コースタイム:
〈1日目〉JR新宿駅[7:00](スーパーあずさ1号)⇒松本駅[9:39]→松本駅前バスターミナル[10:15](アルピコバス)⇒上高地BS(1,500m)[12:00]→かっぱ橋(1,510m)→岳沢小屋(2,170m)[15:00頃]
〈2日目〉岳沢小屋[4:30起床](朝食5:00)[6:00]→カモシカの立場(2522m)[7:13]→岳沢パノラマ(2670m)[8:00]→雷鳥広場(2,721m)[8:53]→紀美子平(2,910m)[9:35]→前穂高岳(3,090m)[10:25] →紀美子平(2,910m)[11:13/お弁当/11:35]→吊尾根(2,950m)→南嶺の頭(3131m)[14:05]→奥穂高岳(3,190m)[14:27]→穂高岳山荘(2,983m)[15:10頃](荷物デポ)→涸沢岳(3,103m)→小屋戻り[16:30]
〈3日目〉穂高岳山荘[4:30起床] (朝食5:00)[6:00]→ザイテングラード→涸沢小屋(2,309m)[7:25/8:10]→本谷橋[9:00]→横尾山荘(1,620m)[10:00] →徳澤園[11:00/昼食/11:15]→明神館[12:00/トイレ休憩/12:30]→小梨平[13:00](銭湯)→上高地BS[13:45/14:30](バス)⇒新島々駅[15:30/16:05]⇒JR松本駅[16:38/16:58]( スーパーあずさ28号)⇒JR立川[19:10]
<山行概要>
★1日目 行動時間:約2時間半。松本は雨、上高地は薄曇り。気温:河童橋24℃、食糧:昼、おにぎり1個。水分量:ポカリ、500cc。
★2日目 行動時間:約11時間。6時、本降りの雨(カッパ一日着用)、気温:小屋20℃、雷鳥広場16℃、紀美子平で18℃(その後、曇り・晴)。17時、穂高岳山荘15℃。 食糧:昼、岳沢小屋のお弁当。行動食:ドライマンゴ、キャラメル、塩分チャージ。水分量:水1,500cc(岳沢小屋の岳沢融雪水)
★3日目 行動時間:約7時間半。曇り・晴。気温:4時半、10℃、7時半、16℃(涸沢小屋)。 食糧:昼、穂高岳山荘のお弁当。 行動食:ドライマンゴ、キャラメル、塩分チャージ。水分量:水1,500cc(穂高岳山荘の天水)、涸沢小屋のコーヒー250cc、コーラ350ccx2本。
<参考情報>
★アクセス: アルピコ交通にて松本駅と上高地バスターミナルを往復(4,750円)。上高地バスターミナルで帰りの整理券をもらっておく。前倒し出来たら、前のバスの整理券に交換可能。
★登山届: インフォメーションセンターに登山届ポストあり。「上高地自然を守る会」入会(自販機、500円)すると、保険が付いている(最大で何かの時のヘリ、100万円)。
★コース: 昭文社の地図に太線で示されているコース。天候により難度が上がるので要注意。森林帯登山道、道標、岩場での白○、鎖、梯子、山頂標などしっかりしている。岩場では急がず、2つ・3つ先の白○を結んで、コースを決める。
★行動食: ほとんど取らず。(準備したもの:ドライマンゴ(350円)、ドライフルーツミックス(500円)、ナッツミックス(680円)、豆餅(100円)x2個、羊羹(100円)x2個、梅干し、キャラメル、塩分チャージ)
★便利だったもの: ぺらぺらのサブザック(1,000円)。サブザックにて、前穂高岳、涸沢岳に登頂。小屋での行動にも便利。
★岳沢小屋: 予約制。落ち着く人数、定員60名(当日50名ほど。一人布団一組)。ホームページ(ブログ)で日々の周辺状況を公開している。1泊3食で10,800円。夕食は2交代制。朝食は早い者順。生ビール800円、缶飲料500円、ソフトクリーム500円。お湯無料。水無料。てぬぐい1,000円。
★穂高岳山荘: 少人数では予約不要(一応予約しておいた)。人が多い、談話スペースは広いが、座る所なし。定員180名(当日180名ほど。布団一人で一組使えた。2人一組の時もあり)。1泊3食で10,800円。夕食は3回制。朝食は早い者順。缶飲料500円。インスタントコーヒー200円。充電1回200円。てぬぐい1,000円。天候のせいか、がんがんストーブを炊いていて中は蒸し暑い。ツアー客多し。
<山行記録、感想>
5月に決めた。思い立ったが吉日…岳沢小屋と穂高岳山荘を予約した。夏休みを取れるのはこの日取りしかない。またB班として、上高地(1500m)から穂高3000mを一気に登るには不安があったので、岳沢小屋一泊が工程的にも良いとも思った。
7月27日(1日目)、2年前(徳本峠小屋〜霞沢岳)に学んだ交通手段で上高地に入る。今日はバス2台出た。4月からバスガイドさんが乗っているとのこと。河童橋辺りも人は少ない(今日は平日だった)。雨あがって、薄曇り、強い日差しも刺す。湿地帯のベンチでおにぎりを食べ、さあ、登山の始まり。雲が流れ、西穂高の山並みが左手に見える。林の中を歩く。最後に石の沢を渡り、岳沢小屋(2,170m)に到着。2時間半で600mを登り、満足の結果であった。途中8人ほどの下山者と挨拶を交わす、穂高岳山荘から来た人、涸沢小屋から来た人…午前中は「雨でむちゃしんどかった」と。小屋のテラスから、明日の前穂高岳、吊尾根が見える。
7月28日(2日目) 4時起き、外は雨である。既にヘッドライトが点々と登っているのが見える。6時、行けるところまで行くことにした。断念して上高地に下る方々もいる。御花畑を九十九折に登る。岩場の白○もはっきりみえてきた。雨が霧となり、雲が流れ、紀美子平に着く頃には、周りの頂や谷も見えてきた。ザックが10個ほど置いてある。和尚もザックを置いて、前穂高岳(3,090m)山頂を目指す。岩場、急登を三点指示で登っていく。山頂では、残念ながら北穂、槍は見えない。紀美子平に戻って、落ち着いて弁当をいただく、旨い。さあ、吊尾根だ。前の2人、後ろの10人ほどのグループと抜きつ抜かれつ、進む。回りの頂と深い谷が見えて、ちょっとびびる高度感。奥穂高岳(3,190m)近くにきて、詔の声が聞こえた。急に人が増え、頂上に取り付けない、どこかのツアーのようである。頂上で写真を撮り、そそくさと穂高岳山荘(2,983m)に向かう。山荘の赤い屋根が足元直下に見え、岩場を鎖と梯子で降りて行く。まずは名前を言って、寝床を確保した。テラスからは涸沢の雪渓、屏風ノ頭、常念岳が見える。荷物をテラスに置いて、三峰目、涸沢岳(3,103m)に登頂。西に笠ヶ岳、南に奥穂から西穂がはっきりみえるのだが、北側の北穂から槍へ続く山陵は望めず、残念。粘ったのだが、小屋に戻ることにした。
7月29日(3日目) 4時起き、常念岳と日の出を見る。名残り惜しいが、帰路につく。楽しみは涸沢小屋(2,309m)テラスでのモーニングコーヒー(500円)。涸沢のテント場を通り下ると、林の山道になる。ツアー登山者のグループが4組ほど登ってくる。道を譲っての待ち時間が長く感じる。本谷橋で休憩。水量が多い。二日ぶりに顔と頭を洗う、冷たくて気持ちがよい。渓流沿いの道を進み、横尾大橋を渡ると横尾山荘(1,620m)だ。ここからは林道である。徳澤園で弁当を食べる。下山の負荷もあり、足の裏が痛くなりだした。膝は大丈夫(機能性タイツのおかげか)。徳本峠分岐を過ぎ、間もなく明神館に到着。ゆっくり休もうと思い、まずトイレ、手ぬぐいを買い(1000円)、久しぶりにコーラ(250円)を飲んだ、後少し。小梨平キャンプ場の一角に銭湯がある(600円)、汗を流し、着替えをしてさっぱりした。立川に何時に着けるかと思いつつ、14:30発のバスに乗り、新島々下車、電車で松本駅に向かった。SUICAで指定席を買い、スーパーあずさ28号に乗り込む。甲府あたりから雨…関東も雨だったのか、カッパ着用の山行だったのだろう… 19:10、立川駅で降り、「弁慶」に向かった。(by和尚)
〈地図:いぃDay!山岳会メンバーの山行記録(2008年)より。今回はこれを逆回りした。〉
<涸沢3D、涸沢小屋のホームページから>
今回の参加者:和尚
実働時間:約20時間
累積登高差(+):
踏破距離:約30km
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