Welcome to our Web Site !

「いぃDay!」山岳会日本支部   


ホーム | 次回山行案内 | 写真集トップ | JapanOB/OG |参加者募集 | 掲示板

第386回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2015年5月16日(

行き先【前日光/細尾峠〜薬師岳〜三ノ宿山

コースタイム:

東武スカイツリーライン浅草駅[6:20]〜東武日光駅[8:25/8:39](レインウェア〜着る)〜タクシー(5320円)〜細尾峠[9:09]〜薬師岳[9:50/9:55]〜丸山[11:17/11:23]〜大木戸山[11:47]〜三ノ宿山[12:17/昼食/12:43]〜鉄塔[14:11]〜鉄塔[14:26]〜やしおの湯[14:29/15:45]〜タクシー(2980円)〜東武日光駅[16:25]〜今市駅[16:35]〜北千住駅[18:02]

トレイルマップ
クリックすると地図が拡大します

高度記録
高度記録拡大は画像をクリック 

今日は午前中いっぱい雨の予報だが、雨もなんのその、東武日光駅まではるばるやって来た。今日のお目当ては、アカヤシオ、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジを愛でることであるが、一番の目的はやはりシロヤシオであろう。

東武スカイツリーラインに乗っている間に、雨粒が窓を濡らし始めた。東武日光駅から外に出る前にレインウェアを着込んで、タクシーに乗り込む。こんな雨でも細尾峠に向かうという酔狂な客は有難い客のようだ。運転手さんは機嫌よく、自分の身の上話や趣味などをしゃべりながらも、「どちらまで行かれるんですか?」とポイントは外さない。「万が一タクシーを使うようなことがあったら電話してください」と押しつけがましくなく、さりげな〜く名刺をくれた。

タクシーで細尾峠に上がって行く途中、所々にヤマツツジが咲いていた。細尾峠でタクシーを降り、薬師岳へ向かう。ちょうど一年前、薬師岳ピストンのために往復した道だ。登山道に入ると、雨に濡れてしっとりした新緑が迎えてくれた。と思うやいなや、ヤマツツジの朱色が目に飛び込んで来た。薄緑色と朱色の補色のコントラストが目にも鮮やかだ。去年はまだ冬枯れで、アカヤシオのピンク色の花があちこちに揺れていたっけ。新緑の中を歩いて行くと、次々にヤマツツジが現れる。シロヤシオ、トウゴクミツバツツジの花弁が時々落ちている。アカヤシオは影も形もない。どうやら今年は完全に終わってしまったらしい。同じような時期に来ても、その年によってこれだけ山の表情が違うものなのか・・・。

やや急な斜面を登って行くにつれて、まだ花の付いているシロヤシオに出会えた。大ぶりな木に小振りながらも、白い花がびっしり付いている。ガスっている空には白い花が見分けにくいが、雨に濡れた花弁には清々しさが漂う。

薬師岳山頂に到着。去年は堂々とした姿を見せていた男体山も、今日は稜線が垣間見えるだけだった。ひっそりした山頂からさらに東へ、笹の茂る尾根を進んで行く。薬師岳からの下りは結構急で雨のために滑りやすくなっていた。その後は小刻みにアップダウンを繰り返して行くが、どこまで行っても周りはツツジの木だらけだ。シロヤシオの赤い縁取りのある葉が目に付く。残念ながら花は終わってしまっている。シロヤシオの盛りの時に来たら?と想像するだけでもワクワクするくらい、シロヤシオが続いている。相変わらずヤマツツジはあっちにもこっちにも咲いている。まれにトウゴクミツバツツジの花が咲き残っている。

雨が降ってガスっているお陰で、どこか秘境にでも来たような幻想的な雰囲気の尾根をひたすら辿って行く。もうヤマツツジの朱色はお馴染みになっている。丸山、大木戸山と経て、最後に一登りすると三ノ宿山山頂に到着。ちょうど運よく雨が止んで、傘を差さずにランチタイム。さあ、後は下れば温泉と生ビールが待っている!

やしおの湯目指して尾根を北東に進んで行く。ヤマツツジの朱色はまだまだ続く。1047m峰から尾根が3方向に分かれているが、「やしおの湯はこちら」という標識があったので、素直に従うことにし、左の尾根を行く。下り始めた途端、新緑の中からヤマツツジ、ヤマツツジ、またヤマツツジ、そして時々シロヤシオと、怒涛のごとくツツジが連続して現れる。まるでツツジのトンネルの中を潜り抜けていくようだ。地面までもが散った花弁で朱と白に彩られている。お日様も顔を出し始め、明るい朱色に変わったヤマツツジの中を夢見心地に、最高に良い気分で下って行く。いやはや、まさにツツジの楽園だ!!

途中から巡視路となり鉄塔を通り過ぎると、うまい具合に「やしおの湯」の真ん前に下り立った。レインウェア、スパッツなどを片付けていると、観光バスが横付けになり、たくさんの客(女性が7割)がゾロゾロと「やしおの湯」に消えて行った。「あ〜〜、あと5分早く着けば良かったなぁ・・・」と悔やんでも後の祭り。お風呂場が混雑することは間違いないだろう。

案の定、洗い場の蛇口を待つ列ができていた・・・。やっと露天風呂に入ってみれば、つるつるした優しいお湯が気持ち良い。待ち合わせ場所に行った時には、副隊長の生ビールがほとんど空になっていた。

駅へ向かうバスが3時台には1本もないので、タクシーを呼ぶことにした。朝の運転手さんの車に乗ると、「後ろにあるアルバムを見てください」と言われ、手に取ってみると、お客さんからのお礼の手紙と写真が山ほど貼られている。東照宮などに行った時には中を案内して歩くのだそうだ。収入は完全歩合制、しかも自分の取り分はたった3割、だからただ待つのではなくリピーター率を上げる努力をしているのだそうだ(私たちも早速リピートしているが)。名刺も日光の綺麗な風景写真入りのオリジナルなもので、運転手さんの携帯番号が書かれている。運転が好きだから運転手になったそうだが、運転手さんにもいろいろな人がいるんだね〜。そんな話を聞くと「今度日光に来る時には、電話しますからね!」とついつい言ってしまう私・・・であった。

昭文社の地図にも出ていない割には踏み跡がしっかり付いていて、静かで気持ちの良い尾根歩きを楽しめた、しかもツツジを十二分に堪能しながら(一番目的のアカヤシオはアの字もなかったが)。また行きたくなるような、大満足なコースであった。今度は是非ともシロヤシオが満開の時に行ってみたいものだ。 (by なお)

今回の参加者:
副隊長、なおちゃん
実働時間:4時間44分
累積登高差(+)
踏破距離:km
 

☆ 日帰り温泉はこんな所  Check!
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 Check!
☆ 打ち上げはこんな店  Check!
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
img0000.jpg
01 スタートの細尾峠から雨具。後ろのタクシーは別の客を乗せてきたところ。
img0001.jpg
02 歩き始めはこんなところ。
img0002.jpg
03 さっそくヤマツツジ。
img0003.jpg
04 朱色は黄緑色とのコントラストが際立つ。
img0004.jpg
05 判り難いがシロヤシオも咲いていた。
img0005.jpg
06 シロヤシオ、クローズアップ。
img0006.jpg
07 トウゴクミツバツツジはほぼ終わり。
img0007.jpg
08 それにしても、緑が濃い。
img0008.jpg
09 去年の5月10日は、緑は笹だけ。
img0009.jpg
10 シロヤシオ、クローズアップ2。
img0010.jpg
11 もうすぐ薬師岳。
img0011.jpg
12 薬師岳到着。天気すぐれず。
img0012.jpg
13 とりあえず・・・
img0013.jpg
14 証拠写真。男体山見えず。
img0014.jpg
15 ちなみに1年と6日前はこうでした。
img0015.jpg
16 ちょっとガスが取れてきた。
img0016.jpg
17 1年と6日前は、こんなに見通しが良かった。
img0017.jpg
18 さて今年は薬師岳から東へ。
img0018.jpg
19 良い感じの尾根歩き。
img0019.jpg
20 天気が悪くても申し分ない。
img0020.jpg
21 けっこう良く咲いているシロヤシオ。
img0021.jpg
22 トウゴクミツバツツジとヤマツツジ。
img0022.jpg
23 このあたりがヒノキガターか。
img0023.jpg
24 空とシロヤシオが判別しにくい。
img0024.jpg
25 ひっそりとした丸山山頂。
img0025.jpg
26 ここは大木戸山。
img0026.jpg
27 幻想的世界。
img0027.jpg
28 この辺りから先は、ヤマツツジが目立つ。
img0028.jpg
29 ヤマツツジ、クローズアップ。
img0029.jpg
30 ヤマツツジばかり目立つが、まだこれは序の口だった。
img0030.jpg
31 所々、札を納める祠がある。
img0031.jpg
32 もうすぐ三ノ宿山。
img0032.jpg
33 ここはもう三ノ宿山の一角。
img0033.jpg
34 ランチタイム。
img0034.jpg
35 シロヤシオが散る踏み跡。
img0035.jpg
36 再び、ヤマツツジが現れる。
img0036.jpg
37 暫くヤマツツジ(時々、シロヤシオ)が織りなす世界をどうぞ。
img0037.jpg
38 ヤマツツジの世界1。
img0038.jpg
39 ヤマツツジの世界2。
img0039.jpg
40 ヤマツツジの世界3。
img0040.jpg
41 ヤマツツジの世界4。
img0041.jpg
42 ヤマツツジの世界5。
img0042.jpg
43 ヤマツツジの世界6。
img0043.jpg
44 ヤマツツジの世界7。
img0044.jpg
45 ヤマツツジの世界8。
img0045.jpg
46 ヤマツツジの世界9。
img0046.jpg
47 ヤマツツジの世界10。
img0047.jpg
48 ヤマツツジの世界11。
img0048.jpg
49 ヤマツツジの世界12。
img0049.jpg
50 ヤマツツジの世界13。
img0050.jpg
51 ヤマツツジの世界14。
img0051.jpg
52 ヤマツツジの世界15。
img0052.jpg
53 ヤマツツジの世界16。
img0053.jpg
54 ヤマツツジの世界17。
img0054.jpg
55 ヤマツツジの世界18。
img0055.jpg
56 見晴らしが良い処に出た。
img0056.jpg
57 鉄塔までの巡視路を振り返る。
img0057.jpg
58 やしおの湯に到着。
img0058.jpg
59 丁度良いバスがなかったのでタクシーを呼んだ。
img0059.jpg
60 東武日光からこれで下今市へ。
img0060.jpg
61 特急スペーシアで一杯。
img0061.jpg
62 打ち上げは北千住のここ。
img0062.jpg
63 ついでにもう1軒。

 このちゃんTrailMaps INDEXへ
   「いぃDay!」山岳会サイト