マンマ・ミーア!山行ご報告
その 中央線沿線*三頭山(1531m)〜槙寄山〜丸山 |
2013年9月21日(土)〜22日(日) p130921 |
コースタイム: 〈1日目〉 五日市線立川駅[7:45]〜武蔵五日市駅[8:16] 〜都民の森行きバス[8:22]〜都民の森[9:32]〜出発[9:56]〜鞘口峠[10:26]〜展望台[11:53]〜三頭山東峰[11:55]〜三頭山中央峰[11:58]〜三頭山西峰[12:05]〜避難小屋[12:33]〜昼食〜出発[13:15]〜三頭大滝[14:39]〜避難小屋[15:50]〜夕食〜就寝[18:30] 〈2日目〉 起床[5:00]〜三頭山頂[5:33]〜朝食〜出発[9:00]〜大沢山[9:13]〜クメケタワ[9:58]〜槙寄山[10:37]〜峠[11:25]〜数馬峠[11:46]〜昼食〜出発[12:38]〜笛吹峠[13:10]〜丸山[13:25]〜小棡峠[13:50]〜笛吹入口バス停[15:00]〜五日市駅行きバス[15:09]〜十里木〜瀬音の湯[16:00]〜ビール〜十里木バス停[16:52]〜五日市駅[18:02]〜立川駅[18:37]〜高砂湯〜立川駅[19:52] |
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トレイルマップ ☆クリックすると地図が拡大します↓ |
高度記録 ☆高度記録拡大は画像をクリック↓ |
今回の参加者: ひろちゃん、なおちゃん、このちゃん 実働時間:時間分 累積登高差:(+)1464m 踏破距離:17.2km |
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<1日目> 夏休み前から懸案(?)になっていた避難小屋泊。今回も副隊長はマレーシアからの出張帰り直後のため参加ならず。しかし、シュラフとマットを買い、気持ちはスタンバッテいる私たち!台風で甲斐駒ヶ岳を延期にした翌週の3連休に、思い立って避難小屋ツアーを決めた。ヒロちゃんとなおちゃんにとってはシュラフを使っての避難小屋泊は初めて。(私このちゃんは、2011年8月笊ヶ岳の時の椹島に続いて2回目。)1週間前からα米やフリーズドライの食品を買い込み、準備万端でのぞんだ。 三頭山避難小屋は副隊長が以前薦めてくれた小屋だが、なぜそこなのか、行ってみてわかったような気がした。その理由は、 @中がきれいで、トイレが付いている。 A水場も近くにある。 B三頭山は手軽に登れるファミリー向けの山なので、敢えて避難小屋に泊まる人が少なく、穴場。 果たして予想は的中。今日は私たち3人以外は誰もいなかった〜〜! 登りは鶴峠からでもいいかなと思ったが、2日間の食料と水を背負って歩くトレーニングも兼ねているので、一番登りやすい「都民の森」からにした。当日、武蔵五日市駅前はごった返している。都民の森行きのバスは、臨時便含めて合計4台が出発。何で混んでいるのか?それもそのはず、10月13日(土)〜14日(日)に行われる24時間の「日本山岳耐久レース長谷川恒夫カップ」(通称「ハセツネCUP」)に出場する選手たちが試走に集まっていたのだ。 なんでもハセツネカップは出場選手数が2500人。武蔵五日市の五日市会館を午後1時に出発してから市道山〜笹尾根〜三頭山〜御前山〜大岳山〜金比羅尾根〜五日市会館と回る71.5kmをトレイルランするのだそうだ。 私たちは食料、お酒、つまみ、水を背負っているため、いつもよりゆっくりゆっくりと登っていく。向こうからはランの人たちが次々に来てすれ違う。三頭山や槙寄山には、今まで何度か登ったけれど、(2011年2月雪の三頭山、2012年1月14日槙寄山、同じく1月29日雪の三頭山から槙寄山)こんなに人に会うのは初めて。また、冬と今とでは、花、植物、景観など、何もかも違う。それも楽しみの一つ。ノコンギク、ミヤマママコナ、アキノキリンソウの花が残っており、オオバギボウシやテンナンショウは青い実になっていた。 ほどなく三頭山の展望台(写真5,6)に着いた。大岳山と馬頭刈尾根が正面に見える。展望所からすぐ東峰があり、間もなく中央峰。それから下って登りかえして西峰。 西峰からは富士山も大きく見ることができた。反対側には雲取山〜鷹ノ巣山〜六ツ石山の石尾根が気持ちよく見渡せる。さて、さらに進んで避難小屋に到着。荷物を置き、富士山を眺めながら昼食を摂ってから、三頭大滝まで散歩してきた。三頭大滝は迫力ある大きな滝で、観瀑台を兼ねた吊り橋からの眺めは見事だった。小屋に戻ってまだ4時だけど、明るいうちに夕食。一汗かいた後の淡麗は格別で、冷蔵庫で冷えていなくても気にならないのが不思議だった。そしてひろちゃん持参の赤ワインに、なおちゃんの日本酒。「持って来すぎたかな?」という前言は撤回。秋刀魚の煮付けと砂肝スモーク、チーズ、柿の種などをつまみにあっという間に空になった。仕上げの3分パスタ3人前も平らげて少々食べ過ぎ!満腹だしほろ酔いだし、日没後はする事もないので、6時半から寝てしまった。 夜中、鹿の声や、フクロウなど聞けたらいいなと期待していたが、人間の訪問者多数。なんと、ハセツネの試走の方々が続々と走って来て、ほとんど皆がこの避難小屋のトイレに立ち寄るという寸法なのだ。考えたらそうだよね。ゆるやかなアップダウンの笹尾根を走ってきて、前半最後の三頭山山頂に向かって急坂と階段を駆け上る手前の避難小屋。ここでトイレと休憩をし、息を整えてから急登に向かうというわけか。ところがこの小屋、二つ扉があり、向かって左がトイレ、右が小屋の中なのだが、トレイルランナーの中には、トイレと間違えて小屋の方を開け、「あ、違った。」バタン、という人が多い。「ムム、淑女3人の寝室を覗くとは何事だ!」という気持ちもこめて(?)「こんばんは!」と挨拶したら「じぇじぇじぇ?!すんまへん。」という雰囲気で静かに扉を閉めていった。(笑)ランナーに起こされて時計を見るとまだ10時半。3人で外に出てみたら、蒼い月明かりの作る木漏れ日が美しかった。中秋の名月から2日後の十七日だが、月だけで絵本くらいなら読めそうな明るさ。木に囲まれた森の中だから星はあまりわからないけれど、天頂近くの二つの星は、多分白鳥座の一部だな、と思いながら、長い夜の続きを楽しんで眠りについた。(Konochan) <2日目> 朝5時過ぎに目が覚める。昨夜6時過ぎから横になっていた体があちこち痛い。三頭山頂に登ってみることにする。南方に見える富士山が朝日を浴びて、薄茜色に染まっている。北方の雲取山、鷹巣山方面も雲が赤く染まっている。あいにく東側は樹木が茂っていて、梢の合い間から日が昇ってきた。富士山を真正面に見るベンチに並んで座り、静かな山頂でしばらくおしゃべりに興じる。富士山の稜線は何度見ても、やはり「美しい」の一言、自然の造形美に感嘆する。 避難小屋のベンチで、スープとパンの朝食を取る。ここでも富士山の眺望がご馳走だ。朝早く起きていたが、静かな山の朝をまったりと過ごしたので、9時の出発となった。水と食料を消費したおかげで、荷物がずいぶん軽くなった。荷物が軽くなるのは嬉しいものだ。槙寄山を通り、笹尾根を浅間峠まで下るロングコースを一応目標にするが、疲れたら途中の峠から下りよう。大沢山までは思ったより急な下りだった。槙寄山からの笹尾根は、広葉樹の雑木林や針葉樹の樹林帯をくぐり抜けて行く、なだらかな気持ちの良い道である。途中木が伐採された所、峠など何カ所か、富士山のビューポイントがあった。 日本山岳耐久レースの試走をしている人達に、今日もたくさん出会った。大会と同じ1時に出発する人あり、敢えて夜中に出発する人あり、わざわざ大阪から来た人あり、案外年齢が上の人あり。みんな頑張っているな〜。昨日の昼間から夜中を通して、今日も熱気ムンムンだ〜。 数馬峠で昼食。雲が上がってきて、富士山は隠れてしまった。長い笹尾根を小棡峠まで歩いて来たが、もう2時。この先まで行くと、下山が4時頃になりそうなので、ここから笛吹へ下りることにする。笛吹入口バス停に着くと、ほどなくバスがやってきた。十里木で途中下車し、囲込み漁の「瀬音の湯」に立ち寄る。(囲込み漁については2012年12月9日馬頭刈山の記録をご参照くださいませ〜)なんとまあ、温泉待ちの長蛇の列が出来ている! 温泉にも入りたかったが、それよりも「ビールがいつになったら飲めるのよっ!」と思った私。そこで、次のバスが来るまでの間に、ビールを飲んで、立川の銭湯に行くことを提案。オシャレな「瀬音の湯」ロゴ入りグラスに入った、きんきんに冷えた生ビール、「うめぇ〜〜」。最も早くビールを飲むにはどうしたらよいか?という思考回路を巡らしている自分に、思わず笑ってしまった。私もこれでようやく、いぃDay!山岳会の立派な一員になれた! 気がする。 ささやかな食事を作り、まるで「おままごと」を楽しんでいるような山行だった。避難小屋が3人貸し切り状態だったのが何よりもラッキーだった。下山してから、思う存分手を洗えることにすら、大きな喜びを感じることができた。水場の状況がわからなかったので、食事用の水もたっぷり背負って登った。水の大切さ、ありがたさを改めて、身を以て実感した2日間だった。今度はぜひともテント泊にチャレンジしたい! (by なお) |
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