「いぃDay!」山岳会日本支部   p140621

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第343回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2014年6月21日()〜22日(

行き先【谷川岳方面/平標山(1983.7m)・仙ノ倉山(2026.2m)

コースタイム: 〈1日目〉 
JR東京駅 上越新幹線MAXとき[7:00]JR越後湯沢駅[8:11]〜タクシー[8:207970円〜三国トンネル入口[8:47着/8:55登山口]〜三国峠[9:30]〜1P[10:00]〜三国山[10:28]1597m峰[11:12]〜三角山[11:48]〜大源太山分岐[12:02]〜大源太山[12:17昼食/12:27]〜大源太山分岐[12:39]〜平標山の家[13:13/宿泊]


〈2日目〉
平標山の家[6:00]〜1P[6:30]〜平標山[7:00]〜仙ノ倉山[7:588:03]〜平標山[8:45]〜松手山[10:5811:05]〜松手山コース下山口[11:58]〜元橋バス停[11:1011:20]〜バス〜貝掛温泉バス停[11:30]〜貝掛温泉[11:451255]〜タクシー3200円〜JR越後湯沢駅[13:20]上越新幹線MAXとき[15:09]〜大宮駅[16:14]〜東京駅[16:40]
トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉 曇り後雨

花が一番きれいなのは6月の梅雨の頃…という副隊長プロデュース花のツアー、今年最後を飾るすてきな企画。天気予報はよくないが、雨と虫には万全の用意をして臨んだ。

お馴染みとなった上越新幹線MAXときにて、越後湯沢に8:11着。すぐにタクシー(予約なしで大丈夫)三国トンネル入り口へと向かう。三国トンネル手前で下り、小さい橋を渡ると三国峠登り口の標識があり、旧三国街道を進む。今では上信越自然歩道となっており、道幅も広く整備されている。エゾハルゼミの鳴き声が聞こえる。9:30三国峠に着く。ここは、古来交通の要所だったところ。石碑には、過去この峠を通った文人の名が連ねられている。古くは坂上田村麻呂、弘法大師、上杉謙信、良寛禅師、伊能忠敬、近代では与謝野鉄幹、晶子、川端康成、北原白秋…などなどそうそうたる顔ぶれだ。先人も我々と同じこの三国街道を歩いてきたのかと、過去に思いをはせる。

その後はひたすら木段を登って三国山へと向かう。思いの外天気が良く、薄日も差している。ベニサラサドウダンの釣り鐘形のピンクの花や山ツツジ、タニウツギの花がきれいだ。10:28三国山に着く。狭い山頂であまり展望もない。その後三角山までは気持ちのいい尾根道が続く。ハナニガナ、マイヅルソウ、ツマトリソウ、イワカガミ、アカモノやムラサキヤシオの花が登山道の両脇に咲いており、さながら、マイヅルソウロードやイワカガミロードといったところか…。雪渓が残る平標山や仙ノ倉山が北側に見えてきた。なかなか堂々とした山容である。

12:17大源太山に到着。明日我々が登ることとなる平標山や仙ノ倉山がだいぶ近づいてきた。覚悟していた虫はそれほど多くはないが、せっかく用意した虫除けネットを装着することにした。黒いネットがまるで御簾のようになり、なんだかどこぞの貴婦人のよう。意外とネットが視界を邪魔することもなく、歩くのに支障をきたすことはない。このあたりから雲行きがあやしくなってきた。北側から天候が崩れてくるとのこと。雨が降るのも時間の問題なので、急いで昼食を取り平標山の家を目指す。シャクナゲはつぼみだったり、咲き終わっていたりと今ひとつ。その代わり、マイヅルソウやイワカガミが目を楽しませてくれる。13時頃ついに雨が降り始めた。雨具を着るかと思いきや、副隊長は傘をさすようにとの指示。傘をさして10分くらいで平標山の家に到着。傘を差したのは大正解。雨具が濡れると、干すのが手間だが傘だと簡単。さすが副隊長の判断は的確だ。

ほどなく雨も止んできたので、外のベンチに出てビールで乾杯!まだ2時前である。これから日本酒、赤ワインとそれぞれが持ってきたつまみで、夕食までの長い酒宴が始まった。ランプが灯され、18:00夕食。けっこう美味しい。夕食後は、このちゃん、なおちゃんは山小屋のお兄さんに花の講習を受けていた。急なキャンセル(そのパーティーは今日、八海山を登って下山後、ここに泊まり、明日は谷川岳を目指すという、とんでもない計画を立てていたらしいが、雨のため無理との判断。山小屋のお兄さんも断ったらしい。)のおかげで、二階の部屋をゆったり使えた。副隊長にいたっては個室である(布団部屋ではあるが)。丹沢の超混雑の布団に比べたら、天国のよう。ぐっすり眠れた。

〈2日目〉 雨

 朝4:30起床。夜中はけっこう本降りだったが、今朝は小雨といったところか。5:20朝食。6:00に平標山に向けて出発。平標山の家の野営場では熊谷高校山岳部の高校生がテントの撤収をしていた。20人以上もいるが、1年生なのかぼんやりしている子もいて大変そう。

 この先もずっと木段が続く。ぬかるみがないのはありがたいが、階段は足に疲れが来る。あたりは一面の笹っ原。木段脇の笹が刈り取られていてよく整備されている。笹の花がずいぶん咲いている。笹は、花が咲くと地下茎から枯れてしまい、次は種から芽が出て、世代交代するらしい。なるほど、自然はよく出来ていると感心する。副隊長いわく、谷川岳からずっとこんな笹っ原が続いているとのこと。このあたりの山域の特徴のようだ。ほどなく、さきほどの熊谷高校山岳部のパーティーに追い越される。皆、重そうな荷物であるが、さすが高校生は体力がある。

 7:00平標山山頂に到着後、すぐに仙ノ倉山へ向かう。ここからが、この山行のハイライト。少し下るとすぐに一面のお花畑が広がる。ハクサンイチゲの白い華やかな群落。その合間をミヤマキンバイやハクサンコザクラが彩る。チングルマは丈も低く、花が1つの茎に一本ずつしか咲かないが、ハクサンイチゲは1つの茎から何本もの花が枝分かれしており、花びらも5枚や6枚、中には7枚といったものもあり、見栄えがする。このハクサンイチゲのお花畑がずっと鞍部まで続き、それは見事!これが7月になると、ハクサンイチゲの時期は終わってしまうらしい。梅雨時の今が一番の見頃とのこと。素晴らしい企画をしてくれた副隊長に感謝、感謝!

7:58仙ノ倉山に到着。雨は降り続いているが、谷川岳のオキノ耳とトマノ耳や一ノ倉岳など展望を楽しんだ。今度は谷川岳に行くぞと、また行かねばならぬ山が増えてしまった。帰りはまたうんざりするほどの木段を下ったり、登ったりの繰り返し。前を見ると、熊谷高校の顧問の先生が一人遅れ出している。やっぱり体力のある高校生と同じペースで歩くのは大変そう。生徒の安全管理をし、その上お酒も飲めないし、なんて割の合わないことだろうと思うのだが、やはり好きでなくては出来ないことなのだろう。

8:45平標山山頂に戻る。ここからは、松手山コースをひたすら下りていく。木道がなくなってからは道がぬかるみ、滑らないように慎重に下りていく。途中、観光客のような人達ともすれ違ったが、平標山は地元ではけっこう人気の山のようである。きっと花目当てなのであろう。

10:58ようやく元橋バス停に到着。先ほどの高校生も同じバスに乗り込む。途中貝掛温泉にて下車して、汗を流す。謙信公も入られたという700年の歴史ある秘湯。少しぬるめではあるが、肌にはやさしい。特に目に良いそうだ。ビールでのどを潤した後は、タクシーで越後湯沢駅に戻る。今回は駅ナカのへぎそば、その後はお楽しみのぽんしゅ館に行く。たくさんありすぎて、どれを選べばいいのやら迷うが、これもまた楽し。みそや全国各地の塩をなめつつ日本酒の味比べは、至福のひとときである。このあたりはまだまだいい山がどっさりあるとのこと。越後湯沢の駅に再度寄るべく、越後の山の企画をぜひともお願いしたい。 (by クマ)
☆ 色とりどりのお花の競演でした。お花のスライド集はこちらから 

今回の参加者:副隊長、クマちゃん、このちゃん、なおちゃん
実働時間:1日目 4時間、 2日目 4時間50分
累積登高差(+)1130m
踏破距離:7.7km


☆ 越後湯沢駅の蕎麦屋はこんな店 Check!
☆ 本日の打ち上げはこんな店  Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜


スライドショウの開始
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01 三国トンネルのすぐ脇が登山口。クマちゃん、間に合わず!
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02 立派な道標。
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03 いにしえの道。
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04 坂上田村麻呂などの名前あり。
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05 所々ヤマツツジ。
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06 三国山への登りは、ひたすら木段。
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07 ヤマツツジと。この辺りではまだ日が差している。
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08 鳥居が見えるところが三国峠。
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09 エゾハルゼミ。
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10 ちょっと一服。
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11 木段を振り返る。
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12 三国山到着。
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13 次に目指すは三角山。
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14 尖った山が三角山。
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15 上越国境らしい道。
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16 土の上を歩くことは少ない。
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17 微かに平標山と仙ノ倉山。
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18 三角山到着。
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19 次の大源太山はちょっと寄り道。
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20 大源太山山頂
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21 防虫ネットは、こういうときは邪魔。
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22 貴婦人二人。
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23 貴婦人一人。
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24 エビス大黒ノ頭。
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25 平標山。
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26 この後、雨が降り始める。
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27 仙ノ倉山。
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28 平標山の家に到着。オレンジユニフォームは熊谷高校山岳部パーティ。
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29 到着したら早速ビール。
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30 雨が降ってきたので小屋の中に避難。
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31 今日も豪勢なつまみ。
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32 このちゃんの防虫ネットを被ってみた。
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33 平標山と雪田。
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34 仙ノ倉山の山頂が見えた。
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35 高校山岳部の夕食の準備。取り巻きが多いな。
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36 我々の夕食。新鮮な山菜もある。
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37 ランプに火が点った。
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38 井戸端会議中。
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39 ちょっと居眠り。
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40 我々の寝床。極めて快適。
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41 早朝の眺め。雨は降り続いている。
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42 朝食。目玉焼きとベーコン。
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43 さて張り切って出発。
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44 もう小屋があんなに下。
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45 今日もひたすら木段。
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46 花を見つけたようです。
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47 平標山山頂。眺望ゼロ。
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48 お花畑を通過中。
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49 眺めはないけれど・・・。
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50 平標山を振り返る。このちゃん、花の撮影に夢中。
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51 まだお花畑。
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52 左から2つ目のピークが仙ノ倉山山頂。
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53 仙ノ倉山の登り。
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54 微かに谷川岳が見えた。
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55 こんなところにもハクサンイチゲ。
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56 仙ノ倉山山頂に熊谷高校のパーティ。
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57 仙ノ倉山のゆったりした山容。
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58 平標山とハクサンイチゲ
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59 仙ノ倉山に到着。
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60 仙ノ倉山のハクサンイチゲ。
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61 谷川連峰の眺め。
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62 山頂パノラマ。
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63 手前は万太郎山。奥が谷川岳。
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64 証拠写真。
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65 平標山に戻る。
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66 熊谷高校パーティは常に我々の前を歩いている。
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67 仙ノ倉山を振り返る。
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68 笹穴沢を見下ろす。
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69 再びお花畑
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70 北側の眺め。
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71 木段の幾何学的造形。
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72 松手山到着。三角点が悲惨な状況。
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73 立派なブナ。
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74 立派な鉄塔。
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75 苗場プリンスホテルが見えている。下界ももう直ぐ。
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76 ヤマツツジの道。
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77 ブナの森。
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78 最後の休憩
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79 この辺りの木々には名札が付けられている。
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80 登山口に到着。
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81 貝掛温泉にとうちゃーく、と思いきや・・・
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82 入口から先が長いこと長いこと。
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83 宿の建物がはるか先に見えてきた。
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84 イワナ釣りか、フライフィッシングの人たち。
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85 漸く到着。
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86 中々立派で風情のある建物
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87 男性風呂。
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88 湯治場の雰囲気。
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89 昼食は越後湯沢のこの店。
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90 昼食後は利き酒コーナー。
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91 きゅうりを齧りながら利き酒。
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92 ここで500円払って猪口を借りる。
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93 越後湯沢から大宮へ移動中。この酒は越後湯沢駅でゲット。
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94 最後は大宮のここで締めた。

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