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「いぃDay!」山岳会日本支部   


第499 回:いぃDay!山岳会日本支部登山のご報告  

2018年3月17日()〜18日(

行き先【谷川連峰 /東谷山(1554m)〜日白山(1631m)

コースタイム:

1日目〉JR東京駅[6:36](たにがわ401号)⇒JR越後湯沢駅[8:06/8:10]⇒タクシー(5810円)ヒュッテ平標茶屋[8:36/8:55]⇒二居登山口[9:06]→休憩[9:46/9:57]→二居峠[10:49/10:53]→東谷山[12:08/12:17]→日白山[13:17/13:27]→東谷山休憩[14:22/14:25]→二居峠[15:45]→二居登山口[16:05]→宿場の湯[16:14/17:10]→二居田代スキー場BS[17:23](160)⇒元橋BS/ヒュッテ平標茶屋[17:30]

2日目〉元橋BS[8:51]590円)越後湯沢駅山の湯[10:26/10:47]→しんばし[11:00/12:20] →越後湯沢駅[13:08]Maxとき320号)大宮駅[14:02]

トレイルマップ
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高度記録
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去年は宿の都合で宿泊できなかったので、東谷山〜日白山に登った後に今年こそはヒュッテ平標茶屋に宿泊する計画である。これらの山は藪が茂っているため積雪期にしか登れないそうである。

越後湯沢駅からタクシーでヒュッテ平標茶屋まで行く。不要な荷物を置いて、二居登山口まで宿の車で送ってもらう。杉林の中を40分程登ると東屋のある二居峠に着いた。ここでアイゼンを装着して尾根筋まで上がると、一気に眺望が開け、青い空に真っ白な山々の連なりが見渡せる。真っ白な登山道が前方に延々と伸びているのが見える。真っ青な空とのコントラストも美しく、いかにも雪国にやって来たという感じがする。

高度を上げて行くとダケカンバの林になり、枝先に霧氷が付いてキラキラ輝いている。

さらに進むと辺り一帯がブナ林に変わる。真っ白な雪の大地にどっしりと根を張り、青空へ向かって、霧氷の付いた白い枝を思いっきり差し出している。寒い冬を乗り越えて春の芽生えに備える生命力に満ち溢れた枝が、陽の光を浴びて輝いている。空と雪とブナ林、その三つの調和した景色の何とも美しいこと!ブナが命を持っているからこそ美しく感じるのだろう、とふと思う。ついつい足を止めて、何枚も写真を撮ってしまう。はるばる来た甲斐があったというものだ。

歩き始めて3時間、ブナ林を抜けると東谷山に到着。360度の眺望が開けていて気持ちが良い。西側には頂が平らで特徴ある山容の苗場山が見えている。南側には平標山、仙ノ倉岳など、北東には巻機山、八海山などが見える。東前方には日白山山頂が見えている。標高差はプラス80mに過ぎないが、一旦下ってから登り返さなければならないので、はるか遠くに感じられる。山頂目指して登っている人達の姿が確認できる。「人がはっきり見えるのだから、それほど遠くない」との副隊長の言葉に元気をもらう。

青と白のみの世界の中を黙々と足を運んでいくと、思ったよりも早く日白山に到着した。ここも360度の素晴らしい眺めで真っ白に雪化粧した谷川岳、それに連なる山々が青空を背景にくっきりと見える。風もなく、最高の天気である。

山頂からの眺望を堪能した後は登って来た道を下って行く。ブナ林の手前でテントを設営しているグループがいた。どうやらテント泊すること自体が目的のようである。この景色の良い所でのテント泊は楽しそうだな、とちょっと羨ましい感じがした、「酔狂な人たちがいるんだね〜」と言いながら()

下って来るにつれ、昼間の気温が高かったせいか、雪がかなり腐っていて歩きにくい。スノーシューを担いで来たのに出番がなかったので、ここでスノーシューに履き替える事にする。今回初めてマイスノーシュー持参のひろちゃんも試し履きが出来た。土とゴムの階段が現れた時点でスノーシューを脱ぎ、後は雪のある所も時々ガボリながらつぼ足で下る。

二居登山口まで戻り、「宿場の湯」で温まる。レストランが閉店してしまい、ビールにありつけずにガックリ・・。出発時に宿の人が「冷えたビールを冷蔵庫に準備しておきます」と言っていた言葉を心の支えに、バスでヒユッテ平標茶屋に戻って来た。赤々と燃えた薪ストーブの心地良い暖かさが我々を出迎えてくれた。このぬくもりの中で、「さあ、お待ちかねのビールだ!」と思ったら、本拠地の苗場のホテルにこれから取りに行く、との事だった・・・・。揺らめく炎を眺めてぼーっと待つこと15分あまり。ようやく飲んだビールがどれだけ美味しかったか、説明するまでもないだろう。

動物の中で唯一火を手に入れる事の出来た人間、遺伝子の中に組み込まれているのだろうか。薪ストーブの火をいくら見ていても見飽きないし、心が落ち着き、癒される気がする。結局夕食に呼ばれるまで、皆で火に張り付いていた。念願のヒュッテ平標茶屋は静かで落ち着ける良い宿だった。

翌日はバスで越後湯沢駅に出て、新幹線の指定席をゲットしてから、早々にぽんしゅ館に行く。さすがに朝一番の時間はガラガラ。ゆったりと利き酒を楽しめた。宿の人が教えてくれた「山の湯」(川端康成が度々訪れたそうだ)に立ち寄る。昔ながらの鄙びた雰囲気のままの温泉であった。熱めの湯が気持ち良い。

その後は蕎麦屋「しんばし」へ向かうと開店前の行列が出来ていた。かなりの人気店らしい。副隊長が温泉に行かずに早めに並んでいてくれたので、一番に店に入ることができた。店内はモダンな雰囲気に改装されていて、去年も同じ時期に訪れたが、全く別の店のようになっていた。お料理は変わらず、美味しくいただいた。 

一日中ピカピカの快晴、風もなく心地よい陽気という最高のコンディションで、青と白の世界を堪能しつつ雪山登山を楽しむ事ができて、大満足である。 (なお)

今回の参加者:副隊長、ウッディーさん、ひろちゃん、なおちゃん
実働時間:6時間31分
累積登高差(+)
踏破距離:

☆ 日帰り温泉はこんな所 
☆ 宿泊したのはこんな宿 
☆ ぽんしゅ館はこんな所
 
☆ 打ち上げはこんな店 
☆ 帰りに乗ったのはこんな電車 
☆ 打ち上げ第二弾はこんな店 


〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜

スライドショウの開始
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001 【第1日目】二居集落から見上げると平標山。
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002 ここが二居峠の登山口。
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003 あの鉄塔が立っている稜線を目指す。
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004 除雪がきれいに為されている。
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005 こんな立派な標識がある。
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006 ここから雪道。
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007 でもとりあえずツボ足で進む。
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008 杉林。
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009 二居峠の東屋。
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010 三国街道を見下ろす。
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011 これからアイゼンを装着。
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012 見晴らしが利くところに出た。
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013 快適な尾根歩き。
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014 雪庇は全部落ちている。
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015 トレースはばっちり。
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016 次の目標の鉄塔。
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017 あっちの稜線は良い感じ。
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018 鉄塔が近づいてきた。
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019 緩やかな登り。
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020 振り返ると、後ろの山はまだガスの中。
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021 鉄塔に到着。柏崎刈羽原発からの送電線。
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022 平標山はまだ高い。
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023 上越国境の山々。
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024 ゆっくり登ろう。
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025 ダケカンバが出てきた。
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026 先達者は10人ぐらいいそう。
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027 あのあたりが東谷山か。
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028 霧氷。
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029 平標山は段々カッコ良く見えてきた。
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030 ちょっと登りがキツくなってきたか。
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031 ちょっといい感じの登り。
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032 雪庇は無いので、縁を歩ける。
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033 稜線だけは木が無い。
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034 眼下に三国街道。
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035 まだまだ余裕。
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036 先達者が見えたような?
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037 三国峠方面もすっかりガスがとれた。
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038 これからが本格的な登り。
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039 霧氷の下をくぐると・・・
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040 時々霧氷の破片が落ちてくる。
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041 平標山の山頂が見えている。
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042 ちょっと急な登り。
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043 おや、苗場山も見えてきた。
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044 ガスの上に苗場山。
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045 ちょっとポーズをとって下さい。
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046 快適、快適!
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047 霧氷の世界。
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048 霧氷の世界その2。
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049 霧氷の世界その3。
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050 霧氷の世界その4。
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051 霧氷の世界その5。
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052 霧氷の世界その6。
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053 霧氷の世界その7。
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054 霧氷の世界その8。
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055 霧氷の世界その9。
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056 霧氷の世界その10。
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057 霧氷の世界その11。
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058 霧氷の世界その12。
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059 霧氷の世界その13。
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060 霧氷の世界その14。
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061 霧氷の世界その15。
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062 霧氷の世界に浸る。
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063 また元気も湧いてくる。
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064 霧氷の世界その16。
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065 苗場山もだいぶ大きくなった。
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066 平標山の隣りに仙ノ倉山。
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067 霧氷と苗場山。
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068 霧氷と仙ノ倉山。
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069 霧氷と皆さんと苗場山。
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070 左に万太郎山も見えてきた。
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071 霧氷が青空に映える。
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072 霧氷の世界その17。
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073 霧氷の世界その18。
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074 霧氷の世界その19。
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075 霧氷の世界その20。
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076 霧氷の世界その21。
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077 霧氷の世界その22。
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078 霧氷の世界その23。
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079 霧氷の世界その24。
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080 霧氷の世界その25。
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081 ようやく目的の山、日白山が見えた。
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082 東谷山に到着。
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083 八海山、巻機山などが見える。
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084 日白山までもうひと頑張り。
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085 中央に飯士山。
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086 白と青。
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087 谷川連峰は真っ白。
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088 とても1時間では辿り着きそうに無いが。
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089 東谷山山頂でちょっと休憩。
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090 東谷山と苗場山。
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091 まだ先が長いとぼやくWoodyさん。
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092 もう少し頑張りましょう。
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093 東谷山を振り返る。
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094 あそこまで行ったらまた景色が変わるはず。
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095 仙ノ倉山に向かって歩く。
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096 空に向かって歩く。
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097 何度も撮ってしまう白と青。
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098 東谷山がもう小さくなった。
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099 この辺りは雪がクラストしていて歩き易い。
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100 Woodyさんと東谷山と苗場山。
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101 木が小さいのか、雪が深いのか。
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102 どうやらあれが山頂だ。
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103 山頂に人がいる。
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104 日白山山頂にて。小生の右肩の上が谷川岳。
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105 撮ってくれた人に、ポーズを決めろと云われて。
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106 谷川岳を中心に、左が茂倉岳、右がオジカ沢ノ頭と万太郎山。
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107 もうちょっとクローズアップ。
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108 手前左端がタカマタギ。奥は八海山から巻機山。
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109 仙ノ倉山と平標山にはガスが懸かってしまった。
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110 来し方を振り返る。
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111 魚野川方面をパノラマ撮影。
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112 八海山から谷川岳まで。
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113 谷川連峰とエビのしっぽ。
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114 こちら側から見る谷川岳は新鮮。
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115 仙ノ倉山と平標山も新鮮。
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116 撮ってくれた人はタカマタギを越えてきたそうだ。健脚だ。
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117 風が無いので寛げる。
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118 万太郎山とエビス大黒ノ頭に挟まれて。
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119 さて下山だ。
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120 気持ちがいい下り。
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121 ルンルンだ。
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122 まだ登ってくる人がいる。
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123 眼下に7人パーティ。
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124 また東谷山を登らなくては帰れない。
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125 ちょっとだけウンザリ。
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126 東谷山の登り。
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127 登りはもう少し。
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128 東谷山山頂直下。
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129 あとはもう下るだけ。
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130 ひと休み。
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131 せっかくなのでスノーシューをつけてみる。
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132 少なくとも平だったら快調。
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133 また霧氷の森を進む。
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134 ひろちゃん初マイスノーシュー。
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135 Woodyさんはレンタル。
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136 レンタルスノーシューは下りには不向き。
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137 Woodyさんは結局スノーシューを外す。
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138 仙ノ倉山と平標山のツーショットもこれで見納め。
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139 もうすぐ鉄塔だ。
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140 MSRライトニングは下りも強い。
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141 宿場の湯が見えた。
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142 二居峠に戻ってきた。
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143 正面は筍山か。
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144 宿場の湯に到着。
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145 平標茶屋に帰ってきた。
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146 まきストーブがうれしい。
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147 まきストーブの前で生ビール乾杯。
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148 食事処は貸切状態。
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149 【第2日目】宿の裏の二居川。
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150 朝のダイニングルーム。
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151 こんなテーブルもある。
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152 夏は大学のサークル合宿でにぎわうらしい。
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153 廊下の長い絨毯。
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154 昨日登った稜線に朝日が当たっている。
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155 平標茶屋の外観。
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156 朝食。
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157 そろそろ出発の時。
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158 東谷山を見上げる。
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159 東谷山と平標茶屋。
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160 ぽんしゅ館に立ち寄り。
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161 この雰囲気も相変わらず。
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162 「山の湯」からの眺め。
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163 「山の湯」に立ち寄り。
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164 ここまで駅から随分ある。
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165 先客なし。
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166 いい湯でした。
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167 締めは昨年に引き続きここで蕎麦。

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