仕事の都合上、土曜山行に参加できなかったため、代休を利用し、このちゃんと一緒に瑞牆山に行く計画を立てた。偶然にも二日前の土曜日、瑞牆山に登った和尚さんから、シャクナゲが満開という情報を得て、益々楽しみになった。
新型あずさは、評判通り振動が少なく快適。平日のため、ビジネスマンが多く、指定席はほぼ満席である。韮崎で下車。瑞牆山行きのバスの乗客はほんの数名。和尚さんの山行報告によると、土曜日は大変な混雑ぶりで、臨時バスが運行されたとのこと。
瑞牆山荘で下車。10:15登山開始。エゾハルゼミの大合唱。ミズナラに囲まれた気持ちの良い森林を富士見平小屋、小川山分岐まで順調に登る。若者の登山グループが目立つが、登山客はわずかだ。天鳥川を渡ると、前方に桃太郎岩が現れた。右手の斜面一面、ピンクのシャクナゲの花で彩られている。階段を上がり、シャクナゲロードが始まった。巨岩の間に咲き乱れる満開のシャクナゲを楽しみながらゆっくり高度を上げていく。間もなく傾斜のきつい岩場をよじ登るようになり、目の前に空に向かってそそり立つ大ヤスリ岩が現れた。可憐な姫イワカガミの群生に癒され、その後も鎖の付いた花崗岩の岩場を登って行く。梯子を伝ってようやく山頂にたどり着いた。山頂からは、八ヶ岳、金峰山、甲斐駒ケ岳に鳳凰三山、更に、雲の間から富士山を望むことができた。風もなく天気も上々。山頂でのんびりランチタイムとなった。
13:09下山開始。岩場の道は慎重に。そして、名残惜しいシャクナゲの道を下っていく。
2時間後、バス停に到着。早速ビールで乾杯し、最終バスに乗り込んだ。途中、汗を流したいところだったが、臨時バスは土日しか運行しない。増富温泉をスルーし、そのまま韮崎駅へ直行となった。ちなみにバスは、私達二人しか乗客がいなかったため、「土日は登山客も乗降客も多かった」こと、「会社の研修で登ったことがない瑞牆山に登ることになったこと」など、運転手さんと会話が弾んだ。(主にこのちゃんだが・・・)
天気に恵まれ、平日で登山客も少なく、シャクナゲや姫イワカガミの花々を堪能でき、岩場のトレーニングにもなった。まさにお得感満載、充実の山行だった。 (byのり)
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