6月から計画を立て、待ちに待った『那須岳〜甲子山、W大黒屋』山行である。荒々しい火山を登り、静かな山間の温泉源泉で汗を流す。持ち寄った酒とつまみで乾杯、予定外の鮎を食べ、仲間と「大人の遠足」を楽しんだ。是非また、四季折々訪れたいところだな。(東京から登山口まで電車・バスを乗り継いで非常にアクセスが良い。那須周遊路は良く整備されている。)
〈1日目〉
さて、台風の動きを心配しながら、僕らメンバー5人はやまびこ203号に集合した。まず那須塩原駅到着までの車内で、朝ミーティングを行い、コースを確認。5人でまとまりの良い人数ではあったが、1日目、A・B・Cの三班編成とする。<A班:なおちゃん、和尚 B班:ウッディーさん、クマちゃん C班:副隊長>
那須塩原駅前からロープウェイ山麓駅まで東野バスに乗る。前に並んでいた人がフリーパスを購入していたので、つられて購入。帰りにバスに乗らなかったウッディーさん以外は得をしたようである。
ロープウェイ山麓駅で登山届を投函。山頂駅で記念撮影し、歩き始める。 A班、C班は茶臼岳山頂を目指すが、B班は間もなく別れ、茶臼岳の南をトラバースし、牛ヶ首から南月山に向かう(ほぼ水平歩道)。南月山山頂では、クマちゃんは1時間ほど茶臼岳をスケッチ(後日、色付けの絵を紹介)を楽しみ、ウッディ―さんはコーヒーを入れて、クマちゃんをサポート。11:30、A班が南月山に到着しB班と合流、4名にて周辺の山々を同定した。曇り空ではあったが、北には茶臼岳、三本槍岳、南西には高原山、女蜂山、男体山、太郎山、白根山の日光の山々、西には燧ヶ岳や八海山、などが見える。11:45、A/B班4名は南月山山頂を出発する。
<その頃、A班と茶臼岳を越えて峰の茶屋で別れたC班は三斗小屋温泉大黒屋に到着し、部屋清掃待ちをしていた。C班は山頂駅→茶臼山→峰の茶屋→那須避難小屋を通り、三斗小屋温泉まで約2時間の山行を完了し、メンバーの到着を待つ。>
さて、A/B班4名は牛ヶ首まで一緒に歩いた。B班は姥ヶ平分岐から茶臼の斜面を下り、姥ヶ平湿原、御沢を渡り、三斗小屋温泉を目指す。牛ヶ首から約1時間半、14時頃三斗小屋温泉に到着、C班と合流。大黒屋の温泉で足腰を癒す。
その頃、A班は隠居倉に居た。……A班は、B班と別れた後、茶臼岳の西斜面を、無限地獄、峰の茶屋へと戻る。風はほとんど無い。更に足元の急な崖下を気にしながら、剣が峰、朝日岳へと岩場を進んだ。鎖、岩の滑り止めなどが整っており、多くの若者・シニアの方々が安全に登下山している。今日、三つ目の山頂(1896m)朝日岳で白黒まだらのホシガラスらしき鳥を発見(初投稿のチャンスではあったが、撮れなかった)。朝日の肩でデポしたザックを担ぎ、北へ熊見曾根、そこから西へ隠居倉に到着。北側には清水平、三本槍岳、その向こうに整った三角形の旭岳(赤崩れ山)が見える。また西には、流石山、大倉山、三倉山の稜線が雄大に続いている。…
14時過ぎ、B班が大黒屋に到着した頃、隠居倉を出発、西へ400m下山し、三斗小屋温泉に向かう。途中、山岳パトロールの方2名と出合う。急斜面を更に下り、湯煙を発見、源泉である。三斗小屋温泉は近い。14:50、大黒屋に到着。
5名で乾杯、ビールが旨い(500円)。木々の緑に囲まれたお風呂に入る。夕食は、部屋に運ばれてきて一人一人の御膳でいただく。ちょっと隣の声も聞こえたりして、昔風の旅館である。なんと味のある宿だろうか。
〈2日目〉
朝方、強い雨音で目が覚めた。6:00、部屋で朝食。(朝風呂あり)。天気を気にしながらも、甲子山を目指すウッディーさん(A班)、今日帰るメンバーのB班、一旦山を下りるが甲子温泉大黒屋でA班と合流する副隊長(C班)、今日も三班編成である。6:55、記念撮影後、出発。A班は前記の通り8時間半の山行を貫徹し、次回の為に坊主沼避難小屋の調査をしてくれた。
さて、B/C班は峰の茶屋へ登る。登山者は少ない、8時前、峰の茶屋に1名、朝日岳の山頂に小さく2名が見える。茶臼岳北側の登山道を峠の茶屋に向かって下山。この道は、2年前の12月、雪を踏んで登ってきた道である。山の神の狛犬は相変わらず赤い帽子を斜めに被っている。登山指導センターで下山届を投函、指導員の方と朝のご挨拶。峠の茶屋は閉まっている。開いたばかりのロープウェイ山麓駅で、カッパを脱ぎ、朝ビールで山歩きを完了。 B/C班は9:10のバスで山を下り、那須高原で昼食をとる事にする。
その頃、A班は隠居倉を越え、熊見曽根あたり。その後、三本槍岳、須立山、甲子山を越え、雨の山行を貫徹し、C班(副隊長)と甲子温泉大黒屋で合流。昨日に続き、秘湯に癒され、山間の第2夜を楽しんだのである。
☆ ここで一人雨の中を歩き通した、初心貫徹のウッディーさんより甲子温泉報告をお届け。
甲子温泉大黒屋は、男二人で泊まるのは洒落にならないような素晴らしい宿で、食事も美味しかった。温泉は50m下の川を渡って行った所にあり、階段なので部屋のスリッパからサンダルに履き替える。雨の時には傘を差し、長靴に履き替える。5m×10mの大風呂は立って入る深さがあり(最大1.2m)、豊富な湯量がどっと流れ出す掛け流しの混浴。他に内湯として石鹸の使えるお風呂があり、こちらには露天風呂もある。内湯も20人位楽に入れるほどの広さがあった。
さて、ここから先は副隊長の取材記事をお楽しみに……。
〜〜概要はこうである。山麓駅を9:10のバスに乗り、那須湯本で下車、「鹿の湯」で汗を流す。ここは朝から大賑わいで、湯船待ち状態。湯本を体験した後は、バスで那須街道を下る。「お菓子の城」まで渋滞、僕らは次の「上松子」で下車。昨日目に留まった看板の「観光やな」(那須岳〜那珂川〜鮎でしょう)で、鮎の塩焼き、鮎の…、鮎の…、そして、那須の地酒「旭興」が良く合う。締めは鮎めし。その後、B班は那須塩原駅から東京へ、C班は白河(甲子温泉)へ向かう。なお、和尚は東京から御茶ノ水へ、神田神保町の三省堂本店に寄って、「船形山」1:25000地形図を買い、山形の山へ思いを馳せる。(by 和尚)
今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、クマちゃん、和尚、なおちゃん
実働時間:時間分
累積登高差(+):
踏破距離:
☆ 泊まったのはこんな宿〈1日目〉
☆ 山から下りたらこんな所
☆ 日帰り温泉はこんな所
☆ 打ち上げはこんな店
☆ 電車を待つならこんな店
☆ 泊まったのはこんな宿〈2日目〉
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車
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