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井手山岳会日本支部
第289回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告 2013年3月2日(土) 行き先【中央線沿線/古部山(1,312m)】 コースタイム:
(提供 Konochan) 時は弥生三月、今シーズンの雪を未だ未だ踏み足りないと感じている一方で、そろそろ山にも春が訪れ花も咲き出す頃では、と気になり出す。雪か花か、それが問題なこの季節。たまたまマレーシア出張中であったこともあり、今回の企画にはこのちゃんが手伝ってくれた。ふと先ず思い付いた四阿屋山はどうか、小鹿野町役場に問い合わせてもらったら、臘梅も福寿草も今年は未だ今ひとつとのことらしい。ならば雪は如何。色々と案が浮かぶものの決め手がなかなか思いつかない・・・。そこで見方を変え、大方のメンバーが未踏の古部山に行ってみようか、と思い至る。「いいDay!山岳会日本支部」としても凡そ6年ぶり。低山では雪は時の運、それがだめでも楽しめるプランにしようと、このちゃんに企画の案内を依頼した。 甲斐大和駅の北東に頭を擡げている古部山は、駅からも直接アプローチできる、かなり便利な山の一つであるが、未だ昭文社発行「山と高原の地図」には山の名前すら記載が無い。手作りながら山頂に標識もあり、赤テープや踏み跡もそれなりにあるのにもかかわらず、だ。何故一般コースに「昇格」しないのか、それを確認するための山行にもなった。 いつもの電車で甲斐大和駅に降り立ち、予約済みの2台のタクシーに分乗して竜門橋下車。ここから暫く林道を辿ってゆるゆると登り始める。第144回で登った尾根は、末端に茶湯山(957m)のピークがあるので判りやすいが、その1本手前(東側)の尾根を見やると、西側の斜面が伐採されているのに気が付く。あの尾根は眺めが良さそうだ・・・。そこで急遽予定を変え、道路工事現場の脇から件の尾根に取り付くことにした。所々露岩が現れるものの障害とはならず、むしろ単調な登高への良いアクセントとなっている。今日の強い風を遮るものが無いのがやや鬱陶しいが、それでもこの尾根のスッキリ感、高度感はかなりイイ。登ってみて気が付いたが、この伐採地はどうやら山火事の跡地らしく、所々、焦げた立木が見える。ワイヤーや滑車が設置されたままのところがあって、伐採・搬出作業がついこの頃まで行われていた様子。2本足だけで登るにはきつい傾斜も多少あるものの、切株や立木が適当にあって概ね登高に支障はない。1,128m峰で茶湯山からの尾根と合流、一休み。 ここから先は6年前同様、木道が唐突に現れ、大天狗山直下で唐突に消える。木道の途中で4人パーティに出会う。源治郎岳から来たとのことだが、健脚さもさることながら随分と早い時間から登り始めたものだ。古部山までかと問われ、とりあえずそのつもりですと答える。大天狗山の最後の登りは岩交じりの急登。岩の弱点をすり抜けるようなルートをとれば、特に緊張するようなところはなく、むしろ足場がしっかりした岩なので、ぐいぐいと高度が上がるのか小気味良い。プチ岩登りで辿りついた山頂には小さな祠がある。この山には木賊山だの大天獄、大天狗山等々、色々な名前が付いていたようだが、この頃はほぼ大天狗山に統一されているようだ(試しにWebでググると、一目瞭然である)。 次のピークである竜門山までは僅か。さらに古部山までは多少のアップダウンのみで到着。北西からの風があるので、頂きのやや東側の日溜まり斜面に戻ってからランチ。ふかふかの落ち葉の上に横になってみると、やけに気持ちがいい。忽ち眠気が襲ってくる。このまま眠りに落ちたい誘惑を何とか振り切って出発。さて、どちらに向かおうか。このちゃんの「妄想」にあった宮宕山は流石にちょっと遠過ぎるので・・・、次に目指す山として157回以来の徳並沢ノ頭をチョイスした。 古部山からの下りで、うっかり西側に寄り過ぎてルートを外し30分ほどロス。戻って幾つかの小ピークをクリアするうちに東大志戸山に着く。西大志戸山には標識も無くいつの間にか通過し、徳並沢ノ頭の一つ手前のピークまで来て気が付く。白蛇沢を取り囲むように今日歩いてきた山々が見渡せる。徳並沢ノ頭からは南に進路をとり、甲斐大和駅に下ることにした。山頂直下はかなりの急降下なので、足下が悪い陽気ならば気色悪そうだが、今日はぬかるんでも無く好条件。忽ち果樹園まで下り、あとは舗装道路を惰性で歩むだけ。甲州街道に出たところは、甲斐大和駅のすぐ上。さて、計画通り「天空の湯」に行くにはタクシーを呼ぶのが手っ取り早いが、一応駅に行ってJRの時刻をチェックしてみると、あと10分で電車が来るとのこと。ならば、ということでセブンイレブンにも行かずに待っていたら、結果的に強風で15分遅れ。だったらビールを仕入れてゆっくり飲み干すことができたのにー、とごく一部で不満表明。 ともあれ数分のうちに勝沼ぶどう郷駅に着き、タクシーに乗れば基本料金で天空の湯に到着、そんな不満も何処へやら。さっさと一風呂浴びて、日当たりのいいレストランで一人、生ビールを煽れば、まったりできる。地図を広げながら今日を振り返ってみると、大天狗山や徳並沢ノ頭の南側直下にある急な登り(下り)が思い浮かぶ。勿論、全般的に登りは直線的に登り、下りは真っ直ぐ下るという感じ。たかだか標高1,300m程度の山々なれど、起伏がはっきりしていることがこの山塊の「一般化」を阻んでいるのかも知れないと思えてくる。それはそれで、我々にとって望ましいことだ。いつまでもここが静かであることを祈りたい。 P.S…
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