Welcome to our Web Site
!
「いぃDay!」山岳会日本支部
第368回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告
2015年1月10日(土)〜11日(日)
行き先【奥秩父/雲取山(2017m)】
コースタイム: 〈1日目〉
〈1日目〉 今回は「女性の為の登山セミナー」、講師は副隊長、参加者は生徒である。事前に課題(山小屋の予約、タクシーの手配、会計係、エスケープルートと現地の雪の具合の調査、非常食も含めた食料計画立案、登山計画書の提出など)を与えられてそれを完璧?に仕上げての出発である。直前にアヒルさんが体調不良により参加できなくなったのは残念であった。 西武秩父駅から三峰神社までは1時間以上かかる。つづら折りの山道を登っていくタクシーの窓からは真っ青な空が見える。到着した神社の駐車場は車数台が止まっているだけで人っ子一人いなく、サンサンと朝の日差しが降り注いでいた。そして前方にはこれから登る雲取山がくっきりとその姿を見せている。「遠いな、5時間かかるわけだね。」と会話しながら歩きだす。 広い道路のすぐ左の石畳(一部凍っていた)を通り針葉樹の中、鳥居をくぐると登山道が始まる。ところどころに案内図や道標が整備されているので歩きやすい。炭焼き平の分岐を過ぎたあたりから傾斜がきつい登りになってくる。地面はツルツルに凍っている場所が多くなりアイゼンを装着する。(皆、事前に練習しているのも関わらずすばやく付けられず。冬山の経験不足を露呈してきっと講師はこの先の行程に一抹の不安を抱いたに違いない。) 樹木の間からは両神山、そのずっと奥には雪をかぶった浅間山が小さく見え隠れする。秩父宮両殿下のレリーフを通り過ぎて霧藻ヶ峰の休憩所に到着する。テラスのある洒落た建物で、中から出てきた管理人さんに「完全装備ですね」とお褒めの言葉を頂く。隊列は講師の指示でのりちゃん、靴とアイゼンの噛み合わせが今ひとつのくまちゃんが3番目に上がり、ひろこ、このちゃん、のんちゃん、なおちゃんで登って行く。お清平からは急登で前白岩山までは黙々と歩く。ツガやシラビソの原生林が続く。さっき見えていた浅間山はもう小さくなくて両神山の上に大きくど〜んと見える。かなり高度が上がったことを実感する。白岩小屋(閉鎖中)を通過して白岩山を目指す。 白岩山山頂からすこし下ったところが芋の木ドッケへの分岐である。講師から「ここが往路の核心部、注意深く行きましょう。」と指示が飛ぶ。西側斜面のトラバース道を下るが、道幅が狭く雪や凍っているところや木段があり一歩一歩注意が必要である。(あとから、巻き道を行くより芋の木ドッケに登って下りて通過する方がよっぽど安全、ここから滑落したら間違いなくさようならになる、と聞く。そんな場所です。) ここを無事通過して傾斜がゆるくなり大ダワに着く。緊張していたせいなのか体は冷えているのに喉が乾く。「水飲んだらすぐに出発」男坂を登ると雲取ヒュッテ(閉鎖中)が見えてきた。あともう少しの頑張りだ。そうこうしていると黄色いテントが現れて、その先に雲取山荘が見えた。着いたぁ!ちょうど15:00、太陽はまさに向こうの原生林に落ちようとしていた。 アイゼンを外して山荘の戸を引き中に入る。ほっと息を吐く。指定された部屋は冷えきっていたが、真ん中に小さいこたつがありそこに足を入れて暖められることは何にも代え難い嬉しさであった。皆が無事に山荘に着けたことに乾杯してあとはいつもの酒宴となり、大盛り上がりとなったのは云うまでもありません。(byひろ) 〈2日目〉 空には光る月。暗闇のやや急な雪道を一歩一歩踏みしめ、登っていく。前を行くクマちゃんの体調が気になる。途中、後方からガイドの人の声。団体が同じように山頂を目指している。 6:45、いよいよ2017メートルの山頂に到着。「やった〜!!」さすがに東京の最高峰。一気に眺望が広がる。到着と同時に朝日が昇り、周囲の山々がほんのりピンク色に染まる。遠くには東京湾・房総半島も見える。出迎えてくれた美しい富士山が「よくがんばったね。」と、讃えてくれているようだ。団体も到着し、山頂は混雑。山頂にゆっくり留まることなく、「山の人混みは嫌だ。」という副隊長は既に出発を始めた。「あ〜。もう少し眺望を楽しみたいのだけれど・・・。」と思いつつ、あわてて後を追った。 山頂避難小屋を過ぎ、飛龍山、大菩薩、富士山の大パノラマを横目に見ながら歩く尾根道は気持ちがいい。山々の景色に見とれ、つい前をあけてしまい、あわてて副隊長の後を追う。北斜面ほど雪は付いていないが、日陰はアイスバーンの斜面もあり、アイゼンをつけていても滑りそうで怖い。最後の登り、七ツ石山の雪道の登りを登り切り、8:20、七ツ石山山頂到着。山頂には6人ほどのグループがいたが、空いており、のんびりコーヒータイムとなった。七ツ石の下で待機していると言っていたクマちゃんも、山頂では回復してきたようで、ひと安心。 8:40、当初の予定を変更し、山頂でアイゼンを外し、鴨沢方面へ下山開始。しかし、日陰の斜面は凍っているところが何ヶ所かあり、再びアイゼンを装着。これだけ何回もアイゼンを付けると、徐々に慣れてくる。しかし、慣れてきたと思ったその直後、何でもない道で足をとられ、転倒。歩き方が悪かったようだ。油断は禁物である。 アイゼンを外した後は、緩やかで単調な道をひたすら下る。「こういう道は眠くなるんだよね。」と副隊長。途中、多くの登山者とすれ違う。9:40の1回目の休憩で10:32のバスには到底間に合わないと判断し、時間調整のため、10:10再び2回目の休憩をとる。15分の長めの休憩はなんと、いぃDay! 山岳会始まって以来らしい。 下山を続け、11:40、無事、鴨沢バス停に到着。12:23の奥多摩駅行きのバスに乗り、熱海バス停で途中下車。鶴の湯温泉・丹下堂へ向かい、入湯。ゆっくり疲れを癒した後は、14:56倉戸口バス停から上車。15:26奥多摩駅発ホリデー快速に乗り、16:30立川下車。北口駅前の「玉河」で打ち上げとなった。 副隊長の心労を思うと、こうして無事に下界にたどりつけたのは、副隊長や皆のお陰である。「足の運びは丁寧に」と深く心に刻み、帰路についた。 (by
のり) |
〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜
このちゃんTrailMaps INDEXへ