マンマ・ミーア!山行ご報告
その89 南アルプス北部*入笠山 |
2013年7月20日(土) p130720 |
コースタイム: |
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今回の参加者: ひろちゃん、このちゃん、くまちゃん、菊丸、なおちゃん 実働時間: 累積登高差: 踏破距離: |
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そして、入笠山は・・・私たちの期待を裏切らなかった。裏切らないどころか、130%の満足感を与えてくれたのだ! 新宿駅7:30発あずさ51号、千葉始発なので新宿駅に到着した時点で自由席はほぼ満席状態。今日から夏休みで、やはり混み合っていた。運良く大月駅で降りる人たちがいて、向き合わせの席を確保できた。やれやれとホッとして窓の外を見ると、周辺の山々には雲が下りてきている。せっかくの眺望はお預けなのか・・・。トンネルをいくつかくぐり抜けて行くうちに、目の前に青空が広がった。富士見駅から無料シャトルバスがあり、ゴンドラ山麓駅まで行けるが、ゴンドラは帰りに乗ることにして、往きはタクシーで入笠山登山口まで行くことにする。登山道はカラマツ林の中を抜けて、緩やかに登って行く。いつもとはちょっと違った趣きの景色で、とても遠くまで来たような気がする。1時間足らずで入笠湿原に着く。ぱあーっと開けた緑の草原に、白樺の白とノハナショウブの紫のコントラストが目を惹く。青空を切り取るカラマツ林の稜線が、美しいカーブを描いている。空は青々と晴れ渡り、白い雲が所々で戯れている。しばし、ガールズの足は釘付けとなる。 気の済むまで写真を撮ってから、10分程登ると、今度は御所平のお花畑がある。10種類以上の色とりどりのお花が咲き競っている。気になったお花をじっくり眺め、ゆっくり写真を撮る。お花畑を抜け、山登りっぽい道を15分ほど登ると、もう山頂だ。岩場コースと岩場迂回コースがあり、私たちは岩場コースを進むが、岩と言うほどの岩は見当たらない。一箇所ちょっと大きめの岩があり、ご丁寧にも二重の鎖が付いていた。この岩を登らずとも左側から登れるのだが・・・(?)。HPのうたい文句通り、山頂は360度の大、大パノラマだ。すぐ目の前には八ヶ岳がどーんと聳えている。視線を右にずらせば、甲武信、金峰などの秩父山系、ちょっと遠くに小さな富士山。さらに鳳凰三山、甲斐駒、千丈など。中央アルプスは雲がかかっていて、見えるのは木曽駒のみ。まだ雪の残る北アルプス、乗鞍、奥穂高、常念の山々。槍ヶ岳のキュッと尖った頭まではっきり見える。そして、8月に行く予定の五竜、唐松辺りも諏訪湖のはるか奥に見える。蓼科山を経て、また八ヶ岳に戻る。 百名山22座のうち見えていないのは、おそらく3,4座だろう。空も真っ青に晴れ渡り、本当に素晴らしい大展望だ。うっとり、いつまで見ていても見飽きることがない。「さあ、皆さん、リュックを背負って〜!」と言う大声でふと我に返ると、遠足で来ている小学生の集団が下山しようとしている。あら、大変、その前に下りなくちゃ!と慌ててザックを背負う。下りはあっという間で、お花畑、湿原を経て、ゴンドラ山頂駅に到着。駅の手前に、入笠すずらん山野草公園があり、ここも花盛り。花の名前のプレートが出ているので、花の名前を確認できる。整備していたおじさんが「白いアザミがあるよ」と教えてくれた。この場所の数輪だけが白いアザミだ。どうして白い花が咲いたのだろうか? ゴンドラはかなりの急斜面を約10分で下って行く。ゴンドラの下にマウンテンバイク用の道が作られていて、ヘルメットにサポーターをした人たちが猛スピードで走り下りていく。スキーのように、ゴンドラに自転車を乗せて上がっては走り下りることを繰り返しているようだ。ゴンドラ山麓駅で採り立てのキュウリを味噌付きで売っていた。甘く瑞々しいきゅうりをかじりながら、「ゆーとろん水神の湯」まで15分ほど歩く。熱いの、冷たいの、超冷たいの、と露天風呂が何種類もある。熱い温泉でゆっくり温まり、火照った体を冷たい温泉で冷ましてからあがる。 お風呂上がりのビールがスーッと染み渡る。ガールズが集まれば当然話に花が咲く。ついつい時間を忘れて、ビールを楽しんでいると、もう5時半に近い。早速タクシーを呼んで駅に着くと、富士見駅最終のあずさにばっちり間に合った。計画性ゼロでも、うまく行くもんだね〜!予想に反して、あずさはガラガラだった。富士見、さらにその先まで行く人は日帰りしないのだそうだ。 可憐な花々の競演、360度のパノラマビュー、ゆったりした温泉と、満足度の高い一日だった。交通費は富士見駅まで往復一万円以上かかるが、それ以上の価値があった。「カラマツが紅葉する頃にまた来ようね!」と皆の意見が一致し、行かねばならぬ山がまたひとつ増えた。 (by なお) |
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