番外編 マンマ・ミーア!山行ご報告
その42
奥秩父*四阿屋山(771.6m)2012年3月18日(日) p120318 コースタイム:
西武池袋線「西武池袋」駅[7:05発快速急行三峰口行き]〜三峰口駅[9:17着/9:20発小鹿野町役場行きバス]〜薬師堂バス停[9:34着/9:40]〜(トイレ)〜
中華風門[9:54]〜(上着・スパッツ脱ぐ)[10:19/10:24]〜送電鉄塔[10:40]〜P1[10:59/11:06]〜クサリ場登場[11:12]〜四阿屋山山頂 [11:27/11:37]〜
福寿草群生地[11:58]〜展望舎[12:05/昼食/12:51]〜ロウバイ・福寿草園地・セツブンソウ群生地[13:00/13:20]〜薬師の湯[13:50//15:33]〜
薬師堂BS[15:34/15:40発町営バス]〜三峰口駅[16:00/16:15快速急行])〜所沢駅[18:03]〜池袋駅[18:28]\(^0^)/トレイルマップ
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高度記録
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今回の参加者: くまちゃん、なおちゃん、のんちゃん、みかちゃん、このちゃん
実働時間:2時間40分
累積登高差:(+)582m
踏破距離:5.2km今日のとっておき写真集はこちら「福寿草」
*四阿屋山山頂から見たパノラマ (天候:くもり)3月3日の笹子雁ヶ腹摺山に欠席のときから「3月17日か18日は行きたい!」という、くまちゃんのリクエストで山行は決まっていました。さて、行き先ですが、この時期は標高によって「春」をねらうか「冬」をねらうか…。(先週は「冬の戸倉三山」でしたね!)北海道出身で山歴の長いくまちゃんは、山に造詣が深いです。彼女の「いつか行ってみたい山」リストに上がっていた四阿屋山(あずまやさん)を調べてみたところ、つつじもきれいだが、福寿草やロウバイでも有名とのこと。今日は一足早い「春」に照準を当てて、秩父・四阿屋山へ繰り出すことにしました。
その昔私が大学生のころ、「秩父」には、地層や化石の巡見に何度も訪れたものでした。当時は「西武秩父」駅から秩父鉄道の「お花畑」駅まで、乗り換えのために歩きましたが、今は時代が変わって「快速急行」に乗れば、乗り換えなしで三峰口まで直通です。秩父鉄道と西武池袋線はT字路状に突き当たっていますが、T字の突きあたり部分が「西武秩父」駅。そこから左の三峰口方面と右の長瀞方面に車両が切り離されて進むのです。
今日は、前述の「笹子雁ヶ腹摺山」で知り合ったみかちゃんを迎えて女5人の旅。女3人寄れば「姦しい」といいますが、5人では「かしましい」の二乗(!?)。ガールズトークが炸裂、おしゃべりが楽しく弾んでいる間に三峰口へと着いてしまいました。ここでの注意点は、秩父鉄道と町営バスは「パスモ」や「スイカ」が使えないということでした。池袋からの電車賃1180円を三峰口駅で支払い、パスモ・スイカで出場していない証明をもらい、三峰口からは町営バスで「薬師堂」バス停まで乗って250円払いました。
両神神社の薬師堂の北側にあるトイレに寄り、道なりに上っていくと7〜8分で中華風の門が右手に現れました。くぐって中国風の石畳を進むと右の高台には屋根の端がツンツンせり上がった中華風のあずま屋が見えます。山肌には、梅、桜、ミツマタなどが一面に植えられて、花盛りのころにはさぞきれいだろうと想像しました。今朝方まで雨だったのでスパッツを着けてきましたが、思いのほか温かく、足元の落ち葉も乾いているので、登り始めて間もなく上着とスパッツは脱ぎました。
四阿屋山はコース的には楽勝…と思っていましたが、途中送電鉄塔の巡視路とかぶるところもあり、結構急登です。先頭はくまちゃん。着々と高度を上げていきます。登っていて、ちょっと不思議に思ったのは、木の植生のことです。ふつう、アカマツは広葉樹の雑木林に見られます。植林帯も檜なら檜ばかり、杉なら杉ばかり植わっているものです。それなのにこの山は、檜、杉、アカマツがまるで共同生活しているように混ざって植えられています。しかも手入れが行き届いているので、太さも高さも、まっすぐの度合いも似ているのです。この四阿屋山は、地元の人たちに愛され、保護され、小鹿野町が守り育てている山なのだな、と思いました。
休憩一本取った後(11:06)5分ほど進んだら、いよいよ頂上に向けての急登です。家族連れの多いこの山は安全のため鎖がしっかり取り付けられています。無くても大丈夫そうな場所もありますが、登る人下りる人がすれ違う時もあるし、下が雪で凍っている時でも安心です。この四阿屋山の「タテバイ」「ヨコバイ」、オテンバかしまし5人組は楽しくクリアし、鎖が無くなったと思ったらそこが頂上でした。
山頂からは展望がよく、奥多摩、秩父の峰々が見渡せます。正面には両神山、二子山。本日の両神山は山頂が雲に隠れてちょっと残念。両神山の北に延びる尾根上にある二子山は、岩場・クサリのオンパレードで、いつかクボッち・菊丸と行きたいねと話していた山です。振り返れば武甲山や大持山・小持山、二子山(武川岳と連なる二子山、両神山と連なるものとは別)。曇ってはいても展望良好、気持ちの良い眺めでした。
山頂は狭いので昼食は下の展望所で摂ることにしました。クサリ場は滑りやすいところもあり、慎重に進んで南側の尾根に入ります。少し進むと広い場所に出ました。柵の中をよく見ると福寿草がいっぱいあるではありませんか。かわいい!!保護のため、柵の外からしか写真を撮れませんが、とても可憐です。ひと通り撮れた後で武甲山展望所へ。ちょうど年配のご夫婦が出発するときでテーブルが空き、ゆったりと食事を楽しむことができました。和菓子、ヒジキ入り五目いなりやフルーツなどで満足。充実した気分で福寿草園地へ向かいました。
園地は、手入れが行き届き、まるで小ぶりのバラのように立派な福寿草たちが、競うように咲き誇っています。手入れしている方には申し訳ないが、やはり福寿草は冬ざれた枯れ葉の下から健気に小さく顔を出している方がかわいいな、と思ってしまいました。
道なりに歩いて行くと、セツブンソソウ園に下りる道の表示がありました。セツブンソウ園は薬師堂よりバス停二つほど先です。温泉をあきらめてセツブンソウを見に行くか、温泉をとるか一瞬迷いました。が、左手を振り返ると、なんと4m四方ほどの場所一面にセツブンソウが咲いているではありませんか。「なあんだ!じゃ、300円の入園料払ってセツブンソウ園に行くのはや〜めた。」淑女5人、「温泉とビール」を選ぶことに決定しました!
セツブンソウは、福寿草よりもずっと小さく儚げ(はかなげ)で、日の射す方向にそろって咲く可憐な花でした。まるで私たちのよう!(笑)
福寿草とセツブンソウに満足したら、そろそろ下山。ロウバイと紅白梅の道を下りていきます。ロウバイは甘い甘い香りを放って、山の春を演出し、咲き始めた梅も彩りを添えています。少し雨粒がぽつぽつと落ちてきましたが、春の雨。傘をさすほどではありませんでした。沢の右岸側の尾根は登りに使った左岸側よりもなだらかに感じ、園地から30分ほどで薬師の湯の真裏に下りました。
薬師の湯はアルカリ性のいいお湯で、お肌がつるつる。ビールで乾杯しながら、ヨガにも堪能なみかちゃんが、「美しい姿勢と歩き方」の話をしてくれてまたまた盛り上がりました。「歩くときは『みぞおち』から足が生えているつもりで歩く」「常に『丹田』を意識しながらの立ち居振る舞いで、下腹部や内臓の脂肪をなくす」なるほど!今日から実践しよう!
早春の四阿屋山。花の可憐さに心洗われ、つるつるお肌になって、スタイルもよくなり、女をあげたわたしたちでした!
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