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井手山岳会日本支部 p130608
第299回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告 |
コース:JR御殿場線「松田」[8:04]〜JR御殿場線「駿河小山」[8:25/8:52]〜(バス530円)〜
明神峠BS[9:20/9:25]〜明神山 [9:50]〜湯船山[9:57]〜白クラノ頭[10:13/10:20]〜
逢坂峠 [10:47]〜カッパ着る[11:00/11:05]〜サンショウバラの丘[11:12]〜世附峠(カッパ脱ぐ)[11:22/11:30]〜
不老山南峰[12:00」〜不老山[12:05/(昼食)/12:40]〜不老山南峰[12:43]〜林道に出る
[13:20]〜
神縄断層 [13;38]〜ゲート[13:42]〜富士箱根トレイル入口の標示[14:00]〜JR御殿場線「駿河小山」[14:25/14:32]
〜「山北」[14:46]〜さくら湯[14:50/15:40]〜ポッポ駅前食堂[15:50〜18:00]〜「山北」[18:04]〜
「松田」[18:11/18:23]〜(小田急特急あさぎり6号+670円)〜「新宿」[19:29](記録byのんちゃん)
コース(6/9):明神峠BS[9:10/9:15]〜白クラノ頭[10:17/10:22]〜逢坂峠[11:07/11:12]〜樹下の二人(サンショバラの丘)
[11:29/11:34]〜世附峠[11:46]〜分岐[12:12]〜不老山[12:18/昼食/12:58]〜展望所[13:57/14:19]〜吊り橋[15:17]〜
山市場BS[15:22/16/16バス]〜(山北駅[16:34]〜)新松田駅[16:49] (山市場BS 15:16発もある)
ルートマップはこちら |
高度記録はこちら (提供 Konochan) |
参加者:副隊長、ヒロコさん、のんちゃん 6/9参加者:みっちゃん、このちゃん
6/8の実動時間:4時間5分 6/9の実動時間:4時間35分
6/8の累積登高差:648m 6/9の累積登高差:674m
6/8の踏破距離:13.3km 6/9の踏破距離:11.8km
【6月8日(土)】
先月の半ば、ちびちびやりながら考えた山行プラン8連発の中には、バリエーションではない計画が2つあったが、今回はそのうちの一つの不老山。中央線沿線の権現山稜にも同じ名前があるが、こちらは丹沢の一角。ご存知の如く、この季節の目的は山そのものではなく、サンショウバラである。登り自体は、登山口の明神峠が標高900mもあるのに、途中最高点の湯船山でも1,041m、目的地の不老山に至っては928mに過ぎない。歩程だけはそれなりにあるが、申し訳ないくらい楽ちんである。
その後当日まで、またまたちびちびやっているうちに、計画をもっと充実させられないかとつらつら考え始め、下山後の追加プランをひねり出した。ひとつは山北駅前にある定食屋兼居酒屋の「ポッポ駅前屋」に入ってみること、もうひとつは松田から新宿まで特急「あさぎり号」に乗ろうというもの。前者は、先々週に檜洞丸に行った際、山北駅前でぶらぶらしていたら目に留まり、入ってみようかと思ってみたものの、ついうっかり「新松田駅前の方がもっと色々あるに違いない・・・」などと余計な考えがよぎり、結局遣り過してしまった(結果は大誤算で、新松田駅前では入れる店が見つからず仕舞)。ネットで調べてみると、鉄ちゃんには外せない店のようだ。かつて御殿場線が東海道線であった頃、山北には一大機関区があり、かなり賑わっていたらしい。後者についても先々週、結局、新松田駅で尽くふられシラフのまま通勤電車で立ちんぼ、悶々と新宿まで移動せざるを得なかったことが背景にある。
何れにせよ、この二つを成就させる鍵は、同行者の同意と共に、兎にも角にも下山時刻だ。松田駅での最終「あさぎり6号」発車時刻から逆算し、山北駅「ポッポ駅前屋」での飲食時間、「さくらの湯」での入浴時間、御殿場線のダイヤを考慮すると、駿河小山駅15:48発に乗れば上手く行きそうだ。そのためには、大勢の登山客に行く手を阻まれ、稜線上でもたもたする訳にはいかない・・・、などと考えが去来するうちに当日朝を迎えた。
思った通り、駿河小山駅前のバス停にはサンショウバラ目当ての中高年が群がり、1日1本だけのバス便は、やはり増発が必要になった。しかしバス会社として増便は1台しか調達できなかったようで、都合2台のバスで乗車漏れの無いよう、1台目が概ね満員となった後も2台目に全ての乗客が乗れるのかを見届ける必要があったのだろう、我々は何とか1台目のバスに乗れたのだがその後も15分程待たされ、出発は2台目の方が早かった。我々3人はバス会社の対応について特段の異論は無かったが、同乗していた熟年の団塊世代と思しき方々は、折角早く乗った我々を差し置いて、後のバスの方が先に出発するのは解せない、とやや憤りを隠せない様子。ヒロコさん曰く、その思考パターンはいかにも団塊の世代らしい反応よね、と。
定員を大幅に上回った我々のバスは、坂道をもがきながらよたよた登り、予定時刻も大幅に上回って何とか明神峠に到着。峠では有象無象の登山客集団が右往左往する中で、我々も同じようにもたもたしていては端から計画倒れになると、準備ももどかしく騒然とした雑踏をすり抜けてさっさと出発。山に入るととたんに静けさと新緑に包まれる。目当てのサンショウバラもいきなり現れるが、残念ながらやや盛りを過ぎている様子。先週ならば丁度良かったのかも知れない。ときどき聞こえてくる甲高いエグゾースト音は、富士スピードウェイからのようだ。それはそれとして、この緩やかで瑞々しい尾根歩きは、バリエーションが標準化している我々にとっては楽園のよう。明神山、湯船山は順調に通過して白クラノ頭に到着。何の変哲もない山頂だが、植生の違いか土壌の違いか、我々のホームグラウンドである中央線沿線の山々とは明らかに違う雰囲気で、これはこれで趣き深い。水はけの良さそうなサラサラ土壌は鉄砲木ノ頭を彷彿させるが、それもそのはず、ここは丹沢とは言え、山中湖からは意外に近い。何れ、明神峠から西進して鉄砲木ノ頭に向かう日も来るに違いない。
南側で見通しが良いところがあり、箱根連山や愛鷹山などが望めるが、多少、裾野が見えるだけで山は概ねガスに包まれている。そうこうしているうちに、ぽつりぽつりと雨が降り出す。今日はもう少し良い天気の予報だったはずだが・・・。「サンショウバラの丘」はその名の通り至る所サンショウバラ。最盛時にはさぞや素敵な眺めだろう。世附峠からは標高差凡そ200mの登り。初めて登りらしい登りで、むしろこれはポジティブなアクセント。登り着いたところは不老山の南峰、南側の眺めは良さそうだが、今日は想像力を働かせるのみ。本峰(北峰)は僅か5分程先、眺めは無いものの南峰よりは落ち着いた雰囲気で、数本あるサンショウバラは丁度見頃だった。ここまでは極めて順調、もう「ポッポ駅前屋」と「あさぎり号」は約束されたようなものだ。
昼食後は生土に下る。林道の途中で看板があり、「神縄断層」がむき出しになっていると説明がある。伊豆半島がかつて島であって、いつしか本州にぶつかって、今も丹沢山塊を押し上げている、その伊豆半島と本州の接触面がこの断層とのこと。このちゃんがいたらおいしいネタになっただろうが、素人の我々は「山に登っていると色々勉強になるね〜」という素朴な感想(ちなみにネットによれば、(神奈川県温泉地学研究所観測だよりとか、静岡県防災遺産:NO.004に詳しい説明あり)。目論見よりも凡そ1時間早く、駿河小山駅に到着。すぐ手前に酒屋があり、素通りできる訳も無く、ビールを仕入れてプラットフォームで飲む。駿河小山駅は無人なので「あさぎり号」の切符を買うことができない。2駅先の山北駅に移動し、改札口で駅員に聞いてみると、ここは乗車駅ではないので売っていません、とのご宣託。そうなると、松田駅で買うしかない。ともあれ、風呂上がり後の集合場所を「ポッポ駅前屋」と定め、駅の南側にある「さくらの湯」に入湯。先々週とは男女の風呂場が入れ替わり、戸惑う。さっさと汗を流したら、駅の北側にある「ポッポ駅前屋」に移動。中に入ってみると、土間があって座敷がある、外見同様に古い商家風。nゲージのジオラマもあって、流石は「ポッポ」という名前を付けるだけのことはある。メニューには食堂らしくカレーライスや焼きそばなどもあるが、「今日のお勧めはチャーシューですよ」と聞き、ではそれと生ビールを、と注文する。そのうちにのんちゃん、ヒロコさんも現れ、しばし宴会、ここまで思い描いた通り。
予定時間になったので今度はまた2駅先の松田駅へ移動、新松田駅側の改札口で聞くと、北口の改札口で売っていますとのこと。ややこしいが兎に角そこまで移動し切符をゲット、なんとか当初計画通りに「あさぎり号」に乗車できた。ところが乗ってみて判ったが、そもそも社内販売をやっていないのだ! (あとで調べてみると、2011年3月11日迄は社内販売をやっていたらしい。何故やめたのよ〜!) 結果、先々週と同様、アルコール抜きで悶々と新宿まで移動したのだった。
以下の写真は6月9日(日)のものです。
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