登を登っていきます。
10時02分
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【7】どこを登ろうか、あ、左の方に踏み跡があるね。
10時03分
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【8】四つ這いで何とか登ったら目指す一ノ尾ノ尾根の稜線が見えてきました。
10時18分
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【9】時々ある作業用足場の上にはこうして立てますが他の場所は立っているのがやっと。。
10時18分
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【10】こんなに急です。しかも、滑る。
10時19分
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【11】なんとか尾根をはずさまいと登って最初のピークへ。
10時37分
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【12】こういう境界杭やテープがあります。
10時37分
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【13】激しい登りでちょっとお腹が空きました。ガトーショコラを召し上がれ。
10時40分
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【14】あとはこの尾根をはずさず進むことにします。
11時09分
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【15】登山道に出ました。
11時13分
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【16】夕べ木の枝に積もった雪が、日の光を受けてキラキラきらめきながら落ちてくるのです。その瞬間!
11時34分
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【17】あと、0.7kmで陣馬山山頂。和田までは1.8kmだそうです。
12時01分
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【18】視界が開けてきました。ウッディさん、早く!富士山がきれいですよ。
12時20分
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【19】ほら〜!ああ、今日は来てよかった。
12時23分
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【20】小金沢連峰と、手前に扇山。その左には悪沢岳、赤石岳。
12時24分
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【21】展望茶屋で。
12時28分
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【22】陣馬山のシンボル、白馬の像と、上弦の月と。
13時26分
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【23】午後になって少し雲がかかってきました。
13時28分
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【24】御前山、鷹ノ巣山、七ツ石山方面。
13時29分
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【25】新宿ビル街とスカイツリー。
13時31分
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【26】横浜のランドマークタワー方面。
13時32分
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【27】栃谷尾根を下ります。目指すは陣谷温泉。
13時56分
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【28】ウッディさんはストックのみで、私はアイゼンつけて下りました。
14時03分
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【29】防火用水ですが…透明なところもすべて凍結しています。
14時07分
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【30】おもしろい形の木。以前もこうやって撮ったなあ。
14時10分
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【31】富士見平。茶畑とキウイ畑の間に下りてきました。
14時38分
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【32】今日の富士山の見納めです。
14時41分
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【33】よく吠える犬のいる民家を抜けて道を下っていきます。
14時47分
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【34】陣谷温泉のヒノキ風呂です。
15時13分
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【35】汗を流してさっぱり。タクシー呼んで藤野から帰りました。
15時55分


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