マンマ・ミーア!山行ご報告
その82 奥日光*光徳牧場クロスカントリー |
2013年2月23日(土) p130223cc |
コースタイム: 浅草駅【7:30発】―(東武けごん1号2720円)→東武日光駅【9:15着/9:30発】―(バス1600円)→光徳温泉【10:45着】―日光アストリアホテル・クロスカントリースキーレンタル(2300円)―クロカンスタート【11:20】→ホテル【11:55/ランチ/12:40】→樹林の中【13:10/休憩/13:40】→三本木【14:00】→クロカン終了【15:00】―日光アストリアホテル【15:15/入浴(1000円)/16:00】―光徳温泉【16:15発】―(バス1600円)→東武日光駅【17:30着/17:54発】→下今市駅【18:12発】―(スカイツリートレイン8号2720円)→浅草駅【20:05着】\(^0^)/ |
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トレイルマップ |
高度記録 |
今回の参加者: のんちゃん、なおちゃん、ひろちゃん 実働時間:2時間30分 累積登高差:(+)46m 踏破距離:5.7km |
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早速大きな荷物をコインロッカーに預け、スキーセットを借りて外に出る。クロカンの板はアルペンスキーより長いが、細くて軽い。靴も運動靴のように軽い。つま先を板の金具に踏み込むと、つま先だけが固定される仕組みだ。踵は自由に上がるようになっている。踵までしっかり固定されるアルペンスキーとの大きな違いだ。N氏に足の動かし方、ストックの突き方等を教えてもらい、ホテルの周りの1キロコースに出てみる。前に踏み出す足は持ち上げずに滑らし、後ろ足の踵を上げるようにして歩くのがコツだそうだ。板の幅が狭いので、うっかり片足に体重を掛けると、すぐバランスを崩してしまう。左右、常に同じバランスを保つことが大切だそうだ。アルペンスキーとは感覚が微妙に違い、ちょっと戸惑う。とりあえず1周回って来たが、体のあちこちに無駄な力が入っている。ホテルのレストランにて昼食を取る。 レストラン前のちょっとした坂を、恐れを知らない子供たちが何度も何度も滑り降りている。いかにも楽しそうだ。午後は、バスで来る時に通り過ぎてきた「三本松」経由の5キロコースに挑戦だ。板を滑らせながら歩く感覚をようやくつかみ、快調に歩き出す。シュプールをなぞって行くと、スキーがよく滑り、面白いように前進できる。時々あえてコースを外れて、踏み跡のない林の中に入っていく。ふかふかの新雪なのに、足が沈み込むことなく、雪の上をスイスイと歩いて行けるのが楽しい。これこそ、クロスカントリースキーの醍醐味なのだろう。 2キロくらい歩いて、林の中のまっさらな雪原でコーヒータイムにする。板を外した途端、足が膝上までズボッと雪の中に埋まってしまった。両足の板を揃えてひっくり返し、その上に座る。これでようやく雪の中に埋もれずに済む。上を見上げると、木の梢に縁取られたまあるい空が、のどかに見える。私たち以外には誰も居ない。日常から切り取られた、静かな空間がぽっかり存在している。『不思議の国のアリス』のうさぎが、時計を持って走り出てきてもおかしくない気がしてきた。 再び板を装着し、コースに戻ってシュプールを辿って行く。「三本松」バス停に到着。左手に雪化粧した男体山の美しい稜線が、青空を背景に浮かび上がっている。去年6月に登ったが、急登に次ぐ急登だったので、「苦行の山」という悪いイメージになっていた。改めて見ると、こんなに雄大で美しい山だったのか・・・。全く尾根のない、あの急斜面をよく頑張って登ったものだなぁ。男体山のイメージがすっかり良いものに変わっていた。ここから、ホテル方面へ戻る。 帰り道も快調に、心拍数を上げながら雪原のコースを飛ばして行く。逆川にぶつかったら、右に折れて川沿いに進んで行く。光徳沼辺りの景色は、積もった雪、川の流れ、雪化粧した木々と山、これらが調和してメルヘンチックな雰囲気を醸し出している。板にずいぶん慣れ、自分の足の一部に思えてきて、「よし、これからだ!」というところで帰りの時刻が近づいている。締め括りに、ホテル前の子供たちが遊んでいた坂道滑走に挑戦する。ヤッホ〜〜〜!気持ち良く滑り降りて、今日のスキーツアーは終了だ。ホテル内の露天風呂で、気持ち良くかいた汗を流そう。 湯船の周りには雪が積もり、外気はひんやり冷たい。お湯がほどよく熱いので、顔はひんやり、体はポカポカ、絶妙なバランスだ。あまりにも気持ちが良くて、ゆっくりと湯船に浸かる。充分温まった後、ホテルのすぐ前からバスに乗る。途中、夕暮れ迫る中禅寺湖が幻想的に見えた。特急電車に乗るためには、各駅停車で下今市駅まで行かなければならない。東武日光駅ホームに浅草行の電車が停車していたので、急いで乗り込む。特急に乗るまで待ちきれずに、ついついビールのプルタブを開けてしまった。「お疲れ様でした、楽しかったね〜。乾杯!」隣のホームに電車が入って来たが、ほろ酔い気分でぼんやり眺めていた。実は、私たちが乗る特急に接続しているのは隣の電車で、今乗っている電車は特急発車後に到着するのだった!発車2分前にN氏が気付いてくれたお陰で、ホームを走り抜け、隣の電車に飛び乗れた。やれやれ、ビールを飲んでいて特急に乗り遅れるなんてね。危うく、また別の新しい扉を開けてしまうところだった・・・。 (by なお) |
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