今日のシャトーメルシャンハーベストフェスティバルは、残念ながら日光紅葉山行と重なってしまったため、参加者はちょっと少なめ。おまけの「ちょい山」は、このちゃんがあれこれ探した結果、甲州高尾山となった。大滝不動尊から登り、甲州高尾山から大善寺へと下り、シャトーメルシャンへ向かうことにした。
一昨年ほどの好天には恵まれなかったが、薄曇りのまずまずの天気。高尾7:26発のおなじみの電車に乗っている登山姿の乗客は、甲斐大和でどっと下りた。大菩薩はさぞかし混んでいることだろう。それに比べて、勝沼ぶどう郷で下りたのは、ほんの数人。さっそくこのちゃんが予約してくれたタクシーにて、大滝不動尊へ向かう。タクシーの運転手さん曰く、富士山が世界遺産に登録されたり、スカイツリーができたりしてからは、ぶどう祭りの集客力がぐっと減ってしまったそうな…。確かに駅前もそんなに混んでいない。
8:57大滝不動尊にタクシー到着。このちゃんが前に奥宮脇の石段を上ったと言ったが、地図に林道崩壊注意と書いてあったため、そちらから行くのはやめて、タクシーを降りた林道をそのまま進むことにした。林道を3人でおしゃべりに花を咲かせ、道に落ちていたかわいらしい松ぼっくりに目を奪われ、生活科に使えそうとせっせと松ぼっくりを拾いながら歩いていたが、なかなか登山道に行き当たらない。ふと、我に返るとどうもおかしいことに気付いた。もう少し先に進むと、ようやく尾根に取りつく登り口が見つかる。しかしそれは、いつの間にか目的の甲州高尾山の山頂を通り越し、下山予定の大善寺へ向かう登山道であった。もう、こうなったらしょうがない。予定変更して逆コースから甲州高尾山を登り、棚横手山まで足を延ばすことにした。
尾根に取りついてから10分過ぎ。あっという間に甲州高尾山の山頂に着いてしまった。薄曇りであったが、南アルプスがうすっらと見え、南に目を移すと三ツ峠の奥に富士山が見える。もう少し先の尾根上からは、反対側の奥まった左に茅が岳、さらに奥には八ヶ岳も見えた。また、足元には秋の花がまだ残っている。アキノキリンソウ、センブリ、ニガナ、ワレモコウ、ススキなど秋の風情がいい。その一方、南斜面は度重なる山火事に見舞われ、黒焦げの木が残っているなど、山火事の跡が痛々しい。山火事注意の看板がいたるところにあり、木々が燃えた跡にはずっと苗木が植林されており、山の修復に尽力していることがわかる。中には、太い幹の一部が黒こげになっているにもかかわらず、生き残って葉を茂らせている樹木もあり、その生命力の強さに頭が下がる思いをした。
富士見台からいったん下って150mほど登り、11:11棚横手山に着く。このあとのシャトーメルシャンを考え、軽く昼食を済ませ下山開始。帰りは富士見台手前の分岐から、大滝不動尊へと下る。このちゃんが2年前に来たときには確かに林道は崩壊していたところがあったそうだが、今回通ってみるとほとんど道は修復されており危険な所はない。2014年度版の地図上の危険マークに惑わされてしまった。
12:20には大滝不動尊に到着。展望台からこのちゃんが電話をしてくれたタクシーに乗り、シャトーメルシャンへ直行。すでに到着していたアユラシはワイン券を使い切り、いい感じのお顔でお出迎え。昼時ということもありかなりの人混みでテーブル席はほとんど開いていなかったが、そこは女子の腕の見せ所。ウッドデッキの相席を頼み、他からあいている椅子をかき集め、あっという間にテーブル確保して、アユラシの度肝を抜く。
さっそく思い思いにワインを選び、乾杯!今日登ってきた甲州高尾山を眺めながらのワインは格別。食事はやや高めなので、次回は持ち込みの計画を入念にした方がよさそう。アユラシが試飲目当てのワインセミナーに行っている間に、れいちゃん&ヒロマ&あーちゃん一家が到着。最初はちょっと緊張気味だった6歳のあーちゃんもだんだん本領発揮。元気いっぱいに走りまわり、エア逆上がりを披露するなど、そのかわいさにみんな孫を見つめるじじ・ばば状態になってしまう。
夕方になるにつれて肌寒くなってきたので、アユラシとはここで別れ、4時過ぎに天空の湯へと向かう。さっぱりしたところで、ヒロマ車にて勝沼ぶどう郷駅まで送ってもらう。
甲州高尾山は、ワイン目当ての「ちょい山」の山行には最適であった。あれだけ展望がいいので、空気が澄む冬にもまた行ってみたい。きっと、南アルプスの山々がすばらしいだろう。(BY くまちゃん)
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