番外編  マンマ・ミーア!山行ご報告

その30
奥多摩*人形山(1176m)・一石山(1007m)
2011年11月5日()   p111105  
コースタイム:
JR「奥多摩」駅[7:17着/7:25発バス]〜「東日原」BS[7:50着/7:55]〜日原鍾乳洞[8:35]〜登山口[8:54]
尾根への分岐[9:35/誤ルート/10:37]ミズナラの巨樹[11:43/11:48]〜人形山[11:55/昼食/12:50]〜一石山[13:12/13:17] 日原鍾乳洞13:57]〜
東日原[14:30/14:50発バス]〜奥多摩駅[15:15]〜玉翠荘[15:18/入浴/16:10]〜奥多摩駅[ホリデー快速おくたま4号16:23発]〜
立川[17:22]〜新宿[17:50]
\(^0^)/
 
トレイルマップ
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 高度記録
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今回の参加者:菊丸、なおちゃん、このちゃん
実働時間:3時間40分(+1時間道間違い)
累積登高差:(+)1028m 
踏破距離:9.4km
(+2.3km道間違いのため)

 美しい紅葉を見逃すまいということで、今回は知る人ぞ知る「タワ尾根」に行って参りました。初め、菊丸の「松浦本にも載っていたね。」の言葉に何気なく開いて読んだら、いつもながら松浦氏の自然描写に突き動かされ、「オロセ尾根から篶坂ノ丸に登ってタワ尾根を下りてくるコース」にしようかと思って、朝はできうる一番早い電車を提案しました。しかし、松浦本で☆二つということは一般では上級コース。カシミール3Dやネットでリサーチをくり返し、しかし東日原BSから歩く距離が長いのと、オロセ尾根が急登で広い尾根なので高みを目指せばよいとはいっても、この傾斜ではずっと「這いつくばって登って」1時間以上かかりそう…と、自分の実力を思い返し、やはり、昨年6月に実績のある「日原鍾乳洞から人形山、時間に余裕があれば+1時間して金袋山往復をつける」ことに決めました。結果的には道を間違えて1時間ロスをしたため、早出は正解でした。実は人形山は、当初手前の沢沿いの登山口から登って尾根沿いに下りて来るのかと勘違いしていたため、自分が欠席だった前回(2010年6月12日)の高度記録が逆コース裏返しだったことも知らず、下調べ不足で本番を迎えたわけです。
  先の方の登山口から上がって、間もなく尾根に取り付くのに尾根に目星もつけずただ「道なりに行けば取り付き口の目印があるだろう」という安易な気持ちで進んだため、「通せんぼ」的な枝が渡して置いてあったにもかかわらず作業道に入り込み、だんだん心もとない細い道になる…という失敗をしました。トレイルマップに青で示した道がそうですが、道は石垣で補強され、一定間隔に鳥の巣箱が掛けてあっていかにも「本物」っぽいし、前回参加していた菊丸も一緒だし…と安心していたのです。途中、コンパスと地図を何度か見て「変だぞ。」と思いつつもついどんどん来たが、「やはり間違っている。引き返そう。」と、35分歩いたところで決断(遅いよ)引き返しました。帰りは25分で戻ったものの、「やはりあの『通せんぼ』の枝の場所か。」と考えたのが的中。そこから尾根へ振り返ればあれまあ、ちゃんと道が尾根沿いに登るようについているではありませんか。(写真12番)念のため近くに落ちていた長い枝を二本拾って「通せんぼ」をさらに目立つように強調させてから、やっと目当てのタワ尾根を登り始めました。
  タワ尾根には登山口からずっと作業用モノレールが敷いてあります。今年の夏の大雨や台風の被害を直すためなのでしょう。はじめの取り付きは痩せ尾根で、間もなく幅が広くなり、踏み跡は薄くなります。両手をつくほどではないものの、かなり太股とアキレス腱にこたえる傾斜の登りが続きます。先ほどの間違ったトラバース道から見える景色もそうでしたが、この辺りは広葉樹が多く、見事な紅葉です。「錦繍」という美しい言葉がありますが、この景色のために作られた日本語なのではと思うほど、ぴったりの表現でした。人形山までの3分の2登った辺りで一本休憩を入れました。周囲は見事な錦。感激しながら記念撮影しました。錦の合間に三ツドッケ(天目山)などの山が見え、ところどころに苔だらけの巨樹が倒れており、日本の原始林、という感じです。
  また登りを再開し、「そういえば、ミズナラの巨樹もあったのだっけ。」人形山頂上の少し手前に尾根からやや南にはずれた平地にあった、あった、ありました。根を保護するため、直径20m位の円形の囲いが、倒木を利用して作ってあり、その外から記念撮影のみできる…というわけです。枝が折れてとれた痕が口ばしのような形をしており、そこが仏様の顔のようにも見えました。
  人形山の頂上では、紅葉に囲まれての贅沢な昼食。私たち以外、タワ尾根に慣れ親しんだ感じのご夫婦が来ただけで、静かです。いつまでもこうしていたいところですが、バスの時間もあるので下り始めます。先ほどのミズナラの脇を下り、まっすぐ進むと、手入れのされたヒノキの針葉樹林が右手、紅葉した広葉樹林が左手に。その二色の樹林の間を道が通っています。
  道は次第に針葉樹林から離れ、一石山へ。その南側のモミジの間に鷹ノ巣山が雄々しく顔をのぞかせていました。鷹ノ巣山に背を向け、北に向かってつづら折りの道を一気に下っていきます。あとはずっと沢沿いの道なので、展望はなく、ずっとずっとひたすら下ります。「こんな展望もないただの急斜面を登ってこなくて良かったね。」と、話しながら下りていきます。篭岩を巻いて階段を下りると、ポッと日原鍾乳洞側の登山口に出ました。
  「あの1時間のロスさえなければ、金袋山まで往復できたな〜。」という悔いは少しあったものの、作業道はひと気がないので新しい朴の葉がたくさん落ちており、『朴葉焼き』を作るためにたくさん拾うことができたのは良かったかな?」などと自分を慰め、楽しくおしゃべりしながら東日原バス停へ。奥多摩に戻ってから玉翠荘で汗を流し、ビールとポテトと感動を持ってホリデー快速に乗りました。
  それにしても、今日見た紅葉の色はあまりにも鮮やか。数日間は色とりどりの、錦の色した夢を見そうだなぁ!
     


           〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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【1】東日原バス停を元気に出発。
2011年11月05日 07時57分
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【2】鷹ノ巣山と稲村岩が見えてきました。空が青く、紅葉が見事です。
8時05分
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【3】燕岩周辺から落石が多いらしいです。
8時26分
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【4】こんな崩落箇所もありました。
8時30分
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【5】巨大です。梵天岩。
8時32分
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【6】その向かいの燕岩。オーバーハングしています。
8時32分
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【7】ここが登山口。「七跳山・酉谷山」登山口でもあります。
8時54分
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【8】のっけから急勾配です。ワイヤーロープは、作業用モノレールを支えるためのもの。
8時58分
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【9】手すりではありません。登山口から尾根の上までこんな荷揚げ用モノレールの線路が取り付けられているのです。
9時02分
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【10】尾根に上がる道はまだ?実は作業道を邁進中。
9時18分
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【11】やっぱり、違ってた!引き返すことにします。
10時09分
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【12】ここの右下の通せんぼの奥に進んだのが間違いでした。正しい道は振り返った左手方向にあるではないか!トホホ。
10時35分
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【13】なあんだ。よく見たら作業用モノレールも登山道に沿って尾根を上っていたのでした。
10時38分
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【14】周りは見事な錦繍です。
10時41分
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【15】四つ這いで登りたくなるような急登です。
11時05分
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【16】これがタワ尾根の紅葉かあ!
11時38分
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【17】どちらを向いても色とりどりの錦です。
11時38分
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【18】錦の合間に山並みが見えるのです。
11時39分
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【19】この囲いの内側は…。
11時43分
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【20】「ミズナラの巨樹」です。
11時43分
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【21】巨樹と記念撮影。口のような部分が、仏様の顔のように見えませんか?
11時44分
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【22】説明不要ですね。
11時53分
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【23】人形山はすぐそこです。
11時55分
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【24】頂上に着きました。大きな葉は朴の葉です。
11時56分
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【25】手作りの山頂標もありました。
11時56分
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【26】向こうの峰は三ツドッケ(天目山)。
12時36分
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【27】すべてこれなんです。
12時36分
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【28】本当に来て良かったわ。
12時36分
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【29】一石山へは、ミズナラの巨樹を通り越して、この針葉樹と広葉樹の境を下りていきます。
12時59分
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【30】言葉もありません。
13時10分
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【31】…いつまでも眺めていたい。
13時11分
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【32】一石山に着きました。
13時12分
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【33】鮮やかなカエデとともに。
13時15分
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【34】南に鷹ノ巣山が見えます。
13時15分
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【35】一石山から北に向かって下ります。
13時17分
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【36】ずうっと九十九折りを下りていき…。
13時45分
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【37】最後に篭岩の脇を巻いて下ります。
13時53分
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【38】日原鍾乳洞北の登山口に下りてきました。ここから東日原BSまでもうひと歩きです。
13時57分

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