今日は、土曜日の公式山行に参加できなかったメンバー4人のマンマ・ミーア山行の日。朝から残念ながら曇り空。しかし、雨の心配はなさそうだ。あずさに乗り、韮崎駅に向かう。韮崎駅を降りるとサッカーの名門、中田選手の出身校である韮崎高校のユニホームを着たサッカー選手の銅像と、大村博士のノーベル生理・医学賞を祝う横断幕が出迎えてくれた。タクシーで登山口に向かう途中、いたるところに大村博士のノーベル賞受賞を祝うのぼりや垂れ幕があり、街を挙げての祝福ムードが漂っていた。
登山口の駐車場にはたくさんの車が並んでおり、登山口では、係の人が登山客に案内をしており、偽八ヶ岳と不名誉な呼び方をされているこの山が、人気のある山であることを再認識した。(実は、子供のころから父に「偽八ヶ岳」って言うんだよ。と教えられて以来、恥ずかしながら=茅ヶ岳という認識がなかったのである。)
紅葉もほぼ終わり、落ち葉の敷き詰められた緩やかな斜面を歩くこと1時間、女岩に着いた。私たちを抜いていった10名ほどの団体が休憩をしながら、「体が冷えてきた。服装を間違えた。」などと話していたが、寒いのは休憩時間が長いからでは?と思いつつ、団体より先に出発となった。
勾配が少しずつ急になっていったが、このちゃんリーダーのほどよいペースに合わせて登っていった。休憩していた団体がスピードを上げて登ってきたが、結局、追いつかれることなく深田久弥終焉の地にたどり着いた。深田氏の碑に手を合わせ、岩場の道を山頂へ。山頂には多くの登山客。富士山や八ヶ岳は雲の中だったが、幸い、南アルプス甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、北岳の展望を望むことができた。
山頂からの急な下りを抜け、金ヶ岳へ登り返す。金ヶ岳への道は、登山客がめっきり少なくなり静かな山歩きを楽しむことができた。1時間ほどで、金ヶ岳山頂に到着し、昼食。
下山の初めの方は、地図上で「危険マーク」の付いたやせた岩場の尾根道を下っていくためやや緊張したが、変化があって楽しかった。
ふれあいの里に下山。山中にはなかったカラマツの黄色い紅葉がまだ残っており、キャンプ場は連休とあって、家族連れで思いの外賑わっていた。その後、タクシーで大村博士が地元に還元するために資金を提供したという話題の温泉と美術館に行った。タクシーの運転手さんの話だと、ノーベル賞発表のひと月前は、かなり多くの観光客で賑わっていたそうだが、この日も美術館には多くの観光客が訪れていた。
茅ヶ岳に登るだけでなく、今話題の温泉&美術館に入ることもでき、充実した一日となった。いつかまた、季節を変えて「茅ヶ岳」に登ってみよう。そしてその時には是非、展望を楽しみたい。(byのり)
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