とっておきの山に出会いました。いや〜よかった、本当に!
この感動を皆に伝えたい気持ちとは裏腹に、秘密にしておきたい・・・本当は。とっておきだから・・・。
とっておきの理由 その1: 「すばらしい眺望」
雪頭ヶ岳で、しばし心を奪われることでしょう。とにかく富士山がでっかい!ど〜んとこれほど大きな富士山を眺められるのは、目の前にさえぎるものがないおかげ。裾野の隅から隅まで眺められます。眼下の西湖はもちろん、左に河口湖、左奥に山中湖、右奥に精進湖も見え、青木ヶ原樹海の広さも圧倒的です。両手を広げても余りあるワイド感がすばらしい。富士山を一人占め〜〜〜!!!の感動を味わえます。
鬼ヶ岳では、360°の大パノラマ。南アルプスの山々、八ヶ岳、金峰山・甲武信方面、小金沢連峰、三ツ峠・・・ぐるっと一周の大展望。「山梨の山」ガイドブックで、御坂随一の大展望を楽しめると紹介してあることが十分納得できます。
雪頭が岳から富士山を眺めながら昼食を摂るもよし、鬼ヶ岳で南アルプス、八ヶ岳を眺めながらもよし!!!(今回は鬼ヶ岳で食べました。)
鬼ヶ岳から鍵掛峠への尾根からもずっと富士山を眺められます。鬼ヶ岳全体を彩る紅葉と富士山の絶景を眺めながらの下山道は本当にすばらしいです。
とっておきの理由 その2:「変化に富んだコース」
今回のコースは、魚眠荘奥の登山口から登り、雪頭が岳から鬼ヶ岳へ、そこから鍵掛峠を経由して、西湖いやしの里根場に下りてくる周遊コース。コンパクトなコースの中で、いろいろな変化を楽しめます。
雪頭が岳までは、檜の植林地の暗い道があるかと思えば、ブナ原生林の美しい木漏れ日を浴びる明るい尾根道あり。尾根に出るまでの針葉樹林帯は割と斜度もあり息が上がりますが、尾根に出ると、木々の間に富士山が見えるようになるので、元気よく登ることができます。高度が上がると木立の上に富士山が姿を現すので、感動し、俄然力が湧いてくるのです。雪頭が岳の山頂付近では、トリカブト、ウメバチソウ、リンドウ、マツムシソウなどの花と出会いました。初夏から秋にかけて多くの花に彩られる場所だということです。
雪頭が岳から鬼ヶ岳へは、下ってからの登り返し。その登り返しに梯子がかかっていて、ちょっと楽しめます。
鬼ヶ岳から鍵掛峠までは、岩がちのやせ尾根で、綱引き綱のような綱を頼りに下りるところがあります。岩場のアップダウンは“頑張ってる感”を味わえます。笹の背丈が伸びていて足元が見えにくくなっていたりして、ちょっとスリル感があっていい刺激でした。
鍵掛峠からはすばらしい気持ちのいいブナ林に続き、登りと同様つづれ折りの檜林に変化していきます。
とっておきの理由 その3:「人出が少ない」
このキーワードは、とっても大事。
鬼ヶ岳は、十二が岳からの縦走途中に通過するだけのことが多いらしく、鬼ヶ岳だけに登ろうという人はあまりいないようです。十二ヶ岳がメジャーなので、余計に目立たない存在となっていることが、功を奏し?人出が少ない。それがいい。縦走時には通らない雪頭が岳で、富士山の大パノラマを私達だけで満喫できたのは最高の気分でした。鍵掛峠への下山途中、鷹かしらと思う鳴き声が響き渡り、静寂が心地よかったです。
今回は、何と言っても天気に恵まれたことが一番。真っ青な空のもと雪を頂きすっくとたたずむ富士山。青空と紅葉。あ〜すばらしかった!
河口湖から登山口まで、バスだと時間がかかるので、行きにタクシーを利用すると時間短縮になります。さらに、コースタイムより早いペースで歩くことができたので、予定していた時間より早く下山できました。おかげで、河口湖から新宿へ乗り換えなしのホリデー快速に乗ることができて、とても快適でした。この電車をお勧めします。
JRから富士急行への乗り継ぎは、パスモが使えず、富士急行の電車賃も高くて“えっ”と思ってしまうのですが、今回お得切符を使用しました。
「河口湖・山中湖セレクト」 都区内からの往復電車と河口湖からのバス往復利用も含めて
¥4500(JR券売機でも買えます!) (byのん)
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