昨日の「いぃDay!」山岳会公式山行に続けて、今日も山に出かけることになった。大晦日登山や二日連続登山やら、うーん、また新しい扉を開いてしまったなぁ・・。大山ケーブルバス停から登るのが最短だが、阿夫利神社下社まで石段の登り道となる。階段はいやなので、あえて秦野駅から蓑毛までバスに乗り、ヤビツ峠を経由、イタツミ尾根を歩くコースにする。
ヤビツ峠までバスや車で行けるので、蓑毛から歩く人はほとんどいない。静かで、なだらかな登山道を楽しみながら歩く。雑木林が切れて視界が開けると、相模湾が見え、江ノ島が見えた。橋で繋がっているのも見える。ヤビツ峠からはどんどん人が登ってくる。ヤビツ峠を過ぎると、木の階段がしばらく続く。ヤビツ峠から約50分歩いたところで、今日初めての富士山が見えた。昨日は北から、今日は東から富士山を見る。見る方角が異なると、富士山の形も違って見える。階段が終わった後は、グチャグチャにぬかった形のまま凍っている土の道だ。石がゴロゴロした、やや急な道を15分ばかり登ると、山頂だ。
登り始めて約2時間半、大山山頂に到着。阿夫利神社の裏側から富士山をしばし眺める。今日は日差しが強くないせいか、雪の白と山肌の青のコントラストがくっきりして美しい。裾野がでこぼこしていて、ちょっと愛嬌のある富士山だ。阿夫利神社の表へ回ると、関東平野が大きく広がっているのが一望できる。スカイツリーまではっきり見える。東京湾が描く弧を辿っていくと、房総半島まで見えている。北東に見える、丘みたいな山は恐らく筑波山。東京湾に三浦半島が突き出し、さらに相模湾が広がっている。雲の中に浮かぶよ
うに見えているのは、大島だ。先が細く尖った真鶴岬、その先には熱海の海岸、海に浮かぶ初島が見える。私は丹沢の山に登るのは初めて。こんな大パノラマが見られるとは全く期待していなかったので、大感激だ!海と山、両方の景色を楽しめるのだから、丹沢の山に人気があるのもうなずける。
山頂は、中学生、高校生、家族連れ、大人のグループなど、老若男女、大勢の人で賑わっている。阿夫利神社奥院にお参りする。雨を降らしてくれる神社だそうだが、「山に登る時には晴れにしてください!」と超調子の良いお願いをする。昼食後、見晴台経由で下山する。また急な木の階段が続く。南斜面のためか、道はぐちゃぐちゃにぬかるんでいる。見晴台は広々して、木のテーブルと椅子がある。山頂で充分景色を楽しんできたので、見晴台は素通りする。見晴台からはトラバースする道で、ほとんど高低差なく、阿夫利神社下社に着く。「無病息災」と唱えながら、茅の輪をくぐり抜ける。阿夫利神社下社を参拝、おみくじを引いてみる。おみくじは運勢の紙の他に、縁起物8種類のうち一体が納められているので200円也。開いてみると、「第一番、大吉」。縁起物は「招き猫」、財宝を招く神仏の分霊だそうだ。「旅行:利益あり 行きて吉」と書かれている。今年の山登りは、吉ということだなと都合良く解釈する。よし、今年も山登りに励もう!
阿夫利神社からは男坂も女坂も急な石段の下りになる。後から来たおじさんが、女坂の方が楽だというので、女坂を行く。形が不揃いの石が組まれた階段、目がチラチラして歩きにくいものだ。大山寺を過ぎた後、石段の両側に白い蕾を付けた木が並んでいた。よく見ると、ミツマタの木だ。この蕾の状態で冬を越すとは、初めて知った。石段を30分ばかり下ると、たくさんのお店が立ち並ぶ表参道に出る。大山ケーブルバス停から伊勢原行のバスに乗る。
小田急線は都会の電車。いつもの中央本線のようにビールを飲める雰囲気ではない。伊勢原駅に着いた時、「のんちゃん、どこで飲む?」と当然のように聞いている私。アルコールは弱かったはずなのに、いつの間にか下山後のビールが楽しみの一つになっている。のんちゃん、すかさず「なか卯」の店を見つけてくれる。唐揚げとビールを注文し、「お疲れ様〜!今日来て良かったね〜!」と乾杯。店の中だと落ち着いて飲める。これも良し! (by なお)
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