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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第461 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2016年12月3日(土)〜4日(日)

行き先【中央線沿線/源次郎岳〜ペンションすずらん〜境沢ノ頭〜大滝山

コースタイム:

1日目〉JR高尾駅[7:26](小淵沢行)〜塩山駅[8:44/8:52]〜登山口[9:31]〜P[9:42/9:45]〜恩若ノ峰[10:32/10:37]〜源次郎岳までの中間点のピーク[11:29/昼食/11:50]〜源次郎平[12:25]〜チェーンアイゼン装着[12:35/12:39]〜P[12:49/12:52]〜源次郎岳[13:23]〜梅子婆(仮称)[13:52]〜下日川峠[14:16]〜砥山林道[14:57]〜ペンションすずらん[15:09](泊)

2日目〉ペンションすずらん[810]〜嵯峨塩深沢林道ゲート[835]P[905/910]〜登山口[928]〜分岐[945]〜境沢ノ頭[1002/1013]1030[林道]〜大滝山取り付き[1040]〜大滝山[1105/昼食/1115]〜棚横手[1134]〜分岐[1152]〜林道[1158]〜大滝不動尊[1215]〜大滝不動尊山門[1218/1227]〜タクシー(2080円)〜天空の湯[1241/入浴(610円)/1356]〜タクシー(730円)〜JR勝沼ぶどう郷駅[14001417]〜高尾駅[1525] \(^0^)/

トレイルマップ
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高度記録
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1日目〉
今日は以前雨の日に登ったことのある恩若ノ峰から、源次郎岳までを繋げてペンションすずらんに宿泊し、忘年会をしようという計画である。

久しぶりに朝からスッキリ晴れている。紅葉の最盛期が終わったからか、登山客の姿はパタッと減っている。勝沼ぶどう郷駅のホームから雪化粧した南アルプスが青空を背景にくっきり見えている。勝沼ぶどう郷駅からこんなに景色がよく見えたのは初めてかもしれない。

塩山駅で下車し、街中を通り抜け、果樹園の脇を登って、40分程で登山道に入る。幅が広く、歩きやすい道を進んで行く。途中眺望の開けた所で、青空をバックに聳える北岳、間ノ岳、農鳥岳の連なりを眺めた。左側には聖岳、赤石岳、荒川岳の頭も見えている。秋には藪になって行く手を阻んでいたススキも、枯れて勢いがなくなっており、すんなり通り抜けられた。植林帯や雑木林を抜けて、一登りするとあっという間に恩若ノ峰山頂に到着。小さな山頂標識がひっそりと木の枝にぶら下がっている。源次郎岳への道順を示す標識の方が目立っている。

標識の矢印に導かれて先へ進む。今日のお楽しみは、いよいよこれからである。周りの木立はもう冬枯れていて、枝の隙間から大菩薩嶺、甲武信岳などを眺めながら、細尾根を気持ち良く歩いて行く。所々地面に降り積もった落ち葉がカサコソ音を立てる。この間まで紅葉を愛でていたのに、早くも冬の足音が忍び寄っているのを感じる。ピークを捲くこともあるが、アップダウンを何回も繰り返していく。

恩若ノ峰から源次郎岳までのちょうど中間あたりのピークで、休憩がてら昼食を摂る。その先さらにアップダウンのある細尾根が続く。ようやく目指す源次郎岳が眼前に見えて来た。源次郎岳山頂直下には落ち葉が降り積もる急斜面が待っていた。落ち葉がずるずるして登りにくい。「こういう所でもチェーンアイゼンが役立つか試してみよう」という副隊長の提案により、チェーンアイゼンを装着。落ち葉が歯に突き刺さることもなく、なかなか快適である。さらに高度を稼いでいくと、もっと斜面が急になり、設置されたロープを頼りに登って行く。久しぶりに登りらしい登りを満喫したところで、源次郎岳山頂に到着。

周りの木立が伐採されているので、眺めが良い。今日は朝からの快晴がまだ続いていて、真っ青な空が大きく広がっている。南アルプス、八ヶ岳、甲武信ヶ岳などがよく見える。富士山も木の枝の隙間からどうにか見えていた。すっかり雪化粧して、いかにも富士山らしい姿になっている。お日様を背中にポカポカと浴びながら、しばし景色に眺め入る。

一旦下って登り返すと、源次郎岳より標高が高いが名前のないピーク(隊長の命名により我々は梅子婆と呼んでいる、カカア天下らしい)、ここから下日川峠を目指す。辺りには落葉松が目立ってくるが、葉はほとんど落ちてしまっている。季節の移り変わりを感じる。下日川峠周辺の林道に出た所で、道が下っている方向、右へ曲がってしまったが、再び源次郎岳の方角へ進んでいることに気付き、引き返す。改めて左の方へ曲がり、道路沿いの落葉松林を眺めながらペンションすずらんを目指して下って行くと、赤い屋根が見えて来た。

私は家の都合で急に帰らなければならなくなった。最終バスの時刻までに大急ぎで入浴と風呂上りのビールまでも楽しめたので、とりあえず満足である。こういう時には、副隊長が早風呂なのはありがたい。私が慌ただしく風呂から出たら、既にビールを準備して待ってくれていた。感謝、感謝!!この後、他の皆さんはペンションすずらんの心のこもったお料理に舌鼓をうったことであろう。 (by なお)


2日目〉
家の用事を片付けるために帰宅するひろちゃんとペンションで別れ、山歩きをするメンバーは副隊長、菊丸と私。昭文社の地図には点線もない境沢ノ頭(1459.9m)を経由して大滝山(宮宕山)へとつなぐのが今日の目的。

まずは舗装道路を南下し、嵯峨塩深沢林道へ入る。この舗装道のジミ〜な登りがやたらキツい。が、30分くらい登ったところ、朝日を受けて輝く富士山とご対面。街に靄がかかっていて幻想的な景色を作っている。絶景ポイントで写真撮影タイム。その後また我慢の舗装道路歩き。嵯峨塩深沢林道の源次郎岳への分岐点の高台に人影があり、前方に輝く富士山が良く見える。ここは知る人ぞ知る富士山絶景撮影ポイントなんだな〜と思ってよく見ると、バズーカ砲のようなカメラは富士山ではなく、反対の松林に向いているではないか・・・。そう、このカメラマンたちは鳥見。「イスカ」という鳥を目当てに来ているとのこと。帰宅後調べると、この「イスカ」は主に針葉樹林内で生活し、特に松の種子を好むらしい。鳥見集団がいる高台の向かいに展望台が整備されているが、そこには誰もいない。こちらはまさしく富士山絶景ポイントなのに・・・。私たちは富士山を堪能する。ターンすると八ヶ岳も一望できる。鳥見のおじさん情報によると、オオマシコも来ているらしい。また、宿り木がいっぱいついた木には2月頃キレンジャク、ヒレンジャクが実を食べにやって来るのだそうな。

この展望台の下が登り口である。嵯峨塩深沢林道左脇の藪の木に小さな看板がかかっていて、良く見ると「かくれっ窪、三角コンバ方面へ」と書いてある。登山口とは言えないほどの道なき道に入っていく。落ち葉が多く、足をとられながら急登をガシガシ行く。

テープもほとんど付いていない。副隊長が地図とGPSを確認しながらコースをとってくれている。分岐には「三角コンバへ」と矢印看板が立ててあり、コース通りだということが確認できるものの、「かくれっ窪」はどこだったのかわからなかった。分岐のあと、しばし尾根歩き。落葉しているおかげで明るさがあり、ある程度見通しがあるが、逆に落ち葉の吹き溜まりのようになっているところもあって滑りやすく、足を取られる。急登の先、伐採された広場が境沢ノ頭だ。伐採のおかげで、境沢ノ頭は富士山絶景ポイントであるばかりでなく、八ヶ岳も望めるビューポイントである。

さて、次の目当て大滝山(宮宕山)へ、一旦林道まで下りることになる。女子2人がのんびりしている間に、副隊長は下り口を確認してくれていて、私たちはただただ副隊長に従っていくのみ。下り口から一気に急降下。15分ほどで舗装された林道に出た。

谷を隔てた対面に大滝山が見える。林道をショートカットできないかと下りられそうな所を探したが、ここは素直に林道を辿った。(境沢ノ頭を背に左へ下る。)

以前三角コンバから棚横手をつなぐ目的で来た時には、取り付きがわからず巻いてしまって大滝山のピークを踏めなかった。今度こそは・・・と、ここが山の立ち上がりだとわかる場所にいるが、土留めのコンクリート壁に阻まれて登れない。林道側の比較的低い壁から強引に登るか、横手に回ってみようかと、しばらく取り付き場所を探した。

取り付きと決めた林道の横手の3m程度の山肌は、足がかりの土砂が崩れやすいので金網にしがみついて必死に登った。登ってみるとしっかりした道がついていて、木にテープもついている。???ちゃんとした登り口があったのだろうか?ま、登山道に出たので、めでたしめでたし。足元軽く大滝山を目指した。

大滝山に到着。大滝山はまったく眺望がない。大滝山からしばらく尾根歩きをしていると、山が開ける。劇的な富士山との出会いである。

棚横手は山火事で木を失ったが、おかげで素晴らしい富士山を仰ぐことができるポイントである。今日はこれまでに富士山絶景ポイントをいくつも回ってきたが、ここが一番。何といっても開放感!たっぷり雪をいただいてピカピカに輝いている富士山、幾重もの前衛の山々は蒼く、街には靄がかかっていて、本当に美しい!!!尾根を歩いている間中、ず〜っと富士山と一緒。時々右手の木々が切れると、八ヶ岳、南アルプスが一望できる贅沢。いや〜〜〜贅沢だ〜〜〜。

境沢ノ頭から大滝山をつなぐ大仕事の達成感と絶景・富士山、南アルプス、八ヶ岳の景色でお腹いっぱい!この満足感のまま山を下りることに・・・。大滝不動尊奥の院からタクシーで天空の湯に向かった。  ( by のん \(^0^)/)

今回の参加者:副隊長、菊丸、のんちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉5時間41分 〈2日目〉3時間42分
累積登高差(+)
踏破距離:


☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 電車を待ったのはこんな駅 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げはこんな店  


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】朝の塩山駅。
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002 見晴らしが良いところから、南アルプス。
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003 白根三山。
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004 荒川、赤石、聖。
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005 道形ははっきりしている。
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006 ちょっと眺めが良いところに出た。
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007 盆地には、もやが溜まっている。
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008 眺めが良いところには、ススキ。
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009 けっして尾根までは出ない。
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010 山頂直下は、登りらしい登り。
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011 もうすぐ山頂。
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012 恩若峰は、眺め無し。
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013 源次郎岳を目指す。
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014 アップダウンを繰り返す。
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015 左側は植林、右側は雑木林。
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016 日溜りでひと休み。
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017 ゆっくり行こう。
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018 木々の間に大菩薩嶺。
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019 左には切れ込んだ谷。
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020 周りの雰囲気はずっと同じ。
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021 あれが源次郎岳か。
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022 6年前はキリガ尾根から来た。
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023 所々、この道標。
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024 急登の開始。
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025 長くて急な登り。
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026 しかもこの落葉が曲者。
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027 不用意に足を置くと滑る。
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028 ロープが無いと心もとない。
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029 空が大きくなってきた。
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030 漸く、山頂。
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031 富士山は残念ながら木々の間。
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032 やはり目の前の奥秩父連山が印象的。
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033 あれは甲武信ヶ岳。
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034 空が青い。
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035 山岳同定に忙しい。
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036 それにしても、ここの木々を伐採したのは一体、誰でしょうか。
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037 もうちょっと切ってくれると、眺めは抜群だったけどね。
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038 落ち葉が積もったところは滑り易い。
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039 いっそ、滑ってみた方が良さそうな。
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040 ブナの巨木。
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041 梅子婆への登りも、意外に扱かれる。
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042 おや、富士山。
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043 このブナも立派。
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044 ここが梅子婆。
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045 主脈路に出た。
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046 あとはゆるゆると尾根を辿る。
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047 落葉松林は冬の装い。
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048 凛とした富士山。
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049 下日川峠。
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050 ちょっと道を間違えて南下。
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051 林道を引き返す。
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052 この界隈も落葉松林。
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053 あとはこれを辿るだけ。
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054 ペンションすずらん到着。
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055 ここの風呂は24時間OK。
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056 なおちゃんは泣く泣く、16時のバスで帰宅。
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057 居残り組は、これから宴。
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058 つまみが豊富過ぎる。
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059 夕食も食べきれないほど出た。
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060 まだ、だるまストーブなんて、あったんだ!
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061 【第2日目】こちらは薪ストーブ。
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062 こちらは和風の朝食。
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063 これは洋風朝食のシチュー。
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064 これも洋風朝食。
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065 客室。
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066 一人ではもったいないほど広い。
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067 ひろちゃんは泣く泣く、このまま帰宅。
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068 先ずは県道・大菩薩初鹿野線を下る。
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069 ここから林道・砥山線へ。
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070 すっと、富士山がお出まし。
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071 こちらは大谷ヶ丸のようだ。
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072 ちょっとお待ち下され。
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073 ハイ、ポーズ。
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074 この松林にイスカがやってくるらしい。
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075 松林の右は、ハマイバ丸か。
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076 ここも絶景ポイントだ。
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077 こっちは八ヶ岳。
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078 ヤドリギがいっぱいの木には、キレンジャク、ヒレンジャクがやってくるとのこと。
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079 このかくれっ窪を指す方向がビミョウ。
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080 境沢ノ頭に到着。
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081 白根三山。
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082 林道へ下れば、また富士山。
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083 ここから尾根に上がることにした。
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084 堕ちないでね~
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085 ペンションすずらんの弁当。
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086 これでなんと300円!
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087 宮宕山到着。
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088 ちょっと下れば、富士山が輝いていた。
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089 滝子山も見えてきた。
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090 ぐるっとパノラマ。
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091 毛無山も見えている。
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092 右に目を向ければ南アルプス。
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093 左は南大菩薩の山々(奥に見えるのは御正体山)。
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094 しかし今日の主役はやっぱり富士山。
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095 山頂標識と共に。
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096 我々も一緒に。
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097 奥秩父連山。
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098 甲府盆地にもベールのようなガスが溜まっている。
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099 南アルプスは壁の如く。
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100 もう一度、富士山を中心にパノラマ。
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101 大滝の全貌が見えているが、以前も見えたっけ?
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102 2年前の大雪でつぶれていたお堂が再建された。
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103 大滝不動尊に下りてきた。
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104 見上げれば大滝。
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105 大滝とスリーショット。
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106 今日の天空の湯の露天風呂は最高。
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107 天空の湯から見る甲州高尾山。
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108 勝沼ぶどう郷駅前。
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109 やっぱり、トンネルは緊急閉鎖だった。
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110 勝沼ぶどう郷駅のホームも良い気持ち。
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111 仕上げは高尾の「あさかわ」にした。

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