コースタイム:
〈1日目〉JR東京駅[6:15](北陸新幹線かがやき501号)⇒大宮駅[6:42]⇒JR長野駅[7:38/8:30](アルピコ交通バス)⇒越水ヶ原BS[9:48]→白樺荘[9:50/身支度・スノーシューレンタル/10:10]⇒宿の送迎車⇒戸隠スキー場駐車場[10:15]⇒リフト2台乗り継ぎ&スノーシュー装着[11:10]→瑪瑙山にて撤退[11:20]→スキー場駐車場[12:10]⇒宿の送迎車[12:25]⇒蕎麦屋・うずら家[12:40/13:58]→戸隠神社中宮[14:00/14:15]→白樺荘[14:35]
〈2日目〉白樺荘[8:10]⇒宿の送迎車⇒スキー場駐車場[8:15/リフト待ち/8:40]⇒リフト2台乗り継ぎ&スノーシュー装着[9:15]→P1[9:55/10:00]→飯縄山頂上[10:58/11:05]→P2[11:52/行動食/11:57]→瑪瑙山[12:20]→スキー場駐車場[13:07]⇒宿の送迎車⇒白樺荘[13:28]⇒宿の送迎車⇒神告げ温泉[13:40/15:00]→戸隠中社BS[15:10/15:20](アルピコ交通バス)⇒長野駅[16:42/大久保西の茶屋/17:55](北陸新幹線かがやき512号)⇒東京駅[19:20]
トレイルマップ
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高度記録
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〈1日目〉
副隊長帰国後、初のスノーシューツアー。リフト2台乗り継ぎ、夏道なら山頂までわずか50分の上、360度の大展望が望めるお得感一杯の山だが、そこは1月の厳冬期。天候に合わせて、寒さ対策はしっかりとしなくてはいけないし、トレースの有る無しが運命の分かれ道である。臨機応変の判断が大切なのだが、さてさて、どうなったのかは読んでのお楽しみ…。
予定した6:28発の北陸新幹線はくたかは満席のため、1本早めて6:15発のかがやき501号にて東京駅を出発。7:38に長野駅着後、アルピコ交通の急行バス出発まで1時間ばかり待つことになる。タクシー会社にジャンボタクシーを問い合わせるが、1時間待ちとのことで、やむなくバス待合所で待つ。戸隠高原フリー切符は5日間有効、途中乗り降り自由で往復2600円。少しお得である。
8:30に急行バスにて出発。長野市内の積雪はほとんどないが、山間部に上がるにつれ雪景色と変わっていく。9:48越水ヶ原BSにて下車。今宵の宿の白樺荘までは歩いてすぐである。宿に荷物をデポし身支度をする。スノーシューは宿にはないが、宿の方で近くのレンタルショップから借りてもらった。つけ方を聞くと、「どの靴にもかかとを合わせる必要もなく簡単にすぐ付けられますよ。」とのことだったので、その場で確かめることもなく出発したのが失敗であった。(以前も上高地で同じ失敗をしたのだが、同じ轍を踏んでしまった…)
白樺荘の送迎車で10:15に戸隠スキー場まで送ってもらう。(この送迎車はその後、帰りに蕎麦屋や温泉まで送ってもらうなど大変助かった。食事や接客もよかったし、宿のサービスは満点。また利用したいくらいであった。)
天候は崩れてくるとの予報だったが思いのほかよく晴れていて、北アルプスの唐松岳、五竜岳、鹿島槍も見える。標高1300mの駐車場でもこれなら、山頂での展望は期待できそうと胸は高まる。
ところがこの後、予想もしないことが待っていた。
リフト2台乗り継いで1700mあたりまで上がってきたが、曇り空に変わり天候も下り坂。これでは展望も期待できそうにない。とりあえずは行けるところまで行くことにする。
スノーシューをはき始めたが、バックルの留め具が使いにくく装着にてこずる。バックルの長さが足りないものもあり、やはりレンタルした時にその場でつけてみるべきだったと猛反省。以前の失敗がなかなか生かされない。それでもなんとかスノーシューを装着し、11:10いざ出発。1748mの瑪瑙山までほんの少し登る。そこで、なんと副隊長の片方のスノーシューのバックバンドが切れてしまった。約10年前に購入したものだが、バンドのゴムが劣化していたのだろう。片方がツボ足で少し歩いてみたが、やはり歩きにくそう。しかもちょうど下山してきたパーテイが言うには、トレースがなく時間切れで鞍部まで行って引き返してきたとのこと。これでは、とても無理というもの。明日には天候は回復しそうなので、今日はこれであきらめることにした。
11:20に撤退開始。スキー場ゲレンデの端をスノーシューをつけて降りていく。副隊長はまもなくもう片方のスノーシューのバックバンドも切れてしまい、スノーシューを手にぶら下げての下山となった。下に降りるにつれて日差しが戻り、青空になったが、目指す飯縄山はやはり雲の中。明日に期待する。
その後、宿の人に迎えに来てもらい戸隠中社前の蕎麦屋まで送ってもらった。「うずら家」といういつも行列ができている人気の店だが、ちょうど昼時なのにうまい具合にすぐに入れた。日本酒にぴったりのうまい肴、地酒、手打ちのそば…。今日この蕎麦屋に来られたことの幸せを嚙みしめる。その後、戸隠神社中社に行ってお参りをして、御朱印を頂く。
思いもがけない撤退にはなったが、そのおかげでこんなに美味しい蕎麦屋に入れたと、この切り替えの早さが我々のいいところ!14:35には白樺荘に戻り、乾杯、お風呂で温まり、ゆったりとした。今日もいい一日だった。
〈2日目〉
夜半にものすごい風で目が覚める。宿がぐらぐら揺れている。明日が心配だが、すぐにまた眠りに入る。6:30起床。予報通り晴れている。7:30朝食を済ませ、8:10宿の送迎車でスキー場に向かう。五竜岳、唐松岳、不帰のキレットなど北アルプスの山並みが昨日以上に鮮明に広がっている。手前の戸隠の山々も、険しいギザギザの山並みが目を引いたが、やはり北アルプスの白い頂は凛とした圧倒的な気高さがある。
またリフトを2本乗り継ぎ1700mまで行く。昨日違うスノーシューに替えてもらい、かかとを調節して装着の練習をしたおかげで、今日はすばやくスノーシューの準備が整う。やはり、必ず借りたときにスノーシューをはいて確認しなくてはならない。鉄則である。
9:15出発。昨日撤退した瑪瑙山まで行くと、何とトレースがあるではないか!ありがたや、ありがたや…。副隊長先頭に青空のもとスノーシューツアーが始まった。積雪は140cmから150cmとのことだが、この辺りではもっとある。さらさらのパウダースノーが気持ちいい。瑪瑙山からは130mくらい下る。鞍部からは、280mまた登らなくてはならない。登りでは、スノーシューのかかとにある金具を立てると楽に進める。先頭を5分ごとに交代しながら進んでいく。トレースがあるとはいっても先人は一人のようなので、それなりのラッセルは必要だ。2番手は先頭の跡をさらに踏み固める。所々、急な斜面ではスノーシューを踏みつけると、そこの雪が崩れてきて、なかなか進めずに苦労する。スノーシューを雪面全体に垂直に押し付けるようにすると、歩きやすい。林間部なので雪庇の心配はないが、雪に埋もれないように緊張しながら後を付いて行く。
10:58ようやく飯縄山山頂に到着!夏道で50分のところ、80分弱で着いたのもトレースのおかげ。先に着いて休んでいた、トレースの恩人男性に皆でお礼を言う。残念ながら雲が出てきて展望は全くなかったが、幸い風はない。何はともあれ、ここまで来られただけでも満足。早速記念写真を撮ってもらう。意外にも西登山道からの登山者が数名いた。中には山スキーで登って来た人もいる。我々のようにリフトを使わずに自力で登って来たのには感心する。色々なルートがあり、やはり飯縄山は人気の山だということがわかる。
11:05下山開始。下りは登りより難しい。急なところは、スノーシューが滑って転んでしまう。下りは、トレースは関係なしに自分の好きな所を進んでいいと、副隊長はさくさくと行ってしまう。新雪の中をズボッズボッと下りていくのは気持ちがいい。雪と戯れているみたいだ。だた、山スキーの跡がくっきりとついていて、我々がせっかくつけたトレースがわからなくなってしまったのが、残念。それでも12:20には瑪瑙山に戻った。そこからは昨日のようにゲレンデのはじを下っていくので、気が楽だ。
13:07リフト乗り場の駐車場に到着。その頃にはまた晴れてきて、新潟の焼山、火打山、妙高山がよく見える。以前に登頂した山が見えるのは嬉しいことだ。
この後は、宿の車で迎えに来てもらい、デポしておいた荷物を取って神告げ温泉まで送ってもらう。一日の疲れを温泉で癒した後のビール(私はノンアルだけど)の美味しいこと!
予期せぬハプニングはあったが、目的の飯縄山まで行けたことに感謝、感謝。天候にも、そしてトレースにも恵まれ、やはり今日の登頂で本当に良かった。災い転じて福となるとはこのこと。新年のすばらしい山行になった。今年も良い年になりそうだ。(by くま)
今回の参加者:副隊長、あにー、このちゃん、くまちゃん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:〈1日目〉1時間 〈2日目〉3時間35分
累積登高差(+):6.4km
踏破距離:417m
☆ 昼食にはこんな店
☆ 泊まったのはこんな宿
☆ 日帰り温泉はこんな温泉
☆ 電車に乗る前にこんな店
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