マンマ・ミーア!山行ご報告
その78 中央線沿線*倉見山 |
2013年1月19日(土) p130119 |
コースタイム: 高尾駅発[7:26]〜大月駅着[8:14]〜大月駅発(富士急行線)[8:20]〜東桂駅着[8:46]〜登山口〜アイゼン装着〜登り始め[9:25]〜休憩[10:30]〜休憩[11:30]〜倉見山頂[13:00]〜見晴台[13:19]〜昼食〜出発[13:55]〜相定ヶ峰[14:13]〜堂尾山公園[15:50]〜登山口[16:20]〜アイゼン外す〜寿駅発(富士急行線) [17:31]〜大月駅着[18:08]〜大月駅発[18:24]〜高尾駅着[19:07]
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今回の参加者: 菊丸、なおちゃん、ひろちゃん、アヒルちゃん 実働時間:時間分 累積登高差:(+)m 踏破距離:km |
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大月駅で富士急行線に乗り換えると、電車は踏み跡のない真っ白な雪原の中を走って行く。平地でも結構積もっている。東桂駅で下車し20分ほど歩くと、倉見山登山口に着く。登山口の平らな所で、既に20センチくらい雪が積もっている。ここでアイゼンを装着し、登山道に向かう。雪を踏んで登って行く足跡が、たった一つだけ、残っていた。たった一つでも足跡が残っていて、良かった〜。全く踏み跡がなかったら、山に入って行く勇気はなかったかもしれない・・。足跡を頼りに斜面を登って行くが、途中でこの足跡は信用できるのか不安になってくる。雪に足を取られながら、ゆっくりと確実に足を運んでいく。それでも、時々踏み込んだ足と一緒に、柔らかい新雪が崩れ落ちる。黙々と、一歩一歩足を進めていく。 尾根道に取り付いたら、その道をひたすら辿って行く。やっと送電鉄塔に着いた。道が間違っていないことを確認し、ちょっと安心する。一方、一生懸命歩いている割にまだここか・・・とちょっとがっかりもする。まだ先には、延々と尾根道が続いている。ずいぶん長いこと歩いたと思った頃、左手遙か遠くに、小高い頂きが見えてきた。どうやら私たちの目指す、倉見山頂らしい。ひぇ〜〜!あんなに遠くまでまだ歩かなければならないのか〜〜。ちょっぴりへこむ。のろのろした歩みでも、足を前に出し続ければ絶対着くはずだ!と自分を励まし、気を取り直す。右手には三つ峠が変わらない姿でずっと見え続けている。というより、こんなに一生懸命歩いているのに、ちっとも変わらない・・。 斜面がにわかに急になる。これを登り切れば山頂だろうと、必死に登る。「登った〜」と思ったら、まだ先に高みが見えている。えーい、もうひと頑張りだ!コースタイムの倍くらいの時間がかかり、やっと山頂に着く。突然目の前がぱーっと開ける。予想以上に大きな富士山が、どっしりとした線で真っ青な空を切り取っている。左斜面の雪が日差しを浴びて、真珠のように光っている。今日も見事な『パール富士』だ。ここまで頑張って歩いて来た分、ご褒美の富士山も超特大だ〜!倉見山頂の松の枝が額縁となり、一幅の絵を引き締めて見せてくれる。しばらくボーッと立ちつくす。 もう20分歩いて、木のテーブルと椅子がある、見晴台まで行くことにする。雪が椅子の高さまで積もり、椅子は消えている。13時20分、ずいぶん遅い昼食になってしまった。それでも、ご褒美の富士山を目の前にして、大満足なランチタイムだ。下りも時間がかかるだろう。なるべく急いで出発だ。相定ヶ峰を通り、尾根道を下っていく。普段なら歩きやすく気持ちの良い尾根道なのだろうが、今日はたっぷりの積雪が相変わらず行く手を阻んでいる。南側の木が伐採されていて、歩きながら富士山を眺望できる。頂上では左側にあった太陽が、今は右側から弱い光を投げかけている。登山口の舗装道路に出て、やっと雪から解放された。 登山口から寿駅まで車道を20分ほど歩く。ちょっと振り返ると、夕焼けに染まった倉見山の頂きが見えた。あそこに登って来たんだ〜!と思うと、感慨深い。通りがかりの中学校の校庭からは、何も遮るものがない、大きな大きな富士山が見えた。まさしく「富士見台中学校」だ。なんとリッチな中学校なのだろう。駅のすぐ前にセブンイレブンがあり、尋ねると「お酒のお燗OK」とのこと。温めたお酒を抱えて、雪に埋もれて寒々しい無人駅に向かう。電車が来るまでの時間、黒いシルエットになった富士山を眺めながらクイッと一杯。胃の中からポカポカしてきて、幸せな気分だ。これまた、病みつきになりそう・・・。 雪の山は侮れない・・。雪が積もっていると、歩くのがこんなに大変になるのだと実感した。頑張って登れば、その分だけ下山後のアルコールが美味しいことも実感した。貴重な体験ができた一日だった。(by なお) |
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