コースタイム:
JR中央線高尾駅[7:46](河口湖行)〜大月駅[8:28/8:35]〜タクシー(7600円)〜大峠[9:18/9:22]〜シオジの森 分岐(休憩)[10:26/10:35]〜分岐[10:40]〜大樺ノ頭(休憩)[11:35/11:43]〜雁ヶ腹摺山[12:25/昼食/12:50]〜姥子山分岐[13:15]〜姥子山東峰[13:33/13:40]〜西峰〜東峰[13:50]〜林道[14:03]〜林道[14:33]〜金山峠標識[14:38]〜金山峠(休憩)[14:47/14:53]〜林道に出る[15:23]〜金山鉱泉山口館[15:40]〜タクシー〜大月駅[15:58/16:13](東京行)〜立川駅[17:15]〜梅の湯[17:25/18:15]
トレイルマップ
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高度記録
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私は大菩薩連嶺方面とどうも相性が良くないらしい。こちらの方角からスマートな富士山を是非見たいと思うのだが、今まで数回行っているにも関わらず、まともに見えたことがない。さて、今日の天気予報はピカピカの晴れマーク。今日こそは雁ヶ腹摺山で五百円札の原画となった富士山に出会えるのか?
JR中央線の大月駅からタクシーに乗る。真木小金沢林道を上がって行くと、両側の木々が赤や黄色に色付き始めている。標高1560mの大峠から、あえて遠回りのシオジの森を巡るコースを行くことにする。ほとんどアップダウンのない道が、色付き始めた雑木林の中を縫うように続いている。沢の水音が心地よく聞こえてくる。雑木林は濃い赤あり、薄い赤あり、あるいはオレンジや黄色もあり、場所によって色が微妙に異なる。日当たりや気温など、いろいろな条件によって、それぞれの色に染められるのだろう。様々な色で彩られているが、山全体としては一つのハーモニーを奏でているかのように調和している。一様でないことがかえって好ましく感じられる。紅葉を愛でる季節になると、日本人で良かったとつくづく思う。
展望の開けた場所からは、白谷丸、黒岳、牛奥ノ雁腹摺山、小金沢山などの連なりが青空にくっきり映えて見えた。お天気も上々のようだ。時折シオジの木を探しながら、1時間ほど快適に歩いて行く。シオジの森には立派な案内板が設置されていた。現在地から大樺ノ頭分岐まで40分と書かれている。昭文社の地図だと15分なので、「どうしてだろうね〜?」としばし案内板とにらめっこ。
シオジの森からは登り道になり、やっと山登りらしくなってきた。すると二人の男性が下って来るのに出会った。「まあ、こんなところで人に出会うなんて!」あちらも同じようにびっくりしたようだ。すれ違いながら「シオジ森の学校をやっているので、ホームページを見てください」と声を掛けられた。(後で調べたら、子供から大人までを対象に、シオジの森周辺の森林で森林体験プログラムを用意している方々であった。)偶然にも、先ほどの案内板の製作者だったようだ。なぜ40分なのか、聞いてみれば良かった。実際には15分で分岐に着いた。
まだまだ様々な色の競演が目を楽しませてくれる。紅葉に惹きつけられて登っているので、登りもさほど苦にならない。分岐から約1時間で大樺ノ頭に到着。ひっそりした山頂では、真っ赤に紅葉したサラサドウダンツツジが静かに出迎えてくれた。大樺ノ頭の山頂標識は大月市のマーク入りだが、シオジの森を示す標識は手書きで簡易に作られていた。
大樺ノ頭を過ぎて、色付いた樹木の隙間からやっと雁ヶ腹摺山が見えてきた。(大峠から直に登れば1時間で山頂に着くのだから、なんと遠回りなことよ。それでも再び来たくなるようなグッドなコースであった。) あと50分ほどの登りでいよいよ山頂だ。なんとなく朝よりも雲が多くなってきたようだが、富士山には会えるのだろうか・・・。一段がやたらと高い階段を、文句を言いながら登り切ると、まもなく見覚えのある山頂に到着した。ああ〜、やっぱり・・、今日も見覚えのある雲に覆われた景色だった。富士山は厚い雲の向こうに鎮座していることだろう。山頂にある富士山の絵の看板を眺めて我慢しよう。雲が出てきたせいか、じっとしていると寒く感じる。温かい飲み物を飲んで体を温め、昼食もそこそこに急いで姥子山に向かう。
小走りのように下って行くと、しばらくしてやっと体が温まってきた。こちらはいくらか紅葉が遅いようだ。色付いている木々が少なく感じられる。林道を越えてさらに下り、少し登り返すと姥子山の東峰に到着。急に大きく視界が開けている。富士山の前だけ厚い雲のカーテンが掛かっているかのようだ。富士山以外の山々はよく見えている。大菩薩連嶺の山々、百蔵山、扇山、権現山、大岳山、三頭山などなど、ぐるっと見渡せる。しばらくの間素晴らしい眺望に眺め入る。富士山が見えても見えなくても、もうどうでもいい気分になって来た。富士山が見えなかった事を差し引いてもお釣りが来るくらい、今日の紅葉の山歩きは素晴らしかった。富士山が見えるまで、何度でもチャレンジしようではないか!石の祠がひっそり佇む西峰(標識はないが、おそらく西峰)にも立ち寄る。
来た道を林道まで戻ってから、林道を下って行き、金山峠に向かう。あまり人が歩かないらしく、道は以前よりももっとワイルドになっている感じがする。ザレザレした道を滑らないように慎重に下る。
金山鉱泉山口館で日帰り入浴をしようと電話で確認したら、今日は宿泊のお客さんで満員とのこと。仕方がないので、山口館までタクシーを呼び、大月駅から東京行きの電車に乗る。ロングシートははなはだビールが飲みにくいが、やはり下山後のビールは欠かせない。日野橋鉄橋を渡った時に、雲一つない富士山が遙か遠くに見えた。立川駅北口「梅の湯」で汗を流した後、8月から気になっていたスペイン料理のお店に初入店! (by なお)
今回の参加者:隊長、副隊長、のんちゃん、なおちゃん
実働時間:5時間25分
累積登高差(+):932m
踏破距離:13.3km
☆ 本日の打ち上げはこんな店 |