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「いぃDay!」山岳会日本支部


第318回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2013年12月22日(

行き先【中央線沿線/お坊山(1406.1m)・東峰(1419.4) (南東尾根から)

コースタイム:
高尾[8:01]〜笹子駅[8:58/9:16発大月行バス]〜吉久保BS[9:18]〜お坊山登山口[9:31]〜(上着脱ぐ)[10:01]891m[10:24]P1[10:36/10:39]992m峰(入道山)[10:47]P2[11:25/11:32]1201m峰(棚洞山)〜 お坊山東峰[12:32/昼食/13:00]〜分岐道標[13:04]〜お坊山[13:10/13:17]〜ベンチ[13:19][13:26(道探す)13:40]〜大鹿峠[13:55]〜鉄塔下(看板)[14:06]976.1m[14:33]〜大鹿峠登山口[14:50]〜景徳院入口BS[14:54]〜甲斐大和駅[15:23/15:30発高尾行き]〜高尾駅[16:30/16:31]〜立川駅[16:48]

トレイルマップ
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高度記録
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この週末、当初計画では泊まりで奥秩父/小川山の予定だったのだが、明確なプランを立ててないまま計画は別の機会へ(恐らくはシャクナゲの開花に合わせて再検討)。その後の見直しで行先は丹沢/高松山日帰りに変更、「冬の海の眺望」がコンセプト。これ以降、往復のコース取りの検討は言うに及ばず、立ち寄り湯の場所から、湯上がりにビールを飲む場所、特急あさぎりの複雑な利用方法までしっかり吟味・確認して、完璧なプランができたと密かに自画自賛していた。ところがその週の初め、水曜日(18)に雨が降るとの天気予報を耳にした途端、考えが変わった。平地で雨が降れば勿論、山は雪になる可能性がある。昨シーズン、個人的には雪に恵まれなかった。せっかくだから雪を踏みたい。果たして高松山に雪は降るのか?が問題。南岸低気圧のコースと寒気の状態に依存するため、気象庁だってはっきりしたことは言わない。ならば確率を高めるには高松山の代替案が必要だろう、と思い至りプランの変更を決める。そうなると次に悩むのが山域と標高。丹沢ならば檜洞丸か蛭ヶ岳、奥多摩ならば長沢背稜の山々は期待度大だがアプローチが大変、逆にラッセル地獄に陥る心配だってある。道志や小金沢連嶺だったら少なくとも標高1,200m以上ないと拙いだろう、云々・・・。通勤の行き帰りに地図を(勿論スマホで)見ながらあれこれと思い悩む。果たして水曜日、平地でまとまった雨が降ったが、山は何処でどの程度雪が降ったのか、いまひとつ判らない。出した結論はお坊山東尾根。アプローチが容易で、標高の点でもまずまず、それになによりせっかくの雪をヒトが多くて踏み荒らされる心配が無い、と踏んでの決断である。翌、木曜日も平地では雨が降った。二日とも雪だったら金曜日、土曜日が晴れても消え去ることは無いだろう。さて吉と出るか。

当日朝、高尾駅に行く途中、多摩川の鉄橋に差し掛かると奥多摩から丹沢までが一目で見渡せる。今日の天気は申し分ない。奥多摩で白いのは、予想通り天祖山(1,723m)以北の山で、大岳山(1,267m)、御前山(1,405m)はちょっとグレー。西の滝子山(1,590m)はまずまず、大室山(1,588m)と蛭ヶ岳(1,673m)(見えているのは北面なので当然だが)充分白くなっている。これらの情報だけでは1,421mのお坊山はどうか微妙、不安は解消されず、結局、行ってみないと判らない。高尾駅からいつもの甲府行に乗り、行く手を車窓から眺めれば扇山(1,138m)や百蔵山(1,003m)は真っ黒、倉岳山(990m)や高畑山(982m)は北側が辛うじて薄ら白いのみ。安きに低山に流れなくて良かった、と密かに胸を撫で下ろす。大月駅を過ぎると、雪が付いて堂々たる滝子山の左手に白くベールを纏ったお坊山や米沢山が見え、大いに安心する。これで少なくとも空振りは無くなった。あとは逆に雪が深くて大鹿峠を越えられるかだが、7人もラッセル要員がいるので何とかなるだろう。

笹子駅に降り立ち、バス停に行くと911分発のバスがいつのまにか917分発になっていた。吉久保で下車、神社の脇から左に逸れ、中央高速を潜ると左手に高速バス停の扉。さらに作業道を進めば古びた鉄板の道標が目印。取り付きは急登だが雪は未だない。道形がいまいち不明確なので、多くの踏み跡が錯綜している。考えてみればこの東尾根、末端から登るのは初めてだ。忽ち高度を稼ぎ、吉久保の集落を眼下に望むようになる。葉を落とした木々越しに左手には雪を被った鶴ヶ鳥屋山、右は大迫力の滝子山。一旦、尾根筋に上がれば忠実にそれを外さず進むのみ。やがて雪を踏むようになるが、日なたの斜面ではだいぶ腐って土が露出している。やはり南面は、標高1,000m足らずではすぐに溶けてしまうようだ。降雪後の先達者は一人か。四足動物の足跡はシカやウサギやリス。キツネかタヌキらしいのもある。入道山を越えたらもう土の上を歩くことは無い。棚洞山から先は積雪も20cmを超えるところもあり、せっかくなので、みんなでラッセルを5分毎に交代しながらガシガシ登る。5月の金城山以来となる、雪の感触を存分に味わう。

やがて東峰に到着。ラッセルしながらもほぼコースタイム通り、積雪20cm程度とは言え7人いるとパワフルである。昼食後は分岐を通過してお坊山の西峰(本峰)へ。富士山から南アルプス、奥秩父までの大展望が広がっていた。さて下山。分岐から大鹿峠までの下りは最も雪が深く、しかもトレースが無い。うっかり一本西側の支尾根に下りかかったので、小生のみ東へトラバース。他の6名は一旦登り直して通常の尾根に戻るつもりが、さらに東側のトラバースルート(道証地蔵に下る道か、お坊山東峰の巻道か)に行きかけたところで修正。あとは深雪に足を取られないようにゆっくりと大鹿峠へ下る。

大鹿峠から鉄塔の直下まで登り直したあと、送電線と並行した尾根道を下る。民家の庭先を失礼して通り過ぎれば景徳院に到着。バスの運行は121日までで終了しているので、そのまま甲斐大和駅迄足を延ばす。セブンイレブンでアルコールを調達すれば、図ったように高尾行き普通電車に滑り込み乗車。笹子駅を通過したとき、滝子山を見上げてみると、だいぶ雪を落としていて見違えるようだ。結構、気温が高かったのかも知れない。山行が今日で良かった。立川で高砂湯に浸かった後、夜の部のみ参加ののんちゃんと合流して「千年葡萄家」で打ち上げた。

今回の参加者:隊長、副隊長、このちゃん、アヒルちゃん、くまちゃん、なおちゃん、ひろこさん、のんちゃん(夜の部のみ)
今回の実働時間: 5時間11
今回の累積登高差: 1,141m
今回の踏破距離: 10.5km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

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01 笹子駅到着。
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02 バス停から笹子餅と笹一酒造が見える。
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03 吉久保から上がっていくと、中央高速を潜る手前から滝子山が見えた。
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04 古びていま一つ判り難い道標。
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05 山道に入るすぐ手前から、北側に鶴ヶ鳥屋山が見える。
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06 登り始めは雪無しの急登。
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07 眼下は吉久保の集落。
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08 891mの上平山と思しきピークで休憩。
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09 この足形はリスか。
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10 青と白の世界。
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11 気持ちの良い尾根歩き。これを待っていた。
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12 本日の女性陣。
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13 入道山から振り仰ぐ滝子山。
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14 雪が増してきたのでこれから交代でラッセル。
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15 結構な登りをパワフルにラッセル。
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16 日溜りで休憩。今日は風もない。
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17 鶴ヶ鳥屋山から本社ヶ丸に連なる山々。
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18 棚洞山到着。
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19 ラッセルは続く。
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20 東峰到着。
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21 こちら側から見る滝子山もなかなか良い。
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22 小金沢連嶺も綺麗に雪化粧。
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23 お坊山から望む甲府盆地と南アルプス。
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24 富士山も雲が懸ってなくスッキリ。
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25 大鹿峠への下りは深雪。
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26 日が当たらないせいか、まるで降雪直後のよう。
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27 さて景徳院に下りますか。
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28 なだらかな尾根道。
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29 ノウサギの足形。
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30 北面は陽が落ちるのが早い。
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31 景徳院の手前で、大天狗山が見えた。
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32 ここからは千年葡萄家。これは牡蠣のスモーク。
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33 ハーブサラダ。
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34 アンチョビポテト。
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35 パテ・ド・カンパーニュ
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36 ラビオリのサワークリームソース。
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