第313回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告
2013年11月9日(土)
行き先【奥多摩/榧ノ木山(1485m)】
コースタイム:
JR青梅線「立川」[7:05]〜(青梅駅で10分停車トイレ可)〜JR青梅線「奥多摩」[8:29/8:35]〜(鴨沢西行き西東京バス500円)〜峰谷橋BS[9:05/9:15]〜登り口 (雨降りBS)[9:40]〜1P[10:15/10:20]〜2P [11:00/11:05]〜3P[11:57/12:02]〜榧ノ木山[12:25/(昼食)/12:50]〜倉戸山 [13:32/13:37]〜熱海BS[14:25]〜丹下堂[14:30/(温泉750円)/16:10]〜熱海BS[16:16]〜(バス450円)〜JR青梅線「奥多摩」[16:35/16:58]〜JR中央線「立川」[17:55]
トレイルマップ
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高度記録
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奥多摩の紅葉の時期にまさにドンピシャ!すばらしい紅葉を堪能してきた。
奥多摩湖畔の深い緑色に映える紅葉の景色は言うことなし。ノボリ尾根と榧ノ木尾根の表情の違う紅葉を十分に楽しむことができた。自然林に覆われている奥多摩ならではだと感激した。
今回は、紅葉を愛でることはもちろんだが、副隊長からの山行案内には、そそられるものが2つあった。
まず1つ目は・・・
「ノボリ尾根は、奥多摩では名にし負う急登。アキレス腱を伸ばすことが快感の方には、きっと満足いただけるものと思います。(雪がなくてもアイゼンが欲しくなるかもしれません。)」
そして2つ目は・・・
「下山予定の奥多摩湖畔・熱海BS近くの「丹下堂」・・・日帰り温泉付き大衆食堂って大変珍しい。源泉は鶴の湯だそうです。」
今回はこのことについても十分お伝えしようと思う。
峰谷橋BSでバスを下車し、ノボリ尾根の取りつきにあたる雨降りBSまで徒歩約25分。奥多摩湖の深い緑色と紅葉のコントラストを愛でながら歩く。うす曇りの天気ではあっても、眼前の山々の黄色や赤の色づきは美しい。ノボリ尾根を見上げて気持ちが逸る。
ノボリ尾根の取りつきは10段ほど整備された階段があるのでわかりやすい。 お〜、いかにもバリエーション。いきなりの急登。地形図を見ても、まず取りつきから尾根全体の3分の1位、昭文社地図ではノボリ尾根の「尾根」の部分が急であることが分かる。今回の報告の中では「急登」は「四つん這い」、「急登緩む」は「やっと2本足」、「尾根歩き」は「山歩き」と理解していただきたい。
登り口から1Pまで約30分は「急登」と「急登緩む」を繰り返す。アキレス腱が伸びる伸びる!足元にはカラマツやミズナラの落ち葉と大きなどんぐり、きのこ、鹿の糞、熊の糞・・・。足元ばかり見て登るので、いろんなものが目に入る。鹿が足を滑らせた跡もあるほど斜面が急で、手掛かりになる木もまばらな箇所があるので、ここを下るのは絶対無理だと感じた。
急登が緩んだところで、目を上げると美しい色が目に飛び込んできて、疲れを癒してくれる。ノボリ尾根は、ミズナラやブナ、リョウブなどが多く、
色の感じは“わび”“さび”。黄色、黄緑(ワサビ色)、茶色(錆色)の落ち着いた感じがいい。もみじの朱色がアクセント。木々の間から隣の浅間尾根の美しい稜線が眺められる。
950m地点、昭文社地図ノボリ尾根の「リ」あたりは尾根歩きとなり自然林と杉林が左右交互に現れる。
1000mから1200mのあたりは紅葉の美しい尾根を歩く。
1200m地点ノボリ尾根の「ボ」あたりで尾根が合わさり尾根が広くなる。
1330m地点ノボリ尾根の「ノ」の上部あたりで小休止したのち、しばし尾根歩きで榧ノ木山山頂に到着する。
山頂は、木立の中で眺望がない。本当にここが山頂かと疑いたくなる丘のような場所だが、木の幹に手作りの標識がかかっているので、山頂だと確認できる。
下山は榧ノ木尾根から倉戸山を経て熱海BSを目指す。榧ノ木尾根は緩やかなうえ、落ち葉がふかふかで、とても歩きやすい広い尾根道である。なんと言っても、もみじがきれい!朱色に色づいているもの、真っ赤になっているもの、一本の木の中で「赤や黄色の色あざやかに〜」なっているものもあり十分に楽しませてもらった。
倉戸山は広場のような山頂。熱海BSの丹下堂を目指して一目散に駆け下りる。そう、まさに駆け下りた。「小走り下山法」などと名付けてみたが、落ち葉の下の粘土質で滑らないためには、こういう小走りがかえって安全とわかった。(しかし翌日太もも筋肉痛!)集落の合間から見る奥多摩湖と紅葉の山々は、まさに日本の紅葉風景!民家の柿の木にも秋の風情をたっぷりと感じた。温泉神社を過ぎて集落の生活道を下って、熱海BSに到着。
「丹下堂」はバス停からR411を上り方面へ3、4分。街道沿いにありがちな食堂の外観だが、2階の窓の暖簾「ゆ」が目を引く。店に入ると、元気のいいお母さんに、温泉は店の奥で、1階が男性で2階が女性と案内される。お風呂はこじんまりとしていてシャワーは3つ。湯船は5名くらいはゆったり入れる広さである。奥多摩湖に沈んだ鶴の湯温泉の源泉をパイプで湖畔まで引いており、そのお湯をタンクローリーで運んできている。沸かしなおししているが、なめらかな感じのいいお湯だった。奥多摩湖が見えれば言うことなしなのだが、残念なことに外は眺められない。風呂上がりには食堂でビールとつまみを味わい、バス待ちをすることにした。食堂のメニューで気になったのがシカ肉焼。“奥多摩産シカ肉”を食べている隣の席のお客さんに感想を聞いてみたところ、「豚でもない。牛でもない。」と言うので、まずは食べてみようということになった。しょうがが利いたタレで鉄板焼きにするその味は、淡白で臭みもなければクセもなく、やわらかい赤身でクジラ肉に似ている。お店のお母さん曰く、シカ肉の血をしっかり抜いて十分水でさらすので、臭みもなく美味しく食べられるとのこと。
奥多摩からホリデー快速に乗り、一行はそのまま立川へ。予定では「新そば」を食べるはずだったが、まったくの路線変更で、なんとイタリアン。「千年の葡萄」というしゃれた店で美味しいワインと食事をいただいた。大満足の一日だった! \(^0^)/ (のん記)
メンバー: 副隊長、なおちゃん、ひろちゃん、のんちゃん
今回の実動時間:4時間
今回の累積登高差:
今回の踏破距離:
☆ 本日打ち上げのお店はこちらから
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