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井手山岳会日本支部


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第289回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

20133月2日(

行き先【中央線沿線/古部山(1,312m)

コースタイム:
JR中央線「甲斐大和」駅[9:04] ⇒(タクシー1,790)⇒ 竜門橋[9:159:20] ⇒ 尾根取り付き[9:35] ⇒ 1,128m[10:251030] ⇒ 大天狗山[1046] ⇒ 竜門山[1105] ⇒ 古部山[11251205] ⇒(ルートを間違え30分ほどロス)⇒ 東大志戸山[1325] ⇒ 徳並沢ノ頭[1355] ⇒ 果樹園[1435] ⇒ JR中央線「甲斐大和」駅[15001530] ⇒ JR中央線「勝沼ぶどう郷」駅[15351540] ⇒(タクシー710)⇒ 天空の湯[15:4516:55] ⇒(タクシー710)⇒ JR中央線「勝沼ぶどう郷」駅[17:0017:25] ⇒ JR中央線「立川」駅・居酒屋「弁慶」[19:02]

ルートマップはこちら     高度記録はこちら

(提供 Konochan

時は弥生三月、今シーズンの雪を未だ未だ踏み足りないと感じている一方で、そろそろ山にも春が訪れ花も咲き出す頃では、と気になり出す。雪か花か、それが問題なこの季節。たまたまマレーシア出張中であったこともあり、今回の企画にはこのちゃんが手伝ってくれた。ふと先ず思い付いた四阿屋山はどうか、小鹿野町役場に問い合わせてもらったら、臘梅も福寿草も今年は未だ今ひとつとのことらしい。ならば雪は如何。色々と案が浮かぶものの決め手がなかなか思いつかない・・・。そこで見方を変え、大方のメンバーが未踏の古部山に行ってみようか、と思い至る。「いいDay!山岳会日本支部」としても凡そ6年ぶり。低山では雪は時の運、それがだめでも楽しめるプランにしようと、このちゃんに企画の案内を依頼した。

甲斐大和駅の北東に頭を擡げている古部山は、駅からも直接アプローチできる、かなり便利な山の一つであるが、未だ昭文社発行「山と高原の地図」には山の名前すら記載が無い。手作りながら山頂に標識もあり、赤テープや踏み跡もそれなりにあるのにもかかわらず、だ。何故一般コースに「昇格」しないのか、それを確認するための山行にもなった。

いつもの電車で甲斐大和駅に降り立ち、予約済みの2台のタクシーに分乗して竜門橋下車。ここから暫く林道を辿ってゆるゆると登り始める。第144回で登った尾根は、末端に茶湯山(957m)のピークがあるので判りやすいが、その1本手前(東側)の尾根を見やると、西側の斜面が伐採されているのに気が付く。あの尾根は眺めが良さそうだ・・・。そこで急遽予定を変え、道路工事現場の脇から件の尾根に取り付くことにした。所々露岩が現れるものの障害とはならず、むしろ単調な登高への良いアクセントとなっている。今日の強い風を遮るものが無いのがやや鬱陶しいが、それでもこの尾根のスッキリ感、高度感はかなりイイ。登ってみて気が付いたが、この伐採地はどうやら山火事の跡地らしく、所々、焦げた立木が見える。ワイヤーや滑車が設置されたままのところがあって、伐採・搬出作業がついこの頃まで行われていた様子。2本足だけで登るにはきつい傾斜も多少あるものの、切株や立木が適当にあって概ね登高に支障はない。1,128m峰で茶湯山からの尾根と合流、一休み。

ここから先は6年前同様、木道が唐突に現れ、大天狗山直下で唐突に消える。木道の途中で4人パーティに出会う。源治郎岳から来たとのことだが、健脚さもさることながら随分と早い時間から登り始めたものだ。古部山までかと問われ、とりあえずそのつもりですと答える。大天狗山の最後の登りは岩交じりの急登。岩の弱点をすり抜けるようなルートをとれば、特に緊張するようなところはなく、むしろ足場がしっかりした岩なので、ぐいぐいと高度が上がるのか小気味良い。プチ岩登りで辿りついた山頂には小さな祠がある。この山には木賊山だの大天獄、大天狗山等々、色々な名前が付いていたようだが、この頃はほぼ大天狗山に統一されているようだ(試しにWebでググると、一目瞭然である)

次のピークである竜門山までは僅か。さらに古部山までは多少のアップダウンのみで到着。北西からの風があるので、頂きのやや東側の日溜まり斜面に戻ってからランチ。ふかふかの落ち葉の上に横になってみると、やけに気持ちがいい。忽ち眠気が襲ってくる。このまま眠りに落ちたい誘惑を何とか振り切って出発。さて、どちらに向かおうか。このちゃんの「妄想」にあった宮宕山は流石にちょっと遠過ぎるので・・・、次に目指す山として157以来の徳並沢ノ頭をチョイスした。

古部山からの下りで、うっかり西側に寄り過ぎてルートを外し30分ほどロス。戻って幾つかの小ピークをクリアするうちに東大志戸山に着く。西大志戸山には標識も無くいつの間にか通過し、徳並沢ノ頭の一つ手前のピークまで来て気が付く。白蛇沢を取り囲むように今日歩いてきた山々が見渡せる。徳並沢ノ頭からは南に進路をとり、甲斐大和駅に下ることにした。山頂直下はかなりの急降下なので、足下が悪い陽気ならば気色悪そうだが、今日はぬかるんでも無く好条件。忽ち果樹園まで下り、あとは舗装道路を惰性で歩むだけ。甲州街道に出たところは、甲斐大和駅のすぐ上。さて、計画通り「天空の湯」に行くにはタクシーを呼ぶのが手っ取り早いが、一応駅に行ってJRの時刻をチェックしてみると、あと10分で電車が来るとのこと。ならば、ということでセブンイレブンにも行かずに待っていたら、結果的に強風で15分遅れ。だったらビールを仕入れてゆっくり飲み干すことができたのにー、とごく一部で不満表明。

ともあれ数分のうちに勝沼ぶどう郷駅に着き、タクシーに乗れば基本料金で天空の湯に到着、そんな不満も何処へやら。さっさと一風呂浴びて、日当たりのいいレストランで一人、生ビールを煽れば、まったりできる。地図を広げながら今日を振り返ってみると、大天狗山や徳並沢ノ頭の南側直下にある急な登り(下り)が思い浮かぶ。勿論、全般的に登りは直線的に登り、下りは真っ直ぐ下るという感じ。たかだか標高1,300m程度の山々なれど、起伏がはっきりしていることがこの山塊の「一般化」を阻んでいるのかも知れないと思えてくる。それはそれで、我々にとって望ましいことだ。いつまでもここが静かであることを祈りたい。

P.S…
   「天空の湯」の露天風呂は少々温かった。だけどここはいつ来ても気持ちがいい。

   ◆湯船から出ようとしたときに、強風に煽られたのか、女湯側から悲鳴が聞こえた。どうも、我らが淑女達
    だったらしい・・・


   ◆風呂上がりに着替えているときに、右手の握力が低下していることに気が付く。下りでは意外に手を使って
    いたらしい・・・。


   ◆甲斐大和駅からの勝沼ぶどう郷へ行く電車の中で、トンネルの中だというのに他人の迷惑顧みず窓を
    全開して、かつ溜息が激しい若者がいた。旅でも癒やされないことがあるらしい・・・。


   ◆勝沼ぶどう郷駅から立川行きの電車の中では、何故か立ち止まって延々と長話をしていった70代の御仁、    我々が乗車する前からボックス席に居て、我々の女子トークの盛り上がりに嫌気が差したのか、捨て台詞を
    吐いて立ち去った某男性、それに引き替えその後にやって来て、下車する際にちゃんと挨拶して立ち去った
    子供など、個人的には飽きることが無かった。これらの輩に対峙するのは海千山千の淑女連なので、甘え
    や器量が狭い男性に対する評価では容赦しない・・・。


   ◆ルーマニア出張帰りの隊長が、なんと、成田空港から直行して「弁慶」に現れた。ちょっと真似が出来そうに
    無い・・・。


メンバー: 副隊長、このちゃん、Woodyさん、なおちゃん、のんちゃん、ひろちゃん、隊長(夜の部のみ)、アユラシ(夜の部のみ)

今回の実動時間:4時間55
今回の累積登高差:912m
今回の踏破距離:8.5km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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【01】この竜門橋から出発。
2013年03月02日 09時15分
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【02】ヤママユガの繭が春を待っていた。
9時19分
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【03】行く手はこんな感じ。結果的に正面の尾根を登ることになった。
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【04】工事用トラックの左手の尾根に取り付く。
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【05】取り付きはそれ程の登りではない。
9時35分
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【06】落ち葉を踏みながら快調に登る。
9時38分
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【07】第144回では左手の尾根を登った。
9時44分
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【08】ちょっと岩っぽくなり、むしろ良いアクセントになる。
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【09】高度感もなかなかいい。
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【10】良い天気だがやや風が強い。
9時54分
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【11】明確な踏み跡があるわけではないが、(アキレス腱が痛い以外は)登高には全く問題ない。
10時01分
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【12】リュックサックをうっかり落としたら、取りに行きたくないくらいのすっきり尾根。
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【13】富士山も顔を出した。あっちはこっちよりも風が強そうだ。
10時16分
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【14】1,128m峰に到着。眺めは申し分ない。
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【15】ここから先はくだんの木道。伐採の機材が残っていた。おっ、誰か降りてきた・・・
10時32分
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【16】大天狗山直下はプチ岩登り。小気味良い時間。
10時43分
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【17】ジオラマモードで撮影しました。Woodyさんがフィギュアみたい。
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【18】大天狗山の祠。
10時45分
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【19】山頂には手作りの標識有。
10時47分
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【20】山頂で証拠写真。
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【21】古部山山頂にて。
11時27分
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【22】ランチは東側斜面の陽だまりで。
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【23】ふかふか落葉でトカゲをやっていると妙に気持ちいい。
11時44分
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【24】笹子・お坊山や米沢山あたり。
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【25】どうやらここは西大志戸山と徳並沢ノ頭との間にあるピーク。
13時39分
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【26】徳並沢ノ頭に到着。
13時55分
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【27】徳並沢ノ頭直下の下りは急降下。
13時58分
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【28】果樹園のフェンスに扉があって、ほっと笑顔。開いて良かった!
14時33分
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【29】いつもの立川「弁慶」で、今夜は店の人も一緒に。んー?よく見ると海外出張帰りの姿が・・・。
21時15分

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