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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第465回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2017年1月7日()〜8日(

行き先【菅平/根子岳(2207m)

コースタイム:

〈1日目〉JR東京駅[6:28](はくたか551号)⇒JR上田駅[7:53/8:15](上田バス)⇒菅平高原ダボスBS[9:10]⇒ひらたペンション[9:17/身支度/9:48]⇒根子岳登山口[9:52/10:00]→スノーキャット終点[10:23]→休憩[10:49/10:57]→休憩[12:01/12:04]→根子岳山頂[13:00/13:10]→昼食[13:15/13:20]→休憩[14:00/14:05]→ひらたペンション[15:15]

2日目〉ひらたペンション[8:00]⇒菅平高原ダボスBS[8:14/8:25]⇒上田駅[9:24/10:05](上田電鉄別所線)⇒別所温泉駅[10:30]→街歩き→おお西[11:45/13:30]→街歩き別所温泉駅[14:32]⇒上田駅[15:01]→街歩き→JR上田駅[19:50](はくたか574号)⇒JR東京駅[21:16]

トレイルマップ
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高度記録
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新年最初の山行は、スノーシューで根子岳に登ろうという計画である(根子岳の名前は、四阿山と並んで見ると猫の耳のように見えるので「猫岳」と呼ばれたことに由来しているそうだ)。

1日目〉
新幹線で上田駅に降り立つと風がひんやり感じられる。スノーボードを持った人たちと共に、菅平高原ダボスバス停でバスを降りる。ひらたペンションの若ご主人が迎えに来てくれていた。ペンションに不要な荷物を置き身支度を整えて、早々に根子岳登山口まで車で送ってもらう。

スノーシューを履いて雪の上を歩いてみると、さらさらのパウダースノーだ。積雪も60〜70センチはある(これでも例年より少ないそうだ)。始めはゲレンデの脇の道をリフトに沿って登って行く。スキー場に流れる音楽が聞こえてくる。ふと振り返ればもう既に、真っ青な空を背景に北アルプスの真っ白な連なりが見えている。リフトの終点から、なだらかな斜面をさらに登って行く。一登りして振り返ると、なんとまあ北アルプスの端から端まで(白馬岳〜五竜岳〜鹿島槍〜爺ヶ岳〜〜槍ヶ岳〜穂高連峰)、全て、本当に全てが見えている。しかもどこもかしこも雲一つなく、ゴツゴツした岩肌が眼前に迫って見える。積もっている雪と日差しが織りなす陰影が美しい。北アルプスの全長がこんなに長い距離であったとは、改めて驚かされる。こんなに全貌が見渡せることは滅多にないそうだ。新年から幸先が良いこと!「日ごろの行いがよっぽど良いんだね!」と皆で納得し合う。

時々少し急な斜面が出てくるが、ほとんどは緩やかな斜面を地道に登って行く。踏み跡はしっかり付いている。スノーシューのモノが良いらしく、歩きやすい。休憩する度に振り返れば、雪化粧した北アルプスの大迫力の壁が、そこにある。小根子岳を通り過ぎると、樹氷が付着した木が現れて来た(ここの名物らしい)。まだ雪が付き始めたところで、モンスターツリーと言えるまでにはもう一頑張り必要だ。スノーシューで登るには辛い急な斜面が一か所あったが、踏ん張ってそれを超えて行くと富士山が見えた。ここでは富士山は、その他大勢の山の一つにしか見えない。それだけ北アルプスの存在感が圧倒的なのである。

間もなく根子岳山頂に到着。360度の眺望がぱあーっと開けていて、開放的な雰囲気である。思わず山頂にある大きな鐘を鳴らしてみたくなる。石組みの上に祠が建っている。雲一つない青空が朝から変わりなく広がっていて、北アルプスが爽快に見渡せる。北アルプス以外にも、火打山、妙高山、御嶽山、中央アルプス、富士山、八ヶ岳、奥志賀の山、などなどの山がぐるっと見渡せる。いくら眺めても、眺めても見飽きることのない景色である。後ろ髪を引かれる思いながら、風も強いのでもう帰らねば・・。

スノーシューでやっとこさ登った斜面を、シリセードであっという間に滑り降り、陽だまりのような所で昼食を摂る。北アルプスの壮大な眺めだけでもお腹一杯になりそうだ。下りは正面の北アルプスを常に眺めながら・・、である。午後になり、陽の射し方が変化してきて、北アルプスの陰影が微妙に変わって来た。手前の山々がシルエットのようになって、霞がたなびいているところもある。朝とはまた違った雰囲気を醸し出している。ゲレンデの脇まで戻って来たところで、ゴルフ場の中を突っ切って行くと近道になるので、スキーの跡を頼りにゴルフ場に踏み入ってみる。雪の積もったゴルフ場を歩き回るというのも、面白いものだ。だが、結局この先行けるかどうかわからないので、元の道の先へ戻る。

峰の原高原には似たようなペンションが山ほど建っているが、1515分、無事にひらたペンションに帰って来た。部屋の真ん前に自販機があるという最高のロケーションであり、上着を脱ぐのももどかしく、ビールで乾杯!今日の感激を分かち合ったのだった。

後で若ご主人に話を聞くと、お父様が自分も使うからと、使い勝手の良い、高級なスノーシューを用意しているそうである。道理で履き心地が良かった訳である。お父様は新し物好きであり、自分のこだわりと信念を持った方なのだそうだ。だからこそ数多くあるペンションの中で、リピーターを多く集め、続けられているのであろう。ちなみに30年前にもうウォシュレットを導入していたそうである。その頃家族旅行で帝国ホテルに宿泊したが、ウォシュレットの完備がなかったのはもちろんのこと、フロント係がその名前さえ知らなかったそうである。

2日目〉
今日は曇りのち雪の予報である。太郎山という上田市街にある山に登って、上田の街を眺めようかという案もあったが、天気が不安定なので、副隊長イチオシの別所温泉巡りをすることにした。

上田駅から別所線の電車に乗ると、稲刈りの済んだ後の田圃が両側に広がっており、日本の原風景そのものの景色がずっと続く。何かを燃やしているのか、煙が立ち昇っていると一層旅情を掻き立てられる。別所温泉駅に降り立つと、宿泊帰りと思われる観光客が大勢電車を待っていた。

大きな茅葺き屋根が立派な常楽寺、鎌倉時代に建立された国宝八角三重塔がある安楽寺、現世利益を祈願する北向観音(善光寺で未来往生を祈願して、北向観音を参詣しないと片詣りになるそうだ)を巡り、参拝した。八角三重塔は重厚な佇まいでありながら、八角の屋根の曲線が繊細で優美であった。別所の街中を歩いてみると、「信州の鎌倉」と呼ばれているだけあって、素朴で、古の重みが感じられる落ち着いた雰囲気を楽しめた。

「おお西」という有名なお蕎麦屋さん、源泉かけ流しの共同浴場「大師湯」にも立ち寄った。お客さんが私達だけだったので、「おお西」のご主人からお蕎麦に関する貴重な話をお聞きすることができ、長滞在をしてしまった。

上田駅に戻り、古い町並みの残る柳町をうろついてみた。女性杜氏の岡崎酒造、味噌の菱屋を覗いた後は上田城にも足を延ばしてみた。城外への抜け道が続いていたと言われる井戸が残されており、大河ドラマで観た策士真田の姿を垣間見たようである。

駅前にあるみすず飴の飯島商店にも立ち寄って、色々試食してみた。お腹が減って来たので、居酒屋で腹ごしらえして駅に行ってみると、直近の新幹線指定席はすべて満席になっていて、やっと取れるのは1時間半以上後だ。そこで図らずももう一軒取材することになった。

いざ新幹線に乗ろうと、2軒目の店を出ると、粉雪がしんしんと降り、歩道にも降り積もっている。街灯に照らされながら舞い落ちる雪は味わいがあるものだ。信州で見る雪は、東京で見る雪とはどこか違うような気がする。こんな遅い時間まで上田にいるとは思ってもいなかったが、おかげで風情のある雪景色も楽しめた。

好天気に恵まれて素晴らしい景色と、居心地の良いペンションと、古い町並みの風情と、美味しいお蕎麦と、何から何まで大満足の2日間であった。 (by なお)

今回の参加者:副隊長、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:4時間44分
累積登高差(+)
踏破距離:


☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ 蕎麦屋はこんな店 
☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 酒蔵はこんな店 
☆ 上田城に来たらこんな店 
☆ 打ち上げはこんな店  
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】ペンションひらたに到着。
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002 雪は思ったより少ない。
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003 でも天気は申し分なし。
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004 屋根の向こうに見えるのは北アルプス。
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005 振り返れば北アルプス。
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006 丁度、槍穂が見えている。
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007 大キレットも良くわかる。
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008 では出発!
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009 しばらくスノーシューを履いていないと、コツを忘れてしまう。
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010 ここからスキー場へ。
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011 スノーシューを再調整。
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012 広いところに出た。
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013 北アルプスが壁のよう。
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014 行く手はこちら。
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015 ここは牧場跡?
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016 大展望の始まり。
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017 天狗ノ頭から南側。
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018 鹿島槍ヶ岳から北側。
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019 北アルプス全貌。
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020 中央が五竜岳。
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021 鹿島槍ヶ岳クローズアップ。
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022 中央が不帰キレット。
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023 何度も撮影。
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024 スノーキャット。
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025 今日はお休みか。
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026 これで山頂付近まで登れるらしい。
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027 まだ傾斜は緩い。
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028 足を止めると、つい振り返る。
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029 焼けそうなので、休憩は日影で。
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030 こちらは妙高、黒姫あたり。
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031 さて、ゆるりゆるり行こう。
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032 初めて登りらしい登り。
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033 山頂はなかなか近付かない。
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034 それでも着実に高度は稼いでいる。
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035 空が青い。
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036 判り難いがこれでも登っている。
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037 2回目の休憩。
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038 高度が上がると見え方も変化する。
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039 もう下っていく人もいる。
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040 また北アルプス。
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041 中央は白馬岳。
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042 この辺りからは傾斜がやや強くなる。
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043 子猫、じゃなくて小根子岳。
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044 針葉樹林が現れる。
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045 雪も少々深くなる。
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046 針葉樹林へ突入。
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047 此処を抜ければ山頂は近い。
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048 あそこが山頂。
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049 やっと山頂に着いた。
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050 山頂から見る北アルプス。
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051 あれは四阿山。
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052 向こうは志賀の山々。
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053 おや、富士山も見えている。
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054 富士山クローズアップ。
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055 手前の山は湯ノ丸山辺り。
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056 八ヶ岳と蓼科山。
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057 正面は中央アルプス。
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058 富士山を真ん中にパノラマ。
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059 やはり鹿島槍ヶ岳と五竜岳が目立つ。
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060 陽が回って、見え方が変わってきた。
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061 だいぶ立体的に見えるようになった。
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062 登ってきた方に撮ってもらった。
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063 北アルプスをメインにもう一枚。
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064 正面は高妻山。
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065 妙高三山。
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066 何度も北アルプス。
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067 何度も北アルプス。
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068 乗鞍岳の先に、御嶽山。
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069 妙高山、高妻山を眺めながら。
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070 休憩となれば、また写真撮影。
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071 だいぶ日が傾いてきた。
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072 さて、また下るか。
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073 もうすぐスキー場。
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074 避難小屋。
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075 随分と頑丈そう。
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076 往路に比べると、トレースがだいぶ増えた。
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077 数少ない、シリセードが出来るところ。
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078 ちょっと、ゴルフ場方面へ。
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079 根子岳の上に月。
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080 スキーのトレースを辿って。
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081 フェンスを乗り越える。
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082 バランス崩し転倒。
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083 ペンションに戻って先ず、ビールでお疲れさん。
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084 部屋の窓からの眺め。
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085 【第2日目】お世話になった大旦那と。
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086 上田駅構内で売っていた。
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087 こりゃ気になる!
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088 この店は休業中だった。
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089 これに乗って別所温泉へ。
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090 レトロな別所温泉駅。
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091 先ずは常楽寺。
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092 茅葺屋根の本堂。
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093 昨日登った根子岳も見えている。
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094 こちらは安楽寺。
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095 安楽寺の本堂。
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096 国宝八角三重塔。
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097 八角はかなり珍しい。
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098 これが大師湯。
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099 おお西に到着。
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100 入口はここ。
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101 これが発芽蕎麦。
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102 ご主人と。
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103 これは石湯。
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104 北向観音の参道。
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105 露店も出ている。
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106 立派な本堂。
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107 これが愛染カツラ。
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108 懸造りの温泉薬師瑠璃殿。
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109 ここでひと風呂浴びた。
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110 真田丸のラッピングももうおしまいか。
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111 上田市街の柳町へ。
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112 ここに入った。
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113 小堺屋平助を購入。
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114 レジの上は川船水棹の板絵。
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115 なかなか立派。
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116 全部で6枚。
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117 随分古そうな雛人形。
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118 ここが「おお西」本店。
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119 ここで味噌を買った。
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120 真田丸ドラマ館もあと一週間でおしまい。
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121 城内にある真田神社。
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122 大手門。
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123 真田茶屋で副隊長は一杯。
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124 こんな北アルプスだったね。
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125 ここで一杯やった。
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126 外に出ると、いつのまにか本格的な雪。

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