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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第123 回:マンマミーア山行のご報告  

2017年7月15日()〜16日(

行き先【伊豆/天城山(1405.6m)〜水生地下BS

コースタイム:

〈第1日目〉JR東京駅 (東海道新幹線こだま631号)[6:33]JR熱海駅[7:16/7:22]JR伊東駅[7:44/7::55] (バス)⇒天城高原ゴルフコースBS[8:48/8:59]→四辻[9:17]→万二郎岳[10:09/10:20]→石楠立[11:00]→万三郎岳[11:33/昼食/11:51]→分岐[12:00]→片瀬峠[12:08]→小岳[1217]→戸塚峠[12:47]→白田峠[13:17]→八丁池[13:57/14:10]→見晴台入り口[14:20/見晴台/14:33]→大見分岐[15:00]→水生地歩道入口・車道[15:45/15:51]→水生地[16:05]→水生地下BS16:20/16:57]〜西湯ケ野BS[17:30]〜湯ヶ野温泉踊子荘[17:35]

〈第2日目〉宿[8:45]→西湯ヶ野BS[8:55]⇒水垂BS[9:13]→河津七滝巡り河津七滝BS[11:20]⇒河津駅[11:44/大川屋/13:30/13:56](特急踊り子号)⇒JR東京駅[16:32]

トレイルマップ
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高度記録
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〈第1日目〉
天城山という名前の山はなく、伊豆半島の最高峰である万三郎岳(ばんざぶろうだけ)〜万二郎岳(ばんじろうだけ)を称して天城山という。百名山にもなっている。今回は副隊長が不在のため苗場山をやめ、なおちゃんがプロデュースしてくれた。

天城山を初めて登ったのは、平成15年五月の連休。小1になったばかりの息子と家族3人で天城山だけの周遊コースだったが、昭文社のコースタイム通りに歩けて息子の体力に感心したメモが残っている。今回は天城峠までの縦走。結構歩き出があり、私にとっては久しぶりのロングコースだった。縦走といっても山はハイキング程度で、標識も整備され途中は単調な道が続くが、ブナを始めとする樹林帯が印象的だった。自宅に帰ってから樹木について色々調べてみたので、紹介していきたい。

8:48に天城高原ゴルフ場BSにてバスを下車。トイレを済ませ出発。このあたりで1040mもあるため、思ったより気温が低く下界に比べると風がひんやりしている。登山口から樹林帯がずっと続く。エゾハルゼミとヒグラシの大合唱が鳥のさえずりをかき消してしまう。なんと驚いたことにもう7月半ばなのに、真っ赤なツツジが目に飛び込んできた。かなり大ぶりなツツジである。これは天城の特産種「アマギツツジ」で6〜7月が見頃という。もう終わりに近かったが、それでも十分に目を楽しませてくれた。

10:09に万二郎岳に到着。展望はあまりないが、海の彼方に大島など伊豆七島が見える。万二郎岳から少し下ったところにこのコース一番の展望が望める場所があり、今下りてきた万二郎岳や大島がよく見える。富士山は雲にだいぶ隠れているが、真っ黒になった頭をのぞかせてくれている。このあとの馬の背は、アセビのトンネルが続く。アセビは馬酔木と書き、葉に毒があり馬が食べると酔ったように苦しむと云われている。新芽が真っ赤になり、所々赤い花が咲いているのかと思ったほどきれいな赤で、春の紅葉ともいわれているそうだ。

アセビのトンネルを抜けると、今度は天城特産種のアマギシャクナゲが両脇に続く中を万三郎岳へ登っていく。5月から6月ごろが見ごろだそうだ。11:33に万三郎岳に到着。ここは全く展望はなく昼食を摂るだけ。

石がごろごろしている急坂を下ると、あとは緩やかな天城縦走路をひたすら進んでいく。ここのブナの原生林が見事で、明るく気持ちがよい樹林帯が続く。その他に天城山にはヒメシャラの木もよく目につく。下にヒメシャラの白い小さな花があちこちに落ちていた。これは、赤肌色の幹が美しく、ブナの白いまだら模様の幹と対照的だ。ヒメシャラは、シラカバ、アオギリとともに「三大美幹木」とも呼ばれているそうだ。また、ヒメシャラは樹皮が薄いため、水分を含んだ内部温度が外側へ伝わりやすいために、触るとひんやりしているらしい。今回はあれだけあちこちで見かけたのに、一度も手を触れなかったのは残念。今度この木を見かけたら触ってみたい。

単調な道にいいかげん飽きてきた頃、ようやく八丁池に着いた。静かな湖畔でほっと一息つく。池の反対側に見晴台があるとのことで、そこに立ち寄ってみた。茂みの中にいきなり鉄の階段がにょきっと作られていてぎょっとしたが、確かに見晴らしはよい。富士山も頭半分雲に隠れてしまったが、何とか確認できた。天城山脈がずっと連なっていて、結構深いものだ。このあとは、水生地歩道を通って水生地下BSを目指す。大見分岐では肝心の標識が倒れている上に、踏み跡がわかりにくかったが、沢に向かっていくと、やがてはっきりとした標識が表れてきてほっとした。後は沢に沿った巻き道を下っていく。我々以外の登山者は天城峠への登山道の方へ行ったが、水生地歩道の方がBSまではぐっと近道で道も歩きやすい。なおちゃんのナイスチョイスに感謝。

16:26にはバス停に到着。7月ではあったが、ずっと樹林帯だったためさほど暑くもなく、時折心地よい風も吹く中、鈴を転がすようなヒグラシの美声に聞きほれ、気持ち良い縦走だった。

17:35、踊子荘に着き、お疲れ様のビールで乾杯。温泉に入り、豪華な夕食と、至福のひと時を過ごした。久しぶりの山行だったが、やっぱり山はいい!山を歩ける幸せをかみしめた一日だった。(by くま)

〈第2日目〉
昨日宿に到着した時点から既に観光モードに突入。夕食のお料理は、両手を広げたぐらいの大きなテーブルに、一人分が載り切らないほどずらっと並んでいた。どのお料理も美味しく頂いた。

今日は昨日バスで通り過ぎて来た河津七滝を見に行くことにした。家の用事でこのまま帰京するくまちゃんに見送られて、宿を出発する。一番上にある滝から順々に下りながら鑑賞するのが良いとの事なので、修善寺行きバスに乗って水垂BSで下車する。一番上の滝、釜滝より高い所に猿田淵(猿田彦命がヤマメを釣り上げたことから名付けられた)がある。23段の小さな滝があり、その流れは清々しい水を湛えた淵を作っていた。

階段を下って行くと、釜滝が水飛沫を激しく上げて雄大に流れ落ちていた。滝の近くにウエットスーツを着た10人位の人達がいて何か説明を受けている(後で調べてみたら「キャニオニング」という数個の滝を滑り降りて楽しむツアーの人達だった)。釜滝正面の高い岩の上から次々に、川の中へ飛び込んで行く。思わず拍手をしてしまった。全員が無事飛び下りた後カメラを向けると、皆で手を振ってくれた。我々と不思議な一体感が生まれている(観光客の励ましがキャニオニングする人達を勇気づけるらしい)。

次のエビ滝、蛇滝も、高さはそれほどではないが水量のある立派な滝である。それを物ともせず滝を滑り降りて行く(というよりも背中を押されて否応なしのようであるが)。ここでツアーの人達とはお別れして先へ進む。次の初景滝には「踊り子と私」 のブロンズ像があり、いかにも観光地的な雰囲気である。その後、カニ滝、出合滝を巡って河津七滝BSで河津駅行きのバスを待つ。それぞれ個性的な滝が、濃い緑の木々の中を涼しげに流れ落ちていく様は暑さを吹き飛ばしてくれた。キャ二オニングに挑む人達がキャアキャア叫びながらも面白がっている様子が印象を深めてくれた。(7つ目の大滝は現在一般見学できない)

バスで河津駅まで行った後、宿で教えてもらった鰻屋「大川屋」で昼食をいただいた。関東と関西の良い所を取り入れた独自の方法で調理した鰻の蒲焼きは、皮がパリパリしていてとても美味しかった。

昨日は植生の全く異なる山歩きを楽しめ、今日は涼やかな滝巡りを楽しめ、大満足な2日間であった。 (by なお)

今回の参加者:くまちゃん、あひるちゃん、のりちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:6時間20分
累積登高差(+)
踏破距離:


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001【1日目】天城縦走登山口にて、さあ出発!
2017年07月15日 08時58分
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002樹林帯の中はひんやりしている
2017年07月15日 08時59分
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003道は緩やかに続いている
2017年07月15日 08時59分
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004赤褐色の幹はヒメシャラ
2017年07月15日 09時30分
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005指導標があちこちにあり、わかりやすい
2017年07月15日 09時38分
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006一瞬眺望が開けた
2017年07月15日 09時39分
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007植生が違うのでいつもとは異なる雰囲気を楽しむ
2017年07月15日 10時07分
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008万二郎岳山頂に到着
2017年07月15日 10時08分
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009風ちから発電の風車が回っている
2017年07月15日 10時09分
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010ここまで休まず来たのでしばし休憩
2017年07月15日 10時13分
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011ぽっかり浮かんで見えているのは大島のようだ
2017年07月15日 10時17分
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012相模湾の眺め、海が見えるのは良い!
2017年07月15日 10時17分
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013山頂の証拠写真
2017年07月15日 10時20分
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014ヒメシャラの林
2017年07月15日 10時29分
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015伊豆諸島が見えている
2017年07月15日 10時36分
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016振り返ると万二郎岳がポッコリ見える
2017年07月15日 10時36分
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017伊豆諸島が眺められるのは嬉しい
2017年07月15日 10時37分
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018相模湾の静かな眺め
2017年07月15日 10時37分
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019ここからはアセビのトンネル
2017年07月15日 10時44分
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020ほんとにトンネルみたい
2017年07月15日 10時46分
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021石楠立を通過
2017年07月15日 10時58分
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022ヒメシャラの幹は曲線的で優美
2017年07月15日 11時10分
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023ブナの巨木も目立つ
2017年07月15日 11時13分
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024ブナは男性的で力強さがある
2017年07月15日 11時16分
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025万三郎岳手前での眺め、初島のようだ
2017年07月15日 11時31分
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026万三郎岳山頂に到着
2017年07月15日 11時33分
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027ここで早めの昼食を摂る
2017年07月15日 11時39分
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028山頂の証拠写真
2017年07月15日 11時45分
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029すっかり雪融けした富士山が見えた
2017年07月15日 11時53分
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030ちょっとでも眺望が開けると立ち止まってしまう
2017年07月15日 11時53分
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031さて八丁池を目指して出発
2017年07月15日 11時58分
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032ここからはブナの原生林
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033巨木が立ち並ぶ
2017年07月15日 12時09分
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034歩いても・・
2017年07月15日 12時15分
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035歩いても・・
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036ブナ林は続いている
2017年07月15日 12時42分
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037天城縦走路は広大
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038今日2回目の富士山が見えた
2017年07月15日 12時43分
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039右はブナ、左はヒメシャラ
2017年07月15日 12時59分
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040だんだん飽きてきた
2017年07月15日 13時26分
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041ヒメシャラにも飽きてきた
2017年07月15日 13時31分
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042高く盛り上がった根は板根というそうだ
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043巨木を支えるために根が変形するそうだ
2017年07月15日 13時51分
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044八丁池にようやく着いた
2017年07月15日 13時57分
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045親切なおじさんが撮影してくれる
2017年07月15日 14時09分
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046アングルまで変えてくれてもう一枚
2017年07月15日 14時10分
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047周囲が8丁あることが名前の由来、実際には5.1丁ほどらしい
2017年07月15日 14時10分
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048見晴台に上がると八丁池と富士山のツーショット
2017年07月15日 14時27分
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049これから向かう河津の街
2017年07月15日 14時28分
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050雲の下あたりに大島が見えている
2017年07月15日 14時29分
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051富士山、だいぶ雲が掛かってしまった
2017年07月15日 14時29分
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052狭い見晴台、後から来たおじさんが苦労して撮影してくれた
2017年07月15日 14時30分
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053こんな時期にツツジと思ったら・・
2017年07月15日 14時43分
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054アマギツツジの開花は6月末〜7月初とのこと
2017年07月15日 14時44分
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055踊子文学碑があった
2017年07月15日 16時11分
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056川端康成のレリーフも
2017年07月15日 16時11分
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057水生地下のBSまでは林道歩き
2017年07月15日 16時14分
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058 30分程早く到着、木陰で休憩
2017年07月15日 16時30分
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059リュックに並んでもらって、日影に退散
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060踊子荘に到着
2017年07月15日 17時32分
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061玄関入った所
2017年07月15日 18時43分
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062とりあえずビールでお疲れ様でした!
2017年07月15日 17時42分
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063眼下に川が流れている、鮎が釣れるそうだ
2017年07月15日 18時43分
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064柔らかい良いお湯の温泉
2017年07月15日 18時44分
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065露天風呂もある、が熱すぎて入れなかった
2017年07月15日 18時45分
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066テーブルにずらっと料理が並ぶ
2017年07月15日 18時53分
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067カニは軽く炙ると甘味が増して美味しかった
2017年07月15日 18時56分
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068おばちゃんが頑張って撮ってくれましたが、ちょっとぶれてる?
2017年07月15日 18時57分
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069【2日目】朝食も豪華、アジの開きが美味しかった
2017年07月16日 07時30分
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070踊り子のモデルになった実際の女性
2017年07月16日 08時08分
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071映画化された時のヒロイン、吉永小百合
2017年07月16日 08時08分
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072観光に出発、クマちゃんは一足先に帰京
2017年07月16日 08時39分
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073クマちゃんに見送られて
2017年07月16日 08時41分
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074踊子荘ってこんな派手な色だったんだ〜
2017年07月16日 08時43分
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075水垂BSで下車すると案内板あり
2017年07月16日 09時14分
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076猿田淵
2017年07月16日 09時22分
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077釜滝、迫力ある
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078ん?見物台の柵の外に人がいる
2017年07月16日 09時37分
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079岩の上から飛び降りて待機
2017年07月16日 09時41分
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080滝を目の前にして飛び下りるらしい
2017年07月16日 09時42分
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081一番に飛び下りた!勇気あるな〜
2017年07月16日 09時42分
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082次々と・・
2017年07月16日 09時43分
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083飛び込んで行く
2017年07月16日 09時45分
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084みんなで手を振ってくれた
2017年07月16日 09時46分
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085橋を渡って釜滝を眺める
2017年07月16日 09時49分
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086えび滝もかなり立派だが、滑り降りるのかなぁ?
2017年07月16日 09時53分
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087わーお、滑り降りて行く!
2017年07月16日 09時59分
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088えび滝の上の段も滑り降りる
2017年07月16日 09時59分
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089蛇滝、ここはまさか滑り降りないよね?
2017年07月16日 10時06分
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090なんと、ここも滑り降りてる!
2017年07月16日 10時15分
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091ここは頭から滑り降りた方が良いらしい
2017年07月16日 10時15分
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092みんな上手に滑って行くよ
2017年07月16日 10時16分
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093 4つ目の滝、初景滝
2017年07月16日 10時20分
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094ヤマユリが咲いていた
2017年07月16日 10時21分
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095「踊り子と私」のブロンズ像、いかにも観光地っぽい
2017年07月16日 10時23分
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096木立朝鮮朝顔
2017年07月16日 10時28分
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0975つ目の滝、カニ滝
2017年07月16日 10時34分
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0986つ目の滝、出合滝
2017年07月16日 10時42分
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099ふたつの滝が合わさっている
2017年07月16日 10時44分
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100河津で鰻屋「大川屋」へ
2017年07月16日 11時54分
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101滝巡りで喉が渇いたので、まず生ビール
2017年07月16日 12時11分
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102こういうポリシーだそうだ
2017年07月16日 12時14分
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103皮がパリパリ香ばしい、日本酒に合う
2017年07月16日 12時27分
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104河津駅のホーム、長閑だなぁ〜
2017年07月16日 13時46分
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105臨時列車のせいか古い車両
2017年07月16日 13時55分
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106開けられるタイプの窓は懐かしい
2017年07月16日 14時02分
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107待ちに待った車内販売は伊東駅でやっと乗り込んで来た
2017年07月16日 14時38分
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108モハ184-229は1982年6月に製造されたそうだ、古っ!
2017年07月16日 16時31分

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