コースタイム:
東武浅草駅[6:20](東武日光駅行快速)〜東武日光駅[8:25/8:35]〜タクシー(5230円)〜細尾峠[9:02/9:05]〜薬師岳[9:48/9:52]〜休憩[10:57/11:02]〜丸山[11:10]〜大木戸山[11:35]〜三ノ宿山[12:02/昼食/12:25]〜1158m峰[13:01]〜鉄塔・休憩[13:40/13:43]〜やしおの湯[14:03/15:50]〜タクシー(2260円)〜東武日光駅(きぬ132号)〜北千住駅[18:02]
トレイルマップ
☆クリックすると地図が拡大します↓
|
高度記録
☆高度記録拡大は画像をクリック↓
|
『リベンジ』、今回の山行テーマはこの一言に尽きる。
昨年も同じ時期、シロヤシオを目当てにはるばるやって来たのだが、残念ながらシロヤシオの時期は終わりに近づいていて(多少は咲いていたが)、散ってしまった木の方が多かった。シロヤシオの赤い縁取りの葉を眺めて、咲いている姿を妄想しながら歩いた。やしおの湯に下る斜面で、思いもかけずトンネルのように咲き誇るヤマツツジに出迎えられ、シロヤシオの代わりにヤマツツジを堪能することとなった(昨年の報告はこちらから)。気持ちの良い尾根歩きができる場所でもあるので、やっぱりシロヤシオを眺めながら歩いてみたい。さてさて、リベンジなるか?
今日も細尾峠から薬師岳までは先週と全く同じルートである。東武日光駅からいつもの運転手さん、営業努力の神さま、横山さんにお願いして、細尾峠までやって来た。「トンネルの手前を上がれば運転はしにくいが料金が安くなるからね」という横山さんの説明を聞きながら、何回もカーブに揺られて細尾峠に到着。ちょうど正面からタクシーが1台やって来て、登山客を降ろしている。トンネルを通過するのが一般ルートのようである。ちょっとしたことにも営業努力が感じられる。
薬師岳までのコースは一昨年、去年、先週、そして今日で4回目となる。一昨年はまだ冬枯れ、去年は芽吹きの若い色よりもしっかりした緑色、先週は芽吹きの始まったところ、というように来る度に木々の芽吹き具合が違っていた。果たして1週間でどの位変化があるのだろうか?それを確かめるのも楽しみの一つである。
登山道に一歩入ると、辺り一帯が若草色に包まれている。1週間でかなり芽吹きが進んでいるようだ。新緑の中にトウゴクミツバツツジの濃い紫色があっちにもこっちにも目を惹く。「あれっ、こんなにミツバツツジの木があったのかな?」とびっくりする。花を付けて自己主張してくれて、やっとその存在に気付けるのだから、先週は全く気付かなかった。さらに高度を上げていくと、先週はあんなにピンク色に染まっていたのに、今日はアカヤシオの「ア」の字もなくなっている。そして、念願のシロヤシオの花がチラホラ見えて来た。魔法使いが杖を一振りして、ピンク色の花を一斉に紫か白に付け替えたのか、と錯覚に陥るくらいだ。
今年はシロヤシオの花付きも良いようである。トウゴクミツバツツジの紫とシロヤシオの白のコンビを楽しみながら登って行くと、あっという間に薬師岳山頂に到着する。今日の男体山は雲に隠れている。薬師岳からは東の方へ笹原をずんずんと300メートルほど下って行く。シロヤシオの木が次から次へ、これでもかと言うほど現れる。清楚な白い花に、トウゴクミツバツツジの紫色が加わって華やかさを増す。途中先週登った夕日岳が見えたが、ピンク色に染まっていた山肌が緑一色に変わっていた。
下り切るとその後はアップダウンを繰り返しながら、丸山、大木戸山を経て、ツツジに囲まれた気持ちの良い尾根道を歩いて行く。白と紫の花の競演を十分に堪能した後、しばしの急登を登り、カラマツ林を抜けると三ノ宿山山頂である。すでに3人組の先客がお弁当を広げていた。我々も昼食を摂ってから、やしおの湯に向かって下山する。
ここからはヤマツツジも加わり、白、紫、オレンジ3色の競演である。3つのツツジが同じ場所に咲いていることもしばしば。3色が一度に揃うと得したような気分になる。新芽の若草色との対比がまた美しいのだ。1047m峰の分岐で、やしおの湯の標識方向へ下り始めると、急にヤマツツジが多くなり、オレンジ色のトンネルを作っている。トウゴクミツバツツジで始まり、シロヤシオが引き継いだツツジの旅も最後はヤマツツジで終わりを告げる。何しろ林道に出たと思ったら目の前がやしおの湯であるから。
温泉にゆったり浸かり汗を流した後、ビールで乾杯していると、運転手の横山さんから「今どうしていますか?」と電話が入る。運転手さんの方から電話をもらったのは初めてだ。もちろん迎えのタクシーをお願いする。「今度日光に来る時にはまだお願いしますからね〜」と言いながら、東武日光駅のホームへ向かう。
今日は完璧にリベンジすることができた。シロヤシオの花をばっちり見られただけでなく、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジとのスリーショットも見られ、ツツジを堪能し尽くした一日であった。それにしても、この一帯にはなんとたくさんのツツジがあること! (by なお)
今回の参加者:副隊長、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:4時間23分
累積登高差(+):
踏破距離:
☆ 日帰り温泉はこんな所
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車
☆ 打ち上げはこんな店
|