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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第422 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2016年2月13日()〜14日(

行き先【中央線沿線/三ッ峠山(1785.2m)

コースタイム:

〈1日目〉JR高尾駅[7:46](河口湖駅行)〜富士急行河口湖駅[9:30]〜タクシー(4960円)〜三ッ峠登山口BS[10:00/10:08]〜アイゼン装着[10:17/10:20]〜三ッ峠登山口[10:25]〜1P[10:57/11:02]〜四季楽園[11:47]〜三ッ峠山[12:00/12:05]〜四季楽園[12:15]

〈2日目〉四季楽園[7:50]〜アイゼン装着[7:55/8:05]〜三ッ峠登山口BS〜タクシー(5600円)〜河口湖駅[9:03/9:32]〜葭池温泉駅[9:47]〜葭之池温泉[9:52/10:40]〜葭池温泉駅[10:50]〜大月駅[11:41/13:13]〜高尾駅[13:49/13:52]〜立川駅[14:11]

トレイルマップ
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高度記録
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今回の山行目的は、三ッ峠山山頂にある山小屋「四季楽園」に泊まることである。「四季楽園」とはつくづく上手いネーミングだと思う。何しろ名前を聞いただけでワクワクするのだから。

出かける前に、山小屋に雪の状況を問い合わせた所、1ヶ月ほど前の大雪のため笹子側からのルートはまだ踏み跡がない、とのことだった。当初笹子駅から大沢山、清八峠を経て三ッ峠山に登る計画であったが、三ッ峠登山口バス停からの最短コースに変更する。

高尾駅から河口湖駅行きの電車に乗り込む。思ったより青空が広がっていて、今の所まずまずの天気であるが、登山客の姿は意外に少ない。大月駅から富士急行線内に入ると、車窓から雪で厚化粧した富士山が綺麗に見えた。今まで何度も三ッ峠山に登っているが、富士山がまともに見えたことが一度もない。今日こそは!と三ッ峠山頂からの富士山の眺めに期待が高まる。

河口湖駅から天下茶屋行きのバスに乗る予定であったが、積雪のため運休していた。タクシーを利用して三ッ峠登山口バス停まで行く。10分ちょっと車道を歩くが、車道にも雪が残っていて滑りそうだったので、早速初のチェーンスパイクを使ってみる(女子達は皆、副隊長お勧めのチェーンスパイクを購入していた。)足が軽い割には爪がよく効く感じがする。装着も簡単だし、なかなかの優れものである。山道に入る所に駐車場があり、ビールの自動販売機を発見した。汗ばむ季節のためのものか、さすがに電源が入っている様子はなかった。山道に入ると、雪はしっかり踏み固められているので歩きやすい。雪歩きを楽しみながら登って行くと、カメラと三脚を持ったグループが下山して来るのに出会った。恐らく三ッ峠山頂で早朝の紅富士を撮影して来たのであろう。今朝は申し分のない富士山をカメラに収めたことであろう。

歩き始めてから1時間40分程で四季楽園に到着したが、一旦素通りして山頂を目指す。いつもは大賑わいの山頂にも、今日は人っ子一人いない。静かな山頂に風の音が響くばかりだ。いつの間にか富士山の頂は厚い雲で覆われている。電車から撮るべきだった・・。最近富士山を飽きるほど眺める機会があったので、シャッターを押す感度が鈍っていた。これからは富士山を見たらとにかくシャッターを押す!という原点に戻ろう。今日は富士山を諦めて、周りの山々を眺める。西側には黒岳、鬼ヶ岳、十二ヶ岳など、南側には杓子山、御正体山などの山々が雪で薄化粧して美しく見える。ピラミダルな釈迦ヶ岳のスクッとした姿が目を惹く。

一時眺望を楽しんだ後は、今日の目的地の四季楽園へ向かう。12時15分には到着してしまった。早速チェックインしてロビーをお借りし、ビールで乾杯しながら昼食を摂る。炬燵のある広いお部屋へどうぞ、ということで2階の部屋に上がる。ロビーにも階段にも、有名人のものらしきサイン色紙が所狭しと飾られている(サインが読めなくて誰のものかよくわからないが・・)。この山小屋は、有名人がたくさん訪れる人気の宿なのだろう。

だんだん雲が厚くなって来て、木々が大きく揺れている。嵐が近づいて来たようだ。山の頂上で炬燵にヌクヌクしながら、窓から荒れた景色を他人事のように眺める。まさに俗世界から切り離された、天上の楽園にいるような気分だ。赤ワイン、白ワイン、日本酒をちびちび飲みながら、まったりした時間を過ごす。さすがに5時間も経つと、時間を持て余してきた。小屋からトランプを借りるが、「全部揃っているかどうかわかりませんよ」という代物である。とりあえず七並べをして、足りないカードを確認する。スペードの7が無かったので説明のカードを代用して、昔懐かしい「大貧民」(高校時代にさんざんやった)大会へ突入!ウッディーさんは「こんなゲームは知らないし、全然面白くない。」と言いながらも参加してくれる。

夕食で食堂に行ってみたら、宿泊客は我々だけだった。夕食後に「ブラタモリ」を観ようとスイッチを入れたが、受信が不安定ですぐに画面が途切れてしまう。宿のご主人によると、甲府で受信したものが送られてくるそうだが、民放重視でNHKの写りが一番悪いらしい。なんとまあ、NHKが写らないとは!山小屋なのにお風呂があると思っていたが、冬場は水が凍るため水は貴重なものとなり、入浴は出来ないのだそうだ。入浴どころか、洗面所、トイレの水も使えない。我々はやはり俗世界から遠く離れた山頂にいるのである。

それならば「大貧民」大会を続けるしかない。ゲーム初体験で搾取される側だったウッディーさんが、とうとう大富豪の座に登り詰めた!ちょうどお時間も宜しいようで、ここでお開きにする。激しい雨風の音を聞きながら眠りにつく。

朝6時に起きると土砂降りの雨だった。今日も最短コースで三ッ峠登山口バス停へ下山することにする。宿の外に出ると、玄関の上に布製の三角型のものが飾られているのに気付いた。以前に河口湖駅近くのお店で売られていて、何だろう?と疑問に思っていた。女将さんに尋ねてみると、1月のどんど焼きで厄年の人が竿の先に付けるのだそうだ。玄関に飾ると魔除けになる、とのこと。ひょんなところで疑問が解けて、すっきりした。

出発する頃には、雨もずいぶん小降りになっていた。昨夜の雨で表面の雪がために、下方の凍っている部分が出てきて滑りやすくなっていた。雪は全く侮れない。装着簡単なチェーンスパイクの使い勝手の良さを再び確認できた。さすがに車道の雪はなくなっていた。約1時間ちょっとで登山口バス停に到着すると、宿を出る時に頼んでおいたタクシーが待っていた。河口湖駅から富士急行に乗り、葭池温泉駅で下車し、葭之池温泉に立ち寄る。創業安政3年という伝統ある鄙びた温泉は何度行っても、ほっこりと癒された気分になれる。

温泉でさっぱりした後は大月駅で途中下車し、イタリアンレストランでお腹を満たそう。浮世を離れた天上の楽園で、まったりとした時間を過ごしリフレッシュした2日間であった。たまにはガツガツと登らず、のんびりと過ごすのも良いものである。 (by なお)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、このちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉1時間54分 〈2日目〉1時間3分
累積登高差(+):600m
踏破距離:
〈1日目〉3.8km 〈2日目〉3.2km  合計7km

☆ 泊まった宿はこんな所 Check!
☆ 日帰り温泉はこんな所 
 Check!
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 Check!
☆ 打ち上げはこんな店 Check!
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店
 
Check!


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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01 天気と雪を考えて、最短コースからアプローチ。
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02 天気はまだ良い。
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03 初めてチェーンスパイクをつけてみる。
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04 ビールの自動販売機発見!でも電源は切れていた・・・。
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05 日影はたっぷりの雪。
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06 チェーンスパイクの具合は如何?
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07 日溜りで小休止。
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08 小屋はもうすぐ。
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09 看板が現れた。
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10 このあたり、シーズンになれば花が多い。
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11 残念ながら、富士山は雲に隠れてしまった。
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12 南アルプスは微かに見えている。
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13 山頂に登るなら今のうち。
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14 バックは御坂黒岳と黒駒釈迦ヶ岳。
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15 いつもは人が多いここも、今日は・・・。
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16 黒駒釈迦ヶ岳クローズアップ。
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17 よくあるモチーフ。
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18 富士山はともかく、証拠写真。
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19 富士山より東側のパノラマ。
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20 富士山より西側のパノラマ。
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21 2時間前までは、ちゃんと見えていたのだが・・・。
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22 御坂黒岳の左手は、節刀ヶ岳、鬼ヶ岳、十二ヶ岳の塊。
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23 なおちゃんの頭の上が今倉山。真ん中に御正体山。右端は杓子山・鹿倉山。
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24 風は冷たい。
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25 そろそろ小屋へ行きましょう。
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26 入り口には色紙が色々。
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27 部屋はここを上がる。
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28 角部屋のスイートルーム。
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29 窓からの眺め。
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30 小屋の西側の窓から。
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31 部屋の北側の窓から。
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32 色々のつまみが並んだ。
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33 いつの間にか、外は真っ白に。
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34 部屋で寛ぐ。
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35 さて夕食。
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36 様々なおかず。
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37 さていただきましょう。
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38 食堂は我々の貸し切り。
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39 トランプは久しぶり。
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40 そろそろ寝る支度。
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41 朝食。
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42 朝食も豪勢だ。
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43 出発の準備。
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44 どんど焼きに使われるとのこと。
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45 三角形の布切れは魔除けだそうだ。
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46 女将さんに教えてもらった。
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47 ご主人に撮ってもらいました。
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48 シャーベット状と固い氷の見比べが付かない。
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49 従って、アイゼンを付ける。
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50 雨ですっかり道が変わった。
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51 雪がたっぷりのところは、ガボる。
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52 河口湖駅で、虹を見た。
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53 まだ10時前だが葭之池温泉、到着。
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54 廊下から湯船が見える男湯。
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55 いつも良い感じの休憩室。
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56 まだ10時過ぎだけれど、いっちゃいます。
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57 葭之池温泉で唯一の一品料理、鶏の唐揚げ。
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58 今日は1時間しか歩かなかったのに、こんなに楽していいですか?
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59 葭池温泉前駅。
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60 これで大月へ。
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61 今日のランチはここ。
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62 月カフェでイタリアンをいただきました。
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63 大月駅と岩殿山。
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64 このちゃんカメラの撮影モードを試してみた。
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65 撮影モードその2。
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66 撮影モードその3。
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67 撮影モードその4。
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68 撮影モードその5。
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69 今日はインド・ネパール料理で締めました。

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