コースタイム:
JR新宿駅[6:46](ホリデー快速おくたま号)〜JR奥多摩駅[8:21/8:40](東日原行バス)〜東日原BS[9:05/9:09]〜稲村岩[10:02/10:11]〜2P[11:09/11:16]〜ヒルメシクイノタワ[11:48]〜鷹ノ巣山山頂[12:14/昼食/12:34]〜榧ノ木山[13:20/13:25]〜倉戸山[14:03]〜車道[14:40]〜熱海丹下堂[14:50]〜倉戸口BS[16:18]〜奥多摩駅[16:40/16:57](ホリデー快速奥多摩6号)〜立川駅[17:56]
トレイルマップ
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高度記録
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稲村岩から登る鷹ノ巣山は25年ぶりだ。結婚したての頃ダンナと二人で登ったが、きつくてバテバテだったのをよく覚えている。果たしてこの歳になってどれだけ登れるのか?気合を入れて山行に臨んだ。
この日は、まさに紅葉真っ盛りのシーズン。予想はしていたが、奥多摩駅の人混みは凄かった。バスは増便されたが、通勤ラッシュ並みのぎゅうぎゅう詰め。(ちなみに奥多摩行電車は、後ろから2両目の後より2番目のドアが一番階段に近くてベストだ。)
9:09終点の東日原BSに到着。かなりの人数がいる。トイレもそこそこに済ませ、あっという間に副隊長は出発。下りのビールモード並みの速さで車道をどんどん先へ進む。ほどなく左奥に稲村岩が見えてきた。稲わらを積み重ねた形に似ていることが、この名の由来だそうだが、まさに釣鐘のようなおもしろい岩だ。やがて標識の所で左に曲がり沢に下り、巳ノ戸橋を渡って巳ノ戸沢に沿って進んでいくが、副隊長の姿がどんどん遠ざかっていく。バス中の人の渋滞に巻き込まれぬように、との判断だが、速い速い。私は、これから迎える急登の前に体力を温存しておきたくて、自分のペースで進むことにした。
やがてジグザグの急登に入るところで副隊長が待っていてくれ、ようやく追いつくことができた。落ち葉が積もる登山道は、急ではあるがよく整備されていて歩きやすい。10:02に稲村岩のコルに着いた。我々は軽食を補給している間、副隊長一人が稲村岩まで登ってきた。この日はあいにくの曇り空。あまり展望はよくないが、紅葉に染まっている天祖山や西谷山が見える。来週行くウトウの頭の辺りも、褐色に色づいている。
ここからいよいよ稲村岩尾根を登り始める。2時間10分間、急登の連続だが、登山道は九十九折になっていて、意外と歩きやすい。どうも25年前のおぼろげな記憶ほどはきつく感じない。なぜだろう…。考えてみた。
[その訳1]歩くスピード配分 :副隊長の作るペースにはいつも感心するが、この日も息があがらない程度の速からず、遅からずのペースのおかげ。本当に心臓が楽だった。多分25年前はもっとハイペースだったのだろう。
[その訳2]体力がついた :10月はワイン山行もあったが、毎週末山に行ったことで足が慣れてきたことも大きいと思う。これが、久しぶりの山ではやっぱりきつかっただろう。
[その訳3]紅葉に癒された :稲村岩を過ぎたあたりから、紅葉が見事になってきた。木々の間から飛び込んでくる目に鮮やかなもみじの赤。そしてブナの黄色。足元にも落ちている真っ赤なもみじに目を奪われ、黄色に輝くじゅうたんのような落ち葉を踏みしめていく。これが、暗い針葉樹の中を黙々と進むだけだったら、多分疲れは倍増したことだろう。
そんなわけで、予定通り12:14鷹ノ巣山に到着。残念ながら我々の日頃の行いのせいなのか、山頂は曇っていて展望は全くない。気温も一気に下がり、初冬の様相。お得意の心の目で富士山を見ようとしても、この日はダメ。想像力が働かない。昼食もそこそこに12:34出発。
下りは石尾根を経て榧ノ木尾根を下りた。石尾根はカヤトが広がり、晴れていたらさぞかし気持ちのよいところだろうが、この日は寒空の下すっかり冬支度にはいっている。下りは緩やかで、登りの急登続きとは大違いだ。標高が下がるにつれて、初冬から晩秋へと季節がまた逆戻りして、紅葉が見ごろになってきた。特に榧ノ木尾根の紅葉がすばらしい。2年前にノボリ尾根から榧ノ木山に行った時の紅葉も印象的だったが、この日の紅葉はそれにも勝る見事さだ。めったにスマホで写真を撮らない私ですら、紅葉最前線を撮りまくり。思わず「あー、幸せ!!」と叫んでしまう。タワ尾根の紅葉もすばらしいが、この榧ノ木尾根は絶対おすすめ!機会があればまた訪れたい。
14:03倉戸山到着。この頃から、副隊長のビールモードは全開。走る走る。途中、大人数のパーティに道を譲ってもらい、どんどん下る。のりちゃんは、すっかり高速下山の術をマスターしたようで、ぴったり副隊長について行く。私も膝が痛かったが、少し遅れて必死でついていった。予定より、50分ほども早く丹下堂に到着。この後は温泉に入りビールと鹿肉の極楽の世界に…。
副隊長いわく、「稲村岩尾根は、時々自分の体力のキープ具合や老化の様子を測るバロメーターとして登って確かめるようにしている」とのこと。まさに、私もそれを実感。25年前に比べると、体力は進化していたと感じたけれど、膝は老化していたなあ…。こういうバロメーターになる山をいくつか持っておくことは、大事かも…。次の日、私は久しぶりに筋肉痛でした。皆さんはいかがでしたか? (by くま)
今回の参加者:副隊長、このちゃん、のりちゃん、くまちゃん、ひろちゃん
実働時間:5時間8分
累積登高差(+):
踏破距離:km
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