マンマ・ミーア!山行ご報告

その68
尾瀬*大清水〜長英新道〜燧ケ岳(2356m)〜御池
2012年10月14日()〜15日(月)    p121014

コースタイム:
1014日(日) 【1日目】
7:20 JR高速バス 関東新宿営業センター発 → 11:15 大清水着 (昼食)11:50大清水出発 → 12:45一の瀬休憩所 → 13:15岩清水 →
13:50三平峠 →
 14:15三平下 尾瀬沼を眺める14:25 → 14:45長蔵小屋着  ビジターセンター見学 入浴 17:30夕食  20:45就寝

1015日(月) 【2日目】
4:30起床  朝食  5:40長蔵小屋出発 →(大江湿原分岐を沼山峠方面へ直進してしまい50分ロス)→ 6:45大江湿原分岐に戻る → 
6:50
長英新道入口 → 8:45ミノブチ岳8:52 →
  9:10燧ケ岳 俎ー2346m → 933柴安ー2356m→ 10:03俎ーに戻る10:08 →
11:00熊沢田代 → 11:45広沢田代 → 12:25御池着  12:45バス 山の駅御池発 →14:35会津高原尾瀬駅着  
14:56会津高原尾瀬駅発 →(鬼怒川温泉:スペーシアに乗り換え)→ 17:32北千住着

トレイルマップ
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高度記録
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今回の参加者: たけちゃん隊4名 + のんちゃん、なおちゃん
実働時間:時間分
累積登高差:(+)m   
踏破距離:km
   
  山は、人との貴重な出会いの場でもある。今年の3月、雪の笹子雁ヶ腹摺山頂で偶然出会った、たけちゃんとみかちゃん。(この時は、お二人が先に下山したので、雪の上の足跡を追いかけたんだっけ。)この素敵なご縁をきっかけに、今回たけちゃん企画の燧ヶ岳山行に、NNコンビが参加させていただくことになった。

 たけちゃん企画では、代々木駅から高速バスを利用。尾瀬に直通バスで行けるとは今まで知らなかった。大清水まで乗り換えなしで一気に行け、しかもバス代が3700円とかなりお得だ。代々木駅7時20分出発、途中高速のサービスエリアで2,3回の休憩を経て、11時10分予定通りに大清水に到着。

 早めの昼食を済ませ、長蔵小屋目指して出発。1時間ほど広い林道を歩く。緑の中にぽつぽつと、赤や黄色に色付いた木々が私たちを迎えてくれる。一ノ瀬休憩所から登山道に入る。三平峠を越え、1時間半ほどで尾瀬沼に到着。枯れたススキの秋色の向こうに、優雅にそびえる燧ヶ岳が美しい。頂上への登山道は、始めはなだらかな登りがだらだらと続き、最後は急登だそうだ。まさにその通りの形状の稜線が、青空を背景に浮かび上がっている。

 20分ほど沼沿いを歩くと、長蔵小屋に到着。昔の小学校のような木造建築で、とても風情がある。長い板張りの廊下を挟んで、部屋がずらっと並んでいる。部屋の中央にはこたつ、壁際には2段ベッドが設置されている。一人が一つのベッドを占領できる。お風呂でゆっくり温まり、杏仁豆腐のデザート付きの豪華な夕食を美味しくいただく。布団にゆったりと横になる。山小屋ご主人のおもてなしの心が感じられる、居心地の良い宿だ。

 本当にぐっすり良く眠れた。朝4時半に起き、外を見ると星が出ていた。明けの明星が一際大きく輝いている。いつも悪天候視界ゼロの中での出発なので、空が晴れているだけでテンションが一気に上がる。小屋の談話室でお弁当を食べ、5時40分に出発。外気温−3度。霜が降りて、草原が白くなっている。草原から湧き上がる靄が幻想的だ。朝から元気に歩いていて、うっかり標識を見落とし直進してしまった。結局沼田街道をかなり歩いたところで、沼山峠から降りて来た人に出会い、間違いに気付く。行きに何となく写真を撮った場所が、実は分岐点だった・・・。引き返して、6時50分、長英新道入り口にようやく辿り着く。50分のロスタイムとなったが、ウォーミングアップはばっちり、体もほどよく温まっている。

 樹林の中のゆるやかな木道を進んで行くと、少しずつ少しずつ急になって行く。普通の登山道になり、いつの間にか鬱蒼とした樹林が笹原に変わっている。しばらく急登を続けると、燧ヶ岳の山頂、俎ーが視界に飛び込んで来た。目指す目標が見えると、俄然元気が湧いてくる。急斜面をひと登りすると、ミノブチ岳に到着。真下には尾瀬沼が広がり、それを取り囲む山々の連なりが幾重にも、遠くまで見渡せる。

大きな岩がゴロゴロしているところを登り詰めると、視界が一気に開ける。そこが俎ー。大きな岩がゴロゴロした、狭いピークだ。尾瀬沼、その奥に日光連山、尾瀬ヶ原、その奥に至仏山と、大展望が見渡せる。ここに荷物をデポして、ここより10メートル高い燧ヶ岳の最高点、柴安ーに向かう。急な斜面をいったん下り、また急な斜面を登り返すと、2356メートル、燧ヶ岳山頂だ。ここからの展望も申し分ない。もう一度俎ーに戻り、荷物を背負って10時8分、大急ぎで下山開始。バスの時間が迫っているので、ここからスピードアップだ。

歩きにくい岩礫の急な斜面を下りると、ゆるやかな木道になり、地とう(小さな沼)が見えてくる。木道を挟んだ二つの地とうの湖面が穏やかに揺れている。後ろを振り返ると、ついさっきまで居た燧ヶ岳が遠くに見える。さらに、岩がゴロゴロした急斜面を降りていくと、再び湿原の中に地とうが現れる。赤く紅葉した木が湖面に映り、彩りを添えている。ホッと一息入れたのもつかの間で、ここから先にもまだぬかるんだ悪路が待っていた。大きな石や木の根に注意しながら降りていく。やがて木道になり、12時25分尾瀬御池に到着。バス発車まであと20分、間に合った〜!山頂では快晴だったのに、いつの間にか雲に覆われていた。

会津高原尾瀬駅行きバスに乗った途端、雨が降ってきた。今日は運が良い。車中で遅い昼食を食べる。バスは赤や黄に色付いた山の中を走り抜けて行く。お腹もいっぱいになり、バスの心地良い揺れに身を任せて一眠り。目が覚めた頃、バスは鄙びた小さな駅、会津高原尾瀬駅に到着。天気に恵まれ、山頂からの素晴らしい景色を堪能できた、最高の山行だった。NNコンビを、連れて行ってくれたたけちゃん、誘ってくれたみかちゃんに感謝!感謝!です。(by なお)


           〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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<1日目>
【1】大清水、これから元気に出発!
2012年10月14日 11時44分
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【2】色づく紅葉の下を抜けて・・。
13時30分
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【3】メンバー全員揃って撮影、尾瀬沼はもうすぐそこ。
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【4】尾瀬沼湖畔、逆さ燧ヶ岳
14時12分
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【5】尾瀬沼湖畔から見た燧ヶ岳
14時26分
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【6】長蔵小屋に到着、看板の字、味があるね!
14時45分
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【7】雰囲気良いね、2階の廊下
15時41分
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【8】お部屋の中、コタツに入ったらミカン食べなくちゃ
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【9】今晩の夕飯。この他にも、大皿に3種類のお総菜
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<2日目>
【10】まだ薄暗い、朝靄が幻想的
2012年10月15日 05時40分
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【11】ここ、ここ!長英新道への分岐点。写真を撮っていたのに通り過ごした
05時43分
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【12】霜が降りて真っ白、静かな朝
05時44分
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【13】朝靄の中、浮かび上がる3本の木立
06時41分
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【14】樹林帯を抜け、眺望が開ける。わあ〜、尾瀬沼が見えた〜!
08時11分
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【15】燧ヶ岳の山頂が見えた!よし、頑張ろう!
08時41分
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【16】俎ーがもうすぐそこ、あとひと登り
08時45分
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【17】ミノブチ岳から見た尾瀬沼
08時48分
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【18】俎ーから見た尾瀬沼、ミノブチ岳より標高が高い所からの眺め
09時12分
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【19】俎ーは大きな岩がゴロゴロ
09時16分
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【20】燧ヶ岳山頂、空が真っ青!イェーイ!
09時34分
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【21】尾瀬ヶ原の草紅葉はもう終わり、もう茶色っぽい
09時35分
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【22】柴安ーから見た尾瀬ヶ原
09時36分
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【23】熊沢田代の池塘が見えてきた。小さな可愛い沼だ。
10時57分
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【24】所々の紅葉が綺麗。燧ヶ岳の紅葉はまだ始まっていない
11時00分
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【25】熊沢田代、木道が延々と続く
11時02分
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【26】広沢田代の池塘。真っ赤な紅葉が目を惹く
11時39分
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【27】尾瀬御池のバス停ももうすぐ
11時52分
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