コースタイム:
JR新宿駅[6:46](ホリデー快速おくたま1号奥多摩行、三鷹6:59、国分寺7:06、立川7:15、拝島7:31)⇒JR奥多摩駅[8:21/8:27](西東京バス臨時奥多摩湖行)⇒水根BS[8:50]→八方岩展望台[9:05]→西の端分岐[9:37]→急な沢[9:42](引き返す)→分岐[9:51]→みはらしの丘の最高標高点780m付近[10:13](鹿柵に阻まれて引き返す)→P(745m付近)[10:18/10:30]→大麦代BS[11:17]→倉戸口BS・丹下堂[11:35/13:05] (バス)⇒JR奥多摩駅[13:25]→ビア・カフェ・バテレ→奥多摩駅[15:08]⇒立川[16:16]→「多”るま」
下界では桜が散り、花しべも落ちて新緑のまぶしい頃。奥多摩の山間では山桜やミツバツツジが見ごろを迎え、「山笑ふ」季節。桜で有名な倉戸山へ、この時期に訪れるのは初めてなので、とても楽しみだった。
ホリデー快速おくたま1号は、ハイキング姿や縦走装備の客でごった返している。奥多摩駅に着くやいなや「それっ。」と身軽なステップで外へ出た。鴨沢方面へは、臨時で奥多摩湖行きバスが出るとわかり、さっと乗り込み間もなく出発。
奥多摩湖が目の前に広がる、水根バス停で下車する。今日のように天気のいい日はオートバイ・ライダーが多い。倉戸山東南尾根の東側の急斜面には遊歩道が整備され、「見はらしの丘」という公園になっている。鹿柵の扉を開けて入り、九十九折れの道を登る。ぐんぐん高度をかせぎ、新緑の奥多摩湖とミツバツツジや山桜を愛でる。鳥たちのさえずりが重なり、春爛漫。シジュウカラやウグイス、でも他は何が何やら…。鳴き声からメジロとオオルリがいたらしい(録音の鑑定ヤマショウビン氏)が、オオルリは視認できなかった。山行の時はゆっくり鳥など見ている暇はないが、今日のように少しのんびりできる日は副隊長のコンパクト単眼鏡が役立つ。
さて、奥多摩湖の春景色を目に焼き付けた後は、見はらしの丘の西端の鹿柵から外に出て倉戸山東南尾根に取りつく目論見。ところが、ひざの故障で半年ブランクがあった私は、沢の急傾斜で足が止まってしまった。獣の歩いた跡もない、掴める枝もない急斜面。「ごめん。どこに足をかけたらいいか、わからない。」靴で蹴り込んで足がかりを作って進もうとしたが結構かたくて掘れない。もし踏み外しても4~5mずり落ちて止まるだけだから命には別状ないだろう。でもその拍子にまた膝をひねったりしたらいやだなぁ。沢を一度下りて渡り、また這い登ったら行けそうだけど…。そんなことを一瞬のうちにくるくると思いめぐらしたが、アニーと副隊長が見かねて「無理はやめよう。引き返して上から行ってみよう。」ということになった。
引き返してまた鹿柵の中に入り、上に出口がないか探しながら登る。美しい桜やミツバツツジ、ヤマツツジ(1週間後に見ごろかな)を守るためとはいえ、高い側には何か所かピンクテープはあるものの、どこにも出口は無く、倉戸山東南尾根に取りつくこと能わず、敗退。下りることになった。
さて、敗退して遊歩道に戻ったのが10時18分。「時間があるから、コーヒーでも沸かそうか。」ということに。水と新緑と花のすばらしい景色と鳥の声を再び楽しみながらコーヒーブレイク。「今日の山行の4つの目的のうち、倉戸山は逃したけど、花と新緑と丹下堂は堪能できるから、まあ良しとしよう。」
その後、大麦代バス停目指して下りる。下りる道々、北西側の鹿柵を越えられなくてパニックになっている小鹿を見た。なぜ柵の内側に入り込んだかはわからないが、とても困っている様子で右往左往。「かわいそうに。あの小鹿の気持ち、今日の俺たちにはよくわかるな。」などと話しながらバス停一区間分を歩いて丹下堂に到着、温泉とビールとシカ肉を楽しんだ。
今日は、累積標高(+)399m、踏破距離6.3km、実働2時間半という普段ならあり得ない数値だが、ま、ゴールデンウィーク前なので、体力セーブということで。(笑) その後のお楽しみは「丹下堂」~「ビアカフェ・バテレ」~久しぶりの立川「だるま」と、いつも以上に充実した山行だった。(by このちゃん)
今回の参加者:副隊長、あにー、このちゃん
実働時間:2時間33分
累積登高差(+):399m
踏破距離:6.3km
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