番外編 マンマ・ミーア!山行ご報告
その47 尾瀬*至仏山(2228m) |
2012年4月28日(土)〜29日(日) p120428 |
コースタイム: <1日目> JR上野駅[6:38発]上越新幹線たにがわ401号〜大宮駅[6:58発]〜上毛高原駅[7:54/8:10発バス]〜鳩待峠バス連絡所(戸倉)[10:00(2450円)/10:23発]〜 鳩待峠[10:45着(900円)/身支度・アイゼン装着11:35]〜P1[12:35/12:48]〜オヤマ沢田代[13:23]〜P2[13:55/14:01]〜至仏山山頂[14:17/15:18]〜 高天ヶ原[15:44]〜(雪が重くシリセード滑りにくい)〜登山口[16:47]〜山ノ鼻小屋[16:52/泊] <2日目>山ノ鼻小屋[4:10発]〜牛の首前[4:47]〜牛首分岐[5:06]〜竜宮小屋[5:50/朝食/6:20]〜見晴十字路[6:45]〜P3[7:04/7:07]〜 イヨドマリ沢[7:25/(迂回路探しや渡る努力をする)/7:45引き返す]〜見晴(檜枝叉小屋前)[8:15/8:35]〜竜宮小屋[9:04/9:13]〜牛首分岐[9:58]〜 山ノ鼻[10:55/昼食/11:35]〜P4[12:26/12:29]〜鳩待峠[12:49/13:08](タクシー)〜戸倉[13:26/玉城屋入浴700円/14:27発バス(2100円)]〜 沼田[16:00/16:09発高崎行き]〜高崎駅[16:54/17:13発湘南ライナー]〜池袋[18:58]〜新宿[19:03]〜渋谷[19:08]〜恵比寿[19:10]\(^0^)/ |
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高度記録 ☆高度記録拡大は画像をクリック↓ |
今回の参加者: クマちゃん、なおちゃん、のんちゃん、みかちゃん、シーちゃん、このちゃん 実働時間:合計10時間30分 (4時間10分+6時間20分) 累積登高差:合計(+)991m (624m+367m) 踏破距離:合計25.3km(7.6km+17.7km) |
今日のとっておき写真集 *至仏山山頂や登る途中から見たパノラマ (天候:快晴) *尾瀬ヶ原から見たパノラマ |
【1日目】 このちゃんから何度か話に聞いていて、ぜひ一度は行ってみたいと思っていた、憧れの尾瀬。ゴールデンウィーク初日の今日、すっきり晴れた青空のもと、待ち遠しかった尾瀬にいよいよ出発。みかちゃんと私には、ワクワクドキドキの初めての山小屋が待っている。いつもより重いリュックが肩に食い込むが、期待を胸に足取りは軽い。
今日のメンバーは6人、東京駅6:38発上越新幹線の3人掛け前後の席を向き合わせて、すっぽり収まる。ガールズトークで盛り上がっていると、あっという間に上毛高原に到着(7:54)。やっぱり新幹線は快適だ〜!上毛高原駅でのバス待ちの間、タクシーの運転手さんが「9人集まればタクシー2台で、1人4000円、直接鳩待峠までバスより1時間早く行ってあげる」と盛んに勧誘する。バス利用だと鳩待峠連絡所で乗り換えはあるが、運賃3350円也。しかも4300円分のバス回数券が3000円で購入でき、帰りにも使える。長年主婦の私たち、迷うことなく安上がりのバスを選ぶ。 至仏山頂からの下りはシリセードで山の鼻小屋に向かう予定なので、鳩待峠で雨具のズボンを履き、アイゼンを装着して、至仏山に向かって出発(11:35)。今日は天気が良く、気温もどんどん上昇、それにつれて雪も溶けてシャーベット状になっている。雪に踏み込む足がズポッと雪に埋まり、足を取られる。傾斜は緩やかなのに、むむっ、歩くのは案外きついぞ!砂浜のランニングのように、ちょっとトレーニングをしているような気分。それでも40分ほど頑張って歩くと、いつの間にか高度を上げている。後ろを振り返ってみると、貫禄たっぷりの燧ケ岳が姿を現わしていた。辺りは一面真っ白だが、陽はポカポカ、小鳥のさえずりが聞こえ、春の訪れを実感する。さらに1時間歩くと、至仏山の手前にある小至仏が見えてくる。シリセードではお尻が擦れていたむ恐れがあるので、いつも履いているゴアテックスではなく安物の雨具を履いてきた。防水性重視で通気性が全くないので、まるでサウナパンツのよう。「暑っ!」の一言。ポカポカ陽射しの中でたっぷり汗をかいた。 小至仏の先に至仏山が見えてくる。小至仏は巻いて、至仏山頂を目指す。すぐそこに見えている割には、なかなか辿り着かない。途中途中で軽食をつまみながら来たけれど、お腹がペコペコだもんね。さあ、もうひと頑張りだ。歩き始めてから2時間半ちょっと、やっと至仏山頂に到着(14:18)。 山頂に到着後可愛らしい女の子姿に変身したお兄さんを発見。一緒に写真を撮らせてもらう。私たちが食事をしている間にまたお着替えしたようで、気付いたときに山頂にいたのは、上下ブルーの地味な登山服姿、まるで別人のようなお兄さんだった。 高天ヶ原の木道まで登山道を下ってから、上着をズボンの中に入れ、リュックのポケットの物を中にしまい、シリセードの準備完了!いざ滑り出すが、今年の雪はシャーベット状でブレーキがかかってしまい、全然滑らない・・・。足を前に揃えて伸ばし、上体をやや後ろに倒し、ストックで両脇を漕ぐと、やっとゆっくりと滑べり出したー!ヤッホー! 走るのよりも遅いシリセードだったが、楽しかった〜!滑るのにも疲れた頃に山の鼻に到着(16:39)。雪の滑りが良くなかったので、予想以上に時間がかかってしまった。山の鼻小屋に到着(16:52)。部屋にはコタツまであって、山小屋というよりも民宿のように設備が整っている。一風呂浴びてサッパリしたところで、大急ぎで食堂へ向かう。「今日はお疲れ様〜!楽しかったね〜!」とお待ちかねのビールで乾杯!「ゴアテックス、恐るべし。ゴアテックスの品質の良さが身に滲みたわあ」とのんちゃん。のんちゃんの雨具が一番防水性に優れていたらしく、サウナパンツ効果も人一倍だったよう。たっぷり汗をかいた、のんちゃんのビールは超最高に美味しかったに違いない。 明日は早朝4時に出発予定なので、8時前に早々と布団の中にもぐり込んだ。明日はどのような景色、どのような感動が待っているかな?(なお記)
【2日目】 『りりり・・・』という携帯のアラームの音で、尾瀬山行の2日目が始まった。みんな素早く動いて身支度を始め、4時には山ノ鼻山荘前に集合。まだ外は真っ暗。みんなの息が白い。(すぐにー0.9度まで下がることになる。)それぞれヘッドランプをつけて、さぁ出発〜\(^▽^)/ 雪は寒さで固まっていて、さくさく歩きやすい。アイゼンをつけずに正解!途中で雪どけの小川もあって注意に注意を重ねつつ、真っ白な雪原を進む。あまりにもきれいで、幻想的で、自分が今どこにいるのかと考えるほど、感動で言葉にならない。振り返るとどぉぉんと至仏山が鎮座してるのが、またすごい迫力。昨日シリセードしてきたルートが見えるねと、みんなでまた感動!写メもいっぱい撮った。 牛首の分岐点の道標は頭を出してるだけ。あの小山・・牛首というより、どうみても恐竜の頭だ。さくさくずんずん進む。きっとこの道は私たちが一番乗りで、この冬未踏の地を踏んでるのかなと思うとすごっ!と何度も心の中でつぶやいてる自分がおかしかった。 けっこう立ち止まってたせいか、予定時間を初めの分岐でOVERしてしまい、のんちゃんが予定時刻をみんなに告げてくれ、それに合わせて少し足を早めることになる。でも、目の前にすんごぉい燧ケ岳が浮かんでいて、朝日にぽっかり浮かび、もやがうっすらとかかって、見てるだけですーっと吸い込まれそうになった。ほんっとにすてきだった。 ようやく竜宮小屋に到着。ここで朝食タイム。山荘で作ってもらったおにぎりがほんとに美味しぃ。まだ先は長いので、早めにまた出発。次の目的地は見晴十字路。こんなに尾瀬が壮大だとは全く想像もつかず、ただただ感動。私は振り返った風景を見て、こんなに歩いてきたんだ〜と思うのが好きで、よく振り返ったけど、今回は至仏山がずーっと見ていてくれてる気がしてとっても嬉しかった。 いよいよ燧ケ岳を巻いて、尾瀬沼を目指して段小屋坂のゆるい登りにかかる。が、途中のイヨドマリ沢を渡る橋でトラブル発生!木道に積もった雪が中途半端に溶けて、とっても危険な状態。このちゃん達がポールで刺して、確認したけど、これは渡らない方がいいねとみんな。沢の上流まで行こうとしたが、雪解けの沢は流れも強くなるからと、山経験長いしぃちゃんの意見もあり、また山ノ鼻まで引き返すことにする。来た時より尾瀬の道は溶け出していて、ざら目状態で足がずぶずぶはまり、歩きにくくなっていた。気温は約19度くらい。プレス関係の人達数組とすれ違い、情報交換をする。BSフジやNHK。ON AIRが楽しみだ。 山ノ鼻に戻った時はほっとした。残りのおにぎりを食べたり、おそばや花豆アイス、コーヒーで一息つく。なおちゃんは忘れてたレインウエアを無事GET! 見慣れた小屋を再び後にして、一路鳩待峠へ。高低差たった200mなのに一日の最後に登るとつらいのよねとこのちゃんに聞いて、ちょっと気を引き締める。思ったよりなだらかで、数人を抜きつつ、早足で進み、あっという間に降り立った鳩待峠に着く!超〜ほっとして、とにかくほっとした。念願の花豆アイスも食べて復活!みんなで想い出話に花を咲かせつつ、乗合タクシーが出るのを待った。 今しか入れない尾瀬はたくさんの人々のおかげで、守られてるんだなぁとも実感。私たち人間は自然と同化して、共生していかなきゃなぁとも思った。尾瀬から見える周りの山の尾根に熊がいるとみんなで見上げてたけど、熊にしてみたら、人間うざいよね・・って言ってるかも。 笹子雁ヶ腹摺山で数分出逢っただけの私を、みんな本当に優しく迎え入れてくれて、なんと言っていいかわからないくらい感謝してる。不思議な夢のような世界を体験できて本当によかった。(Omikan) |
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