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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第346回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2014年7月21日(

行き先【上州/荒船山(1423m)

コースタイム:

東武東上線朝霞台駅[6:05/6:10]〜上里SA[7:10/7:15]〜荒船不動尊[8:38/8:50]〜星尾峠[9:27]〜分岐(行塚山・荒船山展望)[9:50]〜経塚山山頂[9:58/10:05]〜分岐[10:15]〜艫岩展望台[10:40/11:15]〜星尾峠[11:47]〜荒船不動尊[12:12/12:35]〜荒船の湯[13:05/14:00]〜市役所駐車場[14:50]〜富岡製糸場[15:00/16:20]〜市役所駐車場[16:39]〜上里SA[18:50/19:05]〜朝霞台駅[20:10]

トレイルマップ
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高度記録
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海の日を含む連休に剱岳に行く予定だったが、雨の予報のため泣く泣く中止。連休初日は日帰り登山となった。朝のうちは皆の気分も盛り下がっていてテンションは今一つだったが、だんだん復活してきて、打ち上げの店で一杯飲む頃にはもうすっかり上機嫌になっていた。そして、連休最終日も「車で山に繰り出そう!」と皆の意見が一致。さて、どこに行こうか?ということで、「荒船山」をリクエストしてみた。

荒船山は、周りの峰々を大海原に見立てると、波頭をかき分けて進む巨大船のように見える特徴的な山だ。2013年忘年山行で榛名山に登り、山頂から荒船山を眺めた時から、ずっと気になっていた。平らな山頂部があれだけ長く続くのは珍しい。クレヨンしんちゃんの作者が艫岩展望台から覗き込んで誤って転落してしまったが、一体どんな景色を眺めていたのだろうか?

アユラシ号に乗る人は東武東上線朝霞台駅南口に集合する。ひろちゃん号はこのちゃんを拾って、待ち合わせ場所の上里サービスエリアに向かう。高速が空いていたので順調に上里SAに到着し、無事合流する。ここから2台連なって荒船不動尊を目指して出発する。途中雨がザンザン降って来て、「今日もレインウェアーか・・・」と思いきや、荒船不動尊に着く頃には日が射していてホッとする。

古びて風情のある荒船不動尊の脇から登山道を登って行く。変わった形の山なのでどんな所を登って行くのかと思っていたが、登り始めはいたって普通。木の橋を渡ったり、針葉樹林や広葉樹林の中を登って行ったり、気持ちよく歩いて行く。星尾峠を経て出発から約1時間で、急に平らな場所に出た。山頂部に到達したようだ。右は行塚山、左は荒船山絶壁という標識があった。まず一番高い所を目指すことにする。10分も経たないうちに呆気なく山頂に到着。経塚山(行塚山)山頂には苔むした石の小さな祠がひっそりと佇んでいた。ガスがかかっていて幻想的な雰囲気だが、木が茂っているのでもともと眺望はあまりなさそうだ。

先の標識まで戻り、今度は艫岩展望台(荒船山絶壁)を目指す。ここから、ほとんどアップダウンのない道が1,5キロも続く。しかも両側にいろいろな種類の広葉樹林が茂っていて、森林浴を楽しみながらハイキング気分で歩くことができる。山頂部が平らに長く続く、荒船山らしさが最も感じられる場所だ。ちょうと半分くらい歩いたところで、平らな地面から水がボコボコ湧き出していた。どうしてこんな所に水があるのだろう?不思議〜!さらに進むと、高さ200mの大絶壁になっている艫岩展望台に到着。恐る恐る覗き込んでみたが、ガスにすっぽり覆われていて何も見えなかった。うーん、ちょっと残念・・・。崖っぷちから充分に離れた所に陣取り早めの昼食をとる。心の目で真っ白な景色を眺めながら。

今日は車で来ているので、もと来た道を引き返すが、たった1時間で荒船不動尊まで戻って来た。ここから一番近い温泉、「荒船の湯」に立ち寄る。町営だそうだが、まだ新しくキレイな建物だった。熱めの湯にゆったり浸かった後に、冷たい生ビールがスッキリ染み渡る。(ドライバーさん、ごめんなさい。)せっかく群馬まで来たので、ついでに富岡製糸場に行ってみようということになった。(車で来ていると、気軽に足を伸ばせるので非常に便利である。)

荒船の湯から40分ほどで富岡製糸場に着いた。門を入ってすぐの所にある赤レンガの建物が、よく写真に使われている東繭倉庫だ。フランス式レンガの積み方だそうで、お洒落な感じがする。ボランティアの人たちが解説をしながら場内を案内してくれる。昭和62年に操業を停止してから今日まで、創業当初の姿を保ったままでよく保存管理されてきたものだと感心する。フランス人技術者を招き、フランス製機械を導入することで、日本の生糸を大々的に輸出して、日本も近代国家の仲間入りをしたい。建物を眺めていると、明治維新を迎えたばかりの政府がどれだけ熱い思いを抱いていたか、ひしひしと感じられてくる。説明によると、女工たちの労働基準はしっかりと守られていたそうである。(木造建築物の一部が大雪のせいで倒壊していた。保存しようという熱意も、自然の脅威には残念ながら勝てなかったようだ。)

建物がレトロでゆったりした雰囲気だったからか、ボランティアのおばさんの説明がのんびりしていたからか、すっかり長居をしてしまった。もうすぐ5時、渋滞の始まる時刻になってしまった。どこかでお蕎麦でも食べたいところだが、とりあえず大急ぎで富岡インターから高速道路に入ることにする。案の定渋滞は始まっていて、ノロノロ運転である。そこへ救急車2台と消防車2台がサイレンを鳴らしながら走り去ったと思ったら、車の列が全く動かなくなってしまった。どうやらトラック2台と自家用車2台の追突事故らしい(このちゃんがツイッターで調べてくれた)。こうなったらもう焦らず待つしかないね・・・。待つこと約40分、やっと1車線が開いて車が動き出した。上里SAで食糧や飲み物を調達して、すぐに車に戻る。この後は非常に快適な走りが待っていた。事故による足止めのおかげで、渋滞はすっかり解消されてしまったようだ。最後の走りで、ドライバーさんも少しはストレス発散できたであろうか。同乗者としては、それを願うばかりである。

登山だけでなく、富岡製糸場まで訪れることができて、なかなか有意義な一日であった。(by なお)


今回の参加者:副隊長、アユラシ、クマちゃん、ヒロちゃん、このちゃん、のんちゃん、なおちゃん
実働時間:2時間25分
累積登高差(+)
踏破距離:7.2km


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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01 荒船不動が今日の登山口。
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02 ヒロコさんとアユラシのマイカーで到着。
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03 アユラシのマイカーの屋根から記念撮影。
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04 感じの良い山肌をゆるゆると登っていく。
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05 いつの間にか星尾峠に到着。
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06 上州側の方がややもやっている。
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07 なかなか無い雰囲気。
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08 右への道は経塚山を巻く道だろう。
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09 ここが唯一登りらしい登り。
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10 荒船山の甲板に出た。
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11 最高点、経塚山に到着。
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12 この山頂は天気が良くても眺めは殆どない。
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13 分岐まで戻り、これから艫岩へ。
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14 甲板部分をゆったりと散策。
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15 平坦さが分かるだろうか。
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16 荒船の湯への分岐。
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17 それ以上はダメだよ!
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18 全くガスっているので高度感は殆ど感じられない。
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19 眺めがあったらこんなに気楽に食事はできない。
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20 この案内板を見て妄想するしかない。
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21 ちょっとだけガスがとれた。
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22 行政として一応責任があるので・・・
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23 甲板の上で水の流れは少々不思議。
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24 ゆっくりと下山。
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25 堰堤にこのような装飾は必要なのですか?
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26 荒船不動に戻り、無事下山を感謝。
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27 荒船の湯で。
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28 さて何処へ行きますか?
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29 富岡製糸場に来ちゃいました。
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30 流石になかなかの賑わい。
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31 丁度無料ツアーガイドがくるところだった。
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32 で、この方がガイドさん。
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33 右奥の建物が、今年2月の大雪で倒壊していた。
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34 これは倉庫。
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35 構造物は木材を使っている。
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36 このガイドさん、話が長いな・・・と思い始める。
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37 倉庫の内部。
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38 重厚なつくり。
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39 左の建物は女工館。
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40 繰糸工場。
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41 もうこのあたりでは惰性で見学。
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42 繰糸工場内部その1。
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43 繰糸工場内部その2。
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44 繰糸工場内部その3。
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45 寄宿舎、美しい木造建築。
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46ブリュナ館、指導者ブリュナと家族の住居。
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47 敷地の端から妙義山が見えた。
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48 荒船山辺りは未だガスの中。
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49 もうそろそろ限界。
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50 入口で記念撮影。
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51 富岡製糸場に長居をしたせいか、大渋滞に捕まる。
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52 渋滞の元凶はこれでした。
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53 上里SAで腹ごしらえ。これが今日の打ち上げ。

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